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横浜に寄港した外国客船たち(2003年春)

山下公園から見るリーガルプリンセス 2002.4.27

2003年春も横浜に外国客船がやってきました。
大桟橋がリニューアルされたため、客船を間近で見、
お客さんと手を振り合い、ささやかな国際交流を楽しむこともできました。

5隻のうち、クリスタル・ハーモニー以外の4隻の入港を見てきました。
年間5隻は東京港よりは多いですが、関西(神戸、長崎)への寄港数に比べると
少ないのが残念です。もっと歓迎イベントもあるといいのにと思います。

大桟橋のオーロラ
大桟橋の「オーロラ」 2003.2.28
左は「ぱしふぃっくびいなす」と「ロイヤルウイング」

船名 総トン数 船籍 入港日時 出港日時 前港 後港
Aurora(オーロラ) 76,152 イギリス 2.28/ 8:00 2.28/23:59 ウィットサンデー 広島
Deutschland(ドイツェランド) 22,496 ドイツ 3.18/ 7:00 3.18/20:00 高雄 神戸
Crystal Harmony 49,400 バハマ 3.23/6:30 3.23/23:00 ハワイ 神戸
Amsterdam(アムステルダム) 60,874 オランダ 4 8/ 7:30 4. 8/23:00 大阪 ミッドウェイ
Crystal Harmony 49,400 バハマ 4.14/ 8:00 4.15/12:00 清水 清水
Europa(オイローパ) 28,437 バハマ 4.19/ 8:00 4.20/18:00 名古屋 ハワイ

オーロラ Aurora

オーロラ

今年入港する客船の中で最大の7万トンクラス。そのためか、真冬の早朝から何百人という人が大桟橋に待ち受けていました(殆どが写真撮影目的)。送迎デッキは風をさえぎるものがなくスキー場なみの寒さ。建物が開くのは9時です。せめて客船入港時くらい、早めに開放して欲しいです。
 7:30ごろベイブリッジをくぐってくる大きな船体が見え、大桟橋が騒がしくなりました。船が近づいてくると、市の歓迎行事としてブラスバンドの演奏がありました。普段は録音テープで音楽を流すだけの横浜港なので、珍しい光景です。船のデッキからは、お客さんがたくさん出てきて手を振ってくれました。朝食中の人も窓際のテーブルから振ってくれ、来る方も迎える方も笑顔の、ほのぼのとした入港風景でした。お客さんにとっては、終日航海が続いた後、久々に見る陸地だったからかもしれませんが、我々にとっても新しい大桟橋のおかげで、数メートルという距離で相手の顔を見ながら手を触れるというのは感動ものでした。この感覚、もう10年くらい忘れていました。工事着工から完成まで10年ほどかかり、その間桟橋には入れなかったのです。

 船体は、リーガル・プリンセスにも似た流線型ですが、気がついたことがいくつか。
スラスタが前に3つ!後ろに1つある。
(タグは待機していましたが、自力で着岸していました)
・ブリッジからウイングはオールガラス張り
(オフィサーの足元までガラス越しに見えていました。綺麗だけれどすぐに汚れそう…)
・もやい綱がブルーだった
(白以外の綱を見たのは初めてかも)

 お客さんたちは、下船してOPツアー(浅草、お台場など)に出かけたり、港の近くを散歩したり、自力で電車やバスで出かけていました。天気は快晴で昼になると暖かくなりましたし、富士山もよく見えて、散策にはちょうどいい日和だったかもしれません。
 
 この後、ドックから出たての「ぱしふぃっくびいなす」が反対側に着岸しました。2万トンの船と並ぶと、Auroraの大きさがよくわかります。でも、新しくぱしふぃっくびいなすにつけられたCSアンテナは、Auroraのアンテナより大きなものでした(^^;)。


ドイツェランド Deutschland

ドイツェランド

名前はドイツ語で「ドイツ」。日本でいえば「にっぽん丸」「日本丸」といったところでしょうか。ドイツを代表する客船なのかもしれません。
 朝7時と早い時間の入港でしたが(私も5時過ぎに家を出ました)、写真撮影の人が20人ほど待ち構えていました。前回見かけた顔もちらほら。歓迎行事がなかったのが残念。

 ドイツの船ということで、ドイツ国旗のような重厚な色合いの船を想像していたら、白い船体に赤いラインが1本というシンプルなものでした。
最近の船(1998年建造)としては小ぶりな感じですが、アメリカ系の動くマンションのような大型船と違い、古きよき船を思わせるデザインで、新しいというよりクラシカルな雰囲気がしました
 一周できるデッキがないせいか、お客さんはブリッジ上のトップデッキに鈴なりになって寒風に吹かれていました。船のスタッフに至っては、半袖の制服のままで外に出ていました。あちらの人は寒さに強いのかなぁ。
 救命艇は6隻、これがあるところだけ少しだけ両舷にデッキがあります。このあたりと、一番上のデッキが、なんとなく「新さくら丸」を思わせました。それから、船全体の大きさに対してファンネルが大きい!白いからあまり感じませんが、あれに色がついていたら随分と重たい感じになるのではないかと思います。

 船尾に書いてあった船籍は「NEUSTADT IN HOLSTEIN」。ドイツ北部の市のようです。日本人には聞きなれない都市ですが、あちらでは有名なのかも。
 市民向けの見学会に応募したのですが、残念ながら当たらず(外国客船見学会の人気はいつも高いようで、当たったためしがありません)、外から眺めたのみでしたが、ドイツからのお客さんと手を振り合えたのが嬉しかったです。

