ワールド・カップ 日韓大会 -05 (対 ドイツ戦)・夢の終わり  




奇跡の逆転を果たし、ドイツと対戦するパラグアイ、スロベニア戦が終了して中二日の日程とは厳しいものです。試合会場はスロベニア戦と同じ西帰浦、ドイツを迎え撃つ?わけです。ドイツ優位の予想は当然ですが、やってみなければ分からないのがサッカー、強豪相手にどこまでやるか注目です。今大会前の目標は「一次リーグを突破してドイツと試合をする」というものであった?ので、願いはかなった、後はやるだけのパラグアイです。前回のフランス大会では優勝したフランスと死闘を演じて最後は延長終了直前にVゴール負けの悔しい思いをしました。今回は・・



ドイツ戦、夢の終わり (2002年06月15日)

パラグアイのワールドカップが終わりました。よく戦いました。2000年 3月・予選緒戦、ペルー戦敗戦で始まった長い長い戦いが終わりました。パラグアイの皆に希望と勇気を与えてくれたすばらしいチームでした。大健闘に感謝しています。奇跡のスロベニア戦からたった3日間でしたが、パラグアイでは本当に幸せなそうな雰囲気がありました。

試合は最後にドイツに決められての1-0の惜敗、パラグアイにも決定的なチャンスがあり、充分に勝機もあった試合でした。頼みのサンタクルスの前半早い時間での交代も誤算でした。それでも非常によく戦いました、結果は前回のフランス大会と同じになってしまいましたが、試合内容は遥かに今回の方が良かったと思います。動きの鈍かったチラもようやく本来の姿に近い好プレーを見せてくれました。前半の幾つかのチャンスに決める事が出来なかったのが惜しまれますが、前試合で勝利の女神のご利益を全て使ったのかも知れません。期待されていたクエバス、サンタクルスが故障で攻撃力が無い中でホルヘ・カンポスもよくやりました、カーンに阻まれましたが、見事なロングシュートでした。しかしながら奇跡は2度は起きませんでした。前半に先取点が取れず、後半は悪い癖である守りに入ってしまいました。守ったら負けるというのが今回の大会の教訓であったように思います。

それからスロベニア戦での死闘で選手がかなり疲れていた事は否めません。ドイツと身体的な強さの差が最後のゴールに現れたように思います。決められる前にも同じような右からの攻めがあり、その時は相手のミスもあり、ゴールはなりませんでしたが、全く同じような攻めを許してしまう、速さに付いて行けなくなっていたのでしょう。強靭な精神は見せましたが、肉体の強靭さでドイツに負けてしまいました。試合が中2日というのはどうも短いように思います。国際移動もあるのですから一次リーグとトーナメントの間に1日間を入れても良かったようにも思います。

今日から次の大会である、来年の南米選手権そして、一年半後にはドイツを目指してのまた熱い戦いが始まります。チラベルと堅守を誇るガマラ、アジャラらDF陣は30代で実質的にはこの大会が最後となるでしょう。サンタクルス、クエバスら新しいスターも育って来ました。スロベニア戦で見せたような速さと機敏な攻撃を繰り出すチームを作って欲しいものです。

パラグアイ 0 - ドイツ 1

試合経過(朝日)
試合終了
後半49分【独】右サイドからクエバスがドリブルで中央へ。シュートのこぼれ球をアルセがクロスをあげるが、直接ゴールラインを割る
後半48分【パ】ゴール前に浮き球をあげるが、オフサイド
後半47分【パ】アクニヤがセンターサークル付近で競った選手を倒し、レッドカードで一発退場
後半46分【独】クエバスが左サイドをドリブルで進むが、フォローがなくDFに囲まれる
後半45分【パ】ガマラが左サイドでDFの裏に絶妙のスルーパス。しかし、GK・カーンが前に出てセーブ
後半43分【独】シュナイダーがスピードを生かして右サイドをドリブル突破。低い軌道でセンタリングを上げ、ノイビルが右足でゴール右に入れる。残りわずかで先制ゴール!
後半43分【独】左サイドのボーデがフリーでクロスを上げるが、精度に欠ける
後半41分【パ】細かなパス回しで前線を目指すが、パスの受け手が少なく、劣勢のまま
後半41分【独】シュナイダーのゴール前への縦パスはクローゼに合わない
後半38分【独】ノイビルの左CKは、ファーサイドのクローゼへ。ヘッドで合わせるが、枠に行かず
後半38分【独】ボーデ、ケールと左サイドでパス交換。DFがクリアしCKに
後半38分【パ】攻められ続けている。中盤の運動量が落ち、苦しい展開に
後半36分【独】イエレミースの左サイドからのクロスはファーサイドに大きく外れゴールキックに
後半36分【独】中盤でのゆっくりとしたパス回しから、右サイドのバウマンが浅い位置からクロス。ゴール前のノイビルがトラップミスをしてチャンスを作れず
後半35分【パ】ボールへの集散でドイツに負け、チャンスを作れない
後半34分【独】ノイビルの左CK。ゴール正面にあげるがGKが飛び出しキャッチ
後半34分【独】フリンクスが右サイドをドリブルで、30〜40mほど突破。ゴール前へのセンタリングはDFがクリアしCKに
後半32分【独】左サイドからバラックがセンタリング。クローゼが頭にピタリとあわせるが、クロスバーの上に外れる
後半31分【独】GK・カーンのゴールキックから2人がゴール近くで頭でつなぐも、GKがキャッチ
後半30分【パ】右サイドに流れたカルドソがペナルティエリア外からシュート。ゴール左へ外れる
後半28分【パ】ゴール正面20m、絶好の位置からFK。GK・チラベルが左足で狙うが、ゴール上に外れる
後半27分【パ】カウンター気味の攻撃からゴール前へ。ペナルティエリアやや外でボネが倒されFKに
後半26分【独】クローゼのポストプレーからノイビルがシュートを狙うがDFがクリア
後半25分【独】右からシュナイダー、2次攻撃から左のボーデがゴール前にクロスを上げるも、詰めた選手が合わせられない
後半25分【パ】右サイド、タッチラインそばでのアルセのFKは、ゴール前に上がるも、DFがヘッドでクリア
後半23分【独】シュナイダーが中央をドリブル。右サイド、ゴール前でフリーのフリンクスへ決定的なラストパス。ループシュートを狙うが大きくゴール上へ
後半23分【パ】自陣ゴール近くからのチラベルのFKが、ゴール前へ。DFにクリアされるも、前線が詰める。しかしシュートできず
後半22分【独】右寄りでのワンタッチのパス交換で、ゴール前のクローゼに通そうとするがうまくいかず
後半21分【パ】DFラインからのロングボール。カルドソがDFを振り切り、フリーの味方へスルーパスを出すが精度がない
後半20分【パ】左サイドでアルセのFKはゴール前に上がるが、GKがパンチング。2次攻撃からアクニヤがシュートするもクロスバーのはるか上
後半19分【独】ノイビルの左CKは、ニアサイドでヘッドでコースを変えるも、GK・チラベルが冷静にキャッチ
後半18分【独】パラグアイFWに起点を作らせず、こぼれ球を拾えるようになった
後半17分【独】こぼれ球をつなぎ、ノイビルがミドルシュート。枠に飛ぶが、GK・チラベルが軽やかにキャッチ
後半16分【独】左サイドをボーデがドリブル突破し、センタリングするも、DFがクリア
後半12分【パ】前線で攻めのポイントを作れず、ペナルティエリアに入れない
後半11分【パ】ゴール前で細かくつなぎ、チャンスになりかけるが、DFに奪われる
後半10分【独】右サイド、タッチライン近くからのシュナイダーのFKは、クローゼに合わずDFがクリア。2次攻撃から、フリンクスがミドルシュートするも枠内に行かず
後半9分【独】右サイドをフリンクスとバラックが崩し、クロスを上げる。ボーデがヘッドで叩きつけるがGKがキャッチ。右サイドから攻め込んでいる
後半7分【独】シュナイダーの右45度からのFK。ゴール右を直接狙うが、わずかにはずれる
後半7分【独】中盤でパスを回し攻める。ファウルで止められFK
後半5分【パ】カウンターからカルドソが右サイドを突破するも、マークしてきたメツェルダーを倒しファウル
後半4分【パ】一気にカウンター。カンポスが25mのミドルシュートを狙うがGKがキャッチ
後半4分【独】FKは、壁に跳ね返され、2次攻撃もうまくいかず
後半3分【独】ケールの縦パスに反応したバラックがゴール近く中央で倒されFK
後半2分【独】右サイドを交代で入ったケールが突破。中央へグラウンダーのクロス。抜け出したシュナイダーがシュートするが外れる
後半1分【独】フリンクスのパスがゴール右寄りのシュナイダーへ。マイナスに戻してフォローを待つが、DFがカット
後半0分【パ】キックオフ
◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
前半終了
前半46分【パ】ゴール前にハイボールを放り込むも、DFの高さの前に競り負ける
前半44分【独】前線にパスを送るがDFの戻りが速くチャンスを作れない。お互いに守備的で戦うゆったりとした展開
前半43分【パ】こぼれ球を拾ったカンポスが左サイドを上がり、ゴール近くのカニサに渡るもシュートできず
前半38分【パ】アルセの左CK。ニアサイドに上げるがDFがクリア
前半38分【パ】アルセからのパスを受けたカンポスがシュート。ゴール左に行くが、GKがパンチングで辛うじてクリア
前半37分【独】右サイドでバラックからの縦パスがシュナイダーに行く。GKがセーブ
前半36分【パ】自陣からのFK。こぼれ球をつなぎゴール前、フリーのアジャラへ。浮き球をボレーシュートするがミートせず、絶好のチャンスを逃す
前半34分【独】ペナルティエリア右からのFKは、短めにシュナイダー、フリンクスと渡り、最後はリンケがシュートするも決まらず
前半34分【独】右サイドをクローゼがドリブル。ガマラに倒されFKに
前半32分【独】右サイドのバラックがゴール前のボーデの足元へパス。落としたボールをクローゼがシュート。ゴール上へ外れる
前半32分【独】DFからGKへの不用意なバックパス。パラグアイの戦前1人が詰めており、ヒヤリとさせられる
前半31分【パ】交代で入ったカンポスが、中央をペナルティエリア手前までスピードに乗りドリブル。DFにカットされる
前半29分【パ】前線で攻撃の起点になっていたサンタクルスが太ももを痛めて交代。カンポスが入る
前半28分【パ】中盤から細かいパス回しで前線に。しかしドイツDFを破れない
前半27分【独】自陣からGK・カーンがFK。ゴール前にロングパス。クリアボールに味方が詰めるが、シュートは打てず
前半24分【パ】アクニヤからの縦パスは、ゴール前のサンタクルスに合わず
前半23分【独】相手のパスをカットしたクローゼがゴール前に持ち込むが、DFがカット
前半23分【パ】中盤のドイツのチェックが厳しい。DF、GKからサンタクルスのヘッドを狙い、こぼれ球をシュートをつなげようという展開が続く
前半21分【パ】アルセのFKは枠内に行くが、GK・カーンが両手でパンチング
前半20分【独】GK・チラベルが前に出てきたのを見たイエレミースが、センターサークル付近からロングシュートを狙うが、クロスバーの上
前半20分【独】シュナイダーが中央をドリブルで突破を試みるが、DFの対応が速くカットされる
前半19分【パ】右からのパスをゴール左寄りで受けたカニサがシュートするもゴール右に外れる
前半19分【独】バラックのFKはクロスバー左上に外れる
前半18分【独】ペナルティエリアやや外中央で、ボーデが倒されFKに
前半16分【独】サイド突破からクロスをゴール前に出す作戦に
前半15分【独】シュナイダーのミドルパスがゴール前のクローゼに出るが、シュートには至らず
前半15分【独】中盤でノイビルがボールを奪い、ドリブルで上がるがDFにファウルで止められFK。ノイビルはゲーム開始からドリブルで突破しようとしている
前半14分【独】シュナイダーのペナルティエリア近くやや右寄りからのFKは、GK・チラベルが直接キャッチ
前半13分【独】ペナルティエリア外、やや左でボーデとバラックがショートパスをつなぐ。バラックのミドルシュートはバー上へ
前半12分【独】右サイドのノイビルからバラックにパスが渡るが、バラックの左クロスが精度を欠く
前半11分【独】ロングスローからボーデがヘディングシュート。力がなくゴールの枠をとらえない
前半10分【独】フリンクス、バラックと縦にパスが渡るが、ペナルティエリア外でDFにクリアされる
前半9分【パ】アルセのハーフウェイラインからのFKがゴール前に上がるが、オフェンスファウル
前半7分【独】ノイビルの左CK。ニアサイドにあげ、バラックがヘッドでファーサイドにそらす。味方がフリーで走り込むが追いつかず
前半6分【パ】GKチラベルがペナルティエリアの外に出てゴールキック。ゴール前まで運び、サンタクルスがヘッドで前線に出すも、DFがクリア
前半4分【パ】チラベルのゴールキック。前線のFWにロングボールを送り、こぼれ球を中盤の選手がミドルシュートを狙うが失敗
前半4分【独】シュナイダーの右CKはゴール前のリンケに合い、リンケからシュートするも、DFにはね返される
前半3分【独】ノイビルが右サイドからペナルティエリア中央へドリブルで切れ込みシュート。DFがゴールラインへクリア
前半3分【独】左サイドからの攻めでペースをつかもうとする
前半1分【パ】アクニャからの縦パスがゴール前に出るがカルドソに通らず
前半0分【独】キックオフ

