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NCEA



 ニュージーランドの中等教育(つまりハイスクール)においては、2001年度まで次のような試験システムがありました。

 さて、これが2002年度から 3 年かけて徐々に変更されることになりました。新しい制度は、National Certificate of Educational Achievement (NCEA) という名称です。
 とりあえず2002年度は、Year 11 のみが新制度の適用を受けます。したがって、School C はもうありませんが、Bursaries は存在します。Year 11 のテストは NCEA Level 1 と呼ばれます。
 2003年度には Year 12 に対して NCEA Level 2 が実施され、Bursaries 最後の年となります。そして、2004年には Year 13Bursaries に取って代わる NCEA Level 3 を受検します。
 なお、この NCEA は大学教育まで連動し、Level 4 以降も実施される計画だそうです。

 この NCEA は、単なる名称の変更ではありません。今までバラバラだった Scool CBursaries までをひとつのプログラムに取り込み、それをカリキュラムに融合させる意図があるそうです。また、この新システムに伴って、他の面でも変化が見られます。
 たとえば、わたしが関わっている科目である「日本語」を取り上げてみましょう。
 Year 11 に対しては、従来、年間で 3 回の Speaking テストを校内で実施し、統一テストとして学年末に School C を受検していました。これが、NCEA Level 1 のもとでは、年 2 回の Speaking テストと 1 回の Writing テストを国の基準に基づいて行ったあと、学年末に NCEA を実施することになりました。

 ここで、大きな問題が起こりました。従来、学年末の試験に関しては、教育省が手配して手当を支給される人たちが採点していましたし、新システムでも学年末の試験は同様のようです。ところが、それ以外の数回に渡る小規模なテストにおいては、各学校の教師が採点することとなったんです。しかも、依然としてテスト問題の作成は各学校の担当者のままである上に、国としての統一基準を維持するため、各校の問題を交換しあって評価・検討するという仕事が現場の教師に課されました。
 新システムの導入にあたって、現場では研究・研修を重ね、対応に神経を使っているわけですが、その上さらに仕事が増えるということで、問題になってしまっているわけです。
 2002年の6月現在、組合側が政府・教育省にこの点の改善を求めており、ストライキも行われています。



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