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消え た近代建築
じゅらくビル (上野公園駅 本屋→京成電鉄本社→)
所在地:台東区上野4-1/建設年:昭和11年/設計者:不祥/解体年:平成 17年10月/撮影年月日:平成5年4月/日本近代建 築総覧No.

 上野駅不忍口から大ガードをくぐり交差点を渡った 「アメ 横」入り口にありました。


(H5.4)

 JR線の高架と通りに挟まれた細長く狭い敷地に、衝立ての ように建っていたビルです。この写真のアングルだと建物の薄さ・細長さが強調されていますね。

 見ての通り、建物の端を曲線で処理してあるのが印象的で す。また丸窓が縦に並ぶのも味ですね。
 6階〜7階は戦後の増築でデザインが違うのですが、少しセットバックさせてあるので木に竹を継ぐ感じになるのを回避しています。なかなかうまい処理です ね。

 創業当時は路面電車に毛が生えた程度のもの で、ターミナルも町外れの押上にあった京成電鉄が、本格的な高速鉄道へと脱皮するために上野公園までの新線を建設して都心への乗り入れを果たした、その当 時の意気込みが伝わってくるような建物でした。
 ですが晩年は薄汚れて、外壁剥落対策のネットに全面 覆われてまるでミイラのようで哀れでした。 

 

 (上野線)開通に次いで、盛り場上野に忽然と姿を現わした現本社ビルは、 上野公園駅本屋(はじめは 5階建てでしたが、戦後増築されて7階となりました)として昭和9年3月末着工、1階と地下1階および連絡通路は10年12月末に、全階は翌11年3月 17日落成しました。建物は、当時としてはまだ珍しかった全階飲食店の総合食堂デパート方式が採られ、下町っ子の耳目を集めました。特に5階は側面を大き なガラス窓としましたので、この窓と巨大な円柱とがかもしだすムードから「青空の間」と呼ばれ、上野公園を一望に収める眺望で人気を博し、軍艦のような外 容も当時の先端をゆくものでした。

 「京成電鉄五十五年史」 京成電鉄編 1967 より引用

 

 この建物は解体され、跡地にはヨドバシカメラのビルが新築 されました。



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