2001年1月10日 ヴィリャ サンタルシア〜ラ フンタの手前
朝、雨は残っていたものの青空が覗きやがて小降りになる。自転車を外に出して準備していると声が掛かる。朝食だ。パンにコーヒー、バター、ジャム。それにゆで卵がひとつ。食事後宿代を払う。昼食用にパンを2つ買ったのでしめて8800ペソ。3食付なのでまあ安いとするべきだろう。この時宿の親父が一枚のメモを渡してくれる。ラ・フンタ"la Funta"のオスペダッヘのアドレスが書いてあり着いたらここへ行ってみろと言う。あり難く頂き礼を言って出発。家庭の味楽しめました。
町を出ても暫くは平坦な道が続き快適。周囲は森、右手に大きな川が見える。点々と開拓農家が続く。ヴィリャ バングアルディア"Villa Vangurdia"は道から少し入った所にある様だ。分岐の看板にカバーニャ、電話、パンがあると書いてあった。分岐を過ぎて少し走ると州境になる。第10州から第11州に入ったのだ。ここで記念写真。

州境の標識
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川を見下ろす眺めの良い所を過ぎ道は切り通しで森の中へ入っていく。沢を渡る橋の上に自転車を止めて休憩。朝買ったパンを取り出し昼食にする。しかし嘘の様にいい天気になった。天気さえ良ければこんなにも気持ち良いのだなあ。
広い川を吊り橋で渡りゆるゆると上っていると前方からMTBが一台下ってくる。何気なくオーラ!(Hola! スペイン語の軽い挨拶)と声を掛けると、んっ?あれあれ?あっ、どーもこんちは。 日本人だった。彼は昨日の長身オランダ人カップルから僕の存在を聞いていたそうで何処かで会えると思っていたらしい。しばし自転車を置いて話し込んでいたけど折角なんで一緒に泊まろうという事になり少し引き返して吊り橋の袂の空き地にテントを張る。廃屋があり自転車はその中へ入れる。彼、ミヤシタ君は医学部の学生。休学して南米に来たものの最初のブエノスアイレスの物価高に閉口。そこで自転車の旅を思いつき現地で一式揃えて走り出したと言う。パタゴニア走行はもうすぐ終わり、その後はボリビア、ペルーにも行きたいという。なかなかやるなあ。僕も行くべきかなんて思ってみたり。下手に経験がある奴(僕の様な)より彼のようにいきなり飛び込んできた奴の方が勢いがあってがんがん走っているのかもしれない。羨ましくもあるが話を聞いているとトラブルも多いようだ。
彼からは今後の、特にアルゼンチン RUTA40の情報を色々と貰った。風は常に西から吹くこと、食料のこと、宿のこと等とても参考になった。
走行DATA D 56.31km T 3.46.26 A 14.9km/h Max 53.0km/h

小さな轍を残して走る
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森の中へと続く道
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カデージョという名らしい
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ガウチョに出会った
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宿で買ったパン
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ミヤシタ君とキャンプ
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2001年1月11日 ラ フンタの手前〜プエルト プジュウアピ
早朝、どんよりとした天気。テントの中で金の計算をしているとミヤシタ君も起きて来た。湯を沸かして甘ーい紅茶を作りパンにジャムを塗って食べる。彼は砂糖もジャムも大量に持っていた。そう、安いお徳用のはでかいんだよね。並んで写真を撮り別れる。お互い、いい旅を。

記念写真
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ラ・フンタ着。GSで水を貰い、缶ビールを買う。別の店でパンとハムを仕入れ昼食。昼間は飲まないと決めていたがそれを破りビールも飲む。だってアウストラルと言う名前なんだもん。プンタアレナス"Punta Arenas"製、パタゴニア限定だろうか?
昨日この町の宿を紹介して貰っていたけどまだ早いので先へ進むことにする。再び雨、きつい上りはないがアップダウンが続く。水たまりの穴ぼこを避ければいい路面だ。
国立公園"Parque Nacional Queulat" の大きなゲートをくぐる。その先の下りの途中に屋根付の地図がありそこで休む。でもじっと立っているとどんどん冷えて来る。カッパの下を穿いて出発。湖を左手に見ながら坦々とアップダウンをこなす。雨のせいかチェーンの具合がおかしくなり上りは慎重に、たまに押す。やがて海が見え長い下りののちプエルト プジュウアピ"Puerto Puyuhuapi"の町に入る。前方に自転車の旅人が見えたが町を抜けていった。何処へ行くのやら、宿代ケチってキャンプかな?僕はというと雨も降っているので安宿探し。数軒見たけど人がおらずレジデンシアル・エリザベスという所へ行く。朝食付き5000ペソを無しで4000ペソにしてもらう。荷物を全部部屋に入れて町へ出てみる。目の前は海。でも長いフィヨルドの一番奥なのでまるで湖のようだ。商店は5.6軒あるが通り1本奥に入った店が一番品揃えが良い。米、缶詰等買う。野菜や果物は値段が高い上にどれも貧相だ。パンはパン屋で買った。でもパン屋と言うより普通の民家のおばさんが焼いたパンをそこの台所で売っていると言った方が正しい。玄関にある「パン売ってます」の小さな看板を見落とすと絶対パン屋とは分からない。
部屋に戻りワインをちびちびやる。距離的にはコジャイケ"Coyhaique"まで3日の行程だ。コジャイケは人口4万を超える大都市(この辺りでは)で旅の区切りになる町。ミヤシタ君の話では明日の山越えがきついそうだ。
1リットルの紙パックワインを空けてから就寝。
走行DATA D 68.80km T 5.08.34 A 13.3km/h Max 47.8km/h

川を見下ろす
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雨が続くとあちこちに滝が現れる
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雨の中坦々と走る
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海へ下る
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プエルト・プジュウアピの町並み
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