コパ・アメリカ・パラグアイ大会-04(日本代表はパラグアイ、ボリビアと対戦)



日本はパラグアイそしてボリビアと対戦しました。3戦して1分2敗という成績、日本のマスコミの甘い見通しとは程遠い内容でした。



南米選手権を振り返って(2006年 6月 1日)
パラグアイまで来た日本代表、開会式の日にペルーと対戦した後、地元パラグアイと対戦しました。日本のマスコミは互角くらいを考えていましたが、完全な力負けでした。日本に南米のチームが行く時には「親善試合」であり、手を抜いています、これは真剣勝負なので全く当たりが違うのが当然なのですが、理解していなかったようです。

後から考えてみますとこのパラグアイの試合で完敗したのが良かったのかも知れません。試合後のインタビューで吉原選手が青くなっていたのが印象的でした。日本のマスコミもそれまでのサッカー無知のいい加減な記事が減り、また代表のレベルも上がったように思います。そして南米の実力を正当に評価するようになり、トルシエの後には欧州でプレーした経験が無い南米のジコを起用し、組織プレーで選手を縛り付けるだけでは伸びない事を悟り、南米流のサッカーを導入する契機になったのかも知れません。



日本 1 X ボリビア 1 、パラグアイ 1 X ペルー 0(7月5日・大会7日目)

 大会・第7日目、いよいよA組最後の戦いが行われた。舞台を北部の中心都市・ペドロ・ファン・カバジェロに移し、日本は生き残りを掛けてボリビアと対戦した。ペルーとパラグアイはA組の一位を掛けての対決となった。

この日はあいにくの霧雨で、かなり冷え込み最悪のコンデションとなって、この日を楽しみにしていた市民には非常に気の毒であった。アマンバイ日本人会は遠路来られた日本からの選手、報道陣、サポーターの皆さんに暖かい食事をとこの日心のこもった昼食を用意し日本からの訪問者に振舞った。この昼食に作者も行ってみましたが、主に報道陣の皆さんがここで昼食を摂り、一息ついていました。NHKのアナウンサーの方が寒いのには驚いた、南米と言うと暑いという情報ばかり報道して来た我々報道陣にも責任があるのですが・・と話をされてアマンバイの皆さんに感謝の意を表していました。ただ、後で聞いた話ですが、出来れば選手の皆さんに食べていただきたくて準備したそうですが、機械的なスケジュールで動く日本選手達、地元の人との触れあい等は考えの外のようです。



(写真:日本人会の皆さんが暖かい昼食をもてなした。-01)

(写真:日本人会の皆さんが暖かい昼食をもてなした。-02)

ボリビアは南米10ヶ国の中でもベネズエラと並んで余り強く無いチーム、勝つチャンスがあるとすればこの試合しか無いと思いました。前半、ボリビアの選手がレッド・カードで一人退場し一人少なくなり、これで試合は5分5分という感じになりました。このくらいのハンディは必要なようです。試合は膠着状態ですが先取点を挙げたのはボリビア、日本は何とか追いつくのがやっという状況でした。最後の方は折角一人多かったのですが、遅滞行為で日本の一人退場となり、結局は勝ちきれませんでした。この試合地元の日系社会は日本代表応援をかなり以前から準備されていたそうで、二千本の小旗を振っての応援となりました。



(写真:スタンドには日本人・日系人の姿が目立った)



(写真:スタンドの様子)



(写真:日の丸を振っての応援-01)



(写真:日の丸を振っての応援-02)



(写真:日の丸を振っての応援-03)



(写真:日の丸を振っての応援-04)



(写真:日の丸を振っての応援-05)



(写真:家族で応援)



(写真:日本-ボリビア戦-01)



(写真:日本-ボリビア戦-02)

パラグアイ X ペルーはこの組の一位を賭けての対戦、パラグアイが辛くも勝ち、この組の1位を決めました。これからの両チームの活躍が楽しみです。特にパラグアイは鉄壁の守りは健在で予選リーグを無失点で切り抜けました。弱い日本から4点は挙げたものの、残りの2試合で1得点と相変わらずの決定力不足が気にはなります。



(写真:パラグアイ-ペルー戦)



(写真:パラグアイの応援)

