ROMA 17 / AUG *TUE*



開館30分前にバチカンに行くべく早起きして急いで朝食をとる。バチカンはただでさえ早起きして朝一番に行かないととんでもないことになるのに(ものすごい行列に並ぶことになる!)昨日も一昨日も休館日だったから、今日は覚悟しとかなきゃ。

地下鉄で終点まで行き、歩いて10分。案の定
すご〜い行列が見えてくる。
イタリアって国はアホほど観光客が多い上(私はこんなに観光客の多い国をほかに知らん!)観光名所の開館時間は短く、切符売り場等窓口の人間はそんなのおかまいなしにのんき、悪く言えば処理能率の悪い人が多いので、どこに行っても並ぶことになる。気が短い人はイタリア旅行はできませんぜ。さらに中に入っても
入場制限しろよ!と叫びたくなるほどのすし詰め状態で、ゆっくり見て回るような気分になれない。特にこのバチカン美術館はひどうございました。

大好きな『地図のギャラリー』も
このありさま

全てをくまなく見てると1日かかるので‘3時間コース’の順路にしたがって壁画や彫刻を見ていく。が、観光に関して‘べリー・クイックリー’な我々には2時間かからず。楽しみだったミケランジェロの『最後の審判』は修復が終わって見違えるほどきれいになっていた。これがあるシスティーナ礼拝堂は群を抜く人口密度の高さで酸欠になりそうだったけど。

出口付近にバチカン郵便局があり、昨夜書きためたハガキを投函する。
“クインディチ・フランコボッリ・ペル・ジャボン・ペル・ファボーレ!”(切手15枚ください)
別に英語でも通じるのだが、とにかくイタリア語を使ってみたい私。そしてここから投函したハガキ、たった5日で日本のポストに届いたらしくびっくり!さすがバチカン、仕事が速いな〜。
言い忘れてましたが私、この旅に備えてたった半年間ではありますが、NHK語学講座でイタリア語をかなりマジ勉強したんです。半年でどれほど使えるのか、独学がいかがなものか、そして旅が楽しくなるのか?という興味と、以前イタリアを旅行した際、レストランのメニューがさっぱり読めず固まってしまった経験から一念発起した次第。

美術館に続いてサン・ピエトロ寺院見学。途中ジェラツテリアの前でレモンのジェラートとブルーベリーのジェラートを立ち食い。レモンの酸っぱさはすごい迫力!でも
美味い!!
サン・ピエトロは2000年の大聖年に向け外観修復中。前面全てが足場で覆われていてせっかくの美しさが
台舞し。入場は無料だが、入口係員に服装チェックされる。服装チェックといえばバンコクの王宮も厳しいです。ここもタンクトップ、ノースリーブ、短パン、ミニスカート、ビーチサンダル等は入れない(実際に止められている人けっこういました)。
中に入ると屋上に上がる有料エレベーターがある。行列ができていたがエレベーターで屋上へ、さらにそこから自分の足で階段を上るとクーポラ(円蓋ドーム)の頂上まで行けるようになっている。

ところが、ドームに行くためのその階段
すさまじいを通り越して
拷問そのもの!
どこまで続くのかと不安になるほど長い階段が
上に行くほど狭く複雑になっていく

最後は10段で1回転する強烈ならせん階段で
人ひとりがやっと通れる幅
一方通行だからまだいいが、それでも後ろから人がくるから
止まれない
目が回る暑い暗いわ・・・
このしんどさ、ガイドブックには一言も書いてないんだから!!
でも頂上からの眺めは
そんなしんどさも吹っ飛んじゃう
絶景!!
ローマが一望できた!

こうしてバチカン見学も無理やり半日で終了させた我々、寺院を出た頃にはあまりの空腹に喋る元気もなくなってきので、近くにあるという‘洞窟レストラン’に行ってみる。ところが!お目当てのレストランはバカンス休業中。イタリアは8月の1ヶ月間、平気で休業してしまう店・レストランが半分以上。テレビだってこの時期、再放送か古い映画、はたまたテレビショッピング、ニュースといえばCNNといった具合でもう国をあげてのバカンス、徹底してるのだ。観光客にはえらい迷惑。
仕方なく近辺をうろつき、こぎれいなトラットリア(リストランテよりはちょっとカジュアル)に入ってみる。暑いのにほとんどの客がテラス席で食ぺている。我々は「中がいい」と室内に。
“ウナ・ボッティーリャ・ダックア・ミネラーレ・エ・ドゥエ・テ・フレッド・ペル・ファボーレ”(ミネラルウォーター1本とアイスティー2つ)
なんでもかんでも単語を並べただけといった感じだが、これでちゃんと通じるから面白い。フェットチーネ(きしめん状の平たいパスタ)が大好きな私は迷わずフェットチーネを注文。こちらではパスタは前菜にすぎないが、我々にはもうこれだけで充分すぎる量。欧米人達中はパスタのあと、のけぞってしまいそうなほどすごい肉の塊を食べていたりする。やはり奴らはただもんじゃない。イタリアに来ておいてジェラートよりもケーキが食べたい、というTちゃんはデザートにフルーツのケーキを注文。ウェイトレスのお姉ちゃんは、
“ウナ・フォルケッタ?”(フォークもう1本いる?)
などとと気を利かせてくれるが、ふとTちゃんが怪訝な顔になる。
「あれ、‘1’って‘ウノ’じゃないの?」
「女性名詞の前は‘ウナ’になるの。」
ひ〜〜、そこまで勉強したの?!
ウェイトレスのお姉ちゃんがとても感じよく、料理も全て文句なしに
美味しかったのでチップを少し多めに置いて店を出る。勘のわりにはいい店に入ったと大満足

