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横浜に寄港した外国客船たち(2002年春)

山下公園から見るリーガルプリンセス
山下公園から見るリーガルプリンセス 2002.4.27

2002年4月は、毎週のように横浜に外国の客船がやってきました。
全部で4隻。7万トンクラスから1万トンに満たないものまで色々。
なかなか見られない船を一目見ようと、大勢の人が港に来ていました。

船名 総トン数 船籍 入港日時 出港日時 前港 後港
Crystal Symphony 51,044 バハマ 4.10/17:00 4.11/22:00 大阪 清水
Crystal Harmony 49,400 バハマ 4.16/10:00 4.17/21:00 仙台 神戸
Clipper Odyssey 5,218 バハマ 4.21/13:30 4.22/18:00 塩釜 鳥羽
Regal Princess 69,845 イギリス 4.27/ 6:00 4.28/19:00 長崎 広島

クリスタル・シンフォニー Crystal Symphony

夜のクリスタルシンフォニー 昼のクリスタルシンフォニー

姉のクリスタル・ハーモニーと共に、日本郵船が作った船。船籍はバハマで、アメリカを中心に活躍しているため、日本ではあまりお目にかかれません。世界最高クラスの評価をもつ船で、日本人スタッフも常駐。一度は乗ってみたいものです。

入港が夕方17時と、まだ明るい時間だったので見に行けばよかったのですが、夜になってから 21時ごろに大桟橋へ行きました。桜木町からの汽車道が終わるあたり、ナビオスの下から明りが 見えます。日本の2万トンクラスの客船を見慣れた目には少しだけ大きく見える船でした。
横浜観光船の「マリンルージュ」がクリスタル・シンフォニーを見物するように近くを通っていきましたが、両者はまるでクジラの親子のようで、大きさの違いが顕著でした。

お客様の姿はあまり見えませんでしたが、これから夜の街に出ていく若いスタッフたちが船客ターミナル1FのInfomationに群がり、公衆電話に並んでいる様子を見て、あちらの人は積極的だなぁと感心。ターミナルの展望台が夜の21時まで開いていることにも初めて気づきました。

クリスタルシンフォニー

対岸にはライトアップされた氷川丸、上には世界一高い灯台マリンタワー、そしてみなとみらい21方面の夜景がとても綺麗でした。平日のせいか道ゆく人も殆どなく、静かな港でした。

翌日4月11日に、昼間の姿を見ようと再び大桟橋へ。横から見ると、バランスのとれた非常に綺麗 な姿をしています。ブリッジの上には大きなガラス張りの部屋が。きっと眺めのいい場所だろうなぁと思います。
何人かのお客様が横浜の町を地図を手に歩いていました。どうぞ横浜滞在が楽しいものでありますように。


クリスタル・ハーモニー Crystal Harmony

クリスタルハーモニー

妹のクリスタル・シンフォニーより5年お姉さんの船。1990年の処女航海は、この横浜から出港したのでした。大きさは妹より少し小さめ。乗船したことはありませんが、船内のつくりは、さらに姉の「飛鳥」に似ているように思います。ブリッジの上に大きなガラス張りのラウンジがあるのも、三船共通。

ベイブリッジをくぐるクリスタルハーモニー

入港より1時間前の9時に大桟橋に行ったところ、既に三脚をセットして待ち構えている人が数人。入港間際になると50人くらいが3Fの展望デッキに揃いました。船を横から見られる山下公園にも、多くが陣取っていたと思われます。ただ残念ながら、横浜港では一般人の岸壁への立ち入りを厳しく禁止しているので、船に近づくことはできません。

船が近づいてくると、岸壁では関係者らしい人が動き始めました。ミス横浜でしょうか、和服を着た女性が二人、大きな花束を持って歩いていきました。一人は真っ赤な振袖に金色の帯、もう一人は真っ青な振袖に銀色の帯、と大変わかりやすい色でした(^^;)。さらに、横浜市消防局の吹奏楽団を乗せたバスが到着。横浜でいつも使われるバンドで、真っ赤な上着が特徴。

船の上ではデッキにお客さんが鈴なりになって出ていました。ブリッジの上のラウンジのさらに上、つまり船のてっぺんの屋上にも人が出られるらしく(デッキはチーク張りというから羨ましい!)ブリッジのはるか上から見下ろしている人たちがたくさんいました。こうして見ると、長さもありますが、やはり高さもある船だなぁと思います。

先ほどの消防隊は、何曲かを演奏すると(上手でした)、ささーっとバスに再び乗って去ってしまいました。うーん、あまり歓迎ムードではないような。バンドの歓迎は晴海の方が上だと思います(晴海では大学生のバンドが演奏と共に踊ってくれて、その熱演ぶりには毎回感動させられます)。

着岸するクリスタルハーモニー

クリスタル姉妹には、バウスラスターが2個ずつついているようですが、タグが2隻ついて 岸壁につけるのを手伝っていました。いつもは大桟橋の端に停まっているレストラン船 「ロイヤルウイング」は新港埠頭に追いやられて、岸壁はクリスタル一隻の独占。 それでも、ブリッジの位置はターミナルよりかなり離れた感じになりました。肉眼では 船客の顔が判別できない距離です。

着岸後、山下公園からクリスタル・ハーモニーを眺めてみました。ぱっと見た感じではクリスタル ・シンフォニーと同じようですが、一番上のあたりが少々違うように見受けられます。 この日は、船のすぐ後ろに作業船が陣取り、長いクレーンがクリスタルと一緒に 写真に入ってしまいました(^^;)。雨こそ降りませんでしたが二日とも曇りだったのも少々残念でした。


