8時40分の列車に乗るべく駅へ。
フィレンツェからベネチアヘは新幹線でも2時間50分かかる。新幹線は2等車でもとてもゆったりで快適。車窓の風景はとうもろこし畑とブドウ畑が延々続く丘陵地帯、相変わらず退屈な道中。向かいに座っているおじいさんは(ローマから乗っていると思われる)その間ずっとクロスワードパズルをやってて、見てる方が酔いそう。
途中、ボローニャに停車する。そう、このボローニャ、名前からおわかりか‘ボロネーゼ’(ミートソース)発祥の地。いつか元祖ボロネーゼを食べにボローニャに来たいと思う単純な私である。
ところで、我々の前の席に座っていたアメリカ人?の老夫婦が車掌を捕まえて帰りの電車の時刻を聞いている。どうやら彼らはローマからベネチアを日帰りするつもりらしい。そんなムチャな。忙しい旅行者は日本人に限ったことではないようだ。
だんだん天気が怪しくなってきて、11時半過ぎ、ベネチア・サンタルチア駅に着いた時にはとうとう雨が降り出した。ひとつ手前のベネチア・メストレ駅を出たら、列車は長い橋を渡ってベネチア本島に上陸する。とってもわくわくする瞬間。ベネチアは駅からしてローマやフィレンツェよりさらに観光地のニオイが強い。ミラノと並んでイタリアの北の玄関なので、隣のホームにはスイスのチューリヒやオーストリアのウィーンに行く国際列車が並んでいる。またこういうのに乗って列車の旅がしたいなぁ。
雨の中ホテルに駆け込むと、部屋は2時過ぎまで使えないというので荷物を預けて昼食に。レストランを物色していると、
「コニチワー、スパゲッティ、ピッツア、ラザーニャ、オイシイネ!」
と日本語が聞こえてきたりする。でも、日本語でそう言われると逆に「おたくの店はやめとくわ」という気分になってしまうのは私だけ? ベネチアは大運河に面したリストランテは高いらしいので、通りに面したリストランテのテラス席に座ってみる。
ポルチーニ茸をまた食べたい私は迷わずポルチーニ葺のスパゲッティ、Tちゃんはサーモン入りホワイトソースのタリアテッレ。タリアテッレというのはフェットチーネと同じくきしめん状の平たいパスタだが、フェットチーネより幅の狭いものをさす。ちなみに、スパゲッティも厳密に言うと太さが1.7〜1.9mmくらい(?)のもののことで、それより細くなると‘スパゲッティーニ’と名前が変わるらしい。いやはやパスタって奥が深い! そしてポルチーニ茸、やっぱり美味! サーモンのパスタもウマい!! かくのごとくパスタとピッツアはどんな店で食べても外れがありませんです、素晴らしい!
◆ LUNCH ◆
スパゲッティ・アイ・フンギ・ポルチーニ ★★★★★
タリアテッレ・コン・サルモーネ ★★★★★
ミネラルウォーター
2人で31000リラ(1900円) |
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腹ごしらえしてるうちに雨が止んだので観光に。
しかしまあこのベネチアという所も、右も左もとにかく観光客
どんな細い路地を歩いても祭りのあとといった感じで人・人・人
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ホテルは2ケ月前に予約を入れたのだが、当たった2軒はすでに満室で、3軒目でやっとOKが出たほど(ホテル代も他のイタリアの都市よりかなり高い)。
サンマルコ広場はそんな観光客に加えて、思わず後ずさりしてしまいそうなほどのハトがいる!!