◆ LUNCH ◆  
フェットチーネ・アッラ・ボロネーゼ ★★★★
スパゲッティ・アッラ・ボロネーゼ ★★★★
トルタ・アッラ・フルッタ ★★★★
テ・フレッド ★★★★
     ミネラルウォーター
2人で49000リラ(3000円)


スペイン広場。
現在、スペイン階段でのジェラート立ち食いは禁止になっていて、オードリーのまねをしようとするとすぐおまわりさんに怒られてしまうらしい。しかもブランド店がこれでもかと軒を連ねるエリア、そこに群がるおのぼりさん目当てのスリや引ったくりが多い要注意スポット。実際、紙袋でもさげてりゃたちまち引ったくりに持ってかれそうな、昼間なのになんともうさんくさい雰囲気が・・・。
「これは冗談ぬきでヤバイいところだねぇ」
ということで、スウォッチで時計を買っただけで退散。

Tちゃんは「疲れたから先に帰る」と我々、ここで別行動に出る。スペイン広場から歩くこと40分、国立近代美術館。美術館は小高い丘の上の広大な公園の中にあり、途中で引き返そうかと思うほどの遠さ。イタリアでミロ、ダリ、モネ等の絵にお目にかかることはあまりないから新鮮ではあるが、ローマに来てそんな美術館こ行く奴は私も含めてよっぽどもの好きと思われる。日本人が来るのが珍しいのか、館内係員の兄ちゃんは、
「シニョリーナ、あのドアの向こうの階段を上がると2階に現代美術の作品が展示されてるよ。」
なんて親切に教えてくれる。
「シー、グラーッツェ」。
Tちゃんとの約束時間に遅れまいと急いでテルミニ駅に戻る。

駅でフィレンツェまでの列車の切符を買っておく。
余談だが、テルミニ駅のエスカレーターは、エスカレーターの上がる速さと手すりの上がる速さが微妙にずれていて、手すりの方が早い。したがって、手すりを持っていると手だけが先に上にいってしまう。しかしそんなことが気になるのは私だけのようで、まわりの人は何も気にせぬ様子でさりげなく手すりを持ちかえていたりする・・・トホホ。エスカレーターにまでイタリア気質を感じさせられるなんて。
さて、ローマ→フィレンツェはイタリア版新幹線だと1時間半、特急で2時間。イタリア国鉄のHPで時刻表を検索し、プリントアウトして持ってきていた我々(準備がいいでしょ!)、せっかくだから新幹線に乗ろうと窓口で聞いてみる。
「明日のこの列車の席を予約したいんだけど。」
おじさんはパタパタとキーボードを打ったかと思うと、
「2等は満席だよ。」
とモニターの‘残席0’を指す。
満席?!
するとおじさんはさらにパタパタとやって、
「明日の2等席は午前中は朝6時半のしか空いてないよ、それか昼12時半以降だね。」
6時半なんてそんな早起きイヤだよねえ、とTちゃんの方を向くと、彼女もウンウンと頷いている。
「1等は空いてるの?」
「1等ならどの便でもOKだよ。」
「クワント・コスタ?」(いくら?)
「2人で149000リラね(1万円弱)。」
こうして我々、たった5千円だがフンパツ(?)して1等の切符を買う(2等がいくらだったのかは聞かず)。新幹線は全席指定です。
教訓:列車の予約は早めにしておこう。

今日も相変わらず体調悪し。夕食を食べに出る元気がなく、昨日と同じ店で、切り売り・量り売りのピッツアにする。ゆで卵とトマトのピッツアにライスコロッケ(‘アランチーノ’っていいます)を買ってみる。ピッツアはやはり美味しいが、ライスコロッケは手が込んでるわりにはいまいち、まずくはないけどね。中身がチキンライスで、わざわざコロッケにしてくれなくてもノーマルなチキンライスで食べたい、って感じ。


                                      
Continue...



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