フェズ

フェズは行く前からある程度は覚悟をしていたのですが、んまぁ〜、想像以上に質の悪いモロッコ人の多い町でした。
私の場合、シャウエン〜フェズのCTMの出発時刻は13:00だったもので、午前中にもかなりの便数のあった民営バスでフェズに向かうことにしたことが、そもそもの間違いだったようです・・・
ガイドブックにも書いてあったのですが、CTMだと4時間で行けるところが、この民営バスってものは、ま〜止まる、止まる。小さな村々でも、人々が乗り降りするものだから、かなりの時間がかかる。前半はこれが楽しいのでしたが、後半ともなると、暑さと座席の乗り心地の悪さでもうぐったり。『お願いやから、早よ着いて』と願うばかりでした。2〜3時間くらいなら民営バスでも我慢できますが、5時間半はかなりきつかっ
た。今後は長距離間を乗る場合はできるだけ、CTMに乗ることにしようっと。

当初、フェズのホテルは新市街でと考えていたのでしたが、民営バスの到着場所が、メディナ近くだったもので、2〜3泊をメディナで過ごすことに変更。バスを降りて、しばらく歩きメディナへ。ガイドブックを頼りに、ホテルを2〜3軒覗いて見るのですが、簡素な部屋のわりにけっこうな値段。やはり新市街の方がよかったなと思いながらも、炎天下に長時間バスに乗ったことで、かなり疲れていて早くホテルに荷物を置きたかった。そんな時に、モロッコ人に話しかけられるとようけい疲れるもの、無視し続けていた。しかし、やたらしつこい子がいて、私の探していたホテルに自分の弟が働いているからと言って、付いて来るのでした。疲れの限界もあってそこに決め、2時間くらい部屋で休んでいた。
そして、メディナ歩きに出かけようと下に降りると、先ほどの彼はず〜と待っていたようで、当たり前のように一緒に付いて来るのでした・・・ここのレストランはおいしいよと言って中に入りイスに座ったので、ほんとはお腹が空いて倒れそうだったのに「今は別に食べたくないので。じゃぁね」と言って歩いて行くのでしたがまたついて来た。 《しばらく歩き続ける》 そしてお決まりのじゅうたん屋に連れて行こうとするので、今日は疲れているのでもう帰ると言って、途中で別れようやく自由の身となれたのでした。
ところが翌朝、出かけようと下に降りると、昨日の彼がロビーで待ちかまえていたのでした・・・それにしても、昨日はここのレストランは僕のお父さんの店と言っていたのが、今日は、そのお父さんはじゅうたん屋で働いていると言う 《???》 で、店に入ればなかなか出ることはできない。 

《ここからは連れてきた彼はノータッチ》 見る=買うってのが彼らの頭の中にはあるようです。要らないと言っても、次から次ぎへと見せられ、帰れそうにないので、一番高そうなものを3枚選び、彼らの言った値段よりかなり安い値段を付けた。ところが、アラビア語で店の人達が何やら話しをした後、「O.K!その変わりこのノートにここのお店のために何かいいコメントを書いてよ」と言われ困ってしまう。O.Kしないだろうと思って言った値段だったのに・・・それにしても、店に入るなり見せられたノートには、客の名前と住所と店に対してのコメント《良いことしか書いていない》を綴っていたのですが、ボラれた人は書いていないってことがよく分かりました。郵送して過去にトラブルがあったので自分で持って帰るつもり〜○※≠△∞と言って、何とか上手く逃げれましたが、彼らは私が商売人だと思ったようで、今度は店の主人が出てきて暗〜い奥の部屋に連れて行かれてしまう。そして、ここで買ったじゅうたんで商売をしている人達の写真や名詞を見せられ、商談を持ち込まれてしまう。

ようやく店の外に出た後、再びメディナを歩く。どうでもいいが、モグリガイドは必ず裏道を通る。この時はまだ未熟ものだったので「こちらの方が早いし」と言う言葉を疑いもせず、素直に聞いていた私。そ
の彼の行きつけのカフェってのもメイン通りからは離れていて一人ではぜったいに行けない。そこでミントティーを飲んでると、誰か知らないおじさんが来て、そのまま2人でどこかへ行ってしまった。な〜んとなく警察っぽい感じはしましたが、しばらく待つことにする。なかなか戻って来ないので店のおじさんに聞くと、やはり警察に連れて行かれたようでした。半日一緒にいて、ウソはつくけど別に悪い子じゃないし、気の毒なので私が警察に行って「彼はガイドはしていない」と言うことで釈放されるのならと、そこのカフェにいた子に頼んで警察まで連れて行ってもらうことにする。その途中に彼の弟と友達だと言う子に会うのですが、彼らは「今日はこのままホテルに帰った方がいいよ」と言う。私が警察へ行くことで釈放されるのならばってことを話すのですが、それでも彼らは今日は帰った方がいい、明日に話しをっと言う。その言葉で、だんだん怪しく思えてきてしまった。何が明日なのか?泊まっているホテルも知られているわけで、私が警察に行くことを拒む理由は・・・『本当は警察には連れて行かれていないのでは。そして明日、お金を要求してくる手口なのかな?』そう考えるとと尚更、警察へ行って確認をせねば。彼らはなかなか連れて行ってくれませんでしが、どうにかこうにかたどり着く。

