ワールド・カップ 日韓大会 -03 (スロベニア戦) 



1、2戦と先制し有利に試合を進めながら勝てないパラグアイ、追い詰められてしまいました。2戦目の敗戦、試合内容を見てアスンシオンでは諦めムードが漂い、旗や応援グッズなどはほとんど見かけなくなりました。3戦目で奇跡の逆転は起きるのか、最後まで望みを捨てずに力を出し尽くして欲しいものです。



スロベニア戦勝利!次はドイツだ! (2002年06月12日)

パラグアイ 3 − スロベニア 1
スペイン 3 - 南アフリカ 2


パラグアイは奇跡の勝利で南アフリカを逆転、一時リーグを突破しました。勝点、得失点とも並び、総得点(パラグアイ6、南アフリカ5)僅か1点の差でした。これでパラグアイは2大会連続で16強入りとなりました。次の試合(対ドイツ)は同じ西帰浦で土曜日に行われます。

B組最終成績

順位 チーム 勝ち点 試合 勝数 分数 敗数 得点 失点 得失差
スペイン
パラグアイ
南アフリカ
スロベニア −5


「パラグアイ人もやるではないか!」決して諦める事無くプレーした選手たち、奇跡を起こしました。後半も半分過ぎた時点で、0-1で負けており、前半にパレーデスが退場になっており、一人少ない状態、それに対して南アフリカはスペインと同点、中継のアナウンサーの声もかなり落ち込んでいました。ここから本当に奇跡が起きたという感じです。主役はクエバス、一躍英雄になりました。それにしても前回のフランス大会で痛い目に合わせたスペインに感謝しなければなりません。勝点4、苦しい一次リーグですが、目標であるトーナメント進出を果たしたのですからたいしたものです。今日は祝日、街中大騒ぎになっています。

昨日のウルグアイに続いて、優勝候補と言われていたアルゼンチンも敗退してしまいました。イングランドに負けたのが打撃になってしまいました。【GK】(1)チラベル【DF】(21)カニサ、(5)アジャラ、(4)ガマラ、(2)アルセ、(18)カセレス【MF】(13)パレデス、(10)アクニャ、(8)アルバレンガ【FW】(20)カルドソ、(9)サンタクルス

メンバーを見ますとアルバレンガを入れて来たのが目に付きます。

(試合の経過)(朝日)
後半49分・試合終了
後半45分【ス】中盤でボールをつなげるがカットされる
後半44分【ス】右サイドのノバクがセンタリングを上げるが直接ゴールラインを割る
後半43分【パ】左サイドから中央へのクロスボールはGKが直接キャッチ
後半42分【ス】ルドニャが左サイドからセンタリングするが、DFがヘッドでクリア
後半41分【ス】左FK、ファーサイドへのボールはクリアされる
後半39分【パ】クエバスがドリブルで中央に流れながら左足で強烈なシュート。ほぼ正面に突き刺さりゴール!
後半37分【パ】チラベルのロングフィードをサンタクルスがヘッドで落とすが、GKがキャッチ
後半36分【ス】N・チェヒが足を高く上げたタックルでレッドカードを受け退場。スロベニアも10人に
後半36分【ス】チミロティッチがワンツーで抜け出しゴール左からシュートを打つが、GKとDFがなんとかクリア
後半35分【パ】右CKはヘッドでクリアされる
後半34分【パ】中央30m付近からのFK。チラベルが左足で直接狙い枠をとらえる。GKがパンチングで逃れCKに
後半34分【パ】動きのいいクエバスがドリブルで中央突破。DFに倒されFKに
後半34分【ス】中央から右サイド展開、ノバクがクロスボールを上げるがGKがパンチングでクリア
後半33分【ス】ペナルティーエリア内でスルーパスを試みるが、GKが前に出てキャッチ
後半31分【パ】クエバスがペナルティーエリアすぐ外でDF3人を引き付けてシュートを打つが壁に当たる
後半30分【ス】右サイド、N・チェヒがシュートを放つがクロスバー上に
後半29分【パ】中央やや左でパスをうけたカンポスが左足を振りぬきシュート。右隅に決まりゴール!パラグアイ逆転
後半28分【ス】右サイド、オステルツがクロスをあげるがDFに当たり、クロスバーにはね返されてしまう
後半27分【ス】左サイドを抜け出したN・チェヒがクロスを上げるがDFに当たる
後半26分【ス】右サイド、オステルツがシュートを放つが枠外に
後半24分【パ】アルセのミドルシュートはDFに当たる。こぼれ球をクエバスが拾うがDFに奪われる
後半23分【ス】右サイドからの攻撃。オステルツがドリブルシュートを打つがGKキャッチ
後半22分【パ】クエバスがペナルティーエリアの外からシュート。GKが弾くが、詰めた選手はシュートできず
後半21分【パ】右サイドのスローインを受けたクエバスがドリブルでペナルティーエリアに切れ込み左足でシュートし、ゴール!
前半19分【パ】右FK、アルセが直接ねらったのかふかしてしまい、クロスバー上にはずれる
後半19分【ス】左サイドをルドニャが突破するが、DFに阻まれる
後半18分【パ】クエバスがペナルティーエリア右から突破を図るが足を滑らせてしまう
後半16分【ス】ゴール前でワンツーパスを狙う。結果的にDFのクリアミスを誘い、オステルツがシュートを放つが枠外に
後半15分【パ】左CK。アルセがファーサイドへ巻いてくるボール。フリーのカルドソが胸でトラップするがシュートを打てず
後半14分【パ】右CK。アルセがファーサイドへ上げてヘッドで落とすがDFがクリア
後半13分【パ】カルドソがゴール際で粘り、CKを獲得
後半12分【パ】ゴール前の波状攻撃も、最後アクニヤのシュートは枠外に
後半11分【ス】ルドニャがフリーでシュートするがGK正面。DFのマークがルーズになってきた
後半11分【パ】カンポスが中央からミドルシュート。タイミングがずれて強いシュートが打てず、GKがキャッチ
後半10分【パ】ゴール正面、カルドソがリフティングで抜こうとするがクリアされる
後半8分【ス】ペナルティーエリアに切れ込んだチミロティッチが巧みなフェイントでDFをかわしシュート。GKが弾いてからキャッチ
【南アフリカ−スペイン情報】後半11分、ラウルが得点 南アフリカ2−3スペイン
後半7分【パ】DF陣を含め全体に動きが重くペースをつかめない
後半7分【ス】右サイド、スローインからアチモビッチがシュートを狙うがクロスバー左側に直撃
後半6分【ス】チラベルがバックパスをトラップミス。オステルツが飛び込みピンチになるが、なんとかクリア
【南アフリカ−スペイン情報】後半7分、ラデベが得点 南アフリカ2−2スペイン
後半5分【ス】こぼれ球をアチモビッチがDFをくぐり抜けゴール前まで持っていくが上手くコントロールできず
後半5分【ス】最終ラインのパス回しを速いチェックでカットしたルドニャがシュートするが、GKがキャッチ
後半4分【パ】カルドソが前線のサンタクルスにつなごうとするが長すぎてGKキャッチ
後半3分【ス】ノバクのロングパスを受けたチミロティッチが右サイドから突破を図るがDFに阻まれる
後半2分【パ】右サイドFK、ファーサイドで競るがゴールラインを割る
後半1分【ス】オステルツがペナルティーエリア内でDFをかわしシュート。GKが倒れこみながら止める。GKチラベルの動きが悪い
後半0分【パ】キックオフ

