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観音崎に行ってきました

観音埼灯台東京湾海上交通センターの見学報告です

観音崎灯台から見下ろす東京湾
灯台から見下ろす東京湾

7月20日(海の日)に一般公開されるのを知り、初めて訪れました。
船で東京湾を出入りするとき、三浦半島の先に白い灯台やレーダーのついた建物がよく見えます。夜には灯台の光が見えます。また無線で「こちらは、とうきょうマーチスです」と船に呼びかける穏やかな声を何度も聞いていましたので、その場所を見学できるのは、とても嬉しい体験でした。

▼場所▲
神奈川県横須賀市鴨居4丁目
灯台と海上交通センターの間は徒歩5分ほどの距離です。
小高い丘の上にあり、周りは深い森に囲まれ、夏でもひんやりするほどの涼しさ。
戦争で使われた砲台やトンネルも残っていました。

▼アクセス▲
・京急浦賀駅から京急バス観音崎行きで、終点「観音崎」下車
・車でも行けますが、駐車場はないので、近くにあるものを利用(一日\840、8:00-18:00)。
私は「観音崎自然博物館」前にある駐車場を利用しました。
ただし海水浴シーズンは朝早く行かないと満車になります。

▼見学にかかる時間▲
灯台と海上交通センターの二つをゆっくり見て、周りも少し歩いて2時間というところだと思います。さっさと見れば1時間もかからないと思います。
なお、これらの施設にはトイレは用意されていませんので、心配な方は、近くの公衆トイレを利用されていくといいと思います。

観音崎灯台の写真

▼観音埼灯台▲
どんな灯台か:日本初の西洋式灯台。明治2年1月1日に点灯。灯台の着工した11月1日は灯台記念日となっています。それまでの灯明台より遥かに強い光が遠くまで届いたことで当時の人々を驚かせたそうです。
光り方:15秒ごとに2回の閃光
光が届く距離:20海里(約37km)

見学できた場所
・入り口脇:敷地に入ってすぐのところに、制服・制帽をかぶって記念写真を撮るコーナーがありました。職員の方がポラロイドカメラで写真を撮ってくれるようです。

・受付:灯台の手前にある建物に受付のようなものがありました。別に見学するのに名前を記入するなどしなくていいのですが、一言ご挨拶。そこでは灯台の絵葉書や「日本の灯台50選」というも売られていました。さらにキャンディの入った箱が用意され「ご自由にどうぞ」とのことでいただきました。

・資料室:灯台脇にある建物が資料室になっていて、昔の観音埼灯台の写真や、使われていたレンズ、日本各地の灯台の紹介、灯台ペーパークラフトなど、いろいろなものが展示されていました。外には、このペーパークラフトほか、さまざまなパンフレットや資料が置かれ、どれも自由にもって帰っていいとのこと。資料を眺めていたら、一人の職員の方が「パソコンで作った絵葉書ですが、よかったらどうぞ」と、灯台の写真を印刷した絵葉書をくれました。
ここでたくさんのものをいただいてしまい、申し訳ないくらい。「でも税金払っているから」と思うことにしました。

・灯台前のテラス:灯台は目の前にあるのですが、上る前に、東京湾を見渡せるテラスから青い海を見てみました。お天気もよく、対岸の千葉がはっきり見えて、ひなたでなければ何時間でも見ていたい素晴らしい景色です。

観音崎灯台のレンズ

・灯台:やっと灯台に入り狭い階段を登ります(灯台の高さは19m)。壁には全国の灯台の写真が飾られていて、それに気をとられると頭をぶつけてしまいそう。踊り場も手すりもないので足の悪い方には少しきついかも。
登り切ったところに、灯台のレンズがぐるぐる回っていました。遠くから見ると強い光が射すように闇を切ってくるのに、37km先まで見える光源はこんなに小さいのか、と思ってしまいました。地震が来て揺れても大丈夫なように免震装置がついていました。
外を一周するベランダがあったので出てみると、海からの涼しい風が吹き上げ、下で見たのより素晴らしい景色。近くでみると汚い東京湾も、遠くからでは青くてとても奇麗でした。休日のせいか、ヨットやモーターボートの白い姿や航跡があちこちに見えていました。

