OSAKA >>> ROMA 15 / AUG / 1999 *SUN*



「行ってきま〜す!!」
・・・と元気よく言いたいところだが、前日の晩からブルーな私。何故かって?
 飛行機そーなんです、旅は大好きだけど実は飛行機大嫌い。今回も直行便だというのに13時間!
朝岡山のTちゃん宅を出発、関空に着いたらもう疲れている。ブルーなのに妙な興奮もあって、昨日の晩はあまり寝られなかったのだ。さらに日頃の不摂生で夏バテ気味ときて、旅行前から暗雲たちこめている体調。大丈夫かなあ・・・。
同行者Tちゃんは大学時代の同期。

11:35 ミラノ行きアリタリア航空機は、「シベリア上空で飛行機の混雑が予想されるため、何がなんでも定刻に出発する!」と強引に定刻5分前離陸。ミラノでの乗り継ぎ時間が1時間しかない我々、少しでも遅れるとヤバイぞと心配していたが、これなら大丈夫そう。
案の定機内食が食べられず、それを見越して持参していたファミリーマートのおにぎりとポテトチップスをかじる。まずい機内食をもりもり食べるTちゃんをはじめ周辺の人々を
奇人だと思ってしまう。食事の後、映画上映が4本というアナウンスに、
4本もやるの〜?!

と漏れるため息。
そして私の体調悪化は7〜8時間たった頃に本格化。吐き気がする、水しか飲めない(ジュースも欲しくない)、眠れない。途中軽食が出て到着2時間前には夕食が配られるが、ひとつも手をつけられない、というより‘もう食事を見るのもイヤ’という末期症状。胃がムカムカしてトイレに行ったが最後、ゲロってしまった〜〜

地を這うようにミラノに降り、国内線搭乗口の前で

もーやだーっ!!
と泣き言を言ってしまう。空港にはグッチのショップがあったりするが、とても散策に行く元気はなし。
ローマ線は30分遅れで出発、1時間強のフライト、ここでようやくひと眠りできたよう。記憶がまったくございません。

21:00 ローマ・フィウミチーノ空港到着。
およよ、パスポートコントロールはあるのにブースの中に人がいないぞ、と思ったらブースの手前で立ってる人が係員だった。パスポートを「はいよ、はいよ」って感じで表紙だけチラリと見ておしまい。荷物が出てくるまでの間に両替、2万円が28万リラに。荷物を受け取ったら空港と連結している鉄道駅へとエスカレーターをあがる。

駅に着いてさっそく切符の自動販売機が目についた我々、何も読まずに1万リラ札を
突っ込む!!が、反応なし。よく見るど‘アウト・オブ・サービス’になってました・・・。この時、空港から我々のあとをついて来て、その一部始終を見ていたと思われる日本人の男の子が、
「テルミニ駅まで行くんですか?」
と、一緒に連れてってくれーと言わんばかりに話しかけてきた。
切符売り場はどこだ?と薄暗いホームを見まわし、隅の方にひそかに電気がついている窓口を発見。よし、さっそくイタリア語だっ。
“ドゥエ・ビリエッティ・ペル・テルミニ・スタティオーネ・ペル・ファヴォーレ!”(テルミニ駅までの切符2枚)
やった、通じた! でも喜んでるのもつかの間、
ジャストタイム!
窓口のおっちゃんが言うので(英語じゃん!)慌ててホームへ走る。がっ!列車は行ってしまった・・・。さらに我々のその一部始終を見ていた、同様に乗り遅れたと思われるイタリア人のおやじに、
“スビト!”(あっという間だね〜)
とのんきに笑われる始末。飛行機が2分早く着いてたら乗れたのに! 次の列車は1時間後、しかもそれが終電。