FWコンビで積極攻撃 パラグアイ背水の陣(共同)
勝たなければ、1次リーグ敗退が決まる。パラグアイのマルディーニ監督はこれまでの4バックから3バックに変更。中盤を厚くして攻めに出た。しかし、攻める激しさが裏目に出た。前半22分の早い時間帯に、MFパレデスが2枚目のイエローカードで退場した。一人少なくなっても攻撃を緩めるわけにはいかない。「攻撃的GK」チラベルもスペイン戦では控えていた敵陣でのFKを何度もけり、チャンスをつくろうとした。 粘り強い守りを伝統としてきたパラグアイの今大会の特色は攻撃力。1998年フランス大会では、守備力を評価する声と同時に、セットプレーでしか点が取れない決定力不足が批判された。 しかし今回は違う。20歳の長身FWサンタクルスと、メキシコのクラブチームで活躍するFWカルドソのコンビがいる。サンタクルスのポストプレーや、カルドソのスピードを生かしたプレーで相手ゴールをこじ開けようと攻め込んだ。だが、長身の選手がずらりとゴール前を固めるスロベニアの壁は厚い。前半のロスタイム、MFアチモビッチに右サイドを破られた。チームの絶対的な存在GKチラベルが止められない。重くのしかかる1点を奪われてしまった。


前半終了
【南アフリカ−スペイン情報】
前半46分、メンディエタが得点 南アフリカ1−2スペイン
前半47分【ス】ペナルティーエリア内でワンツーパスをつなぎシュートするがDFとGKが必死のクリア
前半46分【ス】アチモビッチが右サイドからドリブルでペナルティーエリア内のゴールライン際からシュート。GKの手を弾いてゴール!
前半45分ロスタイム2分
前半45分【パ】左CK。アルセがファーサイドにけるがGKがキャッチ
前半44分【ス】オステルツがドリブルで持ち込み、シュートを狙うがDFがスライディングでボールを奪う。スロベニアが攻勢に出る
前半44分【ス】中央でパスを受けたカリッチがミドルシュートを打つが上にはずれる
前半43分【ス】左CKは右に流れて、パラグアイボールに
前半42分【ス】CKのこぼれ球を拾うと、ルドニャがグラウンダーでロングシュートを放つがGKキャッチ
前半41分【パ】右CK、ヘッドでクリアされる
前半41分【パ】左サイドからアルバレンガが意表を付くミドルシュート。GKがパンチングで逃れCKに
前半40分【パ】アルバレンガが左サイドの裏にスルーパスを出すが、走り込む選手がおらず
前半37分【ス】中盤でボールを奪い速攻。チミロティッチからノバクへのスルーパスは通らず
前半36分【パ】中央やや右からFK、アルセが前線サンタクルスへ送るがヘッドで競ったボールは味方に当たりクロスバー上に
前半35分【パ】GKチラベルのロングフィードがゴールライン際のカルドソに渡るが、DFが体を入れて奪う
前半34分【ス】サイドからの攻撃を試みるがDFを切りさくことはできず
前半33分【パ】右サイド浅い位置でのFKはチャンスに結びつけられず
前半31分【パ】ゴール正面、ペナルティーエリア外、ヘッドでつなごうとするがオフサイド
前半30分【パ】右サイドからの攻撃をしのがれた後で左サイドのアルバレンガがクロスを入れ、カルドソがヘディングシュート。GKがキャッチ
【南アフリカ−スペイン情報】前半31分、マッカーシーが得点 南アフリカ1−1スペイン
前半28分【パ】DFのクリアボールを中央やや右でアクニヤが拾いシュートを打つがゴール左側にはずれる
前半26分【パ】右45度のFK。アルセが右足で狙うが、上にはずれる
前半26分【ス】サンタクルスは下がり目で、カルドソが1トップ気味で前線のターゲットとなる
前半25分【ス】右サイド、ノバクがセンタリングを上げるがクリアされる。こぼれ球をつなぎ、パウリンがゴール正面からシュートを放つがGKキャッチ
前半25分【ス】左サイドの浅い位置からカリッチがペナルティーエリア内へクロスを入れるが、DFが落ち着いてボールをカット
前半23分【パ】パネルティーアーク外側でカルドソが倒されFK。ショートパスからチラベルがけるが壁に当たる
前半22分【パ】中盤でタックルに行ったパレデスが2枚目のイエローカードをもらい退場。パラグアイは10人に
前半21分【ス】中盤でパスカットし、アチモビッチがドリブルで仕掛けるが、DFに囲まれてボールを奪われる
前半19分【パ】右CK、ニアサイドでクリアされる。こぼれ球を拾い、ボールを支配
前半19分【パ】右サイドからアルセがアーリークロス。カルドソがニアサイドへ飛び込むが、DFがクリアしCKに
前半18分【ス】ノバクが再びセンタリングを上げるがニアサイドでクリアされる
前半18分【ス】オステルツが右サイドで粘り、パスをつないでノバクが折り返すがDFがクリア
前半17分【パ】右CK、ファーサイドを狙うがゴールラインを割ってしまいゴールキックに
前半16分【パ】40m付近からのFK。チラベルがゴール前に上げるが、DFがヘッドでクリア
前半15分【ス】前線に早めにボールを入れるが、まだチャンスを作れない
前半15分【パ】右CK。アルセがファーサイドのカルドソに合わせるが、ファウルがありスロベニアボールに
前半14分【パ】右サイド、A・チェヒがクロスボールを上げるがニアサイドでクリアされCK
前半13分【パ】左サイドに流れたサンタクルスが大きくサイドチェンジするがスロベニアに奪われる
前半11分【ス】右サイド、アチモビッチがDFを2人抜きファーサイドへクロスボールを上げる。GKチラベルがペナルティーエリア外まで出てクリアする
前半11分【パ】GKチラベルのロングキックが一気にペナルティーエリア付近に。ヘッドで流し、カルドソがシュートするがDFに当たる
前半9分【パ】30m付近からのFK。アルセが正確な右足でゴール前へ。カルドソがヘッドで合わせるが右へはずれる
前半8分【ス】ほぼ正面、約30mFKをアチモビッチが直接狙うがポスト左へはずれる
前半7分【パ】カルドソが右サイドを突破しCKを取る。右CKはゴール前でファウルがあり、スロベニアボールに
前半6分【ス】右サイド、ノバクがクロスボールを入れるがクリアされる
前半5分【ス】カウンターから右サイドのチミロティッチへすばやくボールを送るが、折り返せず
【南アフリカ−スペイン情報】前半4分、ラウルが得点 南アフリカ0−1スペイン
前半4分【ス】チミロティッチが右サイドでキープしてノバクへ戻すが、ノバクのクロスは大きくそれる
前半3分【パ】GKから一気にゴール前へ渡るが、クリアされる
前半2分【パ】左サイド深い位置からスローイン。DFにカットされチャンスを作れず
前半0分【ス】キックオフ

