戻る トップページへ

ベイ・オブ・アイランズ地方

Bay of Islands


パイヒアの桟橋


 ノースランド地方(Northland)の中でも、ひときわリゾート色が強いのがベイ・オブ・アイランズ地方(Bay of Islands)です。名前の通り小さな島が点在する海を中心とした、気候の温暖な観光地です。また、ヨーロッパ人の入植が早くから行われた地域でもあり、歴史的な見どことも多いです。

 パイヒア    ワイタンギ    ケリケリ




■パイヒア(Paihia

 ベイ・オブ・アイランズの中心がパイヒアです。ビーチやタウンが魅力的です。左下の写真はタウンの様子ですが、おしゃれなお店が集まっていますし、宿泊施設も多いです。ここを拠点にしてノースランド観光をするのが便利です。町の中では、なぜか馬車が走っていました。右下の写真は、わたしの泊まったモーテルの窓から撮ったものです。パッカパッカと音がするので、馬車が近づいてきたことがすぐわかるんです。(^^)

タウン・センター   馬車

 このページのトップの写真は、パイヒアの桟橋にある海に張り出したカフェですが、タツノオトシゴが気に入りました。この桟橋から、多くのボートやフェリーが出て、観光客及び釣り客の足となります。桟橋のすぐ手前には、ビジター・インフォメーション・センターやツアー会社の予約窓口もあって便利です。
 パイヒア発着の主なツアーとしては、島めぐりを含んだ各種クルージング、イルカといっしょに泳ぐツアー、対岸にあるニュージーランド最初の首都ラッセル(Russell)へのフェリー&ミニツアー、ファー・ノースへのバスツアーなどがあります。





■ワイタンギ(Waitangi

 ワイタンギというのは、パイヒア市街地の 2km 北にある場所の地名で、パイヒアから歩いていくこともできます。有名な地名ですが、町というわけではありません。有名なのは、マオリ人とイギリス人の間の条約がここで締結され、その条約がワイタンギ条約(The Treaty of Waitangiと呼ばれているからです。
 1840年2月6日、イギリス女王代理の総督とマオリ族指導者 46 人との間でワイタンギ条約が締結されました。これ以降ニュージーランドは、事実上イギリスの植民地となりました。その後、全国のマオリ部族との交渉がすすみ、結局 500 人以上のマオリ首長との間で条約が結ばれています。主な内容は、以下の3点です。

 【1】マオリにイギリス国民としての特権を与える
 【2】マオリ首長の持つ全権限をイギリス女王に委譲する
 【3】マオリの土地や財産は保証されるが、土地売買の際にはイギリス女王に先買権がある

 この条約をうまく利用したイギリス人が土地をだまし取ったという訴訟が数多くあることや、マオリ語における訳語に不適切なものがあるといった指摘がなされています。しかし、マオリ人に対してイギリス人と対等の権利を認める部分は高く評価されており、現在でもマオリ人の人権を守る根拠となっています。

 条約締結の舞台となった広場は、現在は芝生の広場になっています。国旗掲揚塔(左下の写真)には、新旧のニュージーランド国旗が掲揚されています。
 海を見下ろす位置にある非常に古い家(中央の写真)は、1833年に建てられた、初代在ニュージーランド英国公使公邸で、現在ではワイタンギ条約記念館(The Treaty Houseとなっています。内部には、当時の様子がジオラマやイラストで説明されていますし、当時の部屋の様子も再現されています。マオリ人の古い写真も多数あり、ハカを踊る迫力満点の姿が見られます。また、この建物は、オーストラリアで作られてから船で運ばれ、ここで組み立てるという形(つまりプレハブ)で建てられました。この形式で建てられた唯一現存する建物が、この記念館だそうです。

条約が結ばれた広場   条約記念館   カヌー

 すぐ横には、マオリの集会所もありますが、もう一つの見どころは、巨大なカヌー(右上の写真)です。その長さは 35m だそうですが、とにかく大きいです。マオリの先祖がこういったカヌーで太平洋を渡ってきたのかと、思わずひとりで想像してしまいました。





■ケリケリ(Kerikeri

 ケリケリはパイヒアの 26km 北西にある町です。温暖な気候を利用して、フルーツの栽培が盛んです。キウィフルーツの畑もたくさん見かけますが、特に目に付くのは柑橘類です。道路沿いでオレンジなどが売られていますが、玉ネギのように赤いネットにたくさん入っているのが豪快です。
 パイヒア同様、ケリケリも古くからヨーロッパ人が入植しているので、古い建物が残されています。特にケリケリ川(Kerikeri River)にかかる橋の近くにある2つの建物が有名です。ひとつは、左下の写真、ケリケリ・ミッション・ハウス(Kerikeri Mission Houseです。これは、1822年に建てられたニュージーランド最古の現存する建築物です。宣教師の住居として建てられたこの木造の家は、1832年からは宣教師ケンプ家が長年住んでいたため、ケンプ・ハウス(Kemp House)とも呼ばれます。内部では古い時代の部屋が再現されており、その生活ぶりが実感できて興味深いです。老朽化している床や壁が歴史を語っています。

ミッション・ハウス   ストーン・ストア

 もう一つの歴史的建造物は、そのすぐ隣にあるストーン・ストア(The Stone Storeです。こちらは、1836年に建てられた、国内最古の石造りの建築物(右上の写真)です。当初は、宣教のための物資や小麦を貯蔵する倉庫でした。後には、カウリゴムの貿易を中心とした、その名の通りの倉庫兼お店として使われました。現在でも内部にさまざまな物品が置かれています。ライフル・キャンディー・クギなどといった、雑多なものがありました。
 どちらの建物も、今は The New Zealand Historic Places Trust が所有し、管理しています。
 このほか、周辺には教会、マオリの住居跡、遊歩道があります。




戻る