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消え た近代建築
下関駅
所在地:下関市竹崎町4-3/建設年:昭和17年/設計者:鉄道省/平成18年 1月7日焼失/撮影年月日:平成7年8月15日/日本 近代建築総覧No.

 下関市の玄関口であるのと同時に、国鉄山陽本線の重要駅でもある、下関駅。



 世紀の大プロジェクト「関門トンネル」建設にともなう大規 模な線路付け替えで、市街地より西側の新線部分に設けられた2代目の下関駅舎として戦時中の昭和17年に建てられました。(初代駅舎は細江地区にあったの ですが戦災で焼失してしまいました)
 戦時下のため木造による仮設建築となったものがそのまま平成の世まで使われていたのです。(当初計画では鉄筋4階建ての予定だったんだそうです)

 見ての通り、飛行機の格納庫または工場の建屋 を連想させる大きな三角屋根が特徴です。
(大きな三角屋根の駅舎といえば長崎駅と西鹿児島駅が 有名ですが、どちらも終戦直後の復興建築です)  


 平成11年9月29日にここで「下関駅通り魔殺人事件」が 起きました。容疑者はこの建物正面玄関を乗用車で突破し、そのままコンコースを暴走して多数の犠牲者を出しました。

 平成18年1月7日未明にホームレスによる放火のため全焼 してしまいます。この時は幸いにも死傷者を出すことはありませんでした。

 仮設建築として生まれ、恐ろしい事件の舞台となり、放火に よる火災で最期を遂げた数奇な運命の駅舎。
 現在駅舎はプレハブで復旧されています。駅舎の新築計画も立ち上がっています。せめて、新しい駅舎が悲しい記憶を忘れさせてくれるような明るい建築にな るよう願います。

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