それにしてもネルソン・クエバスは見事であった。飄々としたいつも明るい青年である事は知っていましたが、サンタクルス、カルドーソの陰に隠れていてそれほど目立つ存在ではありませんでした。今日の2点は自身でドリブルで持ち込み決めたもので、この他にもあわや・・という場面を何回か演出していました。トーナメント進出を決める3点目は実際にゴールネットを揺さぶるものでした。



(写真:クエバス決勝の3点目・実際にネットが大きく揺れた・ABC紙)



(写真:今日のヒーロー・クエバス・ABC紙)

スロベニア 1:3 パラグアイ (オフィシャル)
韓国・ソギポで行われた劇的な試合で、パラグアイは退場者を出しながらスロベニアを逆転し決勝ラウンドへこまを進んだ。勝ち点3、得失点差3のビハインドを背負いながら試合に臨んだパラグアイは、南アフリカがスペインに2:3で負けたこともあって、必要条件をクリアした。決勝トーナメント初戦でパラグアイはドイツと、スペインはアイルランドと当たる。前半ロスタイムにミレンコ・アチモビッチが2002年FIFAワールドカップ?100ゴール目を決めてスロベニアが先制したが、後半にはネルソン・クエバスの2得点とホルヘ・カンポスの得点により奪得点でグループ2位を確保した。スロベニアは勝ち点0でワールドカップデビューを終え、グループB最下位に終わった。一次リーグ突破には勝利が最低条件のパラグアイが序盤から果敢に攻める。最初のチャンスはホセ・カルドソのヘディング。フリーキックに飛び込んで合わせるがポストの左に外れる(9分)。 しかし、パラグアイが窮地に陥る。カルロス・パレデスが中盤での危険なタックルで2度目の警告を受け退場(22分)。その直後、スロベニアに最初のチャンスが訪れる。ミラン・パウリンがペナルティーエリア内からカーブのかかったシュートを放つが、ホセルイス・チラベルが難なく押さえる(26分)。10人で戦うパラグアイだが、攻撃的な姿勢に変化はなく、スロベニアを押し返していた。フランシスコ・アルセのロングシュートは、GKムラデン・ダバノビッチが辛うじてパンチングで逃れる。続いてカルドソの地面に叩きつけるようなヘディングシュートがダバノビッチの正面を突く(30分)。45分、セバスチャン・チミロティッチがディフェンダーをかわしてペナルティーエリアにドリブルで切れ込むが、チラベルがよく反応して片手でセーブ(45分)。しかし、ロスタイムに入ってから、ミレンコ・アチモビッチが角度のない場所から放ったシュートがチラベルの足に当たってネットに吸い込まれ、スロベニアが先制した(1対0、46分)後半開始早々、チラベルが素晴らしいセーブを見せる。パラグアイのペナルティーエリアでボールを奪取したミラン・オステルツのシュートを右にダイブして防ぐ(46分)。続いて、ミレンコ・アチモビッチがゴールを襲うが、彼のシュートは惜しくもバーを叩く(52分)。カルドソに代わって入ったネルソン・クエバスの代表初ゴールでパラグアイが同点に追いつく。リーベル・プレート所属の若いFWはドリブルでスペースを切り拓き、低いシュートでGKダバノビッチの左を破った(1対1、66分)。このゴールがパラグアイを活気付けた。もう1人の途中出場選手、 ホルヘ・カンポスが勝ち越し点を挙げる。ゴール前20メートル地点から放った彼のミドルシュートは、キーパーの手をかすめてファーポストに決まった(1対2、73分)。ゴール前35メートルのFKをチラベルが蹴るが、GKダバノビッチが辛くもコーナーキックに逃れる(80分)。その直後、ナスチャ・チェヒが危険なタックルで2枚目のイエローカードを受け、スロベニアも10人で戦うことになる(81分)。クエバスが再び輝く。ペナルティーエリアのすぐ外でパスを受け、ドリブルで2人のDFをかわしてシュート。ボールはバーの下側に当たってネットに収まった(1対3、84分)。終了の笛が鳴る。同グループのもう1つの試合では、スペインが南アフリカを3対2で下した。パラグアイの選手とスタッフは、ピッチ上で抱き合ってベスト16に進出した喜びを分かち合った。
スロベニア対パラグアイ: 試合後の分析 「パラグアイの戦術変更が功を奏す」
前半は、両チームとも闘志を剥き出しにしたプレーぶりだったが、見所は少なかった。スロベニアは前半終了間際にやっと攻撃に人を割き始め、先制点を呼び込んだ。パラグアイは1人が退場になり、厳しい戦いを強いられた。後半はパラグアイが戦術を変更し、試合展開がからりと変わった。クロスとロングボールの多用をやめ、グラウンダーでパスをつなぎ始めたのだ。ここからは、両チームがいくつものチャンスをつかむ魅力的な試合内容となった。ネルソン・クエバスとホルヘ・カンポスの投入が決定的な要素となった。この選手交代で、パラグアイの攻撃に厚みが増し、これが希望とゴールにつながって決勝トーナメントへの進出を決めた。
スロベニア対パラグアイ-試合後のインタビュー
チェーザレ・マルディーニ(パラグアイ監督):(試合について):サッカーというのは厳しいスポーツで、われわれも十分に苦しみました。それでも戦わなければなりません。カルロス・パレデス(パラグアイ、MF)が退場になってからはとくに厳しい戦いになりましたが、うちはコンディションも良く、頑張って結果を出すことができました。良い試合だったと思います。
(1次リーグ突破の自信はあったか):希望は持っていました。初戦は運に恵まれず、南アフリカと引き分けという結果に終わりましたが、今日の試合は、勝てば次に進めるのだと思って戦いました。(次の試合について):相手はドイツです。どの試合もそうですが、この試合も非常に困難なものになるでしょう。でもいまは少しリラックスして、次の試合に備えたいと思います。いままで通りの試合ができれば、それなりの結果が出るでしょう。ホセ・ルイス・チラベル(パラグアイ、GK):
(今日の試合について):前半の早い段階で10人になってしまったので苦戦しましたが、チームが一致団結して戦ったことが、今夜の貴重な1勝をもたらしてくれました。パラグアイの人々に感謝したいと思います。彼らのサポートがあればこそ、われわれは決勝トーナメントに勝ち進むことができたのですし、さらに勝ち進むこともできるでしょう。(次の対戦相手ドイツについて):もちろんドイツは強敵です。決勝トーナメントに進むことができたのは、スペインが勝ってくれたおかげだと感謝しています。いつかスペインに恩返しをしたいですし、スペインには決勝に勝ち進んでほしいと思います。(今日の勝利について):パラグアイは小さな国ですが、選手たちの技術は高く、みな努力を惜しみません。今夜の試合は接戦で、スロベニアも善戦しました。私はチームを誇りに思いますし、今日の勝利は家族のおかげです。みんなにこの勝利を味わってほしいと思います。
ネルソン・クエバス
水曜日のスロベニア戦で試合開始61分に交代出場するまで、パラグアイのネルソン・クエバスは国際試合で得点を上げたことがなかった。負傷のため92分で退場するまでに、クエバスは2ゴールを決め、パラグアイをベスト16へと導いた。バドワイザー・マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたクレバスが最初のゴールを決めたのは、投入からわずか4分後のことだった。22歳のFWは右のコーナーフラッグ近くでボールを受け取り、ドリブルでDFを1人かわし、さらにもう1人を左にかわして切り込むと、左足で低いシュートを放ち、GKの右を破った。その8分後、ホルヘ・カンポスが勝ち越し点を上げたが、決勝トーナメントに進むためにはもう1点とらなければならなかった。その役目を引き受けたのはクエバスだった。再び2人のDFをかわして放った左足のシュートは、GKの頭上を越え、クロスバーの下側に当たってゴールに飛び込んだ。


