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すごいぞ、キウィ! - 1 -




■donation と fundraising

 ニュージーランドの日常生活には donation(寄付)と fundraising(費用捻出活動)があふれています。これらは日本ではあまりなじみのないものなので、余計に注意が向くのかもしれません。

 息子の通園する幼稚園は授業料は無料です。ただし、donation は歓迎されます。通園1日につき $1.5 を基準に考えてくれと言われています。息子の場合、週に3回の通園ですので、これで1週あたり $4.5。1年は4学期までありますが、ひとつの学期は 10 週間なので、1学期につき $45 ということになります。あくまでも donation ですから、強制的ではありませんので、払わなければならいわけではありませんし、いくら出すかも自由です。

 また、非常に優れた博物館であっても入場料が無料ということは、よくあります。そのような場合も、donation は歓迎されます。入り口のあたりに大きな箱が置いてあるので、すぐに気がつきます。
 このように donation の概念が身近になっているということは、社会福祉の発達と無縁ではないと思います。

 一方、fundraising というのは学生・生徒が何らかの資金集めをしている、という場面で多く見かけられます。
 朝市のマーケットでたくさんのお店が並ぶ中、高校生が歌を歌ったり、手作りのお菓子を売ったりしているのをよく見ます。そういう生徒たちは、何かの資金集めのためにやってるんですね。わたしの勤務校でも、海外研修に行くための費用を捻出するために、高校生がお菓子などを売ったりするようです。日本への研修旅行のために参加者がみんなで fundraising して、2年間で何と NZ$50,000 も貯めたことがあるそうです。こういった活動は、立派な教育活動と受け止められています。生徒たちの自立心や責任感を養い、社会との関わりをもつ貴重な体験です。


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■雨が降っても...

 ニュージーランドには雨期はありませんので、雨が続くことはそれほどありません。しかし、一日の中で天気がころころ変わる気候なので、にわか雨が降るのはしょっちゅうのことです。そのためか、雨が降っても小降りのことが多く、傘をささない人が多いのもうなずけます。毎日傘を持ち歩くのは面倒だし、どうせたいして降らないし、という感覚だと思います。ちょうど、昔のイギリス紳士が傘を持っていてもさすことはなかったのと似ているのかもしれません。
 しかし、朝の通勤時間帯に本格的な雨が降っていても、傘をささない人がいます。これにはちょっと、首を傾げたくなります。特に高校生以下の子どもは、傘を持たない傾向が強いようです。自転車に乗っている人で傘をさしている人は、まず見かけません。危険ですから、それでいいんですけど...

 そういえば、うわさによると雨が降っても洗濯物はそのまま干しておくのが、キウィ流らしいです。にわか雨の旅に取り込むんでは、あまりに頻繁すぎるからでしょうか。たしかに、天気が悪くて降りそうな日の朝でも、洗濯物は外に干されていることが多いような気がします。キウィ流の洗濯の仕方についてはこちらへどうぞ。


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■スニーカーの洗い方

 日本ではスニーカーや子どもの靴を洗うときに、ブラシを使いますよね。先日、そのブラシを求めて買い物に行ったんですが、どこにも売っていませんでした。

 同僚にきいたところ、たしかにこちらでは靴洗い用のブラシは売っていないとのことでした。で、どうやって洗うのかというと、洗濯機に入れて回しちゃうんだそうです。「とてもきれいになるのよ。あとは干すだけね」などと教えてくれました...
 彼女にはラグビーをやっていた息子さんがいるそうで、そのシューズはさすがに洗濯機には入れられないので、キッチン用のブラシ、つまり食器洗い用のブラシを使って手で洗っていたそうです。

 わたしとカミさんは、その買い物の時に、たぶん靴を洗うためのブラシはないんだろうと判断して、食器洗い用のブラシで代用することに決め、サイズや硬さの手頃なものを買っておいたんですが、それでよかったんだと、ホッとしました。でもよく考えてみれば、ニュージーランドの子どもたちはいつもはだしなので、靴をあまり持っていないのかもしれませんね。(^^ゞ


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■寒さに強い?

 ニュージーランド人は寒さに強くできているとか、日本人とは体温が違うとか、いろんなうわさを耳にします。どれもこれも、そのうわさの原因はニュージーランドの人たちがとても薄着だというところにあるんだと思います。

 春先のちょっと肌寒い日に、長袖のシャツの上に上着を着て出かけるとします。そんな日でも、町で見かける人はたいていシャツ1枚です。もちろん、中にはわたしと同じように上着を着ている人もいます。でも薄着の人が目立つんです。そして、中には半袖シャツの人、半ズボンの人が、やっぱりいるんです。タンクトップ、なんてこともあります。

 10月になってすぐのある日、子どもが貝殻を拾いたいと言ったので、近くの海岸に行きました。
 海水浴も潮干狩りも、まだまだ先だという時期ですので、わたしは厚めの長袖のポロシャツの上にジャンパーを着込む、というスタイルでした。海岸についてしばらくすると、高校生ぐらいの女の子の集団がやって来て、砂浜でいきなりTシャツやズボンを脱ぎはじめました。その下には水着を着ていて、なんと海に入って泳ぎはじめたんです。わたしは、まったく信じられない気持ちでその様子を見ていました。
 そういえば、水着の上にハーフパンツ(こちらの表現では three quarters)をはいて町を歩いたり公園で遊んだりするのは、高校生ぐらいまでの女の子には普通のことのようです。