アムステルダム Amsterdam

アムステルダム

その名の通り、オランダの船。今年の横浜はヨーロッパの客船が多いです。 この日はあいにく天気が悪く、最初は曇り空でした。ベイブリッジの向こうにファンネルが見えた頃から雨が降り始め、船が近づいて着岸するまでの30分間は、横殴りの雨と風で写真撮影もままならず…。あまりの風の強さに傘が壊れるのではないかと思ったほど。雨の中で何とか撮影して、撤収し始めた8時になると雨が止んで日が差す始末。歓迎の一雨だったのでしょうか。おかげでぐしょ濡れになりました。
 肝心の船ですが、Holland America Lineの船らしく、下半分が黒く塗られていました。でも、船の形は最近の流行(?)の、出っ張りがあまりないイルカ型。これで船体が白かったらぶくぶく太って見えそうですが、黒い色が船首部分で、ぐっと斜めに上がっているために、引き締まった感じがしました。
 船を一周できるデッキは一箇所だけ、それも大部分が屋根の下です。船室やベランダには黒っぽいガラスが使われ、白と黒のコントラストが強い船だなぁと感じました。ブリッジ下は、フェリーのようにすとんと落ちています。デッキに出るドアは木製で、全体的にクラシカルな雰囲気を感じました。
最近の大きい船に慣れたせいなのか、船のせいなのか、6万トンという大きさをあまり感じませんでした。
 


オイローパ Europa

オイローパ

英語読みすると「ヨーロッパ」ですが、ドイツの船なのでドイツ語読みして「オイローパ」と発音します。船籍はバハマで船尾には「NASSAU」の文字。それに合わせたのか大桟橋に客船が入るときに揚る国旗は、ドイツ旗ではなくバハマ旗になっていました。でも、乗っているのはドイツ人が大半のはず。なんかちぐはぐな感じがします。
 一方、船に揚げられた国旗はドイツ国旗ではなく、赤地に白の十字模様で、4分の1の部分がバハマ国旗の模様となっています。赤字に白の十字だと、デンマーク国旗???よーく考えたら、デンマーク国旗は、同じ赤地に白の十字ですが、十字の真ん中が少し左にずれているんですよね。Europaの十字の真ん中は、旗のど真ん中。もしかして、これはドイツのどこかの州旗ではないかと思って、散々あちこちのサイトを探したのですが、ドイツ州旗が出ているページは見つからず。たぶん、運航会社のHapag-Lloyd(ハパグロイド)社があるのがハンブルグなので、ハンブルグの州旗ではないかと勝手に推測したのですが、ご存知の方がいらしたら教えていただきたいと思います。
 船首に揚っていた社旗は、ファンネルマークとは違うデザインで赤いお城の絵になっており、これはハンブルグ市のマークではないかと思っておりますが、これも未確認のままです。

船尾の旗   船首の旗

 今回は入港時間に随分振り回されました。最初に発表されていた入港時間は朝の6:00だったのですが、4月に入ってから7:30に変更になり、さらに4日前に8:00になったようです。それを知らずに、朝の5:30から大桟橋で待機していた人たちもいたようです(^^;)。

 この日は強風だったせいか、予定よりかなり遅れての着岸でした。8時になっても岸壁との距離が開いていましたし、着岸したらしたで、ギャングウェイを使うのか、船のタラップを降ろすのかでもめていて、お客さんを下ろせるまでに相当時間がかかっていました(結局、ギャングウェイは片付けて、タラップを使っていました)。乗船までこんなにもたつく船も珍しい、と見に来た皆さん口々に仰っていました。
 この船は飛鳥とほぼ同じ大きさで、特徴的なのは沢山のベランダ。どうやらオールスイートの船のようで、客室にはすべてベランダがついています。
数えてみたところ130室ほどのようでしたので、乗客の数は少なめなのかなぁ。船室を確保を優先させたためか、船を一周するようなデッキはありません。舷側から海を眺めるようなデッキもなく、外を見るとしたら、ブリッジの上下か、トップデッキか、船尾という感じ。あれだけベランダを並べてしまうと、公室はどんな風にとられているのか、と中が気になりました。旅行会社向けの見学会はあったようですが、一般人にはないようで残念。

 船首デッキのクレーン群の中に、なぜか八点鐘がありました。あんなところで雨ざらしになったら、錆びてしまわないかと思いますが、ピカピカに磨かれていました。
 船尾は、船首方向でなく後ろに向かって落ちているため、船を横から見ると、台形でなく平行四辺形をしています。

 他の船は着いた日の夜に出港と慌しい寄港でしたが、オイローパは一晩横浜にいるので、お客さんもゆっくり観光ができそうです。ちょうど野毛の大道芸のフェスティバルが始まる日でもありました。市民にとっても、休日の大桟橋でゆっくり外国客船を見られてよい機会だったかもしれません。
船尾の形のご注目

以上、4回、大桟橋で外国客船を迎えた記録です。船に乗れない分、外国客船の入港は意地でも見に行くという傾向になってしまいました。2月の早朝は真っ暗で寒くて、強風の中で低体温症になるのでは?!というくらいでしたが、4月になったら夜は明けているし、暖かいし、本当に助かりました。でも、雨は勘弁してほしい…。大桟橋は雨と風からの避難所がないのです。
 大桟橋にはいつも10数人の人が待ち構えているんですよね。みんな一体どこから来るんだろう。皆さん、もう顔なじみのグループとなっているようです。私も、行くたびに違う人から話しかけられるし、仲間のようにされてしまいました(^^;)





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