試合後のチラベルのインタビュー:朝寒い中から試合を見ていたパラグアイの皆さん、ありがとう。自分達を信じてくれてありがとう。次のドイツ戦は厳しい戦いになると思いますが、何とか勝利し、ベスト8に進みたい。皆さんの応援をお願いする。

パラグアイがスペインとともに決勝トーナメント進出(朝日)
サッカーW杯・1次リーグB組の最終戦2試合が12日夜にあり、決勝トーナメントにはパラグアイが進出を決めた。スペインはすでに進出を決めている。南アフリカは勝ち点4でパラグアイと並びながら総得点差で涙をのんだ。この日の試合は、スペイン−南アフリカ戦が3−2でスペインが勝ち、スロベニア−パラグアイ戦は1−3でパラグアイが勝った。この結果、スペインが勝ち点9でB組1位、パラグアイは勝ち点で南アフリカに追いつき、総得点差で上回りB組2位となった。スペインは16日にE組2位のアイルランドと、パラグアイは15日にE組1位のドイツと対戦する。
パラグアイのチラベル「スペインにも感謝」
サッカーW杯で12日、総得点差で決勝トーナメント進出を決めたパラグアイのチラベルは「今日の勝利はチーム全体で誇りに思っている。スペインにも感謝している。いつか、この恩返しをしたい。ドイツは難しい相手だけれど、決勝進出を目標にがんばりたい」と話した。一方、マルディーニ監督は「苦しかった。でも、私のチームは立派な試合をした。途中で10人になったが、みんなの体調が良かった。南ア戦で勝てる試合を引き分けて混戦にしてしまったが、最後まで希望は持っていた」と語った。
マルディーニ監督、健在ぶりを示す
6月13日、就任から辛らつな批判を受け続けたパラグアイのマルディーニ監督が、12日のW杯1次リーグB組スロベニア戦での逆転劇で一躍ヒーローになった:パラグアイ代表のチェザーレ・マルディーニ監督は、代表監督に就任してから辛らつな批判を浴びてきたが、ワールドカップ(W杯)1次リーグB組スロベニア戦で35分間の逆転劇を演出、一躍パラグアイのヒーローとなった。パラグアイは、決勝トーナメント進出をかけたスロベニア戦で、先制点を奪われた上、退場者を出すなど非常に苦しい展開となった。しかし、冷静にゲームを見守っていたマルディーニ監督は後半、ネルソン・クエバスとホルヘ・カンポスを投入。この2人が3点を奪い、3―1と逆転勝利、決勝トーナメント進出を決めた。マルディーニ監督はこの試合後「われわれは決勝トーナメント進出に値するチームだ。肉体的にも、戦術的にも高い能力を示した」と選手達を高く評価した。マルディーニ監督は、就任当初は親善試合でイングランドに完敗したり、パラグアイで最も有名なクラブチームの名前を思い出すことができないなど、その手腕に疑問が持たれていた。しかし、マルディーニ監督は、その手腕がいまだ衰えていないことを示して見せた。
一緒に喜んでほしい 精神的支柱のチラベル
試合を終え、スロベニアのミリノビッチ(左)と健闘をたたえ抱き合うパラグアイのチラベル:選手を最後方から、大声で鼓舞し続けた。退場者を出し、1点を先行される最悪の展開。自らの調子も良くはなかった。失点は明らかなミス。それでもパラグアイの精神的な支柱はやはりGKチラベルだった。試合後テレビのカメラの前に向かい「国民は苦しい思いで見ていたと思うが、一緒に喜んでほしい」と遠い母国に呼び掛けた。この日もあわやゴールという直接FK、ペナルティーエリアを飛び出してのプレーなど異色GKの本領は発揮した。後半3点を奪い、総得点で南アフリカを上回る劇的な決勝トーナメント進出。前回大会は1回戦でフランスに延長の末、敗れた。今大会の相手ドイツには世界屈指のGKカーンがいる。しかしチラベルは「われわれ恐れを打ち破った。チームは一つの集団になった」と力強く言った。

クエバス2得点=スロベニア−パラグアイ戦(時事)
終始攻め続けたパラグアイが、奇跡的な逆転勝ちで決勝トーナメントに進出した。前半に退場者を出してスロベニアに先手を許したが、後半20分に途中出場のクエバスが同点ゴール。同28分にカンポスが勝ち越し点を奪い、39分にはクエバスが左足からのシュートを決めた。前半は攻め急いだが、途中出場のクエバスが決定的な2ゴールで勝利をもたらした。スロベニアは守りを固める戦術が奏功したが、パラグアイのスピードについていけず3連敗。 