ドイツ 1:0 パラグアイ (オフィシャル)
韓国、ソギポ・ジョンジュワールドカップスタジアムで決勝ラウンドの最初の試合が行われ、ほとんど90分に及んだ均衡を破ったのはオリバーノイビルのミラクル・ボレーだった。ドイツが第1号の準々決勝進出を決め、次はメキシコ対アメリカ戦の勝者に当たる。前半は緊迫した展開で、ドイツの優勢で始まったが、試合が落ち着いたら決定的なチャンスを作ったのはパラグアイの方だった。セルソ・アジャラとホルヘ・カンポスがドイツのゴールキーパ、オリバー・カーンをあわてさせたが得点には至らなかった。後半には両チームが慎重になり、攻撃的なサッカーはほとんど見られなかった。マッチレポートはこちら 立ち上がりの激しいボールの奪い合いから、まずドイツのミヒャエル・バラックが強烈なシュート。医師から出場許可が下り、完全に復調したバイエルン・ミュンヘンの選手が放ったゴール前25ヤード付近からのシュートは、右足のアウトサイドにミートしたもののボールは高く浮き、ゴールの枠を外れる(13分)。ドイツは攻勢を続けるが、先制の決定的なチャンスを作ることはできない。マルコ・ボーデに対するカルロス・ボネのまずいファウルから、ゴール前25ヤードの地点でフリーキックのチャンス。これを蹴るのはまたもバラック。しかし、ボールはバーの上を越えてゆく(19分)。 パラグアイの最初のチャンスは、長めのフリーキックから。シュート力の強烈さはすでに本大会で実証済みのフランシスコ・アルセが、力強いパワフルなキックを放ったが、バーの真下でオリバー・カーンはなんとかボールをパンチしてクリア(22分)。30分を経過したころ、パラグアイに衝撃が走る。若きストライカー、ロケ・サンタクルスが足を痛め、ピッチを去ってしまった。しかし、その後すぐにパラグアイが奮起し、ゲームの流れをつかみかける。ドイツ陣内で、ゴールキーパーのホセルイス・チラベルがフリーキックを蹴り、ペナルティー・エリア内にボールを送る。チラベルのライバル、ドイツのGKカーンがパンチングでクリアすると、ボールはホセ・カルドソに渡り、カルドソのクロスはゴール前完全にフリーであったセルソ・アジャラに。しかし、ゴール前10ヤードからリバープレートのセンター・ハーフが狙ったボレーシュートは、横にそれる(36分)。前半の終了が近づくにつれ、パラグアイの連続攻撃はますます鋭さを増し、今度はゴールまで20ヤードの地点からカンポスの左足が強烈なシュートを放つ。が、カーンが素晴らしいセーブを見せ、なんとかピンチを凌いだ(38分)。後半が始まるとすぐに、これまで最高のチャンスがやって来た。右サイドを駆け上がったオリバー・ノイビルがベルント・シュナイダーに完ぺきなセンタリング。ゴール前10ヤードからのシュナイダーのシュートは、チラベルがファイン・セーブ(47分)。パラグアイも即座に反撃。交替で入ったカンポスが左サイドのスペースから中央に切り込み、ペナルティー・エリアの端からシュートを放つが、カーンは右下に飛んできたボールに対してまたも素晴らしいセーブを見せる(50分)。 ドイツがボールを圧倒的に支配するが、なかなかチャンスには結びつかない。しかし、ノイビルのループ気味のシュートは、チラベルが左ポスト方向にダイブして、辛うじてセーブ(62分)。好調のシュナイダーが素晴らしいドリブルで、初めてパラグアイ・ディフェンスに切り込む。ボールはシュナイダーからフリンクスに渡るが、フリンクスはボールを直接シュートせず、左足で切り込んでからシュート。ボールはゴールの上(68分)。ほとんど決定的なチャンスに恵まれないゲームとなり、勝負はセットプレーで決着しそうな雰囲気。パラグアイのキーパー、チラベルにとっては絶好の展開であったが、ゴール前20ヤードの地点から蹴ったフリーキックは、ゴールのやや上に浮いてしまう(74分)。 延長戦にもつれ込むかと思われたとき、シュナイダーが右サイドを駆け抜け、ノイビルに完ぺきなクロス。素晴らしいタイミングでミートしたハーフボレーのシュートがチラベルの横を抜け、ノイビルにとって今大会初のゴールとなった(1:0、88分)。




(写真:アルセ・ABC紙)

魅せたファインセーブ応酬 GK対決、カーンが制す・パラグアイの攻めを0点に抑えたドイツGKカーン(共同)
ドイツのカーンとパラグアイのチラベル。ワールドクラスの守護神2人が、真骨頂を見せた。前半36分、カーンは強烈なミドルシュートを、右に横っ跳びしながら左手ではじき飛ばした。後半43分にリードを奪った直後には、ゴール前へのスルーパスに素早く反応し、滑り込んで止めた。数々の大舞台で神懸かり的なセーブを連発してきたカーンは、「ゲルマン魂をもつGK」と称賛される。33歳の誕生日を迎えたこの日、プレーは実に安定していた。終了直前に得点し、浮かれるチームメートを、大声を張り上げて引き締めることも忘れなかった。試合後には「慌てずテンポを守ることが大事だった。バラックらがうまく統率していた」と、仲間をたたえる余裕も見せた。36歳のチラベルは194センチ、94キロの圧倒的な体格と、驚異的な左足キックを擁すパラグアイ史上最大のスターだ。2人の直接対決の場面は後半27分に訪れた。パラグアイが相手ゴール正面約25メートルでFKを得る。FK、PKでの得点でも有名なチラベルが、相手を威圧するように出てくる。大きな目を見開き、ドイツDFの壁に向かって「もっと下がれ」と叫ぶ。カーンはじっくり構える。慌てた様子はみじんもない。集中力を高めて、その瞬間を待った。チラベルの左足にはじかれたボールは、カーンの気迫に押されるように、大きくバーを越えた。 チラベルの守りはしっかりしていた。3失点したスペイン戦での鈍さはなかった。最後の失点の場面は、どんな名手にも止められなかっただろう。「1度しか相手にチャンスは与えなかったが、それを決められてしまった。全員が勇敢だった」。チラベルもまた、仲間をねぎらった。

チラベル散る GK対決カーンに軍配・W杯決勝トーナメント1回戦[羽田智之・32の物語]「チームを誇りに思う」(報知)
最後の戦場へ向かうがごとくだった。チラベルは、パラグアイ国歌を歌い終えると、左腕に巻いたキャプテンマークを触った右手を胸の前に持っていき、5度握る。イレブンにそのこぶしの意味を理解させた。世界を代表するGKが対決。試合に勝ったドイツ・カーン(左)はパラグアイ・チラベルと健闘をたたえ合った(共同)  「もう、ここまで来たら、パラグアイのためだけに戦うんじゃないんだ。南米の威信をかけて、上に進まなければいけない」南米勢がベスト16に2チームしか進めなかったのは、ブラジル、アルゼンチンが入った94年米国大会以来2度目。守護神は必勝を誓った。正面の敵は、すごい形相をしていた。大会随一のGK対決。ドイツの主将オリバー・カーンからは、大国の意地を感じた。だが、負けるわけにはいかなかった。激しいプレー、存在感で、観客の視線をくぎ付けにした。トドのような声を張り上げ、足が重たいチームメートを鼓舞し続けた。後半2分、シュナイダーがフリーで放ったシュートを正面で止めると、同15分にはヌビルのシュートも横っ跳びして両手に収めた。そして、同27分、約20メートルのFKを自ら蹴ってゴールも狙った。枠はとらえられなかったが、南米の期待を背負う気持ちの表れだった。チラベルは開幕直前、長野県の少年院を訪問した。「子供はちょっとした拍子で、進む方向が決まることがある。でも、やり直せるんだ。オレたちがそれを証明している。皆、貧しい家庭に生まれたが、ボールを蹴り続けてきた」親しいジャーナリストに、その理由を打ち明けた。チラベルだけでなく、南米の多くの選手は道ばたで育った。ドイツとは違う。サッカーは貧困から脱却する手段で、世界に誇れるプライドだった。ドイツ選手よりも、敗れ去ったチラベルへの拍手が大きかったことは勲章だった。「ドイツと対等に戦った。私はチームを誇りに思う」試合終了の笛を聞くと、チラベルは、センターサークルまで走り、イレブン全員の肩をたたいた。そして、カーンと抱き合い、冗談まじりに胸を軽くパンチ。「代表から退くかは今、答えられない」チラベルの夏が終わった。 マルディーニ監督ラストゲーム:大会最年長監督が姿を消した。パラグアイのマルディーニ監督(70)は、勝利を信じて、試合中立ち続けた。指示を出す声はスタンドまで届いたが、勝利は遠かった。「対等に試合をしていたが、最後は悲しい幕切れとなった。彼らはとてもプロフェッショナルで、素晴らしい仕事をさせてもらったよ」前回大会のイタリア代表監督は昨年12月27日に就任。半年契約で約9500万円と高額な給与に批判も集中したが、3度目の決勝トーナメント進出を果たした。これで退任し、今後はイタリア代表の息子・パオロの所属するACミランに戻り、アドバイザーとしてスカウト活動をする。サンタクルス笑顔:《パラグアイ》左足つけ根を痛め、前半29分で退いたエースストライカーのサンタクルスは笑顔だった。「パラグアイは小さな国と思われていたけど、素晴らしいパフォーマンスを示すことが出来た。1次リーグを通過したしね」試合前に、バイエルン・ミュンヘンで同僚のドイツGKカーンから「ゴールを決めたら、ロッカーに入れてやらない」と言われていた。「もし、チャンスがあったら、決めていたよ。でも、僕はバイエルンに帰る」と話していた。



