FIRENZE >>> PISA >>> FIRENZE 19 / AUG *THU*



Tちゃんは鎖痛剤や抗生物質はいっぱい持ってきてるのに、肝心な胃薬というものを持ってきてくれてない!(自分で持って来いと?) しょうがないから昨晩、正蕗丸を飲んで寝たが、それが意外に効いたのかもしれない。「日本に帰ったらきっと熱が出る」どころか、本気で入院するかも・・・とまで思った昨日の最悪な体調がほんの少し良くなっている。
教訓:海外旅に胃薬は必需品。

1人旅ならピサ行きをやめているところだが、やはり今日はTちゃんのためにも行かねば、と駅へ。
“Two roundtrip tickets to Pisa Centrale,per favore.”
イタリア語と英語がごちゃ混ぜになってくる。それはそうと、ピサへの往復切符が2人で32000リラ(2000円)という安さに、Tちゃんは、
ほんとに往復?
「大丈夫よ、切符見てみて」。
列車の時間も聞いておく。
「次の列車はいつ出るの?」
「9時半だよ。」
フィレンツエからピサへは片道1時間、1時間毎のローカル列車で。チケットは安いが電車は古くてエアコンがなく、
暑い。しかも車内に照明すらないので、トンネルに入ったらまっくらくら!!になる。一瞬何が起こったのかわからないほど真っ暗に。ただし、ピサまで途中2、3駅に停まっただけ。
ピサ駅からは1番の路線バスが斜塔へ直行。斜塔には何十台もの観光バスが乗りつけており団体客で賑わっているが、駅をはじめ町中はバカンスで閑散としている。

ピサの斜塔はもう10年ほど前から立ち入り禁止で
外からその傾いてる姿を眺めるのみ
これ以上の傾斜を止めるための工事中で
腹巻みたいなのをされワイヤーで引っ張られていて、なんだかちょっとかわいそう
NHKで特集していたが、この計画、何年か前に一度失敗して
10年分が一気に傾いてしまったんだとか
その後地下にコンクリートを流し込み、また何年分かは引っ張り戻したらしいけれど
で、観光客はといえば両手を伸ばして遠近法で写真を撮って喜ぶ!
タイトルつけるなら『ピサの斜塔を支える図』
昔、斜塔に登った妹尾河童が『河童が覗いたヨーロッパ』(新潮文庫)に
その時の様子を面白おかしく書いている
手すりがないから足がガクガクするほど怖いそう
その後、地盤の補強工事が終わり
現在再び塔に上がれるようになったんですと!!
また行かなきゃ

斜塔前に並ぶ土産物屋は、斜塔のミニチュアをこれでもかと並べて売っている。コロツセオでも‘ミニ・コロツセオ’を山積みにして売っていた。が、いろいろ物色しているうちにお土産としてはなかなか洒落た、珍しく気のきいたものを発見。斜塔の形の瓶(ちゃんと傾いている!)に入ったオリーブオイル。重いのを覚悟で3本購入。他に、同じビンに入ったグラッパやシェリー酒、ウイスキーなんかもあり。
さらに露店で、例のバッジオのユニフォーム、ローマの店にはなかった、頼まれていたまさにそのものを発見。こうして結局バッジオのユニフォームは2着買ったが、帰国後どちらも「ムチャクチャかっこいい!!」と喜んでもらえたので一件落着。(私からすると、どこがかっこいいの?って感じだけど・・・人の趣味ってわかんない!) ユニフォームを買った露店のおじさんに、
「シニョリーナ、イタリア語話せるの?!」
とびっくりされてちょっと嬉しくなる。
「シー、オ・ストゥディアート・イタリアーノ・ウン・ポ」(うん、少し勉強したの)
教訓:ほんの少しでも単語を覚えて行くとすご〜く世界が広がる!

斜塔裏手のトラットリアで昼食。
この頃になると‘ガス抜きミネラルウォーター2分の1リットル1本’をこう言えばいい、とわかってくる。
「メッゾ・ポッティーリャ・ダックア・ミネラーレ・ナチュラーレ・ペル・ファボーレ!」
Tちゃんは私とウェイターとのやり取りを、
「何言ってんだかさっぱりわからん」
とぽかんと口を開けて見ている。
ガイドブックによく‘ポルチーニ茸’が美味い、書いてあるので、ポルチーニ茸のフェットチーネと海の幸のリゾットを頼んでみる。そして初めて食べた‘ポルチーニ茸’
バ力うま! イタめしによく使われるきのこらしいが、なんといっても香りがよい。歯ごたえはマッシュルームに近く、椎茸のジューシーさもあるような。皆さん、イタリア行ったら
ポルチーニ葺のパスタです! リゾットの方もゴハンに海の幸のエキスがよ〜くしみ込んでてこれまた美味。海の幸はムール貝やあさりは貝殻ごと、イカや海老もいっぱい入ってる。

◆ LUNCH ◆
フェットチーネ・アイ・フンギ・ポルチーニ ★★★★★
リゾット・ディ・マーレ ★★★★
ミネラルウォーター
2人で33000リラ(2000円)


しっかしこういう観光地のレストランで目立つのがアメリカ人観光客。奴らは、イタリアのレストランに入ってまでてんこもりのフライドポテトを食べている。店員に「
ケチャップちょうだい!」なんて言いながら。そしてイタリアのマクドナルドはアメリカ人?で大繁盛。以前来た時より確実にイタリアのマックの店舗数は増えている。こらアメリカ人!もっと他のもの食えっ!!

