第18回北海道ツーリング(前編)

期間 :2002年 7月12日 〜 7月21日
バイク:YAMAHA XJR1300


前回、前前回と、秋の北海道でした。
もう台風にやられるのは嫌だと思い、久し振りの7月の北海道ツーリングを計画しました。

ところが今年は、7月から日本に上陸する台風が多発!なんとも皮肉なものですね。
低気圧の影響で北海道は天気が悪そうだし、台風7号・8号が控えているし、なんだか旅に出る前から気が重いです。


7月12日(晴れ)
心配した台風6号は行ってしまった。 フェリーが欠航だったら陸走で行く覚悟でしたが これで一安心。

定時間で退社し 荷造りの為 帰宅。 荷物を積んで出勤したほうが良かったなぁ(反省)。
今回もキャンプ道具は積まず、振り分けバックとタンクバックの軽装備です。

荷造りが終ったのが19時00分。
フェリーは大洗港発23時50分、という事は21時50分(お約束の2時間前)に着く為には
3時間かけて大洗まで行けば良い、楽勝である(と思っていた)。

帰宅時の通勤渋滞をかわしながらバイクは進む(なかなか進まない)。
振り分けバックが気になって思うようにすり抜けできない。

大師I・Cから首都高速に乗って湾岸線へ!
東京湾トンネル辺りからノロノロである。 電光掲示板の私の走行ルートも渋滞表示はまっ赤っか。

葛西JCTを過ぎて中央環状線に入ったとたん 車の流れが止まっている。
これはまずい(冷汗)、この時点で20時30分。


このままではフェリーに乗れなくなる恐れあり。 仕方ない、これでは例の手を使うしかないな。
心の中で密かに 走行モードを「路○走行モード」に切り替える。

中央環状線は○肩が狭いのでとっても気を使います。
夜で視界が悪い上、釘なども結構落ちていたりしますから。
「やったらいかん、やったらいかん」と思い続けて もう二十数年。
良心の呵責に耐えながら今日も路○を走る、世間の皆さんごめんなさい。
自己嫌悪で胃の痛くなる思いです。

こんなとき路上では、悲喜こもごもの風景が展開したりします。
1).あんまり渋滞が動かないんで、路肩に車を止めて車外に出て夜景見物しているバカップル。
2).「もう我慢できないもんね」という叫びが聞こえてきそうなくらいに 大衆の面前で思いっきり
   立ち小便しているタクシーの運ちゃん。
3).路肩を走ろうと ズルしてみても、すぐに狭くなって走れず、本線の皆さんから白い目で見られているヤクザ。

結局渋滞の原因は小菅JCTにおける事故!そこを過ぎれば快調な流れです。
渋滞の中を走っていたら暑くてしかたありませんでしたが 常磐道 谷田部I・C辺りを過ぎると寒くなって来ました。


車両甲板にて さんふらわー つくば

 そんなこんなで大洗港に到着したのは22時30分でした。

 すでに乗船は始まっていて、バイクの列は見当たりません。
 道中 抜きつ抜かれつの大バトルを繰り広げた皆さんと一緒に仲良く乗船。

 大洗発 苫小牧行き三井商船フェリー「さんふらわーつくば」、19時間46分の船旅です。
 2等寝台(大型バイク含む)15,900円。


7月13日(晴れのち曇りのち雨)

 夕方までの洋上での時間がゆるやかに流れていきます。

 気になる船内のビールの値段はこんな感じでした(500ml:300円、350ml:270円)。
 なかなか良心的ではありませんか!九州航路マリンエキスプレスは450円(500ml)ですからね。
 三井商船フェリー マンセー!

 天気も良いので、デッキチェアに座って潮風を受けながら水平線の彼方をボーっと眺めていました。
 周りでは、老いも若きも 携帯を手にピコピコやったり話したり、変な時代になったものだ。
 若者のグループなども会話無く それぞれ自分の携帯に向かって何かやっている。

 そんな光景を見るとガックリきます。 なにか違う気がしてなりません(持たぬもののひがみか)。


苫小牧港入港 ホテル イーストジャパン 「珍来」の味噌ラーメン

予定どうりに、19時50分苫小牧港に到着しました。
さすが北海道、寒いです。天気も悪いです、今にも降り出しそうです。

船内の案内所でホテルリストをもらい、船舶無線電話で今夜の宿を手配しました。
2軒目に電話したのが「ホテル イーストジャパン」、東日本フェリーが経営しているホテルのようです。
シングル税込6,090円でした。

フェリー乗り場から国道を1kmも走らぬまにホテルに到着、同時に雨が降り出しました。
ホテルの外観はラブホみたいです。外観(夜は立派に見える)とは裏腹に内部は古ぼけた感じの宿です。
部屋も、ベットなど昔の日本人サイズって感じだし、水回りや床の絨毯も積年の汚れが目立って、あまり良い
印象は受けません。不潔感は無いのですが いかんせん古い!って感じです。