パラグアイ逆転勝ちで16強、総得点で南ア上回る(読売)
サッカー・ワールドカップ(W杯)日韓大会のグループリーグB組、スロベニア―パラグアイ戦が12日夜、韓国・西帰浦で行われ、パラグアイが3―1で勝った。同時進行のB組のもう一試合で南アフリカが2―3でスペインに敗れたため、パラグアイと南アが勝ち点4で並び、得失点差でも0ずつで並んだが、総得点でパラグアイが南アを1点上回り、決勝トーナメント進出を決めた。パラグアイのグループリーグの成績は1勝1敗1分け。すでにグループリーグ敗退が決定しているスロベニアは3戦全敗となり、勝ち点0だった。パラグアイはB組2位となり、決勝トーナメントの第1戦で、E組1位のドイツと対戦する。この試合は15日午後3時半から西帰浦で行われる。【後半】1人少ないパラグアイは、徐々に守備にすきが生じ始め、再三ピンチに陥った。しかし、66分にクエバスが右サイドから切り込み、シュートを決めて同点にすると、勢いを取り戻し、73分にカンポスがゴール左前から勝ち越しゴールを決めた。83分にもクエバスがゴール正面から豪快なシュートを決め、だめ押し。スロベニアは一時リズムをつかんだが、GKチラベルらに追加点を阻まれた。
パラグアイ奇跡の逆転、決勝T進出
 パラグアイがスロベニアに3―1で逆転勝ち、B組で同じ勝ち点4の南アフリカを総得点でわずか1点上回り、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。パラグアイは22分にパレデスが2度目の警告を受けて退場。数的不利の中で、前半ロスタイムにアチモビッチの先制点を許した。しかし、交代したばかりのクエバスが65分に右サイドから切れ込んで同点ゴール。さらに73分にカンポスが勝ち越し弾を放って勢いに乗ると、84分にはクエバスが自身2点目となる貴重なゴールを決めた。初出場のスロベニアは3連敗となった。よく戦った:パラグアイ・マルディーニ監督「苦しかったが、よく結果を出すことができた。一生懸命戦ったからだ。次のドイツ戦は大変な試合になるだろう。まだ考える時間はある」信じていた:パラグアイ・チラベル「長い試合だった。1人少なかったがよく戦った。決勝トーナメントには行けると信じていた。難しい戦いになると思う」
総得点で1点差 10人猛攻、終盤3発
スロベニアに勝ち、南アフリカがスペインに負け、さらに得失点差か総得点で南アを上回る。幾重ものハードルを乗り越え、パラグアイが劇的な決勝トーナメント進出を果たした。普段の「堅守速攻」を捨て、攻めざるを得なかったパラグアイ。その姿勢が最初は裏目に出た。GKチラベルが何度も敵陣でのFKをけるなど攻め込むが、点に結びつかない。焦りからか、開始わずか22分で守備的MFパレデスが2枚目の警告で退場。前半ロスタイムには、アチモビッチに先制点を許した。“見えない敵”南アは、後半開始直後に2―2に追いつく善戦。この時点では、16強入りは絶望的に思えた。チームを救ったのは、22歳のFWクエバスだ。後半から登場し、65分に右スローインを受けてのドリブルから同点の左足シュート。2―1で迎えた84分には、ドリブルから豪快な左足ミドル。終わってみれば南アとは総得点1の差。クロスバーをたたいてワンバウンドし、ゴール上部ネットに突き刺さった豪快な一撃が、まさに16強進出を決めるシュートだった。ユースから隣国アルゼンチンの名門リバープレートで育ち、99年のワールドユースでは若きエース・サンタクルスと2トップを組んだ1メートル72の小柄な若者が、W杯初出場で大仕事をやってのけた。1点は失ったが、超人的な反射神経で好セーブを連発した守護神の活躍も見逃せない。「我々は小さな国だが、技術がある素晴らしい選手がそろっている。このチームを誇りに思う」とチラベル。新星の誕生と、カリスマの復活。好調ドイツと対戦する決勝トーナメント初戦が楽しみになった。



(一時リーグ突破を決めたクエバスのシュート)

パラグアイが決勝T進出・松本市民ら チラベルに熱い声援(読売)
パラグアイのチャンスに熱い声援を送る松本市民ら(松本市内で):サッカー・ワールドカップ(W杯)のパラグアイ代表は十二日夜、韓国・西帰浦で行われたグループリーグ最終戦で3−1でスロベニアを破り、決勝トーナメント進出を決めた。事前キャンプ地の松本市では、衛星中継放送が見られる飲食店に市民ら約二十人が集まって声援を送っていたが、期待通りの結果に大喜びだった。パラグアイは二戦目まで一敗一分けで、勝ち点はわずか1。同時刻に行われたスペイン−南アフリカ戦で敗れた南アフリカと勝ち点、得失点差で並んだが、総得点の差で上回った。この日の試合では、先行されながら追いつき、逆転で今大会初勝利。集まった市民らは、「よく頑張ってくれた。決勝まで勝ち残って日本に帰ってきてほしい」と話していた。
パラグアイ代表に「鳥肌立つほど感動」 元日本代表・高木さんがスロベニア戦回想(読売)
「次のドイツ戦も有利」パラグアイ代表が“奇跡”の逆転勝利で決勝トーナメント進出を決めた十二日のスロベニア戦(韓国・西帰浦)について、テレビの衛星生中継でこの試合を解説したサッカー解説者、高木琢也さん(34)(元日本代表FW)に感想を聞いた。高木さんは、「不利な状況をひっくり返したパラグアイの精神力はすごい。鳥肌が立つほど感動した」と語り、次のドイツ戦(十五日)は「パラグアイに地の利がある」との見方を示した。パラグアイは前半、MFパレデスが二回の警告で退場して十人となり、しかも1点を先制されたが、後半だけで3得点を挙げて逆転勝ちした。このうち2得点を挙げた二十二歳の新星FWクエバスの活躍について高木さんは、「右サイドからドリブルで切り込み、左足で放つシュートは威力十分。鋭い動きを見せた」と高く評価。2点目を挙げたFWカンポスとクエバスを相次いで投入したマルディーニ監督のさい配を「さすがに大物監督はさえている。これまで厳しいことも言われていたが、チームをまとめ上げ、16強入りという結果を出した」と話した。 また、スペイン戦で3点を奪われ、「輝きをなくしたカリスマ」などと酷評を浴びたGKチラベルの活躍には、「好セーブを連発してチームの士気を鼓舞し続けた。堅守を復活させたことが反撃につながった」と分析。「次のドイツ戦は同じ西帰浦の競技場で戦えるため、日本から移動してくるドイツに比べると、パラグアイが有利。体調を万全に整え、ベストコンディションで素晴らしい試合を見せてくれるだろう」と期待していた。