このハトの大群、ここまでくると怖いなんの
すごーく臭いし糞をひっかけられそうだし、なんといってもバタバタバタと一斉にやられるとたまったもんじゃない
そんなハト臭い広場にもオープンカフェがたくさんあって
観光客はいっこうに気にしない様子で何やかや食べている
冷静に見ると異様な光景
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サンマルコ広場へ歩いて行く途中にもいろんな店でちょこちょこ買い物した我々であるが、とある店でイタリア話しか話せないおばあさんにつかまってしまい、いろいろ話しかけられてしまう。彼女の話で聞き取れた単語といえば、ドベ(どこの)、シッタ(町)、メッゾジョルノ(正午)のたった3つ・・・。かろうじて「どこから来たの?」というのが分かったので「ジャポン」だよと答えておいたが、その後の話についてはジェスチャーから、
「昨日も正午頃になると雨が降ったわ、ベネチアはちょっと大雨が降ると水位が上がって大変なのよ。」
ってな内容だったと予想される。
サンマルコ広場でTちゃんと別れて別行動。彼女はサンマルコ寺院、私はペギー・グッゲンハイム美術館見学。ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館の分館。チケットを買って中に入るといきなりカフェになっていて「???」・・・カフェを通り抜け奥の建物へ進むとそこに絵があるのだが、食事しているど真ん中を通って行かなきゃいけないという構造はどうにかしてほしい。しかし館内は大運河に面していてロケーション抜群、にぎやかな地区から少し離れているのでとても平和で雰囲気よし。
美術館を出るとまた雨がひどくなっている。軒下で雨宿りしながらサンマルコヘ戻る。
ところで今回、中6日しかないハードスケジュールに無理矢理ベネチアを組み込んだのには大事な目的があったんです。
ベネチアングラスを買うため!
そんなことで?と言われそうですが、以前、ガラスのドルフィンを買いそびれたのを今の今まで数年間後悔してきたんです。店によって値段は違うが、高さ30cmくらいのもので4000円ほど、同じ大きさのものが小樽のガラス館なんかでは2万円もする。前回はイタリアの後さらに数ヶ国まわる旅だったため、重いワレモノを帰国まで持ち歩くのは無理、かといって郵送するほどでもないと泣く泣くあきらめたのだ。10軒以上ショップをまわり、一番質が良くて安いと思われる店で念願のものを2つ購入(ベネチアンガラスもリアルト橋やサンマルコ広場周辺は概して高い)。ちゃんと梱包して箱に入れてくれる。これで心置きなく日本に帰れる!! さくらももこの『世界あっちこっちめぐり』(集英社)には200万円の金魚鉢っつうものが出てくるが、今回ガラス店を見て回って一番目にとまったのはチェス。テーブルも駒も台もすべてガラスでできたチェス、値段は40万円くらいだったかな。ため息出ちゃいました。誰か買ってぇ!(笑)
そしてカレーと名のつくものは食べてみないと気がすまないカレー好きの私、カレー味のフェットチーネなんてものを発見。しかし買ったはいいが、いったいどんなソースが合うのか思いつかず、半年ほど流しの下で眠らせてしまいました・・・。
さて、イタリア最後の夕食にはなぜか生ハムが食べたくなり、店頭に掲げてあるメニューをチェックしながらリストランテを物色。昨日の教訓にしたがって今日は早めに。‘プロシュート・エ・メローネ(生ハムとメロン)’という立て看板につられてウエスト150cmくらいあろうかという巨漢のおじさんウェイターの店。ラザニア、ミラノ風子牛のカツレツとサラダがセットになっているツーリストメニュー1人前と生ハム、そしてお決まりのアックア・ミネラーレ。でもやっぱりカツレツよりはピッツアかパスタの方が断然美味しいことが判明。まずくはなかったけどね。というわけで皆さん、イタリアに行ったらやはりあれこれ変なものを注文せず、ピッツアかパスタにこだわるべきです。ちなみにラザニアはパスタなので美味しかった!
教訓:イタリアでは変な好奇心を起こさず、ピッツアとパスタ三昧で。
◆ DINNER ◆
ツーリストメニュー |
ラザニア ★★★★
コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ ★★
サラダ ★★
プロシュート(生ハム) ★★★
ミネラルウォーター
2人で32000リラ(2000円)
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ローマよりだいぶ緯度が高いせいか、テラス席で食べていると寒い。しかし我々が食事を始めた頃には空いていた店もあれよあれよと満席になり、食事を終えて帰る道中のリストランテはどこも大盛況、教訓にしたがって正解でした。
ホテルへの帰り道
細い運河を行くゴンドラが
「サンタ〜ルチ〜ア〜!!」
と歌うアコーディオン奏者を乗せていて
見物客から拍手が沸き起こる |
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