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独特な発音(3)

〜 「ソイン、プリーズ」 〜


 「独特な発音(1)」「独特な発音(2)」で紹介した発音は、大多数のニュージーランド人の発音であるように思います。しかし、そのほかにもいくつか特徴的な発音に気がつきましたので、ここで紹介します。
 ただし、全ての人がそのように発音するわけではありません。あえて言えば、なまりの強い人の発音だといえるかもしれません。

 ひとつ目は、/ai//oi/ のようになる現象です。たとえば、署名をするという意味の sign を「イン」のように発音する人がいるんです。場合によってはゆっくりと「ソアイン」と言っているようにも聞こえます。
 ニュージーランドに来た直後に小包を受け取りました。その時、配達に来た人に「ソイン・プリーズ」と言われたんです。しばらくは何のことだかわかりませんでした。身振りでやっと理解できました。(^_^;)
 quite nice というのは「(ときに皮肉で)これ以上ないくらい良い」という意味でニュージーランド人が好む表現ですが、やはり quoite noice のように発音する人がいます。

 続いては、parent や share の ar の部分です。アメリカ英語では、カタカナで書けば「エア」のような音です。つまり、「ペアレント」と「シェア」です。ニュージーランドではこれを「ピアレント」とか「シア」のように「イア」と発音する人がいます。
 これは何となくですが、それほど少数ではないような気もします。

 次に、verb や term の er の部分の発音についてです。この部分は、アメリカ英語では schwa(シュワ:e を逆さにした記号で表される曖昧母音)を長く伸ばして、巻き舌の r につなげます。イギリス英語では、この r 音は脱落しますので、ニュージーランドでも(アイルランド系移民の多かった一部地域を除けば)r は発音されません。
 問題は、その前の母音です。曖昧母音とは言うものの、調音位置は決まっているはずです。ニュージーランドの音はアメリカ英語の音とは若干違うようなんです。英語の音をカタカナで表示できるはずもありませんが、思い切ってカタカナ表記してみた場合に、アメリカ英語なら「アー」なのにニュージーランド英語では「ウー」だと言うことができるかもしれません。
 したがって、「ヴァーブ」・「ターム」ではなくて、どちらかと言えば「ヴーブ」・「トゥーム」のように聞こえるんです。

 最後にもうひとつ。milk を molk のように発音する人がいます。これは子どもに多いようです。



(英語教師でありながらカタカナを使うとは情けない気もしますが、もともと音を(ホームページ上で使用可能な)文字や記号で表すには限度があります。実際の音を耳にするのがベストですが、次善の策だということでご了承ください)



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