表には私服を着た警察2人のおじさんがいた。2人は路地に隠れてこちらへは来ないので自ら聞きに行く。しかし、まったく言葉が通じない!
遠くにいる弟のところに行き、中にいるお兄さんに会わせてもらうように頼んでとお願いをするのでしたが、「今日は無理だから、もう帰った方がいい」の一点張り。ここまで来て確認もせず帰るのもナンだし、こちらもムキになり、今度は友達の方に頼んで聞いてもらう。するとその表にいたおじさんは中には入れないと言う。疑い出すとすべてがウソに感じられ、この時点の私の頭の中では『この警察官2人もニセモノじゃぁないのかな?私服だし、警察という証拠が何もない・・・』強引に中に入り辺りを見渡すが古い建物で、中は6つほどの部屋に仕切られていたのですが、誰もいない。『怪し〜い!』入り口付近の仕切られた所では先ほどから5〜6人のおじさん、おばさんが座っていたのですが、何で待っているのかが分からない。中のカウンターには誰もいないのです・・・一人のおばさんにここは警察?と聞いてみると、そうだよと答えた。「・・・・」

すべてが疑わしい『ここにいるみんながグルだとも考えられる、彼の身内すべての人を集めて一芝居うっているのかも?私が、ここに来ることは、彼らの計算違いだったので、今頃、捕まったはずの彼はあわてて、こちらに向かっているのでは?』と、いろいろなことを想像していた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「もう帰った方がいいよ」と再び弟が言ってきた。もう少し待ってもらうように頼み、建物の中を覗くと、先ほどまで誰もいなかった部屋の奥に数人の人が見えた。その中にはカフェで消えた彼もいた。ここが警察だとは思っていなかったので、やけに強気な私はそのまま奥にいる彼のもとへ勝手に入って行った。その彼の手には手錠がかかっていた、一瞬『わっ、マジで捕まってたんや』と思ったのですが、軽〜いおもちゃの手錠とも考えられるので、話をしているときに、冗談で「この手錠を開けてあげるから逃げてしまえば?」と言いながらその手錠を手にしてみた。ズッシリした冷たい鉄の手錠で本物〈実際の現物は知りません〉のようでした。その手錠には彼の手ともう片方には13〜15歳くらいの少年の手がつながれていた。その子に何で捕まったのかと聞くと、彼もガイドで捕まったと言う。しかし、とても明るく、しかも自慢げにもう何回も捕まっているよと話してくれた。

もうしばらくすると、警察のエライさんが来るのでその人が来たら、また違う場所へ移動すると言うので、その人に頼んでみることにする。外では弟が、早く帰ろうとまだ言っていた。5時半を過ぎだんだんと暗くなっていたので、こちらも早く帰りたかったのですが、そのエライさんを待つことにすろ。ようやくその人がやって来た。別室<ちゃんとした1つの部屋であり、内装をみてようやく本当に警察だと納得できた>に入って話をするが、まったく意味はなかったようでした。捕まったのは事実で、私が何を言おうが今晩は警察に泊まらないといけないということなので、もう私に出来ることは何もないとあきらめ、弟と友達に連れられホテルに戻ることにする。いったいここがどこで、今どこを歩いているのかがまったく分からない、昼間はまだしも、途中メイン通りをそれ細い脇道に入ろうとするので、、夜は怖いのでメイン通りを歩くように言う。しかし、弟は僕の家に来て夕食をみんなで食べようと言う。お兄さんが警察に捕まっていると言うのに、何でみんなで楽しく夕食を食べれるのか?それに、何で私が夕食をご馳走になるのか?断るがなかなか帰してくれない。いいかげんこっちもキレてきた。道がまったく分からなかったが、「もうここからは一人で帰る!」と言って歩き出すとあきらめて帰って行った。『うわっ、置き去り?』とにかく歩く。すると途中でいなくなっていた友達がどこからか現れ、道を案内してくれるのでした。『ほっ!』

しかし、歩いている間になぜか私の周りには4〜5人のモロッコ人が寄ってきて、最後は彼らに囲まれてしまった。ブー・ジュルード門前でまるでチンピラのような男の子に、「明日の朝に僕たちと警察へ行き1000DHを払うと彼は釈放される、もし払わないのなら、新市街の牢屋に30日入ることとなる」何で私が払うのかがよく分からなかったのですが、目の前の怖そうなお兄ちゃんは私に払うように言ってきた。「明日8時に君のホテルに迎えに行く」と言うので、先ほど警察では10時と言っていたよと答えると、警察は嘘つきばかりだ、なんだと言い出すので、「そう言うあなたが一番の嘘つきじゃないの?」と言った言葉でエライ怒り出す怖そうなお兄ちゃん。夜だし、とにかく彼らのもとから早く離れたかったので、「じゃ、明日の朝10時前に」と言ってホテルに戻る。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