そこで先ほどの日本人の男の子と話をする(名前聞かずじまい、
国分太一似なので‘太一’にしておく)。最悪だった体調も、国内線で1時間眠っただけで少しましになっていた。太一は大阪から我々と同じ飛行機でここまでやってきて、
「機内食、3食全て
完食した!」
らしい。京都の大学で建築を勉強しており、古代の建造物を見るのが一番の目的なんだそう。以前スペインに行ったらしいが(ガウディを見に)その時はツアーで、見たいものが思う存分見れなくて後悔したということで、今回初めての個人旅行&一人旅なんだって。18日間で北イタリアを回るらしい。学生はいいなぁ。
と我々が話をしている間に、別の日本人の男(ロン毛に真っ赤な短パンで、海でナンパばっかしてそうなヨーロッパ似合わない男)に、
「切符はどこで買ったんですか?」
と聞かれる。乗ってからも、発車までの間に日本人の女の子に同じ事を聞かれた。確かにあの薄暗い切符売り場、何の表示もないから分かりにくい。

電車でテルミニ駅まで40分。乗っても検札すら来ない。Tちゃんは、
「これってキセルできたってこと?」
電車も電車で相当ネンキの入った代物、冷房がなく
暑い!が、座席の大きさに太一は、
おーっ、全てが
LLサイズ!
と喜んでいる。もうすぐテルミニ駅到着という頃になっても、窓の外は真っ暗で街灯もあまりなく人気もない。1人だったらめちやくちゃ不安になってただろうね、と3人で話をする。

23:00 テルミニ駅。ホームに降りたとたん、改装中で雑然としている上にホームレスは多いわ、なんだか麻薬でもやってそうな外国人はいっぱいいるわで
いかがわしい雰囲気!
明日は月曜でバチカンをはじめローマ中の美術館や博物館は閉まっている、よって観光客は自動的に遺跡を見るしかないことになる。
「また明日どこかで会うかもしれないねー、見かけたら声かけてね。」
駅構内で太一と別れる。
「気をつけて。」

テルミニ駅の真ん前にあるホテル、駅から歩いて1分もかからない。でも通りを1本間違え、5分くらいかかる。その5分の間にさっそくよさそうなピッツエリア(ピザ屋)を発見、
美味そう〜。そんな場合じゃないか。
ホテルに着くと、もう今日のチェックイン客は我々だけだったとみえて、フロントの兄ちゃんは「オカダ?」と先手を切ってきた。このホテル、駅の真ん前ってことで鍵は2重で、2つともオートロックという厳重さ。しかし同じ建物の中に複数のホテルが入っていて、241という部屋番号の手かれた鍵を2本渡され「上の階だよ」とだけ言われた我々、「この部屋は
いったいどこ??」と迷うことになる。241と書かれた扉が見つからないので、オートロックのドアに片っ端から鍵を突っ込む!! どこも開かないじゃん!
兄ちゃんに聞いてこよう、と階段を降りかけたその時、ちょうど外から帰ってきた宿泊客にオートロックを開けてもらい、一緒に中に入る。と、その廊下の先に241という部屋を発見! どうやらここのオートロックを開けるのにはちょっとしたコツがいるのだ。そしてこの‘開けにくい鍵’には、その後2日間かなり苦しめられることに・・・ドアの前で数分格闘すること茶飯事、コツがつかめないTちゃんは最後まで開けることができなかったほど。
やっと部屋に転がり込めたかと思えば冷房が全然きいてない。エアコンは動いているがリモコンもスイッチもない。

こんなのじゃ寝られん!

Tちゃんが訴え、即フロントに走らされる。
「スクージ、シニョーレ、エアコンの温度調節はどうやってするの?」
すると兄ちやん、振り返ってコンピューターの画面を見ながら、
「もっと寒い方がいいんだね。」
フロントでしか調節できないらしい。

ほぽ24時間近い移動を終えた我々、かなりボロボロ。「
吐きそう〜腹減った」と矛盾なことをつぶやきながら眠りにつく頃には1時を回ってました。

                                     
Continue...


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