木曾御岳登拝ツーリング

1992年 11月
YAMAHA セロー225


初日

秋も深まり温泉の恋しい季節となりました。

温泉といえば以前から気になっていたあの場所。
そう、白骨温泉の渓流沿いにあるあの温泉。

そして、山全体に霊気が渦巻くというあの山。
そう、木曾の御岳山にも登ってみたい。

思い立ったらもう我慢できない、テントと寝袋を担いで、いざ出発!


1992年、この年の5月にはゼファー750を売ってゼファー1100購入。
同年7月にはDT200を売ってセロー225を購入。
さて、どっちで行こうか迷ったが、山に行くならセローだな。


目指すは白骨温泉の温泉街はずれにあるバス停小屋。
そこで野宿しながら、渓流沿いの無料温泉に心行くまで浸かってしまおうという計画だ。

 

雨が降ってきちゃったけれど、屋根付きの駐輪場はあるし、ベッドまで、至れり尽くせりとはこのことだ。
さらに温泉まで着いているんだからもう言う事はないな。


温泉橋の袂から、荒れた獣道を渓流へと下れば秘密の露天風呂がある。
夜はみんな温泉旅館で浮かれているから、ここへ来る客もいない。
雨も上がって、渓流の音を聞きながらビールで祝杯。

「ここで朝まで寝ていてもいいな」そう思ったが、夜中になると冷えてきたよ、もう11月だもんね。
完璧に温まってバス停小屋に戻り、寝袋に包まって体はポカポカ、ああしあわせ。


二日目

翌日は雨も上がり晴れに向かう天気だ。
乗鞍スーパー林道をぶっ飛ばしていると虹が現れた。

♪虹の向こうは 晴れなのかしら♪
【虹をわたって】 天地真理ちゃんの歌を歌いながら快走だ。


久しぶりに白樺峠を通過。峠からの乗鞍岳の展望は望めなかった、すっかり雲の中だ。
心無い人に石でもぶつけられたか、峠の標識はペンキもはげかかり、時の流れを感じずにはいられない。


白樺峠の池だから、【白樺池】と勝手に命名!
この姿を記録に残しておこう。
10年後、20年後の、旅の途中でまた通ったときのために。


野麦峠に来ました。
ちょっとまた立ち寄っていきますか。


ツーリングライダーは開田高原にやってまいりました。
木曾の御岳山は残念ながら雲の中でしたが、絵描きさんは気にせず描いていました。
いつか私もこの皆さんのように、山の絵などのんびりと描いてみたい、そんな気がしました。


道端で御岳の絵描きさんを見下ろしながら。


明日は登拝の日、山は晴れてきました。


秋の日はつるべ落とし、早いとこキャンプ場に急ごう


さあ、今日は天気もいいし、テントを張って星見キャンプだ!
場所は【御岳銀河村キャンプ場】、11月なんでキャンパーなんかいないだろうと思ったらいましたねえ。


コレはもうツーリングライダー同士の【仁義】ですから。
明日は彼も登拝するって言うから、道連れが出来ました。


三日目

ちょっと曇っているけれどまあいいさ雨が降っていなければ。
早起きしてバイクで、5合目の田ノ原高原駐車場まで行きます。


標高が上がるにつれ汗をかいて、その汗がまた体を冷やす。
彼は登山用の靴だが、私は革パンツにツーリングブーツ。
完全に山をなめきっています。

髪の毛に付いた霧が凍ってお互い白髪頭になっちゃって大笑い。
11月とはいえ3000m級の山は寒いですねえ。


私達はついにやりました!頂上制覇です。
もう寒くて早く帰りたかったよ(笑)

標高:3067m


こんなところに長居は無用!こんなになっちゃってますから


彼は登りも速いが下りも速い!健脚です(まってくれ〜)。


登りは一生懸命で写真を撮るのも忘れていたが、帰りは余裕綽々、パチパチ撮っています。
眼下にバイクを置いてきた駐車場も見えてきました。うわ〜、まだまだ遠いなあ。


ああ、コレで帰れる(疲れたな〜)。
この格好で登ったんですから、どうみてもシロートだわ、わたし。


愛車よ、待たせたな。
俺も彼も【セロー乗り】なのだ。


キャンプ場に帰ってきました。


キャンプ風景です。
木製デッキはペグが打てないから困ります。
このあと、お互いテントを撤収して、それぞれの旅路へと別れたのでした。

メデタシメデタシ。


彼は岐阜県の大田君。
私達は「いつかまた会おう」と再会を誓って別れた。

翌年6月、私達は富山県で再会を果たしたのだった。


木曾御岳登拝ツーリング おしまい