 A組・最終成績表
国名 得点 失点 勝点
パラグアイ
ペルー
ボリビア
日本



大会6日目・
ウルグアイ 2 X エクアドル 1、コロンビア 3 X アルゼンチン 0

大会6日目、ルケ市で2試合が行われた。この日はこの大会に入り珍しく青天に恵まれルケ市は市を挙げてのお祭り騒ぎとなった。第一試合はウルグアイが接戦を制しエクアドルを破り、この組注目のカードアルゼンチン対コロンビアはアルゼンチンがこの試合に得た3PKを全てはずすという試合でコロンビアが完勝した。

 次回2年後の開催が決まっているコロンビアはこの大会で未だに優勝が無く、75年ベネズエラで行われた30回大会で準優勝が1回あるだけです。この大会で何とか初優勝を飾りたいという意気込みを感じますし、その可能性が高いように思います。

 エクアドルはこの日も競り合いに負けてしまい、勝点は0、次ぎが調子が出ているコロンビアだけにかなり苦しくなって来ました。

 C組成績表
国名 得点 失点 勝点
コロンビア
ウルグアイ
アルゼンチン
エクアドル


大会5日目・
ブラジル 2 X メキシコ 1、 チリ 3 X ベネズエラ 0(7月03日)

B組成績表
国名 得点 失点 勝点
ブラジル
メキシコ
チリ
ベネズエラ 10

B組はブラジルに隣接しているエステ市で行われており、ブラジルは順当に勝てば準決勝までここで戦える有利さがあります。この日は注目のカードであるブラジル-メキシコ、チリ-ベネズエラが行われました。第一試合、チリは南米10ヶ国の中では一番弱いベネズエラを相手にサ-サ・コンビの活躍で勝点を獲得、メキシコ対ブラジルはやはり最後はブラジルの勝利、まずは予想通りの結果となりました。


大会4日目・
ペルー 1 X ボリビア 0、 パラグアイ 4 X 日本 0(7月02日)

 大会4日目、日本からの観戦旅行者もこの日の試合を見て帰る人、この試合から観戦する人と両方が居る日となります。

 某ツアーではテレビでお馴染みの都並氏との昼食会が内山田で開催されました。富樫洋一氏との軽快な説明で試合の予想、全日本の話が参加者に為されてました。テレビでの撮影もあるようで、なかなか楽しい内容でした。参加者の方も満足の様子でした。



(写真:都並氏の解説、内山田での昼食会-01)



(写真:都並氏の解説、内山田での昼食会-02)



(写真:都並氏の解説、内山田での昼食会-03)

この日は2日前にコンサドーレのサポーターの方からメールを受け、「吉原選手の活躍を一目見たいので、パラグアイに行きたいがチケットはどうか?」という質問を受け、多少高く支払えば入れると答えたところ、来ると言うのです。15万円で往復出来る時代、パラグアイも気軽に来れる時代になったものです。

いよいよ大会も2週目に入り、A組の2試合が行われました。まず最初はペルー x ボリビア、この試合、昨日セロの競技場で一緒に居て非常に気持ちの良かったペルーを応援しましたが、ボリビアはこの日も対パラグアイ戦同様、非常に堅い守りでなかなかゴールを割る事が出来ませんでした。結果は1-0ですが、実力的にはかなり差があるように思います。



(写真:ボリビアの応援団-01)

(写真:ボリビアの応援団-02)

 ボリビアの応援団の様子を見ていると余り迫力はありませんでした。各国の応援を見ているとお国柄が良く解りますが、ボリビアは地味な印象を受けました。

 競技場ではアルコールは売っていないだけで無く、持込も禁止になっています。ビールを飲みながらナイターの野球観戦という日本とは多少違いますね。飲み物は清涼水だけ食べ物で売られているのはチパが主体です。チパを齧りながらの観戦、これがパラグアイ流のようです。

 さて、日本の応援団も紹介しましょう。作者の近くに居た若者の団体、中には浴衣姿の女性も居ました。若い人ばかりでなく、意外に年配の方も多く観戦していたのには驚きました。



(写真:日本の応援団-01)



(写真:日本の応援団-02)

 競技場の様子は初日の張り詰めた雰囲気とはかなり異なり、リラックスした雰囲気でした。

 パラグアイ-日本の試合は予定通りの開始でしたが、内容はパラグアイの一方的な試合となりました。真剣勝負、それもパラグアイのホームでの試合、国立で親善試合(要するに練習試合、パラグアイのチームの選手にとっては楽しい思いをし、ご馳走を食べ、怪我しない程度に試合をし・・・という感じでしょうか?)とは大分様子が違ったように思います。4-0という得点はまず順当な結果なのかも知れません。実際に見ていると実力差は歴然としているように思います。