▼東京湾海上交通センター▲
・何をしている場所か:狭い東京湾の狭い航路を通過する船の航行管制や、船に対して他の船舶の動向や気象状況、工事などに関する情報を提供しています。東京湾に入る船、出る船はあらかじめ航行予定を出し、さらに実際に通行するときに無線連絡をしなければなりません(小さい船などは例外)。東京湾の海上交通安全のための巨大な情報システムといった感じがします。無線で呼び出すときの呼称は「とうきょうマーチス」。

東京湾海上交通センターのレーダーとそれを見つめる職員

・仕事場:実際にみなさんが働いていらっしゃる場所をガラス越し、または入り口から1mほど入ったところまで行って見せていただきました。見た感じは会社のオフィスのようですが、海の方に面して大きなレーダー画面があり、それを見つめる人が数人。時々、通行する船と無線で話をしていました。その横にはパソコン画面に、航路に入る船、出る船の予定リストがずらり。入る船が白、出る船が水色と色分けされています。さらに、上の方にはカメラからの映像。ズームすると一隻ごとの船の名前まではっきり見えるほどです。一日の船舶の出入りは700隻くらいで、陸上と同じように、朝と夕方はラッシュになるそうです。
24時間勤務で2交代だそうですが、レーダーを見つめ続ける作業はかなりきついので、長くても3時間で交代するとか。この建物では60人近くの方が働いているそうです。

正面から見た東京湾海上交通センターの写真

見学者が自由に使えるように、パソコンでレーダー画面と同じものを見られるように用意されていたり、東京湾の航路図や位置通報ライン(そこに来たら、船から位置を知らせなければならない)が書かれた図なども展示されていました。

・屋上:奥の階段を登っていくと広い屋上があり、ここからもまた、素晴らしい景色を楽しむことができました。視界がクリアなので、航路にそって、赤、緑、赤白のブイが並んでいるのが見えます。船からではせいぜい一つ先のブイくらいまでしか見えないのに、ここは高さがあるせいかのか、本当によく見えました。
屋上のすみにカメラがおいてあります。これは東京湾海上交通センターのホームページから制御できるカメラで、自分で左右に動かしたリズームをしたりして、好きな映像を見ることができます。ぼーっと景色を眺めていたら、一人の職員の方がそばにいらして、見えるものを説明してくださったり、今までどことどこの灯台に勤めていたか、などを話してくれました。

・エントランスホール:見学用コースとは別に、建物の1階のロビーが小さな展示コーナーになっていました。海上保安庁の仕事を説明するビデオが流れていたり、クイズコーナーやホームページを見るコーナー、子供のためのぬり絵コーナーなどが用意されていて、ここでも職員の方が丁寧に対応してくださいました。外には「東京湾海上交通センター」の記念スタンプも。

▼見学の感想▲
・驚いたのは、どちらの施設でも職員の方の対応がとてもよかったこと。向こうからどんどん声をかけてくれますし、説明や展示物の紹介なども押し付けでなく、積極的にしてくれました。もっとお役所的なところかと思っていたら、どのかたも愛想がよくて、まるでデパートで買い物でもしているかのよう。女性の方もお二人いらっしゃいました。
家で「とうきょうマーチス」の無線を聞いていても、感じがいいなぁと思っていましたが、こういう職場だったからなんだなぁと感心しました。気持ちよく見学ができたので、また行ってみたいと思ったほどです。

▼見学に来ていた人たち▲
・男性が多かったですが、連れの女性も何人かいました。小さい子供を連れた家族連れも。どちらも見晴らしがいいので、女性や子供にも楽しめる場所だと思いますが、階段が多いのでその点は注意しないとならないかもしれません。年配のご夫婦も汗をふきふき階段を登っていらっしゃいました。

屋上ライブカメラから写した、神戸に向かうにっぽん丸の写真
屋上ライブカメラから写した、神戸に向かうにっぽん丸
2001.7.20 18:20


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