七人みさき

高知県室戸市室戸岬町

「七人みさきが祀られている」という『日本の海の幽霊・妖怪』の記述を読んで、室戸岬にある「水掛地蔵」へ寄ってみた。

【七人みさき】
海難死した七人の死霊が一列に歩き、生者を一人殺して最後尾へ新たに仲間として迎え入れる。
すると、先頭の一人が成仏して列から抜ける、という先入れ先出し(FIFO)型の死霊七人衆。
七人同時に殺さないと成仏できない、という話もある。

国道55号線を走ると、室戸阿南海岸国定公園に属する室戸岬がある。

看板室戸岬

【水掛地蔵の由来】
水掛地蔵には、沢山の石のお地蔵さまが並び、春と秋の彼岸には、大勢の参拝者で賑わう。
遠洋漁業の発達に伴って、遭難船が増えている。
お地蔵さまのほとんどは、海難事故で亡くなられた人々を弔ったものである。
水を欲しがりつつ海難死した人々をしのんで水をかけて供養している。

月見ヶ浜 浜辺
月見ヶ浜(2002.08.12)

【寄せられた体験談】
夜遅く、月見ヶ浜近くの駐車場で、男性が車を止め休んでいた。
早朝、配達先に書類を届けるため、時間調整していた。
しばらくして、波の音に混じり「カラカラ」と風車が回るような音がきこえてきた。
浜の方を見ると、黒い影が二つ三つ、ユラユラ揺れていた。
人の形をした黒い影は、男性に近づいてきた。
男性は、影の額に白いねじり鉢巻を見た。
そして、影のひとつが窓にペッタリはりついたとき、赤く光る二つの目を見た。

現地では、特に「七人みさき」については触れられていなかった。
周辺には、弘法大師空海が修行を積んで悟りを開いたといわれる洞窟『御厨人窟』など、大師にまつわる史蹟が点在している。

入口 窟
弘法大師御修行の地『御厨人窟(みくろど)』


参考資料

※『日本の海の幽霊・妖怪』関山守弥遺稿・関山トシエ編 学研(1982)
※『水掛地蔵』室戸市教育委員会
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