(写真:主将チラと副将ガマラ・ナシオン紙)

ブレークできずW杯去る 20歳のサンタクルス(共同)
ピッチを去る表情に、悔しさがにじみ出ていた。パラグアイの大型ストライカー、サンタクルスのW杯は決勝トーナメント1回戦の前半29分で幕を閉じた。足を痛めて途中交代。4試合で得点は南アフリカ戦の1ゴールだけ。期待の大きさに比べ、満足といえる内容ではなかった。名門バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)所属の20歳。同僚が主力に名を連ねるドイツとの試合を前に「特別なモチベーションがある。勝つ自信はある」と誇らしげに語っていたが、逆に世界の壁の厚さを知らされる結果になった。ベッケンバウアー会長がほれ込み、獲得を進言したという、その才能に疑いはない。身長189センチの高さ、柔軟な足元の技術、縦に抜けるスピード…。試合後は、ヤンカー、イエレミースら同僚とユニホームを交換。悔しさをかみしめ、欧州の戦いの場に戻る。



(写真:前半途中で負傷し、交代したサンタクルス・ナシオン紙)

パラグアイのサンタクルス、敗戦にもジョーク〔W杯〕(時事)
パラグアイの期待の星サンタクルスは、1次リーグ第1戦の1得点だけで大会を終えた。この日は、初のベスト8入りを胸に、前線で体を張ってドイツの守備陣と競り合ったが、左足を痛めて前半29分に無念の途中交代となった。所属するバイエル・ミュンヘンの同僚でもあるドイツのGKカーンとの対決も注目されたが、シュートを放つチャンスはなかった。「チャンスがあれば狙ったんだが、これで(カーンに怒られずに)ミュンヘンへ帰れるよ」とジョークを飛ばしていた。

後半展開が変わった ドイツ監督の話(共同)
ドイツ・フェラー監督の話 パラグアイは強かった。後半になって展開が変わり、勝利に至った。(勝った方が準々決勝の相手となる)メキシコも米国も1次リーグでいい試合をしていた。どちらも非常にいいチームだ。
ここまで進めてよかった パラグアイ監督の話
パラグアイ・マルディーニ監督の話 接戦で、チャンスは同じくらいあった。ただ、相手の突然の素晴らしい突破から点を取られてしまった。パラグアイは質の高いチームで、ここまで進めてよかった。
ヌビルの話 ドイツ選手
ドイツ・ヌビルの話 後半はよくやったと思う。パラグアイは強かった。わたしの1点で勝つことができた。とてもうれしいし、満足している。うまくいってよかった。
チラベルの話 パラグアイ選手
パラグアイ・チラベルの話 ドイツの方に運があった。チームの戦いには満足している。韓国のファンはよく応援してくれた。勝ったのはドイツだが、互角に戦えて誇りに思う。

ドイツ1―0でパラグアイ降しベスト8一番乗り(毎日新聞)
サッカーのワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦最初の試合となるドイツ―パラグアイ戦は、15日午後3時半から韓国・済州W杯競技場で行われた。試合はドイツが後半終了間際の43分に、シュナイダーの右サイドからのクロスにヌビルがダイレクトで合わせ先制、そのまま逃げ切った。ドイツはベスト8一番乗り。

ドイツがパラグアイ下し、準々決勝進出=決勝トーナメント1回戦〔W杯〕(時事)
W杯決勝トーナメントの1回戦ドイツ−パラグアイ戦(韓国・西帰浦)は、ドイツが1−0で勝ち、準々決勝一番乗りを果たした。ドイツは13大会連続の8強入り。試合は両チームともに決定力を欠いたが、ドイツが後半43分、シュナイダーの右サイド突破からのクロスをヌビルが決勝ゴール。 (6/15)パラグアイ監督「美しいゴールを決められた」

ドイツに敗れたパラグアイのマルディーニ監督は、ドイツに美しいゴールを決められた、と語った(日経)
決勝トーナメント1回戦、ドイツに0―1で敗れたパラグアイのチェザーレ・マルディーニ監督は、ドイツのゴールは美しかった、と語った。マルディーニ監督は「とても拮抗した試合だった。お互いに得点の機会が少なかった」と述べた。また、ドイツの挙げたゴールについては、「試合の大半は中盤で展開されていたが、突然、見事に右サイドを突破され、美しいゴールを決められた」と語った。ドイツについては、「フィジカルは強いが、技術面はやや欠ける。今日はまさにドイツの典型的な試合だった」と語った。パラグアイの主将でGKのホセ・ルイス・チラベルは、終了間際にゴールを決めたドイツはラッキーだった、と語った。チラベルは「今日はドイツの日だった。試合には負けたが、われわれはよく戦ったと思う。ドイツの方が上だったとは思わない。互角の戦いだった」とコメントした。

スポニチ・速報
ドイツが終了間際に豪快なゴールを決めた。0―0で迎えた後半43分、右サイド深くまで持ち込んだシュナイダーからの折り返しを、ゴール前に詰めていたノイビルが鮮やかに右足ボレーで合わせた。前半はほぼ互角の展開だったが、後半になるとドイツが一方的に攻めた。守備の機会は少ないドイツだったがGKカーンが好反応。名GKチラベルを擁するパラグアイは、特に後半は極端に守備的な陣形。失点してからは慌ててクエバスを投入して果敢に攻めたが遅すぎた。

W杯史上初のGKゴールならず (スポニチ)
最後のチャンスも決められなかった。後半29分、ゴール正面の約25メートルのFK。大歓声の中、チラベルがゆっくりと助走をとる。その左足から繰り出されたシュートはきれいな軌道を描いたが、無情にもバーの上を越えた。世界中が注目したW杯史上初となるGKのゴールは、ついに見られなかった。「負けるのはいつも悔しい。特に試合終了間際にゴールを決められると悔しい。ドイツの方に運があった。前半はチャンスがあったし、チームの戦いには満足している」2大会連続でベスト16止まりとなったチラベルは、淡々と振り返った。長野・松本市でキャンプを張った際、市内の中学校で「W杯で必ずゴールを決めるから、君たちもちゃんと勉強してくれ」と呼び掛けた。その約束は果たせなかったが、闘志と気力を前面に押し出すプレーは今大会も目立った。後半17分はノイビルのミドルシュートを、横っ跳びでがっちりキャッチ。精度の高い左足のフィードは、攻撃の起点となり、大きな声を出し、主将としてイレブンを引っ張った。世界最高と称されるカーンとのGK対決でも互角のプレーを見せた。やはりカリスマ守護神だった。試合終了後、がっくり肩を落とすイレブン1人1人に声をかけ、満足げな表情でカーンと抱き合った。「韓国のファンはよく応援してくれた。勝ったのはドイツだが、互角に戦えて誇りに思う。代表引退?今は言えない」。今後については明言しなかった。しかし大会終了後は37歳となり代表としては引退濃厚。FKとPKで公式戦65ゴールを記録中の異色GKがW杯の大舞台から去る。≪名将 満足のラストゲーム≫70歳の名将マルディーニ監督も満足の笑顔だった。今大会までという契約通り、この試合限りで退任。「接戦でチャンスは同じくらいあった。ただドイツが突然、素晴らしい突破をしてきて、点を取られてしまった」。引いて守ってカウンターで1点を奪う戦術を徹底したが、ドイツに一瞬のスキを突かれたことを悔やんだ。南米予選終了後の昨年12月に就任し、大会前は協会との衝突から解任の噂もあった。1次リーグで苦戦し、国内の批判にもさらされた。だが、スロベニア戦で選手交代がズバリ当たり、逆転で決勝トーナメント進出を決めた。チームはやっと一丸となり、大国ドイツを苦しめた。「パラグアイは質の高いチームで、ここまで進めてよかった」。息子パオロ・マルディーニ(イタリア)との父子対決は実現しなかったが、誇らしげだった。今後はイタリアに戻って、ACミランの最高顧問に復帰する予定だ。

チラベル散っても「戦いはまだ終わらない」 (サンスポ)
パラグアイ0−1ドイツ(15日、西帰浦、決勝トーナメント1回戦)。“鉄人”に引退の文字はなかった。36歳のGKチラベルは、06年ドイツW杯へ、現役続行を表明した。「パラグアイを思う気持ちは強い。ピッチに立つ約束はできないが、4年後は意識している」。4年後は40歳になるが、この日の“世界最強GK対決”に闘志をかきたてられたようだ。この試合、序盤からドイツ攻撃陣が高めのロングシュートを執拗に狙ってきた。前へ飛び出すチラベルの動きを警戒した敵の戦略こそ、実力と存在感の証明だった。見せ場は後半28分。相手ゴール正面22メートルからのパラグアイのFKのキッカーに、勢いよく名乗り出た。ドイツはDFを6人並べ、GKカーンも警戒を怠らない。W杯南米予選で4得点を決め、アルゼンチンのベレスに所属していた99年11月28日のリーグ戦でGK初のハットトリックを記録してギネスブックにも載った得点力のある守護神。W杯初のGKによる得点を宣言していたチラベルとカーンの、ガチンコ対決。FKはゴール上を通過したものの、この試合最高の名場面だった。試合前日の会見では、「カーンはオレと同じく、チームに大きな影響を及ぼす選手」とライバル意識をむき出しにした。そんな男との初対決を終えると、センターサークルで抱き合って健闘をたたえた。カーンの「また戦おう」という言葉。簡単に現役引退を決めるわけにはいかなくなった。「フランスなど強いチームが決勝トーナメント進出に失敗した。しかし、オレたちは実現した。小さな変革は起こせたんじゃないかな」と胸を張ったチラベル。その瞳は、40歳で挑むことになるドイツ大会での大きな変革を見据えていた。

チラベル無念 1点に泣く (デイリー)
守護神・チラベルが天を仰いだ。後半43分。ドイツのFWヌビルが放ったシュートに、一瞬だけ反応が遅れた。最後の最後で訪れた悪夢。パラグアイ初のベスト8入りは、あと一歩で夢と消えた。「ドイツの方に運があった。でもチームの戦いには満足だ」。試合後は、悔しさを押し殺すように笑顔さえ浮かべた。負けはしたが、見せ場は作った。0―0の後半27分、相手ゴール正面約25bでFKを得ると、チラベルは迷わずピッチの反対側から登場した。相手は現役世界最高GKといわれるカーン。壁を作るドイツのDF陣に、目を見開き「もっと下がれ」と叫んだ。得意の左足から放たれたボールは大きくバーを越えたが、このカード最大の見どころに観衆が沸いた。地元・フランスに、延長戦で敗れた前回大会に続く決勝トーナメント1回戦敗退。今度こそ、の思いはかなわなかった。もう36歳。4年後、W杯のピッチに立てるかは分からない。若手中心のチームを引っ張ってきた国民的英雄は「このチームを誇りに思うよ」と言って笑った。