はだし  そのほか、ニュージーランドの人たちが寒さに強そうに見えるのは、はだしの人が多いからかもしれません。
 はだしの人は、本当に多いです。町中でも公園でも学校でも、はだしの若者は目立ちます。子どものはだしは当たり前です。そして若者や子どもだけでなく、大人でもはだしの人はけっこういます。

 ある観光施設に行った時のことです。さまざまな国から人が集まってきていたんですが、司会者が数人の子どもをステージの上に招きました。そしてひとりひとりに、名前や年齢とともに、どこの国から来たのかもきいていきました。
 はだしの男の子が一人いたんですが、その子へのインタビューのとき「君は、はだしだからキウィだろう」と言って観客を笑わせました。外国人の観光客はあまり笑っていませんでしたが、地元のニュージーランド人は爆笑していました。
 もちろん、その通りだったことは言うまでもありません。


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金のなる木
■ユーモラスな看板

 春先のある日、娘と散歩をしていたら、右の写真のような木を見つけました。

 きれいな花を咲かせた藤なんですが、なんと(!)お札がぶら下がっているのです。よくご覧になってください。実はこのお金は本物の 10 ドル札と 20 ドル札のようなんです。盗まれないようにラミネート加工した上で、ひもではなく金属の細い棒で吊してあるんです。

 自宅のすぐ近くで見つけたものですから、何かニュージーランドの習慣に関係があるのかもしれないと思い、翌日、学校へ写真(プリントアウトしたもの)を持っていって何人かの先生に聞いてみました。とにかく、そんな習慣はないということになって、いったい何なのかを推理しました。みんな好き勝手なことを言いはじめ、ある人は魔よけじゃないかなどと言ってました。
 で、わたしが急に思い出して「たしかこの家には financial advisor とか何とかの看板があった」と言ったところ、ある先生が「これは宣伝だ!」と気がついたんです。

 英語には Money does not grow on trees. ということわざがあって、お金の大切さを教えているそうです。つまり、金のなる木は無いってことですよね。それを逆手にとって、金のなる木を作り上げて看板にしているわけです。なにしろ financial advisor なんですから、これはもうピッタリです。
Hearing Aids  電話帳で確認したところ、この家はたしかに financial advisor で、しかも電話帳の広告にも金のなる木のイラストが描かれていました。

 キウィのユーモア感覚にかんしんすると同時に、financial advisor という職業がニュージーランドでは特別な職業ではないということに気がつきました。日本で financial advisor にアドバイスをしてもらっている人がどれくらいいるでしょうか?

 ところで、この手のユーモラスなウィットたっぷりの看板はけっこうあるようで、この家の斜め向かい側には、左の写真のような家があるんです。
 ここは Hearing Aids Association という聴覚障害者を援助する施設です。わかりやすいですね。
 でも、ちょっと...... (^_^;)


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RESPONS-I-BULL
■Bulls の看板

 わたしの住んでいるパーマストン・ノースから約 30km 離れたところに、ブルズ(Bulls)という町があります。開拓の初期に Bulls という名前の人がこの地にお店を開き、いつしか町の名前になったそうです。英語で bull といえば(去勢していない)雄牛のことです。何かの本に、「ブルズの牛乳が飲めるのは世界中でここだけだ」と冗談めかして書かれていました。(^^)
 空軍基地のある町としても有名です。

 さて、このブルズは、町おこし(?)のために、ユニークな看板を町ぐるみで作っているんです。右の写真は、牛乳の容器の形をしたゴミ箱ですが、よく見ると RESPONS-I-BULL と書かれています。つまり、責任を持ってゴミを捨てる RESPONSIBLE とブルズという地名の駄洒落なわけです。

 左下の写真はコーヒーショップですが、店の看板には SATISFY-A-BULL とあります。右下は郵便局(Post Shop)の看板です。

SATISFY-A-BULL POST-A-BULL

 この白い看板が街中にあるんです。
 八百屋さんは当然 VEGET-A-BULL ですし、警察はちょっと難しい単語ですが、CONST-A-BULL です。銀行は CASH-A-BULL、病院は CURE-A-BULL、教会は FORGIVE-A-BULL、不動産屋さんは LIVE-A-BULL ですから笑っちゃいます。さらに、図書館の看板は READ-A-BULLS で、トイ・ライブラリは ENJOY-A-BULL。託児所が LOVE-A-BULL なら、dairy と呼ばれるコンビニは AVAIL-A-BULL です。もちろん、マクドナルドは VALUE-A-BULL です。
 まだまだ、たくさんあるようです。おもしろいですよ。散歩をしても、飽きない感じです。

 さてクイズです。RELIEV-A-BULL という看板があるのはどこでしょう? こたえは、ここ をクリックしてください。

 ブルズの町については、こちらのページもどうぞ。


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