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基本的な学習方法



 基本的な学習方法について、気がついたことを思いつくままに書いてみます。

 別のページ(「教科書」)でも書いているように、教科書は学校の所有であって、生徒は学校から借りている状態です。したがって、生徒は教科書に書き込みができないのはもちろんですが、さらに次年度の学習のためには全ての内容をノートに写す必要があります。この点は日本とは全く異なります。
 教科書に準拠したワークブックは必要なときにロッカーから出して使うことにしています。持ち帰らせるときもありますが、やはりこれにも書き込みはできません。すべてをノートにやらせます。書き込ませたあとで、消しゴムで消させることもあります。(^_^;)

Form 3 の授業風景  基本的には教科書以外の参考書は使いません。日本の高校の英語の授業では、文法参考書・単語帳・構文解説書・問題集など、たくさんの教材を与えますが、こちらでは辞書も使わないんです。したがって、語彙に関しては教科書に出てきたものだけを覚えることになります。

 ではプリントを多く使うのかというと、そうではありません。日本に比べると配布する印刷物の量はとても少ないです。日本の教師は、ホントによくプリントを作るんだと実感します。
 紙を大切にするからなのか、印刷して配ることはあまりないんです。もちろん、皆無というわけではなく、必要な資料はコピーします。これには印刷機の問題もあるかもしれません。日本のような安い半紙を使う印刷機がなく、あるのはコピー機だけなんです。
 コピー機の使用状況もきちんと管理されています。
 職員はコピーカードを渡されており、これを機械に読みとらせてからコピー機を使用します。公用の設定で使用すると、コピーした枚数分の料金が所属の部署の予算から引かれていきます。たとえば、わたしの持っているカードは Department of Languages の予算を使うカードです。
 private の設定で使えば、私用にも使えます。料金は月末にまとめて請求されます。ちなみに、町中のお店ではコピー 1 枚 10 セント(約 5 円)ぐらいですが、学校のコピー機を利用した場合、1 枚 5 セントです。

 文字に関しては、ひらがなを最初から教えます。ローマ字は使いません。ひらがなが終わったところでカタカナを教えます。半年ちょっとで、ひらがなとカタカナは使えるようになります。
 なお、ニュージーランドのカリキュラムでは、漢字は基本的なものだけしか出てきません。非常に少ないです。

 日本文化や日本事情の理解も重要な分野です。また、それによって言語理解も深まります。使用している教科書の中にも、日本の文化・習慣の紹介や日本事情の説明がたくさん出てきます。文化と言語が密接に関連しているわけです。
 この点は、日本の英語教育とはちょっと違うような気がします。
 日本人の多くは、「特定の文化背景を持った人々の話す言語」としての英語ではなくて、「世界の共通語」としての英語に価値を見いだして勉強していると思います。その結果、学校教育でも、英語圏の文化や事情というよりも、日本以外のあらゆる地域の文化や事情が取り上げられることになります。特定の文化との結びつきが弱いと言えるかもしれません。その分、国際理解が強調されることになります。
 ニュージーランドでは、(基本的には)日本語あるいは日本に興味を持っている生徒が日本語を選択して学習します。日本という国のことはどうでもよくて、日本語という言語にだけ興味があるという人はほとんどいないはずです。



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