チラベルFK決められずパラグアイ敗退(日刊スポーツ)<W杯決勝トーナメント1回戦:ドイツ1−0パラグアイ>
 ホセ・ルイス・チラベル(36)のW杯が、終わった。パラグアイのカリスマGKは、終了のホイッスルの瞬間、笑顔を見せた。両手をたたきながらピッチを走り回り、仲間の1人ひとりにねぎらいの声をかけた。肩を落として下を向く選手には、頭を軽くたたき、ポーズを取って胸を張るようにうながした。最後はライバルのGKカーンの胸を2度たたき、準々決勝以降の健闘を祈った。この日も独り舞台だった。FKキッカーを3度務めた。後半29分には、中央約25メートル地点から自慢の左足を振り抜いた。ボールがわずかに浮いてゴール枠を捕らえられなかったが、ゴールシーンを除くと、この日もっとも場内が沸いた場面だった。本職の守りでもキレた。後半16分には左隅に飛んでくる相手の強烈なシュートを、素早い読みで楽々とキャッチした。ベテランならではの持ち味も出した。キックオフ前には、メーンとバック、双方のスタンドに深々とあいさつして、地元ファンを味方につけた。7月27日に37歳。年齢的にも、今大会が最後のW杯になる可能性が高い。終了間際のゴールシーンでは、速いシュートだったせいもあるが、ネットが揺れてから反応した。年齢とともに反応が遅くなるのは実感している。しかし、やるべきことはすべてやった。「ドイツと対等に戦ったチームを誇りに思う。最後にツイてなかっただけだ。思い通りにいかなかったけど、これがサッカーだ。悔いはないよ」。98年フランス大会の最優秀GKは笑いながら言った。「大統領選挙に出馬するのでは」とのうわさも根強く、国民からの待望論もある。W杯のピッチから去っても、その個性的な風ぼう、プレー、怒鳴り声は永遠に記憶されるはずだし、別のピッチでさらにパワーアップするかもしれない。◆ホセ・ルイス・チラベル:1965年7月27日、パラグアイ・ルーケ生まれ。15歳でプロデビュー。サラゴサ(スペイン)ベレス(アルゼンチン)を経て、現在はストラスブール(フランス)所属。98年W杯フランス大会でベストGKに選出。GKでは珍しくPK、FKも任される。W杯南米予選では4得点をマーク。194センチ、89キロ。

初のGKゴールは、次回W杯に チラベル(朝日)
チームメイトに叫ぶチラベル:「W杯史上初のゴールキーパーによる得点を決める」。パラグアイのホセルイス・チラベル(36)は大会前、こう豪語していた。15日、韓国・西帰浦(ソギポ)でのドイツ戦。後半29分、絶好のチャンスが訪れた。ゴールまで約20メートルのフリーキック。ドイツのゴール前には、主将オリバー・カーン(33)が立ちはだかる。左足から放たれたボールはゴールの上を通過。その瞬間、スタンドからは、ため息が漏れた。14分後。ドイツFWのシュートにチラベルは一歩も動けなかった。0−1で敗れた。試合後、大会屈指のキーパー2人は、肩を抱き合った。カーンが生き残り、チラベルは舞台を降りた。■そり上げた頭。身長194センチ。ゴール前に仁王立ちするチラベルは守護神というよりは鬼神。修行僧のようでもある。守るだけではない。フリーキックなどの好機には「おれの出番だ」と、自陣のゴールをがら空きにして駆けつける。これまでに、国際試合で八つのゴールを決めた。5歳でサッカーを始めた。裸足でグレープフルーツの実をけって遊んだ。最初はFW。だが、「けがをしないように」と兄の勧めで、ゴールを守るようになった。13歳で地元クラブに入団した。バス代が工面できず、練習場との往復14キロの道のりを歩いた。初月給は日本円で約1800円。「大金だった。サッカーで貧しい両親を助けられることに、誇りを感じた」と振り返る。■攻撃に目覚めたのは、ある監督との出会いだった。アルゼンチンのクラブにいた21歳の時だ。ボラ・ミルチノビッチ(57)。86年以降、5大会連続でW杯出場チームの監督を務めた名将だ。チラベルのキック力を見抜いていた。2人はチームの練習後、ペナルティーエリアの外からボールをけり、ゴールを競うゲームに興じた。飲み物を賭けた。「私にフリーキックの楽しさを教えてくれた」■試合では、鬼のような形相で指示を飛ばす。歯にきぬきせぬ発言。たまに手も出る。今大会の南米地区予選では、侮辱的な言葉をかけられた相手選手につばを吐きかけ、出場停止処分になった。批判記事を書いた新聞記者に暴力を振るったこともある。「不正に対する怒りが抑えようとしても自然に爆発してしまうのが、私の気質」と分析する。だが、貧民街にサッカー場を建設したり、サッカー教室を開いたりと慈善事業にも熱心だ。「政治の世界にも興味がある」とも公言する。母国では「将来の大統領」とも言われる。W杯後の身の振り方をめぐり、さまざまな憶測が流れる。■W杯での初ゴールは、かなわなかった。15日の試合後、「何でも思った通りには行かないのが、サッカーだ」と、さばさばとした表情で語った。次のW杯は06年。チラベルは40歳、この日敗れたドイツでの大会だ



チラベル

どうもチラは引退などする気は全く無いようで、4年後のドイツ大会にも参加するつもりで居るようですね。スペイン、スロベニア戦では少々動きが鈍く感じましたが、本人は「まだまだ出来る」と思っているようです。まずはともかくシェイプ・アップ・・・これからのチラにも注目です。

パラグアイ、高かった8強の壁=展開狙い通り、終了間際に失点〔W杯〕(時事)
途中まではパラグアイにとって、狙い通りの展開だったのではないか。劇的な勝利で16強入りを決めた試合から中2日。疲れもある。相手は爆発的な攻撃力を見せていたドイツ。「PK戦にでも持ち込めれば…」。だが、パラグアイの夢はあっさり終わった。試合の狙いははっきりとしていた。徹底したカウンターだ。堅守でドイツの攻撃に耐え抜き、ボールを奪うとカンポスやカルドソの決定力に託す。あと2分余で後半終了。そういう状況で、ヌビルに鮮やかなゴールを許してしまった。思い起こせば4年前のフランス大会もそうだった。フランスと決勝トーナメント1回戦で対戦、113分も戦って最後はVゴール負けした。またしても、ベスト8の壁を破れなかった。パラグアイにとって、最もチャンスだったのは後半28分。ゴール前22メートルのFKをGKチラベルがけった。ボールは大きく枠を越えた。チラベルは「われわれはドイツと互角の試合をした」と胸を張ったが、果たしてそうだったか。マルディーニ監督は「身体的に強い、典型的なドイツの試合だった」と振り返った。実際には、ドイツとの力の差は大きかった。そして、W杯で8強入りの願いは今回もかなわなかった。

ドイツ88分の速攻劇、パラグアイ逆襲不発(読売)
ドイツが一瞬のスキをついて決勝点を奪った。0―0のまま延長戦突入かと思われた88分、カウンター攻撃に出たドイツは、右サイドからシュナイダーが送ったクロスにノイビルが走り込み、右足ダイレクトで値千金のゴールを決めた。大会屈指のGKカーン、チラベルを擁する両チームの戦いは、互いのGKが落ち着いた守備でピンチを防いだ。チラベルは74分、ゴール前正面のFKから直接ゴールを狙ったが、クロスバーを越え、今大会もGKとしてのゴールはならなかった。ドイツのベスト8進出は13大会連続となった。ドイツ・フェラー監督「前半はシュートをふかすばかりで、サッカーになっていなかった。後半は(選手、布陣を)変更したことで、勝利を手に出来た。(メキシコか米国と当たる準々決勝は)どちらもグループリーグでいいプレーをしており、違いはない」パラグアイ・サンタクルス「ドイツはとても強かった。でも、人々は我々が小さな国でお粗末なサッカーをすると思っていただろうけど、成長する姿が見せられたし、いいプレーもできた」パラグアイ・マルディーニ監督「典型的なドイツの試合だった。技術はさほどでもないが、フィジカルが非常に強かった。パラグアイとの仕事は、素晴らしいもので、16強まで来られてうれしい。ただ、きょうは逆襲速攻が成功しなかったので、満足できない」決勝トーナメント1回戦について、両チームには面白い数字があった。ドイツはここ4大会、すべて1点差の勝利。パラグアイはこれまで2度進出して、いずれも無得点。結果は、まさにそのデータ通り、得点力不足のパラグアイをドイツの勝負強さが上回った。ドイツの決勝点は後半も押し詰まった88分。右からのシュナイダーの低いクロスを、走り込んだノイビルが合わせ、GKチラベルのニアサイドを抜いた。大男ぞろいのドイツの中で、1メートル71と際立って小さいノイビルは、鋭いターンによるドリブル突破を得意とするFWで、現在のドイツでは数少ない攻めに変化をつけられる選手。本大会出場を決めたウクライナとのプレーオフでも、貴重なゴールを挙げている。「パラグアイは0―0に持ち込もうと頑張っていたが、自分の決勝点で勝ててとてもうれしい」。持ち味の一瞬の速さを生かして、大会4試合目での初の先発起用に見事に応えた。しかし、それ以前のドイツの攻撃は振るわなかった。3人のレギュラーを出場停止で欠いたうえ、パラグアイが守備的なプレーに徹したこともあるが、攻めのアイデアに乏しく、個人で局面を打開するほどの技量もないため、体格差を生かした力攻めに終始した。「後半に入り、両サイドを使うようにした」(フェラー監督)ことで、少しは改善されたが、フリーな状態で出す10メートルほどの何でもないインサイドでのパスをミスするドイツの選手を見るのはさびしい。過去2大会は8強止まりというデータがあるドイツが、準々決勝までの5日間で、どう立て直してくるだろうか。

ドイツ、8強進出 パラグアイを1―0で破る(朝日)
抱き合うGKカーンとフリンクス:サッカーW杯決勝トーナメント最初の試合となるドイツ―パラグアイ戦(15日、韓国・西帰浦)は、ドイツが1―0で競り勝ち、ベスト8に一番乗りを果たした。両チームとも手堅く守り、0―0のまま延長戦に入るかと思われた。長い均衡は、後半43分に崩れた。ドイツのMFシュナイダーの右サイドからの低いクロスを、FWノイビルが右足で決めた。パラグアイは、たびたび速攻で相手ゴールを脅かしたが、決め手を欠いた。後半28分、ゴール正面のペナルティーエリア外のFKを得たが、「攻撃的GK」チラベルのシュートはクロスバーを越えた。堅守は最後に息切れし、初のベスト8進出は阻まれた。◇苦戦したドイツだが、後半43分、右をドリブルで駆け上がったシュナイダーのセンタリングを、ノイビルがきれいに合わせた。ゴール前で相手DFの背後に回って視野から消え、絶妙のタイミングで飛び込んだ。パラグアイは前半から時間稼ぎに出るなど、引き分けからのPK戦勝ちを狙うかのような戦いだった。だが、最後にマークが甘くなった一瞬を突かれた。