パラグアイ応援団"テレビ観戦で大合唱(長野日報)
サッカーのワールドカップで、松本市で事前キャンプを張っていたパラグアイ代表が、十二日夜の一次リーグ最終戦のスロベニア戦に3―1で勝利し、逆転で決勝トーナメント進出を決めた。同市内の飲食店では、県内の有志でつくる「パラグアイナショナルチーム応援団」の十人が、テレビ観戦しながら声援で後押し。奇跡の大逆転に盛り上がった。国旗を顔にペイントしたサポーターたちは、「バモス(行け)パラグアイ」と大合唱。1点を先制されると、「もっと声出せよ」と仲間に呼び掛ける場面も見られ、後半の同点、逆転弾に応援もヒートアップした。試合終了と同時に、南アフリカがスペインに敗れ、パラグアイが決勝トーナメント進出したことを知ると、団員たちは抱き合ったり、手をたたき合うなどして喜びを表した。同応援団代表での会社員竹内弘人さん(38)=松本市=は「最後まであきらめずによく戦ってくれた。キャンプ中から応援した甲斐があった」と選手たちをたたえた。勤めが終わって駆け付けた会社員西藤幸紀さん(25)=箕輪町=は、「スロベニアに負ける要素はなかったけど、決勝トーナメントに出場できるかは正直心配だった。不利な条件をはねのけてくれて、本当にうれしい」と、興奮した様子で話していた。◇パラグアイ代表が決勝トーナメント進出を決めたため、松本市の萩原助役ら約十人が、十五日のドイツ戦も韓国・西帰浦の試合場で応援することになった。大型スクリーンで応援する「パブリックビューイング」は開催自治体でないため実現していないが、松本キャンプの関係者はグループリーグの三試合全て、テレビ観戦か開催地に出向いて応援している。

パラグアイが決勝T進出 (日経)
サッカーのワールドカップ(W杯)は12日、一次リーグB組の2試合が韓国で行われた。大田ではスペインと南アフリカが対戦、スペインが3−2で追いすがる南アを振り切った。西帰浦のパラグアイ対スロベニア戦は、パラグアイが後半に3点を挙げて逆転、3−1でスロベニアを下した。パラグアイと南アは勝ち点4、得失点差もゼロで並んだが、得点合計でパラグアイの6点に対して南アは5点にとどまり、パラグアイが決勝トーナメントに進んだ。

パラグアイ、1次リーグ突破〔W杯〕(時事)
W杯1次リーグB組のスロベニア−パラグアイ(韓国・西帰浦)は、パラグアイが3−1で快勝した。パラグアイは南アフリカと勝ち点、得失点差で並んだが、総得点で上回り、同組2位で決勝トーナメントへ進んだ。後半28分にカンポスが逆転ゴール。クエバスが3点目を決めた。 
スロベニア−パラグアイ戦・談話〔W杯〕
◇望み通りの結果:パラグアイ・マルディーニ監督 選手たちがよく戦ってくれた。いい試合をして、望み通りの結果を手にすることができた。(決勝トーナメントの)ドイツ戦は難しい試合になるが、リラックスして臨みたい。◇誇りに思う:チラベル(パラグアイ) パラグアイの選手であることを、とても誇りに思う。パラグアイは小さな国だが、チームはとても素晴らしい。

後半で鮮やかな逆転劇 スロベニア−パラグアイ戦(共同)
スロベニア−パラグアイ 後半、パラグアイ3点目のゴールを決めてイレブンの祝福を受けるクエバス:W杯1次リーグスロベニアーパラグアイ戦が12日、韓国・済州W杯競技場で行われ、パラグアイが3−1で勝ち、勝ち点、得失点差とも並んだ南アフリカを総得点で上回り、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。パラグアイはこれまでの4バックを3バックに変え、序盤から積極的に攻め込んだ。前半22分には退場で1人を失ったが、右サイドのアルセを起点に何度も得点機を迎えた。しかしスロベニアも身体を張った守りで得点を許さない。逆にロスタイムに一瞬のすきを突かれて失点。1点ビハインドで折り返した。しかし後半に入ると交代出場の攻撃的選手が活躍。20分にクエバス、28分にカンポスが決め逆転するとその後も一方的に攻め、39分にクエバスのドリブルシュートで3点目を奪った。スロベニアは時折鋭いカウンターを繰り出すが決定力不足。後半に入ると運動量が落ち、パラグアイの個人技に守備陣が崩された。
不屈の精神で決勝Tへ B組のパラグアイ
3−1でスロベニアを破り、決勝トーナメント進出を決め喜ぶガマラ(左から2人目)らパラグアイイレブン:1分け1敗と追い込まれたパラグアイが、逆転でB組2位に滑り込み1次リーグ突破を決めた。決勝トーナメント進出のためにはスロベニアに勝ち、ライバルの南アフリカが負け、さらに得失点差などで上回る厳しい条件付きだった。粘り強さは「受け継がれた血」から来ていると言われる。パラグアイの先住民グアラニ。支配を進めようとするスペインに対し、徹底的に抵抗してきた歴史がある。簡単に物事をあきらめない「グアラニ魂」とでも呼ぶべき心が、ピッチの上で戦う選手たちにも宿っている。前回のフランス大会でも、不屈の精神力は強烈な印象を残している。決勝トーナメント1回戦のフランス戦。圧倒的に攻め込まれながら、GKチラベルを中心に、闘志を前面に押し出した守りで、0−0のまま延長後半まで耐え抜いた。最後はゴールデンゴールを奪われたが、113分間の死闘を演じた。現在のレギュラークラスに、その時のメンバーはほとんどそのまま残っている。しかし、サッカーのタイプは変わった。DF陣は30代が多く、過去2試合で5失点と伝統の堅守に衰えが見える。代わりに充実してきたのが、攻撃力だ。攻撃の中心が20歳の新鋭FWサンタクルスになったことはその象徴と言える。変わらない心と変化したサッカースタイル。この2つがかみ合って、パラグアイは2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。

パラグアイ決勝T進出 後半で鮮やかな逆転劇(産経)
パラグアイが勝ち点、得失点差とも並んだ南アフリカを総得点で上回り、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。パラグアイはこれまでの4バックを3バックに変え、序盤から積極的に攻め込んだ。前半22分には退場で1人を失ったが、右サイドのアルセを起点に何度も得点機を迎えた。しかしスロベニアも身体を張った守りで得点を許さない。逆にロスタイムに一瞬のすきを突かれて失点。1点ビハインドで折り返した。しかし後半に入ると交代出場の攻撃的選手が活躍。20分にクエバス、28分にカンポスが決め逆転するとその後も一方的に攻め、39分にクエバスのドリブルシュートで3点目を奪った。 スロベニアは時折鋭いカウンターを繰り出すが決定力不足。後半に入ると運動量が落ち、パラグアイの個人技に守備陣が崩された。
いい結果を出してくれた
パラグアイ・マルディーニ監督の話 希望をもって試合に臨んだ。苦しんだけど、一生懸命に戦った。いい結果を出してくれた。(決勝トーナメント1回戦の)ドイツ戦は大変な試合になると思う。

