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独特な発音(2)

〜 たまごはイーッグ 〜


 ニュージーランドなまりの強い人に、panpenpin を発音してもらうと、とても面白いです。これらの母音の発音がアメリカ英語やイギリス英語と違っている点が、ニュージーランド英語の大きな特徴のようです。

 まず、/ æ / の音は、調音位置が上がって / e / になります。したがって、鍋のことを言われても、ペンなのかと思ってしまいます。「パーマストン・ノースは坂のあまりない、フットなところだ」と言われて、最初は戸惑ったものでした。
 人によっては、have を強めて発音するときでさえも / hev / と聞こえます。

 では / e / の音はどうなるかというと、これも調音位置が上がって / I / の音になります。つまり、ペンと言われても、ピンとしか聞こえないわけです。わたしの耳にはこれはむしろ、「イー」と聞こえます。saidスィーッドゥ」とか letterリーター」などは毎日耳にします。特に後者は litter と誤解しそうです。forget 「フォギーットゥ」、yes 「イイース」、subject 「サブジークトゥ」も慣れれば、口から出そうになります。
 うちの娘は小学校に行っていて、そこで英語を習ってきます。ある日、絵本を読むから聞いてくれと言うので、聞いてやったところ、娘は egg を「イーッグ」と読みました。カミさんと顔を合わせて笑ってしまいました。

 さて、/ I / はどうなるのか? この音は、これ以上あげられないからか、どうやら schwa(シュワ:通常 e を逆さまにした記号で表す曖昧母音)になるようです。これで3つの音が全てずれていることになるので、区別できるわけです。ただし、この schwa の音もアメリカ英語とはやや違うようで、無理矢理カタカナにすると「エ」と表したくなるような音です。したがって、人によっては penpin がほとんど同じようにしか聞こえない場合があります。deaddidsexsixleftlift なども同様で、聞き分けるのが難しい場合があります。
 とは言っても、実際にはほとんどの場合は文脈で想像がつくため、何とか誤解をせずに済んでいます。



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