斜塔からの帰り、バスに乗りたいのに切符売り場がない。ちょうどやって来たバスの運転手に「チケットどこで買えるの?」と聞いてみるが、
「タバッキ!」(タバコ屋)
とバカンスで閉まっているタバコ屋を指される。
閉まってるやん!
駅で帰りの分のチケットも買っておけばよかったってことね・・・。が、地図を見ると駅まで2キロほどということが判明して歩く。ローマやフィレンツェは都会だからバカンス中の寂しさはさほど感じないが、こういう田舎町は店もレストランもより徹底的に閉まっているのでかなり寂しい。店が開いていてにぎやかなのは斜塔周辺のみだ。

再びボロいローカル列車でフィレンツェに戻ると2時過ぎ。またも買い物に興じるフィレンツェの昼下がり。細いパスタが好きな私は‘カッペリーニ’、イタリア語で‘髪の毛’という意味の超極細パスタを2kgも買う(松山ではなかなか売っているのを見かけないんです)。このパスタ、直径1mm、2分で茹であがるという素麺並みの細さ。でもパスタなのでコシはある。冷製サラダにしたり、ジェノベーゼやペペロンチーニなんかの素朴なソースで食べよう!

さて、フィレンツェではTちゃんを連れて行くべき観光スポットが1つ残っていた。ミケランジェロ広場。
駅から市バスで20分(以前、歩いて行ってすさまじい階段に死にそうになった)、街の赤い屋根が一望できる丘の上。しかし駅前のバス停の自販機でチケットを買おうとすると、そいつが
力ネ食いマシーンに変貌! 50リラ硬貨(1円未満だけど)を吸い取られて、結局窓口で買う。全くしょうがないなぁ。日本ほど自販機が信用できて、なおかつ高度に進化してる国はない。イタリアでは同じ100リラ硬貨でも2種類あって、大きい方しか使えなかったりするからますます困る。500円玉より大きいのと1円玉より小さいのが同じ100リラ硬貨だったりするから混乱もする。
コインの話になったからついでにお札の話。お札の紙の上質さときれいさ、新しさも日本が一番! 特にイタリアのお札は紙がボロいのですぐヨレヨレになると思われる。落書きも多いし、コーヒーひっくり返したような汚いのやジーンズのポケットに入れたまま洗濯したんじゃないかと思うようなボロボロなのが多々出まわっている。1000リラ(70円)という小額のお札は特に汚い。ちなみにアメリカドルはインクのにおいがとても臭く、フランスのお札はカラフルなのはいいが大きくて財布に入らなかったりする。お札ひとつをとっても国によっていろいろですね。(でももうユーロに変わっちゃいましたね・・・寂しい気も。思えば日本でも2000円札が出ましたが、それまでお札が3種類しかなかったわけで、それもある意味珍しいのでは??)

バスは地下鉄と違って外の景色が見えるから楽しい。乗ってきた姉ちゃんが車掌に「このバスは駅に行くの?」と聞いているのがヒアリングできて嬉しかったりもする。

ミケランジェロ広場からの眺めは
Tちゃん日く「写真とおんなじ」
旅行会社のパンフに必ず載ってる
あの風景

またバスで戻り、ホテルの近所で夕食。リストランテを探して歩いている頃はもう9時近かったのだが、夕食の時間が遅いこちらではどの店も超満席。バカンスで半分以上のリストランテが閉まっているので、開いている店には待ち客が道端にまで並んでいる。でも並んでいても誰も食事の終わる気配がないのがまたつらい。
教訓:バカンス中のイタリアでは夕食時、早めに(7時頃)レストランに行こう。

ところで旅行者には迷惑なバカンスも、我々女性陣にはありがたいことがひとつあった。イタリアでは、乗り物等で隣に座った女性に話しかけないのは失礼、という全く困った風習?があるらしく、前回の旅ではおじさんやら兄ちゃんやら男どもがバスでも電車でもどんなに混んでようが、挙句の果てには歩いている時も、そして言葉が全くわからないのもおかまいなしに話しかけてきて、そのうざったさに参ってしまった。そして「イタリア男ってどうしてみんなスケベそうな顔なんだろう?」と思ったものだ(ラテン系の濃い顔だからだろうけど)。が、今回はそんな口の達者さやスケベ顔に閉口することがない。何故でしょう?
答えはカンタン、バカンス中で多くのイタリア男が街から消えていたからと思われる。間違いない!(もしかして我々が老けたせい??)

さて、とにかく早く食べ物にありつきたい我々、探しに探してやっと空いているトラットリアを発見。小さな店で観光客相手ではないからメニューはイタリア話のみ、しかも手書き。よぉし!勉強の成果を発揮する時がきました!!
“ウン・クワルト・リートロ・ディ・ヴィーノ・デッラ・カーサ”(ハウスワイン4分の1リットル)
“ロッソ? ビアンコ?”(赤?白?)
“ロッソ・ペル・ファヴォーレ”
他にトマトソースのスパゲッティ、サラダの盛り合わせ、ティラミス(この地方発祥)。裏通りの小さなトラットリアは大通りのリストランテと比べると値段もかなり安い模様。しかし、体調が回復の兆し・・・とワインを飲んだら、グラスー杯ですぐまた具合悪くなってしまい、料理の味はよく覚えてません・・・。
う〜吐き気がする〜反省

◆ DINNER ◆
スパゲッティ・アル・ポモドーロ ★★★★
インサラータ・コントルノ ★★
ティラミス ★★★★
ハウスワイン(赤)250ml    ミネラルウォーター
2人で33000リラ(2000円)



                                      
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