後半43分、好機逃さずドイツ8強 W杯決勝T(CNN)
サッカーのW杯は15日、韓国・西帰浦で決勝トーナメント初戦となるドイツ―パラグアイ戦があり、ドイツが1―0でパラグアイを振り切って13大会連続の8強入りを果たした。ドイツは21日の準々決勝でメキシコ―米国戦の勝者と対戦する。1次リーグ3試合で11得点を挙げたドイツだったが、パラグアイの粘り強い守りに決定的なチャンスをつかめず、試合は0―0のまま進んだ。このまま延長に突入するかと思われた後半43分、右サイドを上がったMFシュナイダーが低い弾道のクロスに、ゴール前でFWノイビレが右足を完ぺきに合わせ、決勝ゴールを決めた。パラグアイは前半、早い戻りとペナルティーエリア内外での厳しいマークでドイツに得点機を与えなかった。攻めては、中盤からの長いパス1本でFWカンポスらにボールを送り、ドイツゴールに迫った。後半29分にはゴールのほぼ正面で得たFKをGKチラベルが直接狙う見せ場も作ったが、DF2人交代させるなどしたドイツの守備ラインを崩せないまま、初の8強入りはならなかった。



(写真:またも一点に泣いた・ABC紙)

パラグアイの新聞では、多くの外国のマスコミからも取材を受けるなど クエバスがパラグアイの新しいスターとなった事が報じられています。本人は「スペイン戦で試合に出たくて仕方が無かった、スロベニア戦で使ってもらって結果が出て良かった。」と話をしています。マルディーニ監督には自分のスタイルを変えたくないとのことで試合終了直前の90分になるまでクエバスを投入しなかった事に疑問の声が上がっています。

切り札温存が裏目に 延長狙い、終了間際に失点(共同)
後半43分。それまでゴール前に2重、3重の人の壁を立てて、ドイツの攻撃をかわし続けてきたパラグアイ守備陣に一瞬の気持ちのすきが生まれた。0−0での延長戦狙いのプランは、ドイツのFWヌビルのゴールでもろくも崩れた。実力の差は歴然だった。前半29分でエースストライカーのサンタクルスが足を痛めベンチに退いたことが、守備依存に拍車をかけた。 決勝トーナメントは一発勝負。ゴールデンゴール方式の延長、PK戦になれば、勝敗はどちらに転ぶか分からない。老練なマルディーニ監督の勝利への現実的な選択だった。悔やまれるのは1次リーグ最終戦で後半途中出場し2ゴールを奪い、決勝トーナメント進出の立役者になったFWクエバスをベンチに温存したことだ。失点後、ピッチに入ったが時間は残されていなかった。1986年以降出場した3大会はいずれも決勝トーナメント進出。W杯で契約を終えるイタリア人のマルディーニ監督は「1次リーグを突破できて幸せだ。パラグアイは偉大な仕事をした」とさばさばした表情だったが、選手は前回大会に続いて決勝トーナメント1回戦で1ゴールもできず、一様に落胆の表情を浮かべた。今大会はサンタクルスら若手の攻撃陣に期待が集まった。しかし、この大事な一戦ではDFガマラ、アジャラのベテラン頼みの「守備のチーム」に逆戻りしてしまった。GKチラベル、守備陣の中心はいずれも30歳の峠を越えた。世代交代は急務だ。

この指摘はあたっていると思います。クエバスは前の試合終了前に負傷しこの試合では多くは期待出来ない状況であった事、サンタクルスが故障で前半早い時間での途中交代、期待された二人が居ない状態で戦うには元の守備的な戦いをするしか選択肢が無かったのかも知れません。勝利の女神と最後まで仲良くは出来なかった、やはり勝利の女神は女性・・気まぐれなのですね。監督としては責任は果たした、持てる戦力でその場の状況からの戦術であったので仕方が無いという気持ちなのでしょう。これからチラ以降の新チームを築いて行く事になります。新しい若い優秀な監督を見出し、新しいタイプの強いチームを作って欲しいものです。ドイツを目指す戦い、南米予選は今まで通り総当りの戦いになります。一年半、18試合の長丁場を強靭に戦う必要があります。今回初出場を果たしたエクアドルに加え、ベネズエラが着実に力を付けています。惜しくも今回出場出来なかったコロンビア、そしてワールドカップでの実績のあるチリ、ペルー等も挽回して来るでしょう。ボリビアも2回目の出場を目指して来ることでしょう。その中で3大会連続ワールドカップ出場、そしてトーナメントでの得点、勝利を目標により高い次元を求めた戦いをして欲しいものです。

サッカーW杯:決勝T 欧州、南米両大陸のGK対決で開幕 (毎日)
ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメントは、欧州、南米両大陸で最高と言われるゴールキーパーの対決で15日、幕を開けた。ドイツの闘将カーン(33)と、パラグアイの精神的支柱のチラベル(36)。主将としてチームを引っ張る2人の気迫あふれるプレーに、スタンドは沸いた。 0―0で迎えた後半29分。ドイツのゴール正面約25メートルのFK。FKやPKで、これまでに50得点近くを挙げているチラベルは「当然」という表情でボールに近付く。ガムをかみながら、にらみつけるカーン。左足でけられたボールは、ゴールを大きく越えたが、スタンドからは大歓声が起きた。「引退したら大統領になる」と公言するチラベルは、大きな声で味方を励まし、チャンスと見ればゴールを狙う。攻撃的な性格が災いし、南米予選で相手選手につばを吐いたとして処分され、W杯初戦などに出場できなかった。その初戦は引き分け。2試合目に敗れ、がけっぷちの第3戦。退場者を出し、先制された絶体絶命の危機に味方をしった激励し、3―1で逆転勝ちした。一方、カーンは99年と01年の世界最優秀GK。「ゲルマン魂の体現者」と言われる卓越したリーダーシップで、ドイツを13大会連続の出場に導いた。自分自身もW杯3回目にしてようやく初出場。15日は33歳の誕生日だった。延長かと思われた後半43分、ヌビルのシュートにチラベルは一歩も動けず、ドイツの勝利。2人は抱き合い、健闘をたたえあった。チラベルは「敗れたが、ドイツと戦えたことを誇りに思う」と胸を張った。

パラグアイ監督が退任(共同)
ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でドイツに敗れたパラグアイのチェーザレ・マルディーニ監督(70)が15日、今大会までという契約通り、退任した。今後は、ACミランの戦力分析スタッフの一員になる予定という。マルディーニ氏は前回W杯でイタリアの監督を務め、ベスト8入りした。


ワールドカップ出場決定後に急遽監督に就任し、チーム作りなどは全く出来ない中で予選リーグ突破という課題を見事に果たしたマルディーニ監督、チームカラーがイタリアと似ている?ので指揮しやすかったのでは?と思っています。駒不足の中で状況に応じてよく戦ったと思います。攻撃の主力となるはずであったサンタクルスとクエバスが万全で無い中、ドイツと最後までよく戦ったと思います。

チェーザレ・マルディーニ(パラグアイ代表監督)(オフィシャル)
(今日の試合の全体的な感想は?): 最後の最後まで非常に力の拮抗した試合でした。実際、両チームとも大きな得点チャンスはありませんでした。この試合、大半の時間は中盤での展開に終始しましたが、突如として右サイドの見事な駆け上がりからドイツの7番(オリバー・ヌビル)の素晴らしいシュートが生まれました。(出場停止で3選手を欠くドイツが、これだけの強さを見せると予想していたか?): まあ、これが典型的なドイツのサッカーですね。技術はそれ程高くないかもしれませんが、フィジカル面は非常に強い。典型的なドイツのサッカーでした。強いサッカーですよ。(パラグアイ代表を指揮したことについて): 素晴らしい仕事でした。彼らは非常にプロ意識が高いチームでした。私は2次ラウンドまで進めたこと、そしてこれだけバランスの取れた強いチームを率いたことを幸せに思います。(パラグアイ代表監督の仕事を終えての、今後について): スカウト部門責任者としての仕事がありますから、ミランに戻ります。イタリア・セリエAの各試合を視察するスカウトたちを統括するという仕事です。
ホセルイス・チラベル(パラグアイ、GK)
(今日の試合について): 数多くの得点チャンスを逃してしまいましたが、サッカーというのはそういうものです。いつも計画通りに事が運ぶとは限りません。パラグアイとドイツは互角の試合をしました。今日はドイツの方にツキがあったというだけのことです。私としては、パラグアイの選手たちのことを非常に誇りに思います。(母国のファンをがっかりさせたことについて): 悲しいことに我々は英雄になりそこねました。しかし、先ほども言ったように、私はこのチームのことを非常に誇りに思っていますし、ドイツと互角の試合をしたと感じています。(観客について): 我々を大いにサポートしてくれた韓国のファンの皆さんに感謝したいと思います。
ドイツ対パラグアイ:「アイデアに乏しい試合」
試合はアイデアに乏しく、盛り上がりに欠けるものだった。両チームのGKオリバー・カーンとホセ・ルイス・チラベルという2人の巨人が相まみえた試合だったが、ゴールマウスでのドラマもほとんど見られなかった。ドイツもパラグアイも同じような試合展開となり、中盤を飛ばしてロングボールを使ってきた。そのため、火花の散るような見せ場に欠けた試合になった。単調そのものの試合だったが、唯一の例外はマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたドイツのMFイエンス・エレミースだった。結局、ドイツがパラグアイのDFに襲いかかり、唯一のミスを誘い出してゴールを奪い、ベスト8への進出を決定づけた。

オフィシャルページの指摘は厳しいものがありますね。パラグアイは何時もの失敗のパターンにはまり込んでしまったのかも知れません。スロベニア戦での捨て身の攻撃が功を奏した事をよく考えるべきであったように思います。失点を恐れて守るよりも攻撃して点を取る事に専念して欲しかった。城を捨て背水の陣をひくのは確かに怖いですが、援軍の来ない篭城は最後は陥落するしか無いのでから。

パラグアイ惜敗でもねぎらいの言葉

サッカーワールドカップ(W杯)の決勝トーナメントが始まった15日、松本市で事前キャンプをしたパラグアイ代表チームが韓国・西帰浦でドイツと対戦、0−1で敗れてW杯の舞台を去った。主将チラベル選手が単身松本市を訪れてから一カ月余。「よくやった」「夢をありがとう」。地球の裏側から来たチームを支え、交流した市民やボランティアは、強豪ドイツ相手に健闘した顔なじみの選手たちに惜しみない拍手を送った。

やった!パラグアイ(中日)
松本市長や子どもら応援:ワールドカップ決勝トーナメント一回戦で十五日、強豪ドイツと対戦したパラグアイ代表。試合には惜しくも敗れたが、事前キャンプ地の松本市では、市総合体育館に集まった市民がテレビ観戦し、旗を振りながら最後のエールをおくった。集まったのは、市内のサッカー少年団の子供たちとキャンプ実行委員会の関係者ら約百人。試合が始まると、旗を振り、子どもたちは大騒ぎ。後半には有賀正市長も来場し、一進一退の試合展開に、大きな声援を送った。試合後半、チラベル選手がゴール正面でフリーキックをけると、「チラベル」コールが起こった。終了間際に先制を許すと「これでおしまいなの」と子供たちから悲鳴が上がった。試合は結局0対1で惜敗。有賀市長は「ドイツ相手によくやったと思います。決勝トーナメントまで行ってくれてよかった」と満足そうな表情を見せた。