(写真:試合の様子-01)

(写真:試合の様子-02)

 これで日本はかなり苦しくなりましたね。最終戦でボリビアに勝利したとしても他の組の3位と比較してびりになればそれまでという事です。ペドロ・ファン・カバジェロの最終戦、是非とも頑張って欲しいものです。ボリビアもこの日本との試合に勝てば勝点が4となり、まずトーナメントに出る事が出来るようになるので、本気でマジで日本に向かって来るでしょう。得点能力に問題の在る者同士の試合、楽しみですね。日本としてはこれでほとんどトーナメント進出の可能性が無くなりました、A組で一番弱い相手ボリビア戦でも結果が出せないと、何か問題がある?という話になるのでしょうが、元々南米のチームとは実力が違うのというのが当地での見方です。昨日の試合でもテレビで解説者がスピードが出て来て以前より良くなったと誉めていました。当地では本音では日本はずっと格下、ベネズエラとどうか?とうのが一般的な見方だと思います。

 パラグアイの方はまず勝てると踏んでいたボリビア戦で得点する事が出来ず引き分けに終わって、国民の欲求不満が溜まっていたので、4点それもお目当てのサンタ・クルスの得点があり、大喜びでした。

 聞くところに拠りますと日本ではこの南米選手権は余り大きくは取り上げられず、日本の結果を簡単に紹介するだけのようですね、オリンピックの話ばかりのようですね。不思議な気がします。

 次ぎのA組・最終戦は北部の中心都市であるペドロ・ファン・カバジェロで行われます。問題は交通手段です。バス、飛行機とも普段は余り移動する人が多くは無いので確保が大変だと思います。特にパラグアイが日本に快勝したので、多くのアスンシオンの人が観戦に向かうものと思います。パラグアイにとっては最後のペルー戦でA組の雌雄を決し、この試合に勝って、是非とも1位となりたいところです。1になると他の組の下位チームとの対戦となり、勝ち進んでもアスンシオンから動かなくても良くなり、有利に戦う事が出来るからです。

 A組成績表
国名 得点 失点 勝点
ペルー
パラグアイ
ボリビア
日本

この日、チケットのダフ屋の値段は初日とは反対に試合開始に近づくにつれて上がって行きました。初日は開始前まで強気の20万グアラニで売っていたのですが、大量に残り、直前になって値崩れしたのですが、この日は午後市内では8万グアラニで売っていたのですが、直前になり値上がりして行きました。この辺の客とダフ屋との駆け引きも面白いと思いますね。

 試合開始前に当地の日系人、サッカー・ファンにパラグアイ-日本戦を占ってもらったところ、M氏「日本が健闘して0−3、普通で0-4」B氏「0-5」とかなり日本に厳しい予想であったのですが、やはりその通りになりました。両者が真剣勝負、それもパラグアイのホームであればまず順当な結果であったというのが当地での一般的な見方であったようです。


大会3日目・
コロンビア 1 X ウルグアイ 0、 
アルゼンチン 1 X エクアドル 0(7月01日)

 大会も3日目となり、残りのC組の試合が行われました。今日も非常に寒く、朝から激しい雨が降るというあいにくの天気、雨中の試合となるのでは?と心配したのですが、第一試合の開始近くには雨が上がり、晴れて来ました。今日は2試合別の競技場で行われる日程になっており、コロンビア-ウルグアイはアスンシオン市内のクラブ・セロのグランドで行われました。

 他の日は2試合で50.000グアラニ、この日の試合は1試合で50,000グアラニと割に合わず、特に最初の試合はウルグアイ-コロンビアという人気が余り無い、国境も接して国同士の試合で、応援団も少なくちょっと寂しい中での試合となりました。特に安い方の観客席はもう完全にガラガラで、競技場もA組が使用しているデフェンソーレスと比べるとかなり落ちる感じでした。例えれば昔、近鉄バッファローズが使っていた「日生球場」のようでした。