今夜の食事は、ホテル近くのラーメン屋「珍来」で味噌ラーメンと餃子と生ビール(中生:500円)でした。
ラーメンドンブリが異常に大きいので完食できるか心配でしたが 中身は大した事ありませんでした。

テレビの週間天気予報を見たら、なんと!私の北海道滞在中は半分以上が雨の予報です。
今回は(も)辛い旅になりそうです。


7月14日(雨のち曇り)

起きたら雨でした、「あーあ、雨だよ」ほかに言葉もありません。
カッパを着て走り出す。苫東開発の現状視察に勇払方面に寄り道してみました(ただ道を間違っただけとも言いますが)。
雨の日は地図を見るのが大変なのでついつい感に頼って走り失敗しています。
バイクだから引き返すのは簡単ですが、自転車や徒歩の方などは大変な事でしょうね。

 雨の日は風景を楽しめないので、こんなところに目が行きます。
 いったいなんと読むのか????。

 国道端でこんな写真を撮っていると、「なにやってんの?」と思うでしょうか。
 それとも、「あっ、HPネタ集めだな!」と理解していただけるでしょうか。
 まあ、そんな事はどうでもいいことですが。

 


 国道235号線をえりも方面に走ります。

 道の駅「サラブレッドロード新冠」では、お隣のレコード館に入ってみました。
 温泉も併設されているみたいで「レコードの湯」なる看板がある。
 湯船には いろんなLPやEPレコードが ぷかぷか浮いているのか?その効果は?。

 信州にカシオ温泉という温泉が有って、そこのイメージは湯船に電卓やデジタルウォッチ
 等が浮いている、そんな気がした事を思い出しました。

 閑話休題、レコード館では無料インターネットサービスがあって、地元の方のみ対象ですが、特別に使わせていただきました。

 


 浦河町から広尾町に抜ける「天馬街道」。なんか良いネーミングですね。
 毎回襟裳岬に行ってしまう為こちらの道は走ったことありませんでした。
 今回初走行となります。

 峠の登りはきついカーブも無く、なだらかに登ります。
 峠付近、日高山脈の地中深く 永久凍土層を貫くのが「野塚トンネル」。
 トンネル内は冷えきっていました。結構長いトンネルで、さぞ難工事であった事と思います。

 峠道の下りもなだらかなカーブばかりで、原生林の中、緑のスロープを下ります。
 峠の下りで、なんか古いバイクが追い越していきました(あれは懐かしいGSX!?)。

 


 道の駅「忠類」で休憩しようと入っていったら、先ほどのGSXの方がいらっしゃいました。
 「お疲れ様」と声をかけて来たのは、浦河町在住の武田さん。

 乗っているバイクがまた懐かしい!私が限定解除した頃(昭和56年)発売されたSUZUKI GSX750です。
 日本一周もこなされた方で、私同様バイク好きなナイスガイでした。

 浦河町のガソリンスタンドにお勤めだそうで、この日はホクレンの緑の旗(浦河は黄色)
 を手に入れに来たそうです。ちなみにもう一つの色(青)は富良野まで行かないと入手不可だそうです。

 別れ際に黄色のホクレンの旗をいただきました。今日はいい人に逢えて良かった!。 

 


 今日の宿泊地 帯広にはもう一息です。
 大正町付近の国道を走行中、「カニの家」の看板発見!「新しいカニの家はこの辺にあるのか」と思いながら通過。
 「あれ?なんか有ったぞ」と思い、Uターンして確認したら、何と!私を歓迎してくれる看板があるではないか。

 すぐに気がつきました、こんな事をしてくれるのは「カニの家OB会」会長しか居ないよ。
 今回は寝袋も持たない旅なので、カニの家に泊まる予定は無いのですが、もしかしたら会長が待ち構えているかもしれない。

 そう思ってカニの家に立ち寄る事にしました。
 雨もほとんど上がって、カニの家には旅の若者が数人居ましたが会長は居なかった。

 駐車場で1時間ほど待ったけれど、今夜の宿の手配もしなければならないので、後ろ髪を引かれる思いでカニの家を後にする。
 帯広駅近くのホテルPACO帯広、天然温泉の看板に引かれて入りました。
 ダブルで日曜価格税込5,964円、決めました。

 


 旅先で連絡手段を持たぬ私、会長と連絡をとるためにはネットパソコンが必要なのだ。
 ホテルPACOのビジネスルームにパソコン発見!1時間1,500円だって(怒)ふざけんなバカ!
 世間の動勢を知らないのかおまえ等!今時何処だってパソコンなんか無料サービスなんだよ。

 そのパソコンがまた古い、本体とブラウン管CRTが一体物です(思わず苦笑い)。
 今時こんなパソコンは博物館に行かなきゃ見られません。
 当然OSはWin95、それでも何とか会長に連絡するためには借りるしかない。