ありがとう!! パラグアイ・松本のサッカー少年、声援(読売)
小旗などを手に熱心に声援を送る子どもたち・同市総合体育館の会議室には、地元のサッカークラブに所属する子どもたちやキャンプ実行委などが集まり、顔に国旗をペイントしたり、小旗を振ったりしながら熱心に応援。ドイツがやや押し気味に試合を進める中、パラグアイもFWカンポスが強烈なシュートでゴールを脅かすなど、一進一退の攻防に会場は熱気で一杯になった。 会場が一番盛り上がったのは74分の「世界一のGK対決」。「行けぇ。決めろ!」の大合唱を受け、チラベルが直接FKでドイツゴールを死守するGKカーン相手に蹴りこんだが、ボールはバーのはるか上に外れ、「アァー」のため息。それでも、松本北サッカースポーツ少年団のGK小池史也君(小6)は「もっと練習して僕もかっこいいチラベル選手のようになりたい」。MF山下貴也君(小5)も「パスがつながる選手たちの動きを見習いたい」とキャンプで間近に見た選手の頑張りに、子供たちも満足した様子だった。

パラグアイ惜敗、闘志と思い出刻み( 朝日)
パラグアイ代表は15日、韓国・西帰浦で決勝トーナメント1回戦をドイツと戦い、0−1で惜敗した。キャンプ地の松本市では総合体育館で子どもたちが声援を送ったが、ベスト8進出の願いは届かなかった。体育館の大会議室には大型スクリーンが用意され、フェースペイントしたサッカー少年約100人が見守った。チラベル選手がFKを狙った場面で、歓声は最高潮に。だがボールはわずかにバーの上をかすめた。パラグアイのタオルを首に巻いて応援していた有賀正市長は、「強豪相手に予想以上の善戦だった。松本キャンプもしっかりと思いを刻み終了です」と満足そうに話した。

よくやった!パラグアイ・松本市長や子どもら応援(中日)
ワールドカップ決勝トーナメント一回戦で十五日、強豪ドイツと対戦したパラグアイ代表。試合には惜しくも敗れたが、事前キャンプ地の松本市では、市総合体育館に集まった市民がテレビ観戦し、旗を振りながら最後のエールをおくった。集まったのは、市内のサッカー少年団の子供たちとキャンプ実行委員会の関係者ら約百人。試合が始まると、旗を振り、子どもたちは大騒ぎ。後半には有賀正市長も来場し、一進一退の試合展開に、大きな声援を送った。試合後半、チラベル選手がゴール正面でフリーキックをけると、「チラベル」コールが起こった。終了間際に先制を許すと「これでおしまいなの」と子供たちから悲鳴が上がった。試合は結局0対1で惜敗。有賀市長は「ドイツ相手によくやったと思います。決勝トーナメントまで行ってくれてよかった」と満足そうな表情を見せた。

ありがとうパラグアイ「松本に宝物残してくれた」(信濃毎日)
サッカーワールドカップ(W杯)の決勝トーナメントが始まった十五日、松本市で事前キャンプをしたパラグアイ代表チームが韓国・西帰浦でドイツと対戦、0―1で敗れてW杯の舞台を去った。主将チラベル選手が単身松本市を訪れてから一カ月余。「よくやった」「夢をありがとう」。地球の裏側から来たチームを支え、交流した市民やボランティアは、強豪ドイツ相手に健闘した顔なじみの選手たちに惜しみない拍手を送った。韓国で行われてきたパラグアイの試合が、日本の地上波でテレビ中継されたのは今大会初めて。松本市総合体育館には、地元のサッカー少年やキャンプ実行委スタッフら約八十人が集まり、プロジェクターで映し出された大画面を見ながら小旗を振って応援した。後半、チラベル選手のフリーキックでは、「チラベル!チラベル!」の大合唱。試合の間中、歓声と悲鳴が響き渡った。キャンプ中の選手たちが連日買い物に訪れた市内のスポーツ用品店長、竹内靖長さん(37)は「W杯出場選手は雲の上の人のように思っていたが、パラグアイの選手は温かくて身近に感じた」。選手らは滞在中、学校や福祉施設などを訪問。「子どもたちに与えた影響は大きい。目に見えない宝物を残してくれた」と感謝した。キャンプ実行委の通訳、山名洋子さん(26)は「強豪国が勝ち抜けなかった一次リーグを突破できただけで十分。チームも『精いっぱいやった』と満足して帰れると思います」。通訳ボランティアだった根本香理さん(30)は「地理的距離は遠くても、情報があれば外国への理解は進む。W杯後も何らかの形で信州とパラグアイの交流が続いてほしい」と願った。

キャンプを行った松本でも沢山の方がパラグアイを応援されていました。サッカーを通じた交流が色々な形で広がり、パラグアイとの関係が継続して行けば良いですね。

この試合はパラグアイ時間の土曜日早朝02:30〜04:30に行われました。多くの人は金曜日の夜にアサードと呼ばれる焼肉パーティーをし、起きたまま深夜のこの試合を観戦したようです。アスンシオンの街には試合開始前まで帽子、ユニフォーム、旗などの応援グッズが大量に売られていましたが、外出する人は少ないようで、テレビのニュースの様子では余り売れている感じではありませんでした。敗戦が決まり、花火が散発的に寂しそうに打ち上がり、市内は静寂に戻りました。気温は下がりましたが、久しぶりに晴れたこの日、街は一日中ひっそりとしていました。早朝までテレビ観戦をして疲れた人達は家を出ることも無く、家で休んでいたようです。それにしても勝利を当て込んで売られていた大量の応援グッズ、敗戦後ではもう買う人は居ません。どうするのでしょうね。パラグアイが敗戦して急速にワールドカップへの関心は薄れる事になります、明日から街は普段に戻る事でしょう。

決勝Tなのに空席4割 ドイツ−パラグアイ戦・8強をかけた試合なのに、スタンドはがらがら=韓国西帰浦市で (朝日)
韓国・西帰浦市で15日あったW杯決勝トーナメントのドイツ−パラグアイ戦では、8強進出をかけた試合にもかかわらず、空席が4割にも達した。W杯韓国組織委員会は、「済州島の地理的制約に加え、物価の違う日韓で入場券が同じ価格のため、韓国人には高すぎることなどが要因」と分析している。この試合の入場者は2万5176人。収容人員(4万2778人)の59%で、24万7500ウォン(約2万4000円)する1等席はとくに空席が目立った。組織委は、海外販売分の残りとして午前10時から1万4500席分を発売。だが、売れたのは84席にとどまった。空席を埋めるため、組織委の現地運営本部は市内の小学生2000人を無料招待するなどした。それでも客席はガラガラ。三つの席に横になって寝たり、新聞を読んだり、記念写真撮影にいそしんだり、日光浴をしたりで、観戦は盛り上がらない。まるで消化試合の雰囲気だった。ダフ屋も泣いた。正規価格の4分の1までダンピングしても客がつかなかったという。大きな要因はチケットの価格と「市場」の小ささ。「8万人強の小さな町。韓国全体でもカネを出せる人が限られる」という。国際サッカー連盟(FIFA)のゼンルフィネン事務総長も13日の記者会見で「入場券価格を日韓で同じに定めたのは、FIFAのミス」と認めている。このほか組織委は、対戦カードが決まったのが3日前で、韓国本土から行こうとしても、直前に飛行機便を予約するのが難しいことなども販売不振の要因と指摘。また、この試合に限らず、英国バイロム社が海外販売分の売れ行きデータを直前まで明らかにしないため、残り席を予想しての販売促進策が取りにくいとしている。独で視聴率87・7%記録

ドイツ−パラグアイ戦の視聴率が87・7%(共同通信)
ドイツの公共放送ARDは16日、同放送が15日中継したサッカーのFIFAワールドカップTMドイツ−パラグアイ戦の視聴率が87・7%に上り、開局以来最高を記録したことを明らかにした。放送はドイツ時間の同日午前8時半から生中継され、約1800万世帯が視聴した。土曜の朝だったため、家族でテレビ観戦しながら朝食をとった世帯が多かったとみられる。ドイツの人口は約8200万人。サッカー人気が高いドイツでは、W杯開幕以来、代表チームの試合はいずれも70%以上の高視聴率を挙げている。

「済州島は遠い」 不入りに韓国組織委が見解 (共同)
W杯韓国組織委員会(KOWOC)は16日、決勝トーナメント最初の試合となったドイツ―パラグアイ戦の入場者が2万5176人と、今大会2番目に少なかったことについて見解を示した。済州W杯競技場は6割程度しか埋まらず、KOWOCは「チケット販売の不振と、済州島はソウルから遠いことが理由」と説明。

この問題は後まで尾を引きそうですね。韓国、日本の試合の次の日からトーナメントが始まり、それも離島の小さな町で始める・・スケジュール設定に問題があったように思います。上に書いてあるような問題は全て最初から分かっていたはずです、何を今更と思っている方も多いことでしょう。当地でも日本でも多くの人が試合を観戦に行きたい・・という話を聞きましたが、チケットの入手方法が非常に複雑、特定の旅行会社しかツアーを組むことが出来ず、チケットが手に入ったとしても全部自分で航空券、ホテルを手配せざるを得ない、外国である韓国に行くのは難しい・・と断念した人も多かったようです。日韓がFIFAの意向で共催にしたこの大会、終了した後に様々な問題が指摘される事になるでしょう。



いよいよ明日はドイツ戦(2002年06月14日)

2大会連続の決勝トーナメント進出、これは以下の7チームです。(パラグアイ、ドイツ、イタリア、ブラジル、メキシコ、イングランド、デンマーク)いずれも強豪揃い、と言う事はパラグアイも強豪なのでしょうね。現在のようにリーグ戦+トーナメント方式になってから、パラグアイがトーナメントに進出するのはこれで3回目、過去2回は86年:対・イングランド 0-3、98年:対フランス 0-1 と1回戦で敗退しています。ドイツとの対戦はこれが初めてとなります。 

勝利に酔いしれていた水曜日が遠い過去のような気がするのは不思議な事です。トーナメント進出が決まったのはかなり前の事となり、皆の話題はドイツ戦に集まっています。今日の試合で一次リーグが終了し、また優勝候補の一角と目されていたポルトガルが姿を消しました。フランス、アルゼンチン、そしてポルトガル・・・、アスンシオンでは「明日はドイツがチャオさ!」と囁いています。