パラグアイ、後半鮮やかな逆転劇 (信濃毎日)
パラグアイ逆転突破、喜びの松本:やった、突破だ−。松本市で事前キャンプをしたサッカーW杯のパラグアイ代表チームが12日夜、韓国・西帰浦で行われたスロベニア戦に3−1で勝ち、辛うじて決勝トーナメント進出を決めた。 試合前まで勝ち点で先行されていた南アフリカを総得点差1でかわしての「奇跡の大逆転」。松本キャンプを支え、選手と触れ合った市民らは、最後まで勝利をあきらめない“ホームチーム”の選手たちが演じたドラマに沸き返った。パラグアイは序盤から積極的に攻め込んだ。しかしスロベニアも身体を張った守りで得点を許さない。逆にロスタイムに一瞬のすきを突かれて失点。1点ビハインドで折り返した。しかし後半に入ると交代出場の攻撃的選手が活躍。20分にクエバス、28分にカンポスが決め逆転するとその後も一方的に攻め、39分にクエバスのドリブルシュートで3点目を奪った。
パラグアイ、不屈の精神で決勝Tへ
1分け1敗と追い込まれたパラグアイが、逆転でB組2位に滑り込み1次リーグ突破を決めた。 決勝トーナメント進出のためにはスロベニアに勝ち、ライバルの南アフリカが負け、さらに得失点差などで上回る厳しい条件付きだった。粘り強さは「受け継がれた血」から来ていると言われる。 パラグアイ先住民グアラニ。支配を進めようとするスペインに対し、徹底的に抵抗してきた歴史がある。簡単に物事をあきらめない「グアラニ魂」とでも呼ぶべき心が、ピッチの上で戦う選手たちにも宿っている。
パラグアイ やった突破だ 松本市民 興奮の夜
やった、突破だ―。松本市で事前キャンプをしたサッカーワールドカップ(W杯)のパラグアイ代表チームが十二日夜、韓国・西帰浦で行われたスロベニア戦に3―1で勝ち、土壇場で決勝トーナメント進出を決めた。試合前まで勝ち点で先行されていた南アフリカを総得点差1でかわしての「奇跡の大逆転」。松本キャンプを支え、選手と触れ合った市民らは、最後まで勝利をあきらめない“ホームチーム”の選手たちが演じたドラマに熱中した。松本市民ら有志でつくる「パラグアイナショナルチーム市民応援団」の十人は、これまでの一次リーグ二試合と同じく、同市中町の飲食店に集まった。テレビの衛星放送画面に向かい、声をからして声援。パラグアイの試合が終わり、南アフリカがスペインに2―3で敗れたことが伝わると、一斉に立ち上がって大歓声を上げた。団長の竹内弘人さん(38)は「ぜひ日本に帰ってきて決勝で日本代表と戦ってほしい」。西帰浦の試合会場では、市や松本キャンプ実行委員会のスタッフら十数人がスタンドで応援。初戦の南アフリカ戦に続いて観戦した実行委会長の有賀正市長は「退場者も出て苦境に立ったが、選手たちの闘争心がすさまじく、予選突破のハードルをよくクリアしてくれた。県民、松本市民の気持ちが通じた」と、興奮気味だった。キャンプ中、パラグアイチームの主将、チラベル選手の訪問を受けた児童養護施設「松本児童園」の堤光代さん(15)は、高校定時制からの帰宅途中に「一次リーグ突破」を聞いた。チラベル選手から練習着をプレゼントされ、「ラブレター」も手渡した熱烈なファン。「決勝トーナメントに進めるかどうか、はらはらどきどきしていた。『チラ』が約束通り試合で頑張ってくれたのがとてもうれしい」と話していた。



(写真:3点目が決まり、クエバス、ベンチへ・ナシオン紙)



(写真:その瞬間のベンチ・ナシオン紙)

パラグアイのパレデス、次は出場停止(時事)
パラグアイのMFパレデスは12日、1次リーグB組のスロベニア戦(西帰浦)で2度の警告を受け、退場処分となった。これにより、同選手は決勝トーナメント1回戦のドイツ戦(15日、西帰浦)に出場できない。

地獄からの生還、パラグアイW杯史に残る逆転16強 (サンスポ)
歴史に残る逆転劇だ。B組のパラグアイがスロベニアに3−1の逆転勝ち。既に決勝トーナメント進出を決めているスペインが南アフリカを3−2で下し、パラグアイは1勝1分け1敗の勝ち点4、得失点差0で南アフリカと並んだが、総得点で1点上回り、同組2位で決勝トーナメント進出を決めた。3戦全勝のスペインが1位。決勝トーナメント1回戦でスペインはアイルランド、パラグアイはドイツと対戦する。まさに地獄の縁から生還した。パラグアイの支柱、GKチラベルは、試合終了のホイッスルを耳にすると、天を仰ぎ、手を合わせて神に感謝した。「チームの連帯で、質の高い試合ができた。チーム全員を誇りに思う。この勝利をパラグアイの人々にささげたい」。万感の思いで口にした。苦しい戦いだった。約300キロ離れた大田で闘う南アフリカとの、熾烈なB組2位争い。パラグアイの勝利と、南アのスペイン戦敗北が決勝トーナメント進出の絶対条件。そのうえで得失点差で逆転するために、スロベニアに最低2点差をつけなければならなかった。ところが前半22分、MFパレデスがこの日2枚目の警告を受け退場。10人で戦う不利を背負い、前半ロスタイムには、あろうことか先取点まで許した。絶体絶命。しかしあきらめなかった。パラグアイの先住民グアラニは支配を進めようとするスペインに対して、徹底的に抵抗した歴史をもつ。不屈の闘志は民族の魂。後半20分、22歳のFWクエバスが、右サイドから相手DF2人をドリブルでかわし、左足でシュート。同点に追いつくと、8分後にはFWカンポスが2点目だ。何が何でも、あと1点。必勝の思いが流れを呼び込んだ。同36分には相手MFがレッドカードで退場。数的にも対等となると、その3分後に再びクエバスが決定的な3点目を突き刺した。「すばらしい試合をしてくれた」とマルディーニ監督。スペインの勝利で決勝トーナメント進出を勝ち得たことで、チラベルは、「手助けに感謝している。いずれ、この恩返しをしたい」とまで話した。25日、ソウルでの準決勝が、“恩返し”の舞台になる。<ホセ・ルイス・チラベル> 1965年7月27日、パラグアイ・ルケ生まれ。36歳。15歳でパラグアイ1部リーグのS・ルケーニョでプロデビュー。その後、アルゼンチン、スペイン1部でのプレーを経て、92年アルゼンチンリーグのベレスに移籍。94年トヨタ杯でACミランを下してクラブ世界一。96年、GKとして史上初の南米最優秀選手。GKながらPK、FKを得意とする。1メートル88、90キロ。★データBOX★パラグアイが逆転で3度目の1次リーグ突破。前回98年も勝利が求められた最終戦を3−1でものにして勝ち上がった。★パラグアイ★首都アスンシオン。人口535万人。97%がグアラニ族とスペイン人の混血。言語はスペイン語とグアラニ語。「パラグアイ」はグアラニ語で「鳥の冠をかぶった人々の国」の意味。親日国として知られ、日系移民が4000〜5000人。主食は「マンジョカ」と呼ばれるタロイモのようなもの。1906年サッカー協会設立。21年FIFA加盟。W杯出場は2大会連続6度目。最高成績は86、98年の16強。