試合は前半は完全にコロンビアのペース、特に左からの攻めは面白いようにロングパスが通り何度もウルグアイゴールを脅かしました。前半にコロンビアが1点を入れて折り返し、後半はウルグアイは考えてか相手の左からの攻めを封じ、逆にコロンビアに果敢に攻め、何回も良い形になりました。運はコロンビアに味方し、とうとう最後までゴールを割ることが出来ませんでした。内容は五分五分という試合であったと思います。チームの特徴はコロンビアが早さ、力強さを感じますが、荒削りでむらが多く、ミスも多い。対するウルグアイは正確、冷静さを感じますがスピードに欠ける印象を受けました。コロンビアというチームは強いのか弱いのかよく解りませんがなかなか魅力を感じるチームだと思います。でもバルデルラマが居ないとちょっと寂しいですね。

それにしてもウルグアイは惜しい試合を落としました、試合終了間際に中心選手のマガジャーニスが退場になってしまい、次ぎのエクアドル戦は出場が出来ないことになり、かなりの打撃だと思います。予選落ちという事もあると思います。


さて、両国からの応援団ですが、まずウルグアイの応援団はとても規律があり、男性が中心でした。一斉に立ち上がり「ウルグアイ、ウルグアイ」を連呼していました。これに対してコロンビアはさすがに美人国として有名なだけあり、若い美女が混じる華やかな応援でした。



(写真:ウルグアイの応援団-01)



(写真:ウルグアイの応援団-02)



(写真:コロンビアの応援団-01)



(写真:コロンビアの応援団-02)



(写真:試合開始前)



(写真:試合の様子-01)



(写真:試合の様子-02)

さて、試合の途中観客席を見ていると同じ色のジャージーを着ている若者の集団が居ました、誰だろうと近寄って見てみるとジャジーにペルーの国旗、「もしかして?」と思い、一番端に居る人に「ペルーの選手ですか?」と聞くと「そうです、皆で観戦に来ているのです」と答えるではないですか!。どの青年も非常に感じが良く、日曜日に会った日本チームとはちょっと違うように感じました。彼らも国では国民誰でも知っているヒーローなのでしょうが、そのような気負い等微塵も感じませんでした。「ではこの中に日本戦で得点した選手も居るのですか?」
と尋ねると「僕が入れたのさ」と一人の選手がにこやかに答える、
「写真を撮影して構わないか?」と聞くと「勿論さ」と答えてくれました。

「後はどの選手が決めたの?」と聞くと
後ろの方で「僕さ」との声、「彼はたいした選手なのさ」と同僚の選手達、
顔と名前が一致しない作者はどちらがロベルト・オルセンなのかホセ・ソトなのか知りませんが、サッカーファンの方ならこの写真を見て直ぐに解るでしょう。でも恥ずかしそうに微笑む姿を見ていると日本の前に立ちはだかり豪快なシュートを決めた選手とはとても思えませんでした。



(写真:ペルー代表の選手)

折角なのでペルー選手の横に陣取り最後まで試合を観戦しました。彼らは試合終了3分前には退場し、専用のバスで帰って行きました。明日の第一試合でボリビアと対戦することになっているのですが、非常にリラックスしているように見えました。

どの選手も終始丁寧で感じが良く、ペルーチームのファンになってしまいそうです。無愛想な選手が多い日本チームとはえらく違いますね。(城選手を始め、とても感じの良い青年も勿論居ますが、多くの選手はホテルに到着して声を掛けても返事一つしない選手が多いのには多少驚きました。)

試合が終わり、一昨日同様に歩いて帰りました。デフェンソールから自宅までは20分かかりましたが、セロのグランドからは15分で帰り着きました。遠くから応援に来ている方には申し訳ないように思います。



(写真:ペルー・チーム日本戦で得点を挙げた選手-01)

(写真:ペルー・チーム日本戦で得点を挙げた選手-02)

 さて、アルゼンチン-エクアドルの方はルケの競技場で行われました。こちらの方は満席でさすがブラジルと並ぶ優勝候補の登場ですね。試合はアルゼンチンが多少押し気味で進み、前半にシメネオがヘディングを綺麗に決めて先取点(キーパー動けず)、その後エクアドルに押される場面もありましたが、1-0で折り返し、後半はパレルモの2得点、エクアドルの反撃を1点に押さえての快勝、優勝候補の貫禄を見せました。

 ただ内容についてはバラバラであったという評価もあり、エクアドルを高く評価する人も居ます。

 C組成績表
国名 得点 失点 勝点
アルゼンチン
コロンビア
ウルグアイ
エクアドル






綜合目次に行くこのホームページの目次に戻る

次のページ