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教科書


教科書使用者の記録  日本では、全ての生徒が自分の教科書を購入します。自分のものですから、自由に使えます。出版社は新しい教科書をどんどん作り、学校側もわりと頻繁に新しい教科書を採用します。
 ところが、このあたりの事情はニュージーランドでは全く異なります。

 ニュージーランドでは、教科書というのは学校の所有です。学校で購入しておいて、毎年生徒に貸し出すわけです。生徒は1年間自分で責任を持って管理することになり、右の写真のように使用者の名前が表紙の裏(見返し)に記録されます。家に持ち帰ることはできますが、翌年は後輩が使うわけですから汚さないようにしなければなりません。当然、教科書に書き込むことは許されません。教科書傍用のワークブックも同じ扱いです。
 教室内のロッカーには、過去の教科書や余った教科書が山積みされています。また、新しい教科書を採用しようと思っても、それなりの予算がつかなくてはできないことになります。

 さて、このような日本とは異なったシステムですので、授業をしていて戸惑うことがあります。

日本語の教科書『きもの』  まず第1に、書き込み禁止の問題があります。
 教科書やワークブックに書き込むことはできないわけですから、作業はすべてノートにやらせることになります。しかし、作業内容によっては面倒なときがあります。かといって、日本に比べてプリントの使用を極端に控える習慣のため、コピーが(法的に)許可されているページを印刷するのにも抵抗があります。現実には、鉛筆で書かせておいて、あとで消しゴムで消させることがよくあります。
 ちなみに、こちらには日本の学校のような印刷機はありません。あるのはコピー機だけです。

 第2に、翌年以降の継続学習の問題があります。
 教科書は年度末には学校に返させるわけですので、教科書の内容を翌年以降復習するためには自分のノートに書き写しておく必要があります。これは生徒にとってかなりの負担になるはずですし、印刷物と手書きのノートでは見やすさの違いも明らかです。この点、日本人は恵まれていると思います。
 また、授業中にこっそり書き写している生徒がいて手こずらされる、という問題もあります。

 最後に、数年たつとボロボロになってくるという事実があります。
 教科者やワークブックはすべてビニールコートしてありますが、それでも古くなってくるとひどいものです。本の背が痛んでくるのも避けられません。あまりボロボロの本を使っていると、ちょっと気の毒になってきます。日本人がぜいたくなのでしょうか?

 なお、Primary School には教科書はありません。



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