ニュージーランドの基礎の基礎



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■人口と民族
 人口は約 380 万人で、その 75% 前後が北島に住んでいます(1999年の国勢調査)。人口のおよそ 80% をヨーロッパ系が占めており、先住民であるマオリ人は 14.5% です。また、マオリとヨーロッパ系両方の祖先を持つニュージーランド人もたくさんいます。マオリ以外のポリネシア人とその他の太平洋諸島の出身者はあわせて人口の約 5%、その他(アジア系など)が 2%です(1996年の国勢調査)。

■公用語
 英語とマオリ語。ビジネスやふだんの生活での共通語は英語です。
 なお、ニュージーランドの英語は基本的にイギリス英語の流れをくむものですが、目立った特徴も持っています。その特徴については、Kiwi English」のコーナーへどうぞ。

■国土と気候
 国土の面積は 270,500 平方キロで、日本の約4分の3です。気候は温暖な西岸海洋性気候です。年間の気温差は小さいですが、一日の中での気温差は大きいです。夏でも朝晩は長袖が必要なほどです。四季はありますが、日本ほど明確ではないようです。雨期はありません。

■時差
 日本との時差は、夏(10月第1日曜日午前2時〜3月第3日曜日午前2時)は4時間、冬は3時間です。

■貿易 (1998年の資料による)
 主な輸出品は、肉、羊毛、乳製品、木材、果物と野菜。羊毛の生産及び輸出は、オーストラリアに次いで世界第2位(ちなみに羊の数は人口の十数倍)。バターの輸出は世界一。
 主な輸入品は、機械、自動車、プラスチック製品、化学製品。
 ニュージーランドから見て日本は、
   オーストラリアに次ぐ第2の輸出相手国(乳製品・肉類など)であり、
   オーストラリア、アメリカに次ぐ第3の輸入相手国(機械類など)です。

■観光
 1年間に約 100 万人の旅行者が訪れます。観光地については「旅行の情報」のコーナーを参考にしてください。

■略史
 8〜9 世紀頃からポリネシアの人達の移住が始まり、特に 13〜14 世紀頃に大量の移住があったとされています。1642年12月13日にオランダ人探検家アベル・タズマンがニュージーランドを発見。その後、それまでマオリ族によって Aotearoa(北島だけを指すという説や、のちの創作という説もあり)と呼ばれていたのが、オランダのゼーランド州にちなんで「ノヴァ・ゼーランド」と命名され、それが今日のニュージーランドという英語名の由来となりました。さらに、1769年にキャプテンクックが再発見したことから、多くの白人が来るようになりました。
 やがて土地の所有権をめぐって白人とマオリ族の衝突が深刻化し、1840年2月6日、イギリス女王代理の総督とマオリ族指導者 46 人との間でワイタンギ条約(Treaty of Waitangi)が締結されます。これ以降ニュージーランドは事実上イギリスの植民地となりました。1907年にイギリス自治領となり、1947年に独立しました。

■国歌とハカ
 国歌は、"God Defend New Zealand" です。もともとは1876年に作られた歌ですが、1940年に New Zealand 建国 100 周年記念委員会の推薦により、イギリス国歌 "God Save The Queen" が国歌(national anthem)として宣言され、"God Defend New Zealand"national song となりました。しかしその後、1977年にイギリス女王の承認によって国歌となりました。
 歌詞(英語・マオリ語)の全文はこちらへどうぞ。
 しかし、国歌よりも有名なのはオールブラックス(ラグビーのニュージーランド代表チーム)が試合前に膝を叩いたり手を揺らしたりする精悍な踊りを踊りながら歌うハカ(Haka)ではないでしょうか。これは、1820年頃ナティトアの長テラウパラハによって作られた「カマテ」と呼ばれるハカだそうです。歌の冒頭に、"Ka mate! Ka mate!" という部分があり、これが「頑張って、頑張って」と聞こえるところから、以前日本の栄養ドリンクの CM に使われました。CM の中で流れた歌はマオリ語の本物だったそうです。
 ハカというのは、言葉だけでなく全身を使って表現するマオリの踊りで、パフォーマーの感情を表現したネリスタイルと、武器やジャンプを含むペルペルと呼ばれる戦いの踊りがあります。本来「カマテ」は、テラウパウハが敵からクマラの貯蔵庫に身を隠し、敵が立ち去った時の喜びを表現するために作ったネリスタイルのハカですが、オールブラックスは戦いの歌の要素も取り入れ、最後にジャンプをするなど試合前に自らを鼓舞するようにアレンジしてあるんだそうです。
 ハカの全文はこちらへどうぞ。




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