INTRODUCTION to HILLTRIBES in THAILAND

タイ山岳民族紹介ページ

タイには十数の少数民族が住んでおり、そのうち山岳民族と呼ばれているのは12部族。人口構成は以下のとおりです。(1996年タイ社会福祉局調べ)ここでは、代表的な6部族を紹介します。また、さくら寮にいらっしゃれば、ここに紹介するすべての部族の子供たちと会うことができます。

カレン族(KAREN) モン族(HMONG) ヤオ族(YAO)

アカ族(AKHA) ラフ族(LAHU) リス族(LISU)

集落数

人口

カレン族

2017

353110

モン族

242

111677

ヤオ族

184

41697

アカ族

256

49903

ラフ族

447

82158

リス族

149

31463

ラワ族

67

17346

ティン族

152

48025

カムー族

33

10198

ムラブリ族

57

パロン族

1937

トンスー族

276


貫頭衣の処女

カレン族 KAREN

カレン族未婚の少女
既婚者の衣装
カレン族のバンブー・ダンス

カレン族の少女達
象に乗るカレン族
カレン族の家族

チベット・ビルマ語派のカレン語を話す。自称はパゴニョー。タイ人からはカリエンと呼ばれる。ミャンマーには300万人名以上が住んでおり、長い間ビルマ政府に対し独立闘争を続けてきた。タイではチェンマイ県、メーホンソン県、ターク県を中心に約35万人。18世紀にミャンマーからタイへの移住が始まったといわる。タイの山岳民族の中では唯一ゾウを調教することができ、木材の運搬などに利用する。アニミズムや仏教を信仰する人々のほか、キリスト教徒も多い。女性は独身時代は白のワンピースの民族衣装を着るが、結婚すると赤や青のツーピースを着る。さくら寮があるナムラット村にも近いルアミット村はチェンライ県ではもっとも有名なカレン族の村で、連日多くの観光客が象乗りツアーなどのために訪れる。

誇り高き自由の民 

モン族 HMONG

ブルー・モン族の少女
ブルー・モン族の盛装

ブルー・モン族の正月祭りにて
ブルー・モン族の
子供たち

中国でミャオ族、タイではメオ族と呼ばれるが、タイのモン族はメオ族と呼ばれることを好まず、「自由」を意味する「モン」を自称する。言語はミャオ・ヤオ諸語に属するモン語を話す。タイでは白モン族(モン・ダオ)、青モン族(モン・ジュア)の2グループに別れ、民族衣装、言語、習慣がやや異なる。独立自尊の気風が強いことで知られ、宗教、世界観などにも伝統的な文化を保持している。中国では雲南省、貴州省、四川省などに数百万人が居住し、タイにはラオス経由で19世紀半ば以降に移住してきた。女性の民族衣装はろうけつ染のプリーツスカートで、その染めや精緻な刺繍の技術には芸術的価値がある。


  刺繍は天下一品

ヤオ族(ミエン族) MIEN

女性の民族衣装
ヤオ族の結婚式
男性の民族衣装
人口約4万人。自称はミエンで、「人」を意味する。ヤオは漢族、タイ族による他称。チェンマイ県、パヤオ県、ナーン県に居住する。言語はミャオ・ヤオ諸語に属するミエン語。タイ以外では中国広東省、雲南省、湖南省、ベトナム北部、ラオス北部に広く分布する。タイには約100年前にラオスあるいはビルマを経由して移住してきた。漢族文化の影響を強く受け、年長の男性には漢字を読み書きできる人が多い。今でも評皇券牒という中国の皇帝が与えたといわれる耕作狩猟認可証を大切に保管している。文化的には道教の影響が強いといわれる。女性は赤い襟のついた厚手の民族衣装を着用し、頭にはターバンを巻く。見事な刺繍の入ったもんぺ風のズボンも特徴。

 


ぶらんこに乗った妖精 

アカ族 AKHA

アカ族のブランコ祭り
ブランコ祭りでのアカ族の子供たち
ロイミ・アカ族の女性

アカ族の支系といわれるアクー族
アカ族の村の入り口
ウロ・アカ族の少女

中国ではハニ族、アイニー族、タイではイコー族と呼ばれることが多いが、タイのアカ族はイコーを蔑称として好まず、自称は「アカ」である。タイでの人口約5万人のほとんどがチェンライ県、チェンマイ県に居住する。中国雲南省、ラオス西北部、ミャンマーのシャン州にも居住し、タイにはここ半世紀の間にミャンマー、中国から移住してきた。一部はキリスト教に改宗している。アニミズムを信仰する集落では村の共同儀礼が多く、中でも8月から9月にかけて行われる農耕儀礼のひとつ「ぶらんこ祭り」は有名。住居は高床式で、男女の居間や寝室が別れている。出身地や頭飾りの形によってウロ・アカ族、ロミ・アカ族などの区別がある。父系制で祖霊崇拝を重視し、共通の祖先から始まって代々父親の名の一部をとって子供に命名していく「父子連名法」により、各自が50代以上にわたる祖先の系譜を暗誦している。女性の民族衣装の特徴である銀の頭飾りは、眠るときも外さない。


やさしき狩人

ラフ族 LAHU

ラフ・ニ族の民族衣装
ラフ・ナ族の新年の踊りと民族衣装
右上・ラフ・ニ族の神殿 右下・ラフ・ラバー族の男女

中国雲南省、ラオス、ミャンマーにも広く分布し、チベット・ビルマ語諸派のイ語群に属するラフ語を話す。タイには19世紀末、ミャンマーより移住してきたといわれる。チェンライ県、チェンマイ県、メーホンソン県などに居住。タイではムソー族と呼ばれるが、自称はラフ。「虎を狩る」の意味である。狩猟採集民族としての文化を色濃く残しており、性格の温和さとホスピタリティの豊かさは山岳民族の中でも際立っている。ラフ・ナ、ラフ・バラン、ラフ・バッキオ、ラフ・ニ、ラフ・シェレなど多くの支族に別れており、言語や民族衣装も多様である。ラフ・ナ族、ラフ・バラン族はキリスト教への改宗が進んでいる。ラフ・ニ族はシャン族の仏教、シャーマニズムの影響が強く、グシャ、アパサャチャ、アイマなどの天上の神を信仰し、新月と満月の日には村の神社「ホイェ」に集まって供え物をし、輪になって踊る。


パステルカラーの淑女 

リス族 LISU

盛装したリス族の少女
男性の民族衣装
リス族の新年の踊り(ドイチャン村)

リス族の新年の踊り(ドイチャン村)
リス族の家は茅葺きに土間
リス族の子供たち

チベット・ ビルマ語派のイ語群に属するリス語を話し、中国雲南省、ミャンマーカチン州、シャン州、ラオスにも居住する。タイではリソーと他称されるが、自称はリスー。チェンライ県、チェンマイ県、メーホンソン県、ターク県などに居住する。かつては中国のチベット高原南東部、怒江(サルウイン河)流域に居住していたといわれ、長い年月をかけてこの河に沿って南下し、ミャンマーやタイに移住してきたとされる。父系制で文化的には漢族の影響が強く、新年の壮大な祭りも中国正月に合わせて行われる。住居はアカ族やラフ族と異なり、地床式(土間式)の家を建てる。女性の民族衣装はカラフルで、特に新年際のときには重厚な銀のアクセサリーを身につけて踊る。クランごとに蜜蜂、山猫、魚など独自のトーテムをもち、同一クラン内のでの婚姻はタブーとされている。結婚するときは夫側は妻側に婚資として多額の銀貨を支払わねばならない習慣があった。


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