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Spelling Support



 Learning SupportSpelling Support について紹介します。
 ニュージーランドでも以前は障害を持った生徒のための養護学校的な学校があったそうですが、現在では存在していません。すべて普通の学校の中で教育されています。PNGHS にも養護教育の部署があり、Learning Support と呼ばれています。生徒は数名ですが、スタッフはその倍以上います。この生徒は一日の大部分を個別レッスンを受けて過ごしていますが、通常のクラスに混ざって授業を受ける時間もあるそうです。
 Learning Support には養護教育だけではなく、slow learner を支援する仕事も含まれています。各教科に関して不得意だと感じている生徒が特別な授業を受けることができるんです。そのひとつとして Spelling Support を開講するという案内が告知され、生徒が募集されました。担当者に聞いてみると、希望者があれば開講するとのことでした。数日後に再度聞いてみると、6 人の希望者がいるので開講するとのこと。
 日本にはないシステムですが、このコースは週 2 回ずつ 3 週間に渡って、正規の授業と同時進行で実施されます。つまり、このコースに参加する生徒はいずれかの科目の授業をつごう数回欠席することになってしまうわけです。日本人からすると何となく不思議なシステムですが、生徒をサポートするという点では良いような気もします。

 さて、Spelling Support です。ネイティブスピーカーでも綴りに自信のない生徒がいるというのも面白いですが、もっと興味深いのはそのための指導法です。何曜日の何時間目かを尋ねてみると、幸い授業のない時間帯でしたので、英語教師として参考になるであろうと考えて授業参観させてもらうことにしました。その結果、予想どおり非常に興味深い内容でした。全 6 回の授業を以下に紹介します。


  1. スペリング能力の測定試験(何歳程度の能力かを測定)と特製単語帳(綴りの難しい単語を集めた自作単語帳。市販のアルファベットインデックス付きの A6 版ノートを使用)の作成開始(測定試験で間違った単語を記入)
  2. 綴りの難しい単語のリストを配布し、特製単語帳に切り貼り
  3. 綴りの練習方法の解説(見た目の凸凹に注目、母音に注目、音節数に注目、単語の一部が意味をなすかどうかに注目)
  4. 同音異義語の研究(リストを配って確認)
  5. 綴りのルールの研究(-(e)s, -ing, -ed の付け方や -ie-, cei-, qu-, al- の規則性など)
  6. ルールの続き及びスペリング能力測定試験(学習効果確認のため)。

 内容もさることながら、先生の指導方法も参考になりました。日本では実施困難ですが、少人数での授業というシステムの利点もいろいろと感じることができました。



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