
| デュラスはインドシナで生まれ、1914〜1932の18年間をここで暮らした。このころは国境もはっきりしていなかったようである。プノンペンの古い宮殿で豪華な暮らしをしていたドナイユ一家だが、1921年、デュラスの父親・エミール・ドナディユがアメーバ赤痢で失命してからというもの、すべてが一変した。母親・マリードナディユはフランスの役人にだまされ、カンボジアのカンポート近くの耕作不能の土地を売りつけられてしまう。 「おはようも、今晩はも言わない・・・・・・おめでとうもない。ありがとうもない。話し合いがないのだ」(あつかましき人々より) |