『いったいアレはなんだったんだろう・・・』先ほどまで見てきたすべてのもが、信じれずにいた。
もし捕まると1000DHもの大金を払わないといけないのに、モグリでガイドをする彼らのメリットはそれ以上のものなのか?そう考えると、1000DHは高すぎる。先ほど何度も捕まったと言っていた少年は、毎回1000DH払ったとは思えないし、若いというのに30日も無駄な時間を牢屋で過ごしたのか・・・
まだ、納得のいかないことばかりだった。捕まっている彼が1夜を過ごすという警察署がホテルの近くのようだったので、行ってみることにする。

近くだと思っていたのに、かなり距離はあるし人通りの少ない暗い道だったので、思わず引き返そうとしてしまった。
何とか無事にたどり着き門をくぐると、すぐ横に部屋があり、10人くらいの人がいた。今日の出来事を話し、念押しに自称「アブドゥー」本名「モスタファ」が今夜ここに泊まっているのか聞いてみた。これはほんとのようだ。しかも常習犯だということを知る。次に1000DHを支払うことで朝に釈放され、払わなければ30日間出れないのかを聞いてみた。すると返ってきた答えは600DHだった。払う義務のないものから保釈金を払わせ、しかも400DHをもだまし取ろうという彼らの根性が気に入らない。バカらしくなったので、とっとと帰ることにする。

警察と話している最中に、モスタファの夕食を先ほどの弟と友達が持って来た。その弟は驚いた表情でこちらを見て、その夕食を警察に預けると逃げるようにすぐに帰って行ったのでした。


ブー・ジュルード門

こっちもお腹が空いた、朝からミントティーしか口にしていなかったので夕食を食べにメディナに寄るってみるのでしたが時間はすでに9時をまわっていて、ロクでもない人達がウジャウジャしていた。その中に、捕まっている彼と同じ顔をしたモロッコ人を発見。自らモスタファの弟だと名のってこちらに寄ってきたので完全に無視する。この後も、歩くたびに誰かが声をかけてくるのにはもうウンザリ。何も食べないままホテルに戻ることにする。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆

翌朝、彼らが何と言ってくるのかとても興味があったのですが、もめることは間違いないので、彼らの来る前にホテルを出てタクシーに乗り新市街へと向かうことにする。そう言えば昨日の朝方、ホテルの入り口でフランス人のカップルがモロッコ人と何やらもめていたのを思い出す・・・
門をくぐり1歩メディナの中へ入ると、そこはもうすべてを迷い込ませる不思議な空間だ。メディナからどんどん新市街の街並みへと変化して行くのを眺めていたら、なんだかタイムマシーンに乗ってようやく現実に戻れた気分になっていた。

そして、その後も懲りずに新市街からバスに乗り、再びメディナに行ったのですが・・・ 

《 キリがないので省略! 》

 

追記:

聞くところによれば、警察に捕まった人は600DHで朝に出してもらえ、払わなくてもその日の夜には自由になれるということでした。これで、自慢げに何度も捕まったと言っていた少年のあっけらかんとした態度も納得できた。

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これからフェズに行こうと考えている人への忠告!

個人的な意見でいいますと、何かしら被害に遭うことを覚悟して、それでも行きたいと思う方以外は、フェズの街はおすすめできません。観光スポットは多いですが、それらを見学した後の充実感以上に、人々への不信感を抱くショックの方が、大きいと思います。それでも、行こうと思ってる方は、トラブルを避けるためにも、公認ガイド<って方々もかなり怪しいです・・・>を雇いましょう。そして〜

 

泊まるホテルは新市街で決める<特に女性>

日本語で話しかけてくるモロッコ人には要注意!
特にブー・ジュルード門付近にいるのは最悪。ここでは完全無視する事!
向こうから話しかけてくるモロッコ人の99%の頭の中は《日本人=お金≦SEX=女性》としか考えていない事実を前提につき合いましょう。
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メディナでは必ずモグリガイドが寄ってくるので無視するか、キツイくらいに断る。<日本人は悪く言えばかなりなめられています>
メディナ個人歩きの良い方法は団体ツアーについて行く。

         ※以上、フェズを限定して書いています。

 

 

後で出会った女性2人旅の方々は新市街で女性公認ガイドを雇ってからメディナに行ったおかげで、多くの人《今回出会った人の98パーセントはフェズは最悪!との意見でした》の言うような悪い印象は持たなかったと言ってました。先ほども言いましたが、これが一番いい方法だと思います。フェズに限らず、誰か<モロッコ人>と一緒だと、ヘンナ野郎が声をかけてくることは、まずないです。ただ、自分たちでさえ、食べないガイド料<120DH>より高いランチを食べやがったぁ〜!と、苦笑いしていましたが〈笑〉

 

 

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