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先生のストライキ



 日本では考えられないことですが、ニュージーランドの教師にはストライキ権が認められているので、数年に一度ストライキがあります。2001年には高校の先生のストライキがありました。
 PPTA (Post Primary Teachers Assosiation) というのが高校の先生の組合で、賃金アップ・授業数減・教員数増などを求めてストライキをしたんです。ニュージーランドの先生たちの給料は国から支払われているので、これは国に対する要求ということになります。

 2001年10月11日にストライキが始まり、この日はすべての学年の授業がなくなりました。わたしの勤務校の組合員の先生たちは、市の中心部でデモ行進をしました。
 教師全員が組合に入っているわけではないようですが、加入率は高そうです。組合員でこの日のデモに参加できない先生は、(無給の)休暇届を出すように校長先生から指示がありました。校長先生も組合のメンバーです。
 もちろん、全国一斉のストライキですので、この日は全国のハイスクールが休校でした。

 ずいぶん昔には教員の待遇がやたらと悪いときがあって、そのときは教員のなり手がおらず、無資格の人まで雇われていたそうです。その結果、学校間格差が生まれ、教育水準が下がってしまったので、危機感をいだいた先生たちが組合を作ったんだそうです。
 数年前にもストライキがあったそうですが、現在でも教員の待遇はまだまだよくないようですので、今回のストライキもやむを得ないのかもしれません。

 その後、10月17日には高学年のみのストライキが、10月24日には低学年のみのストライキがありました。11月に入ってからもストは続き、この月は地区ごとに異なった日程でストライキをしました。パーマストン・ノースを含む北島南部は11月6日に高学年、13日と29日に Form 4、22日に Form 3 の授業がキャンセルされました。

 ただし、授業がかけてしまうと、自分で自分の首を絞めることにもなります。  授業がかけてしまう分を昼休みに補習を開いてカバーするとか、そのために昼休みのミーティングができなくなって放課後にやったりとか、それなりに苦労しています。結果としてよけいに忙しくなったり、残業したりしている人がいます。
 さらに、ストライキで授業をしなかった分の給料はカットされるんだそうです。要求が通って来年の給料がアップするとしても、ストライキをした時間の給料は戻ってこない。ある先生は苦笑しながら stupid だと言ってました。(^^)

 12月に入ってから妥結したとの報道があり、先生たちの活動も終わりました。
 組合と政府との合意によると、2001年の7月にさかのぼって賃金を 2% アップし、来年(2002年)の7月からはさらに 1.5% 賃上げするとのことです。また、教師が生徒と接触しない(自分の教室を離れることのできる)時間の確保を学校に要求する権利が認められ、2002-2003年には週3時間、2004年には週4時間、2005年からは週5時間が確保されます。



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