一次リーグが終わって16チームの顔ぶれを見ますと、当初の予想とはかなり違ったものになっています。何かワールドカップに新しい時代が来たようにも思います。16チームの内訳は、欧州:9(トルコを含む)、南米:2、北米:2、アジア:2、アフリカ:1となっています。アフリカ勢がもっと残るのでは無いかという予想もありましたが、見ていますと勝ち抜くにはまだ何かが不足しているように感じます。アジアの開催2ヶ国が共に2勝1分、勝点7で一位で突破したのは立派、共に良い刺激を与えたように思い、共催の効果が出たように思います。南米は見回すとブラジルと当パラグアイだけになってしまいました。過去16回の半分8回も優勝している南米ですが、今回は苦戦が目立ちました。距離が遠い地球の反対側で行われる大会である事が大きく影響したのだと思います。しかしながら勝ち残れなかった3チームともそれぞれ個性を発揮し、すばらしいゲームを披露したと思います、中でもウルグアイの健闘はすばらしかった、あれほどの戦いをしても残れないのは不運としか言いようがありません。

リーグ戦での得点、失点を見ますと、得点はドイツ、ブラジルが11点、次がスペインの9点、そして何と次がパラグアイの6点なのです。失点の方は勝ち残っているチームの中では最悪の6点、要するに点を取るが取られているという事になります。フランス大会の時と全く別のチームという印象があります。個人的には0-0ばかりの前回よりも今大会のチームの方が好きですが、安定感という点では前回のチームの方が数段上でしょうね。チラさえ・・という気持ちは正直、皆が抱いているようです。

会社でトーナメント16チームから優勝、準優勝を占う事になりました。一番人気を集めたのはブラジル、以下イングランド、パラグアイ、ドイツ、デンマーク、スペインでした。伝統国で優勝候補だと目されているイタリアは人気がありませんでした。(個人的にはかなり上位に食い込むと見ていますが)

ドイツ戦に関して、街の声は「スロベニア戦の時、ハーフタイムでチラのミスで前半終了間際に点を入れられて、0-1、相手は2-2、あの絶望的な状況からみればドイツに勝つ方がずっと可能性があるさ」というものです。一度地獄に落ちた者は強いという訳です。確かに大敗する可能性もありますが、勝つチャンスも十分あるでしょう。(勝つ時は僅差になるでしょう)前回は優勝したフランス、86年は強いイングランド、今回はドイツ、強豪との対戦ばかり・・とぼやく意見もありましたが、2位通過であれば他のグループ1位との対戦となるわけで、強いチームと当たるのはしごく当然であるとも思います。しかしながらドイツという名前に怯える事無く真っ向勝負して行けば道は開けると思います。幸いにもマルディーニ監督はさすがにイタリアをひきいていた監督で「ドイツはよく知っている」と落ち着いた様子、選手には安堵感を与えているように見えます。

今日の新聞はネルソン・クエバス選手の怪我の事が大きく取り上げられていました。スロベニア戦では救世主として正に漫画の主人公のように登場したスーパーヒーローのクエバス選手、怪我の方は大事に至らず、ドイツ戦のベンチ入りするようですが、先発からは外れるようです。コーチの説明によりますと「体力的に強いドイツ相手に効果的に秘密兵器として使いたい」とし、スロベニア戦と同様に後半の勝負時に投入される見込みです。ギター片手にしているのは弾き語りも得意にしており、松本キャンプでも披露していました。(アルパまで弾くそうです)



(挿絵:ギター片手に相手のDFをかわし、ゴールするクエバス選手・ABC紙)

選手は、レギュラー組、スロベニア戦に出場した選手はホテルで休息を取る、体のマッサージを受けるなどして過ごし、控え組とチラは市内で練習を行った。幸いにも怪我している選手はいないようです。強いて言えばアクーニャ選手がちょっと右足を気にしているようですが、これもドイツ戦には支障が無いようです。あの奇跡の試合から中二日での試合は確かにきついでしょうが、相手も旅行して来ているので、同様でしょう。

先発は何時もと同じでスタートすると断言しています。パレーデス選手が出場停止になっているので、ストゥルウェイ選手が代わりに入るようです。この選手も代表の常連で、チーム力に変化は無いと思います。今回のパレーデス選手、怪我の状態が芳しくないのか、スロベニア戦では無用のファールで痛恨の退場、居ない方がましとまで言われているほど活躍出来ていませんでした。個人的には闘将、カルドーソ選手に期待しています。ここまで結果が出ていませが、サンタクルス選手との息も合い始めているように見えます、大爆発を期待しています。



(写真:くつろく選手たち)

ドイツ−パラグアイが激突=8強懸け決勝T開始へ〔W杯〕(時事通信)
日韓両国がそろってベスト16入りしたサッカーの第17回ワールドカップ(W杯)は第16日の15日、1次リーグを突破した16チームによる決勝トーナメント1回戦を迎えた。この日は2試合。韓国・西帰浦では午後3時半から、3大会ぶり4度目の優勝を目指すE組1位のドイツが、逆転でB組2位に食い込んだパラグアイと対戦。ドイツは勝てば13大会連続、パラグアイは初の8強を懸ける。

▽ドイツ−パラグアイ(15時30分・西帰浦)(共同)
安定した戦いでE組首位通過のドイツと、B組2位に滑り込んだパラグアイの対戦。ドイツの優位は動かない。破壊力のある攻めでFWクローゼがゴール量産態勢。MFバラックは故障で先発出場が微妙だ。パラグアイは1次リーグ3戦目のムードを持続したい。GKチラベル、DFガマラらの守備に陰りが見え、FWサンタクルスら若手攻撃陣の奮起が望まれる。勢いのあるFWクエバスの使い方もポイントだ。

<パラグアイ 堅い守りからのカウンター>スポニチ
マルディーニ監督が金星に自信をのぞかせた。下馬評はドイツ有利だが「ドイツにはわれわれのスピードが有効。少しの運があれば勝てるはず」と、GKチラベルを中心とした堅い守りからのカウンターで得点を狙う作戦だ。この日は午後から試合会場で練習。決勝トーナメント進出を決めた12日のスロベニア戦から中2日で試合を迎えるだけに、最終調整に余念がなかった。

華麗さないがしぶとい両チーム、僅差の勝負に(朝日)
パラグアイは1次リーグ3試合で6失点。98年W杯で高い評価を得たGKチラベルとDF陣が高齢化し、堅守に陰りが見える。特にチラベルの動きが重く、全盛期の切れがない。対照的に攻撃陣は好調だ。前線のサンタクルス、カルドソの動きがよく、右サイドから正確なクロスを入れるアルセも好機を何度も演出した。個人技のあるクエバス、カンポスら控え組も活躍し、小粒ながら駒が揃っている。ドイツは実力的に抜きん出た存在ではないが、「勝つためのサッカー」に徹する堅実な試合運びと勝負強さは健在だ。GKカーンを中心とした守りには安定感がある。サイドからのクロスを繰り返し入れる攻撃は単調だが、ひとつひとつのプレーが正確で迫力がある。エースストライカー不在と言われるなか、クローゼが1次リーグ5得点と大ブレイクしたのは、フェラー監督にはうれしい誤算だろう。負けない戦いができるチームが決定力を手にすると強い。堅い守備と粘り強い戦い方を身上とし、個性の強いGKがチームの精神的支柱となっている点で、両チームはよく似ている。GKとしての能力、安定感ではカーンに軍配が上がるが、チラベルは前線へのロングフィード、FKで攻撃への貢献度が高い。これが最後のW杯になるチラベルには、W杯史上初のGKによる得点の期待もかかっている。チラベルのFKをカーンがスーパーセーブ、というW杯ならではのシーンを見られるかもしれない。どちらも、華麗さには欠けるが非常にしぶといチームだ。90分通した安定感と試合巧者ぶりでドイツにやや分があるが、実力差はあまりなく、僅差の勝負になるだろう。ドイツは退場と累積警告によってツィーゲ、ハマン、ラメロウが出場停止。パラグアイも中盤の柱パレデスが出られない。主力3人を欠き、ドイツは厳しい戦いを強いられそうだ。

●ドイツvsパラグアイ(15日15:30、西帰浦)サンスポ
★ドイツ★首都ベルリン。人口約8200万人。夏が短く、冬はかなり冷え込んで降雪量も多く、北海道に似ている。ソーセージが名物だが、その種類は1500以上あり、フランクフルトなど土地の名前をつけたものも。W杯は、13大会連続15度目の出場で、西ドイツ時代の54、74、90年に優勝している。FIFAランク11位。最終戦のカメルーン戦では「ゲルマン魂」を体現。DFラメローが退場となってから2点を奪い決勝トーナメント進出を決めた。しかし、1回戦はラメローとDFツィーゲ、MFハマンが出場停止。カメルーンとの激戦を制したツケは大きかった。それでも、現在得点ランクのトップに立つFWクローゼと指令塔のバラックは健在。V候補だ。
★パラグアイ★首都アスンシオン。人口は535万人。人口の97%がグアラニー族とスペイン人の混血。言語はスペイン語とグアラニー語。「パラグアイ」の意味はグアラニー語で「鳥の冠をかぶった人々の国」。親日国でもある。W杯は2大会連続6度目の出場で、最高成績は86、98年のベスト16。FIFAランク18位。得失点差で奇跡の決勝トーナメント進出を決めたパラグアイ。初戦の南アフリカ戦ではGKチラベルの不在が響き、2点のリードを追いつかれ、ドロー。1分け1敗で後がなくなったスロベニア戦では先制点を奪われ万事休すと思われたが、途中出場のFWクエバスがわずか19分間で2得点を奪い、大逆転に成功。粘り強さが身上のチームだ。

きょうドイツ戦・パラグアイは・・・(読売)
松本市で事前キャンプを行ったパラグアイはきょう十五日、決勝トーナメントの一回戦で強豪のドイツと対戦する。十二年前にパラグアイの首都アスンシオンに移り住んだ田中裕一さんに電子メールで現地の様子を聞いた。◇「(決勝トーナメント進出を決めた)スロベニア戦は後半途中までリードされる苦しい展開でしたが、同点になると静寂を破る歓声と共に花火が上がり、逆転勝利を果たした直後には、市中心部はユニホーム姿の市民や横断幕などを掲げた車であふれ、『アルビローハ(パラグアイ代表の愛称)』の歌を歌う市民らでお祭り騒ぎになりました。新聞の号外が販売され、テレビは何度も同じ場面を放映するなど、興奮は一日中冷めないままでした。ドイツ戦はパラグアイでは未明の放送になりますが、前夜から家族や仲間が集まり、アサード(焼き肉)で試合まで気勢を上げ、そのままみんな徹夜で観戦するでしょう」


これは実際に読売新聞・長野支局の方からメールで質問を受け、回答しました。記事になり、名前まで出ると多少恥ずかしいですね。実際の新聞にはこのページで紹介したアスンシオンの様子を写真入りで紹介しているようです。

主力3人欠くドイツ、苦戦も=第16日(15日)の見どころ〔W杯〕(共同)
【決勝トーナメント1回戦】▽ドイツ−パラグアイ(15時30分、韓国・西帰浦)ドイツはツィーゲらMFとDFの主力3人が累積警告などで出場停止。層が厚いとはいえ、戦力ダウンは否めず、既に5得点のクローゼを擁する攻撃陣への影響も気掛かり。劣勢をばん回して1次リーグを突破したパラグアイは好ムード。堅守からの速攻に切れがあり、サンタクルス、クエバスの若きFWも好調。試合巧者のドイツが、思わぬ苦戦を強いられる可能性も。 


西帰浦の天気は晴れ、試合開始頃の気温は26度と少々暑めのようです。この天気はパラグアイに有利であると思います。新聞の記事は当然の事ですがドイツ有利、ただ何が起きてもおかしくは無い今大会、実際の差は意外に小さいのかも知れませんね。