 借りたはいいが、56kモデムのダイヤルアップだし、めったに使う人が居ないのか
 パスワードを調べるのがひと騒動。しまいにはホテルの窓口が忙しくなって気の毒になってきた。

 「あの〜、解らなければいいですよ〜」と声をかけたが、ホテルマンの面子からか あきらめない。おかげで何とかネットに繋がり、私も会長に
 メッセージを送ることが出来た。会えないまでも、せめてお礼の言葉だけでも送れて少し気が楽になった。

 今日は日曜日、お気に入りの居酒屋「かかし」がお休みでした。仕方なくホテルの近くの居酒屋「弁慶」で いっぱい呑む。 

ホテルPACO帯広 バスルーム(乾燥室) ダブルルーム

ホテルの天然温泉は地下に有り、あの十勝川温泉(モール泉)のような色でした。露天風呂はホテルの部屋から良く見えそうでしたがまいっか。
檜の香りが良い露天風呂(湯船に、ネットに入った木が浮かんでいた)でした。
大浴場があるので、部屋のバスルームは濡れたものの乾燥室として活用しました。


7月15日(晴れのち曇り)

十勝大橋 上士幌町付近

 早起きして地下の温泉に入り 目を醒ます。部屋に戻ると朝日が窓から差し込んできた。
 久し振りの晴れ間!ツーリング気分も盛り上がります。

 昨日、武田さんからもらったホクレンの黄色い旗をさして颯爽と出発。
 十勝川大橋のたもとで記念撮影です。タンクバックは、ハンドリングの邪魔にならぬよう
 シートバックになっています。

 ホクレン帯広GSで緑色の旗をGET!ちょっとうれしい。
 給油スタンプなんか要らないのだ。

 十勝平野の広大な畑を眺めながら上士幌、糠平へむかいます。


糠平ダムバイパス 糠平湖 糠平から三国峠へ

いつもの三国峠への道です。最近は層雲峡側から糠平へ抜ける事が多かったのですが、今日は逆方向です。
走る方向(見る方向)が変わると、思わぬ風景に出くわす事があります。
このルートも走って気持ちいい場所!天気が良くて助かりました。

十勝三又のルピナス 三又山荘 オッパイ山(クマネシリ岳)

ここを通るとき、必ず立ち寄る三又山荘。楽しみにしていたルピナスは遅霜にやられて元気が有りませんでした。
三又山荘のお姉様にご挨拶して、カレーを食べて、付近を散策するのが楽しいのです。
その昔はここまで国鉄が運行していたなんて、夢の昔です。夢の跡(メガネ橋脚)が新たなる見所となっています。

旧国鉄 士幌線タウシュベツ川橋梁

ここは最近、雑誌などでお目にかかる機会が増えて、人気が出ています。
写真ハガキセット『ひがし大雪山に残るめがねばし』が三又山荘に有ります。
撮影場所地図も書いてありますので、買ってみてはいかが?。
ついで?にお姉様自慢のカレーを味わってくださいね。
(お姉様、宣伝しておきましたよ〜)


三国峠の橋梁 三国トンネルとXJR1300 峠の展望台

峠を下って大雪ダムまで来ました。以前から、一回行って見たかった「銀泉台」、今日は余裕があるので行こう。
ダートロードを16km、往復32kmはオーバーナナハンにとって辛いです。
しかし、そんな事で弱音を吐く私では有りません、行きたいと思ったらどこまでも!。

フラットな16kmの砂利道 終点「銀線台」 銀泉台ヒュッテ

行けども行けども到着しません。ダートの16kmは長いです、疲れます。
雲間隠れに大雪の山肌の残雪がちらほらと目を楽しませてくれます。
終点の銀泉台、ここから先は山家さんの領域。ツーリングライダーは引き返すのみ。
帰りのダートも長く感じました。苦労した割りには単調な風景で今一つでした。


浮島トンネル 紋別プリンスホテル

 層雲峡のバスターミナルでトイレ休憩後、上川からR273で滝上町経由紋別市。
 途中の浮島トンネルは、天馬街道の野塚トンネルとよく似た感じでした。
 何処が似てるかって?長くて寒いところです。

 交通量の少ない快適なR273、飛ばしすぎてホクレンの旗(緑)を無くしてしまった。
 この辺(紋別)は緑エリアなので、またもらおう。紋別の町にはロシア人がいっぱいいました。
 ロシアの密猟のカニが入らなくなって、北海道経済は打撃を受けています。
 「なにもこの時期に厳しくしなくたっていいんでないかい」などと小言があちこちから聞こえてきます。

 今夜のお宿は紋別プリンスホテル。
 以前 流氷見物ツアーでお世話になりました。
 ここも天然温泉なのです、肌がツルツルになります。
 シングル税込6,195円なり。
 
 今夜はなんか疲れてしまい、街に出るのが億劫で、ホテルの中の「かに屋」にて
 北海定食とズワイガニ、そして生ビール3杯呑んで爆睡でした。
 温泉が効く、くつろぎの宿です。


中編へ続く