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クスコ、マチュピチュ、アルティプラーノ(ペルー)写真館

 

ペルーの魅力は有名なマチュピチュ遺跡にとどまらない。標高三千数百メートルの広大なアルティプラーノ(アンデス高原地帯)各地に点在するインカの遺跡や、絵のように美しい村々、かたくなにインカの伝統を守って暮らす人々、雄大な山岳景観、神秘的なチチカカ湖など、全てが渾然一体となって、この地方独特の魅力を作り出している。ここでは、ペルー・アルティプラーノの魅力を、インティライミ(太陽の祭り)とあわせて三十数枚の写真で紹介したい。(チチカカ湖の写真は別のページです)

 

 

(チチカカ湖写真館から続く)

 タキーレ島からプーノに戻った翌日、いよいよアンデス高原列車に乗ってクスコに向かう。クスコまでの所要時間は12時間、距離は380キロ。平均時速30キロ強という、のんびり列車だ。一等車の2.5倍も払って(25ドル)ツーリストクラスに乗ったのだが、4人がけの窮屈なボックス席で、車両は見たところ一等車(10ドル)となんら変わりない。ただ、乗客が外国人ツーリストばかりというだけの話。

 列車は徐々に高度を上げ、やがて右側に6,000メートル級の白い峰々が見えてくる。最高高度地点(標高4200メートル)のLa Rayaに到着。巨大な雪山が眼前に聳え立ち、のんびり草を食むリャマの群れ。まるでスイスの登山列車に乗っている気分だ。

 

 

 

 

 

 

 

 やがて、列車は徐々に高度を下げていく。景色もだんだん面白くなくなり、狭い座席で尻も痛く、最後の数時間は忍耐だった。12時間の旅の末、午後7時半やっとクスコに到着した。

 

 翌日、クスコ市内を観光。これが中心広場のPlaza de Armas(プラサ・デ・アルマス)。一見のんびりした雰囲気の地方都市だが、実は時々路上強盗が発生しているそうで、気が抜けない。

 

 

 

 

クスコは昔、インカ帝国の首都だった。これを征服したスペイン人は、インカの建造物の土台を一部利用してスペイン風の街を作ろうとした。だからクスコの町では、この写真の石壁のようにインカ時代の石造りが所々に残っている。

 

 

 

 

翌日、クスコ郊外の町ピサック(Pisaq)にあるインカ遺跡を見に行く。街の裏山全体が遺跡になっていて、全部見学したら約5時間のトレッキングになった。

 

 

 

 

夕方クスコの中央広場に帰ると、もうインティ・ライミ(太陽の祭り)の前夜祭が始まっていた。カラフルな民族衣装を着た人々が行列となって踊りまくる。見物の人出もすごくて、身動きできないほど。すごい熱気だった。

この人ごみの中で5人組くらいの泥棒に取り囲まれ、荷物を取られそうになったが大声を出して脱出。間一髪で大丈夫だった。本当に気が抜けない。

 

 

 

 

 翌日、いよいよインティライミの開幕。プラサ・デ・アルマスにはペルーの国旗とともに7色のインカ帝国旗が掲げられている。

 

 

 

だんだん人が集まってきた。台の上にインカの王様が立っている。

 

 

 

御輿に乗っているのは、インカの女王様。中央広場での儀式の後、インカの王様と女王様は御輿に乗ってインティライミのメイン会場、サクサイワマンに向かう。

 

 

 

これが王様。

 

 

メイン会場のサクサイワマンはクスコ郊外の丘の上にあり、インカ時代の広大な要塞遺跡。やがて御輿に乗った王様と女王様が到着する。

 

 

いったいどこからこれだけの人が出てきたのかと思うほど、会場は大勢の人々に埋め尽くされる。

 

 

中央に作られた舞台では、儀式が行われる。まず王様が太陽神に感謝の言葉を捧げ、チチャを太陽に押し戴いた後、自ら飲み干す。続いて家来たちもチチャを太陽に捧げて、回し飲みする。その間、周りの広場では、数々の歌や踊りが続く。夕方、陽が傾いてきたころ、王様はいけにえのリャマの心臓を太陽神に捧げ、退場。あとは踊りの人々が広場を埋め尽くす。実に壮大なイベントだった。

 

 

 

 

 

翌日、郊外のタンボ・マチャイ遺跡を訪問。これは、インカ時代の水道の遺跡で、今でも水が流れているのは驚きだ。

 

 

 

 

サクサイワマン周辺よりクスコを望む。

 

数日後、クスコを出発。マチュピチュに向かうのだが、途中でオジャンタイタンボという村と遺跡を訪ねることにした。まずバスでウルバンバまで行き(途中の景色はすばらしい)、そこからオジャンタイタンボ行きの乗り合いタクシーに乗り換える。クスコから2時間ほどで到着。Hostal Alcazarという安宿(1人1泊2ドル)兼レストランにチェックインした後、オジャンタイタンボ村の散歩に出かける。インカ時代の街路や石畳、用水路などがそのまま残っており、村全体が生きたインカ博物館といった風情だ。とても趣があり、絵になる村である。(下の写真がオジャンタイタンボ村)

 

 

 

翌日、オジャンタイタンボのインカ遺跡を見に行った。村の裏山全体が広大な遺跡になっている。上からの眺めはすばらしい。

 

 

 

 

 

遺跡では地元の人がお祭りの練習をしていた。

 

 

 

翌朝、オジャンタイタンボの駅からマチュピチュ方面行きの列車に乗り込む。クスコを早朝に出た列車だが、オジャンタイタンボには朝8時半ごろやってくるので都合がいい。列車は深い谷間のカーブが多い線路を走っていく。はるか上に雪をいただいた山々も見え、すばらしい車窓風景だ。10時過ぎ今日の滞在地、アグアス・カリエンテスに到着。この村には温泉があり、安宿が多いのでマチュピチュを観光するバックパッカーのベースとなっている。一泊2ドルの安宿にチェックインした後、午後は村営の共同浴場でゆっくりと湯につかり(入浴料80円)、旅の汗を流したのだった。

その翌朝、いよいよマチュピチュを目指す。アグアスカリエンテスの駅から線路上をマチュピチュ遺跡駅(Ruinas)まで20分くらい歩き、そこからバスには乗らず遺跡の入り口まで1時間歩いて登った。入場料10ドル(これは外国人料金。ペルーで10ドルは大金だ)を払って、いよいよマチュピチュ遺跡に入る。ポスターや写真で何度も見たのと同じ風景が眼前に広がる。ワイナピチュ(左のとがった山)がそびえ、すばらしい風景だ。

 

 

 

一通り遺跡を見学した後、ワイナピチュに登る。約1時間で頂上に。見下ろすと足がすくんでしまいそうだ。

 

 

 

 

                                                                                                        

 このように、クスコから単にマチュピチュを往復するだけでなく、インカの伝統そのままの暮らしが営まれているオジャンタイタンボの村で一泊し、さらにアグアスカリエンテスで温泉に浸かってからマチュピチュを訪問すれば、旅がさらに味わい深く、有意義なものになること請け合いです。3泊4日でも可能なので、時間がある人にはぜひともお勧めしたい行程です。

 

<撮影:1991年6月>

 

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