パラグアイとの初顔合わせはドイツに有利 (オフィシャル)
ソウル−土曜日にFIFAワールドカップ韓国・日本?決勝トーナメントでパラグアイと対決するドイツは、100年におよぶドイツサッカー協会(DFB)の歴史上かつてない実績を持つチームを送り込む。パラグアイは、ドイツと対戦する72番目の国となる。歴史的に見ても、決勝トーナメントで初めての相手と戦うことはルディ・フェラー監督率いるドイツチームにとって喜ぶべきことだ。というのも、同じような対戦でドイツは必ず有利に試合を進めてきたからだ。これまで、本大会では11回の初顔合わせがあったが、ドイツの成績は6勝2敗3引き分けだった。一番最初の初顔合わせは、幸先の良いものではなかった。1934年、オットー・ネルツ監督はローマ大会の準決勝でチェコスロバキアに敗れ、3位に甘んじた。次の初顔合わせは、その24年後のスウェーデン、マルモでのことで、ゼップ・ヘルベルガー監督率いるドイツは北アイルランドと2-2で引き分け、4位になった。1970年代には、少なくとも3回の初顔合わせがあった。1970年メキシコ大会では、ドイツはゲルト・ミュラーのハットトリックによってペルーに3-1で勝利を収めた。4年後のドイツ大会では、ウォルフガング・オベΜート、ベルント・クルマン、ゲルト・ミュラーのゴールによって、FIFAワールドカップ初出場のオーストラリアに3-0で快勝したが、それに続く最初にして最後の東ドイツとの対戦では、1-0で惜しくも破れた。フランツ・ベッケンバウアーを筆頭とするチームは、この後4連勝して1954年以来2度目のトロフィーを獲得した。1978年アルゼンチン大会ではチュニジアと初対戦し、0-0のドローとした。1990年イタリア大会では、3度目のFIFAワールドカップチャンピオンとなった。このときは、ミラノでアラブ首長国連邦と対戦し、現役時代のルディ・フェラー(2ゴール)、ユルゲン・クリンスマン、ロタール・マテウス、ウーベ・バインらの活躍によって5-1で楽勝したが、ベッケンバウアー監督のドイツチームは次のコロンビア戦を1-1の引き分けとした。4年後のアメリカ大会では、ドイツは2つの国と初めて対戦した。シカゴでのボリビア戦は、クリンスマンの1点でドイツが勝利した。次の韓国戦は、ベルティ・フォクツ監督の指揮の下、クリンスマン(2ゴール)とカール・ハインツ・リードルの得点でリードしていたにもかかわらず、韓国に1点差まで詰め寄らたが、3-2とかろうじて逃げ切った。一番最近の初顔合わせは、98年フランス大会のグループリーグで対戦したイランで、クリンスマンとオリバー・ビアホフがゴールを決め、2-0で勝利をものにした。ドイツは、1974FIFAワールドカップの初顔合わせで最後に負けて以来、28年間負けたことがない。土曜日のパラグアイとの初顔合わせでも、これまでの実績がものいうだろうというのが大方の見方である。




明後日はドイツ戦(2002年06月13日)

夢のような奇跡の勝利から一日経過し、既に皆の関心は明後日、土曜日のドイツ戦に移っています。中2日の日程で厳しいパラグアイですが、移動は無く、夢を実現したあの西帰浦が試合会場です。一方のドイツは中3日と1日余裕がありますが、静岡からの国際移動があり、その点では互角であると思います。相手もカメルーン戦で死闘を繰り広げて勝ち抜いて来ており、決して余裕で一次リーグを戦った訳ではなく、チャンスはあると思います。

一次リーグを見て感じたのはチラへの不安です。非常に動きが鈍いように見えます。スペイン戦、スロベニア戦の失点とも、少し前のチラならば何なく捌いたシュートです。スロベニア戦のゴールに至ってはコースは外れているのにチラがミスして入れたように見えます。チラは主将であり、チームを前大会、今大会とここまで引っ張って来たのは紛れもない事実です。DF陣も30代が多くなり以前ほどは期待は出来ないように思います。破壊的な攻撃力を誇るドイツをどこまで防げるかがゲームのポイントになると思います。

次にMFにも問題があります。アルバレンガの起用が成功していないこと、出場が停止になったパレーデスが居ない(スロベニア戦で退場)事も不安材料です。スペイン戦ではガビランが出ましたが、これもぱっとせず、MFに誰を起用するのか困るところです。FWはカルドーソ、サンタクルスというのが従来のパターンでしたが、ここにクエバスという切り札が登場し、攻撃には一層期待が持てそうです。クエバスはスロベニア戦で終了直前に怪我をして交代しましたが、大事に至らなければ良いのですが。「CNN(スペイン語)では、最初に思われた程ではなく、それほど大事には至らない模様と説明がありました。」

勝てそうな、実際に勝っていた1、2戦はリードしてさがり、守って負けましたが、3戦目は正に「背水の陣」、退場者が出て一人少ないのに攻めまくりました。結局これが功を奏して勝利を収めたわけで、ドイツ戦も攻めて真っ向勝負して欲しいものです。DF、GKに不安を抱えるパラグアイ、さがったらやられるでしょう。実力的には向こうが上であるでしょうが、気持ちの面で向かって行けば勝機は十分にあると思います。スロベニアに勝利してこれでパラグアイのワールド杯通算勝利は「5」になりました。トーナメント進出はこれで3回目です。また一大会で2つ勝った事は今までありません。初めての「2勝」並びにベスト8に挑戦して欲しいものです。過去の勝利:1-0 ベルギー(1930)、3-2 ユーゴ (1958)、1-0 イラク (1986)、3-1ナイジェリア (1998)の4勝。

ドイツ:優勝2回、出場回数14回:78試合45勝17分16敗(前大会まで)、パラグアイとドイツの対戦は過去に無く今回が初めて。フランス、アルゼンチンが姿を消し、ブラジルと共にドイツが優勝候補と目されるようになっています。どう見ても強そうですね。

サンタクルス「ドイツと戦う夢が実現した(朝日)
6月13日、決勝トーナメント進出を決めたパラグアイ代表ロケ・サンタクルスは、W杯でドイツと対戦する夢が実現したと語った。:ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント進出を決めたパラグアイ代表ロケ・サンタクルスは、W杯でドイツと対戦する夢が実現したと語った。ドイツのバイルン・ミュンヘンに所属するサンタクルスは「W杯開幕前にドイツのカーンやリンケ、ヤンカーと日本か韓国で対戦すれば、得点すると冗談を飛ばした」とし、「ドイツと戦うのは、私にとって特別。ドイツで3シーズン過ごし、この国をとても気に入っている。だが、試合に全力を尽くすつもりだし、チャンスがあればゴールを決めて見せる」と語った。パラグアイは、スロベニア戦で2点差をつけて勝つことが決勝トーナメントに進出する条件だったが、スロベニアに先制され、さらに退場者を出す苦しい展開だったものの、見事に3―1と逆転した。

サンタクルス:「この勢いにのればどんな相手でも倒せる」 (オフィシャル)
スロベニア戦で勝利を収め決勝ラウンド進出を決めた後に、ドイツ・プレス通信社(DPA)がパラグアイの若手スターフォワード、ロケ・サンタクルスにインタビューした。サンタクルス選手の言葉には自信を漲っていた。スロベニアへの勝利はサッカー選手としてまだキャリアの短いあなたにとって、最高かつ最も興奮した出来事か?:はい。道でサッカーをしている子供にとって、ワールドカップでプレーして活躍するのが夢でしたから。これは本当に夢なのです。2次ラウンドの対ドイツ戦はあなたにとってどんな意味があるか?:ドイツと戦うことは私にとって初めてのエキサイティングな経験です。自分がプレーしている国の代表チームと戦う選手には特別な闘志があると思います。パラグアイチームはどこまで勝ち進むと考えているか?:この勢いにのればどんな相手でも倒せると思います。マルディーニ監督はドイツ攻略法についてあなたにアドバイスを求めるだろうか?:いいえ、マルディーニ監督はドイツチームをよく知っています。ドイツは守りも堅いが攻撃も強い。秘訣は決して諦めず、冷静さを保つことです。そして今日、われわれは非常に強力に攻め上がれることを立証しました。パラグアイの強みは何ですか?:われわれの一番の強みは、決して諦めず、希望を捨てないことです。うちのチームがほかと違うのはそこなのです。われわれが90分間集中できれば、誰もパラグアイを止められません。バイエルン・ミュンヘンの誰かから連絡がありましたか?:いえ、誰からも連絡はありませんし、私もクラブのチームメートの電話番号はすべてミュンヘンの家に置いてきたので、誰にも連絡しません。



(写真:インタビューに答えるロケ・サンタクルス・オフィシャル)

パラグアイはドイツとの対戦に備えて(オフィシャル・西語抄訳)
マルディーニ監督はチラベル選手と共に一時間の会見に臨んだ。チラベルは「ドイツは歴史もあり、世界的な選手が沢山おり、有利な点が多い、しかしながら、試合はやってきなければ分からないし、我々は土曜日の試合に備えている」と発言した。120分間力を持続出来るのかとの質問には「スロベニア戦ではほとんど1試合、10人で戦った、選手の体力は良好だ」と答えた。(水曜日の試合で前半21分、パレーデス選手が、アシモビック選手へのファールで退場となった)専門家の見通しでは、マルディーニ監督はMFにはストゥルウェイを起用する事を考えているようだが、ガビランの名前も上がっている。水曜日の試合の主役となったFWネルソン・クエバスについては、「回復すると信じている」「かなり良くなっている」と付け加えた。得点ランキングトップのクローゼに関して質問されて「我々のチームにもすばらしいFWが居る」と答えた。

松本市・助役ら公費観戦 韓国のパラグアイ戦(信濃毎日)
サッカーワールドカップのパラグアイ代表チームがキャンプを張った松本市の助役や市議会議長らが十五日に韓国・西帰浦で行われる同国代表の決勝トーナメント一回戦を公費で観戦することが十四日、分かった。韓国での一次リーグ三試合を有賀正市長や市職員らが観戦した際は全て私費。市は「決勝トーナメント進出を機に市と議会それぞれの代表者の公式訪問と位置づけた」と説明するが、観戦以外の予定はなく市民団体から「なぜ公費なのか理由が分からない」と批判が出ている。公費観戦するのは萩原寿郎助役、酒井正志市会議長と市職員二人の計四人。十五日未明に松本市を出発して関西国際空港から飛行機で現地入り、同日午後の試合を観戦して一泊し翌日帰国する。旅費や滞在費など計約五十万円を市費で賄う。萩原助役は「ここまで勝ち進んできて(キャンプ地として)応援の機運が盛り上がり、(公式訪問という形に)一歩前進した」と説明。酒井議長も「十日の議会運営委員会で、議会代表として公費観戦することに了解を得た」としている。しかし、「公式訪問」の内容はスタンドからの応援。市民団体「県民オンブズマン会議」事務局長の内村修弁護士は「決勝トーナメントに進んだから公費というのは理由にならない。試合の応援が今後の市政に役立つのか」と疑問を投げかけている。

これは??

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