クリッパー・オディッセイ Clipper Odyssey

クリッパーオディッセイ

この船は日本の客船だった元「おせあにっくぐれいす」です。外国に売船され、名前を 変えて活躍しているのは知っていましたが、新しくなった船に再会するのは5年ぶり。おせあにっくぐれいすのファンとしては、とても楽しみにしていたのですが、あいにくの冷たい雨。さらに、 埠頭入り口で警備員に「関係者以外は立ち入り禁止」と言われてしまいました。この船は大桟橋ではなくワールドポータースの奥にある新港埠頭に入ったのですが、ここは普段は 船を見に行く人や車が入れる場所です。大桟橋よりも近くから船が見られると評価していたのですが、柵の外で締め出しとは。外航であり、横浜での乗下船はないというのはわかりますが、ターミナルまで人が入っても害はないと思うのですが…。

タグボートと比べてもこの大きさ

ということで、冷たい雨よりさらに冷たい港の態度にガッカリしながら、雨に濡れない場所を求めてウロウロしたのでした。12:30の入港予定が1時間遅れて13:30になったこともあり、 番狂わせの日になってしまいました。それでも、対岸のぷかり桟橋から傘をさしながら、もやの中に現れた小さな白い船を撮影。歓迎の放水が1分ほどありましたが、 いつもより短かったように思います。生演奏の迎えはなく、横浜港で日本の客船が到着するときに かけられる曲(同じテープか何かだと思います)がかかっただけ。"関係者"らしい人が20人ほど岸壁に出ているのが見えました。船を見に来たけれど中に入れない船ファンにも何人か出会いました。

船尾から見たクリッパーオディッセイ(目の前に黒く見えるのはタグボートの一部)

船自体は最後に見たときと同じで、船名とファンネルが変わっているくらいでした。 船体は真っ白で、きちんと手入れされている様子。船尾にある大きな丸窓が特徴だったのを 思い出しました。日本で走っていた時代は、小さいながら最高のサービスが受けられる船としてリピーターが沢山つき、引退が大変惜しまれた船でした。私も、絶対にNOと言わないサービスに感動 し、暖かい食事に感動し、そして何よりもブリッジの24時間開放に感動したものでした。 ソフト面では変わったとは思いますが、これからも活躍を続けて欲しいと心から思います。


リーガル・プリンセス Regal Princess

リーガルプリンセス

前の三隻がいずれも日本に関係ある船だったのに対し、これはバリバリの外国客船。それもかの有名なプリンセスクルーズの一つ。さらに大きさも7万トン級。元イギリス首相だったサッチャー女史が命名した船であり、イルカをイメージした流線型の船体が特徴的です。つるんとしていて、出っ張りが全然ない、船とは思えないような形をしています。

ベイブリッジから昇る朝日

リーガル・プリンセスの入港時はなんと朝の6時。ということは、1時間前の5時に横浜港に行っていないとベイブリッジをくぐってくる姿は見えません。始発の電車に乗っても間に合わないし、土曜日でもあるし、と車で出かけました(それに朝8時までは駐車料金が安いのです)。 5時に山下公園に着いたところ、予想外の人出にびっくり。三脚をセットしたりカメラを 抱えた人、犬の散歩中にふらりと寄った人など100人を越える人がベイブリッジの方向を見つめています。早朝は客船ターミナルに入れないので、船を見に来た人は自然に山下公園に集まってしまう ことに。こんなに多くの人が朝早くから船のために来たと思うと嬉しくなりました。 ベイブリッジの向こうからは朝日が昇ってきて、とても綺麗でした。

後進して
着岸する珍しい風景

ファンネルが見えたのが5:20頃。巨大な船体にしては可愛いファンネルです。プリンセスクルーズのマーク、女性の横顔がついたファンネルです。入ってきたかと思ったら、リーガル・プリンセスは大桟橋のかなり手前でストップしました。そして右回りに回転を始めました。普通の客船は船首から大桟橋に入ってきますが、どうやら彼女はバックで入ってくるようです。 タグボートはついていましたが、タグラインはとっていないよう。殆どタグの力を借りないまま、 後ろ向きでゆっくりと大桟橋に着岸したのでした。この船長の技術はすごいですね。

山下公園は北からの風が吹きつけ、早朝は真冬のように寒かったのですが、 この日は今までの客船寄港日の中で一番いいお天気となりました。 昇ってきた太陽に照らされて真っ白な船体が輝いていました。 日中は暑いくらいの陽気で、お客様も軽装で歩かれたと思います(実際に近くの 「三渓園」で会ったリーガル・プリンセスのツアー客の皆さんは、半袖シャツ一枚で歩いていました)。 着岸後しばらくすると、ツアー客用の観光バスが10数台連なって大桟橋に入っていきました。 さすがに乗客を1,500人以上乗せられる船ですね。みなさん、日本の春を楽しんでくれますように。

大桟橋の風景。左はリーガルプリンセス(長さ245m)、右は日本の客船ぱしふぃっくびいなす (長さ184m、26,518t)とレストラン船ロイヤルウイング。客船同士は大きさにあまり違いがないように見えるのですが、気のせいでしょうか。

リーガルプリンセス ぱしふぃっくびいなす

赤レンガ倉庫前から見るクリスタル・シンフォニー
赤レンガ倉庫前交差点から見るクリスタル・シンフォニー



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