執念!!総得点で上回った(報知)
決勝トーナメント進出を決め喜ぶチラベル(左から2人目・共同)  「この試合の大切さは分かってる。大勝できる? スロベニアは2敗していても、ひとつは勝ちたいはず。サッカーに簡単なものなんて、ないんだ」と、意気込んだカリスマ守護神自らゴールへの執念を見せた。今年1月、国民が沸きあがった。マルディーニ監督が就任したのだ。前回大会ではイタリアをベスト8に導いた70歳の名将。W杯までの半年で75万ドル(約9500万円)という破格の契約だった。ところが、成績不振、選手の知識不足が重なり、すぐに解任を求める声が噴出した。そこで立ち上がったのがチラベルだった。「監督の経験は、必ずおれたちに生かしてくれるはずだ」と、反マルディーニ派を黙らせた。将来の大統領候補に挙げられる男。昨年8月のW杯南米予選でブラジルのロベルトカルロスにツバを吐き、今大会の初戦を出場停止になった責任感もあった。だが、前半21分にMFパレデスが2枚目のイエローで退場。パラグアイが空回りを始めた。同41分、FWチミロティッチのシュートをチラベルが右手1本でセーブしたが、流れは変わらなかった。前半終了直前、右サイドをMFアチモビッチに突破され、最後はチラベルのこ間を抜くシュートを決められた。スロベニアが後半開始から15分間で5本の決定機を外しまくり、パラグアイが息を吹き返した。後半21分、途中出場のFWクエバスが左足でゴール。さらに、こちらも途中投入されたFWカンポスが29分に約22メートルのミドル弾を決め、39分にもドリブルからゴール。勝ち点4で並んだ南アフリカを総得点で上回り、奇跡的に決勝トーナメントキップをつかんだ。

薄氷の決勝T進出=パラグアイ、幸運にも恵まれる〔W杯〕(時事)
1次リーグB組で勝ち点1の3位と追い詰められていたパラグアイが、土壇場で3−1とスロベニアを下し、勝ち点4で優位に立っていた2位の南アフリカを逆転して決勝トーナメント進出の切符を手にした。前半ロスタイムに先制点を許したパラグアイは3点を取らなければいけなくなった。同時刻に行われている南アフリカとスペインとの対戦結果にも左右される状況で、ベンチに座る70歳のマルディーニ監督は胃が痛くなるような心境だったろう。後半8分に南アフリカが同点に追い付いた。この試合が引き分けでは、パラグアイが進出する望みはなくなる。だが、その3分後にスペインが勝ち越した。だが、残された時間は刻一刻となくなっていく。1人少ない10人で攻め続けた疲れも重くのし掛かってきた。だが、誰もあきらめなかった。後半20分にクエバスが起死回生の同点ゴール。その後カンポスが続き、さらにクエバスが左足から放ったシュートがバーに一度当たってゴールの中に大きく弾んだ。息詰まる逆転劇だった。主役パラグアイの勝利への執念も見事だったが、既に突破を決めたスペインが主軸の一部を温存しながらも、決勝トーナメント1回戦でドイツとの対戦を避けるため、1位での突破を狙ったことも幸いした。チラベルは「助けてくれたスペインに、いつかお返ししないといけないね」と“援護射撃”に感謝した。
値千金の初ゴール=パラグアイ〔W杯〕
▽…絶体絶命のパラグアイを2ゴールで救ったクエバスが、シンデレラボーイとなった。アルゼンチンの名門リバープレートに所属する22歳は、代表でわずか11試合出場してノーゴール。サンタクルス、カルドソの陰に隠れた存在だった。
 だが、スピード豊かなドリブルなどでスロベニア守備陣を突破し、左足から思い切りのいいミドルシュートを立て続けにたたき込んだ。初登場で決めた値千金の初ゴールに喜びを爆発させていた。

サッカー=パラグアイ監督「選手は元気に戦った」(ロイター)
6月12日、W杯1次リーグ突破を決めたパラグアイのマルディーニ監督(中央右)は、スロベニア戦で選手が元気に戦ったと語った。写真は勝利を喜ぶパラグアイベンチ:ワールドカップ(W杯)1次リーグB組、パラグアイはスロベニアに3―1で勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。パラグアイのチェザーレ・マルディーニ監督は「苦しい試合だった。この試合では相当な頑張りを強いられたが、選手は元気に戦った」と語った。また、マルディーニ監督は、15日に行われる決勝トーナメント1回戦のドイツ戦について「ほかの試合と同じように、とても難しい試合になると思う。考える時間があるので、われわれが知る限りのやり方で戦い、試合の行方を見守ることになるだろう」とした。

南アは総得点で涙(毎日)
日韓共催のサッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグB組のスペイン―南アフリカ戦が大田(テジョン)W杯競技場で、パラグアイ―スロベニア戦が済州(チェジュ)W杯競技場で12日午後8時半から行われ、パラグアイが後半大逆転し3−1で勝ち、南アがスペインに2−3で敗れた。パラグアイが総得点で南アを上回り、決勝トーナメント進出を決めた。これでB組はスペインが1位、パラグアイが2位となった。
サッカー 日韓W杯 テレビで大声援−−辰野町の在日パラグアイ人
◇“最終戦”の母国チームに:松本市で事前キャンプを行ったサッカー・ワールドカップ(W杯)のパラグアイ代表チームは12日夜、決勝トーナメント進出への最後の望みをかけ、韓国・西帰浦で1次リーグ最終戦の対スロベニア戦に挑んだ。堅守を誇るパラグアイだが、2日の対南アフリカ戦ではGKチラベルの出場停止が響き、2―2で引き分け。チラベルが復帰した7日のスペイン戦も守備が乱れて1―3で敗れ、持ち味を発揮出来なかった。勝ち点は1。スロベニアに勝たなければ決勝トーナメント進出の可能性はないため、県内サポーターの応援も熱を帯びた。在日パラグアイ人が多く勤める辰野町伊那富の人材派遣会社の寮では、仕事を早めに終わらせた従業員ら約15人が集まった。赤と白のパラグアイユニホームに身を包んだ従業員たちは、試合が始まると、中継のテレビに大声援を送った。小川グラシエラさん(32)は「ぜひ、決勝トーナメントへ行ってほしい。みんなで一緒に応援しています」と話し、最終戦に大きな期待をかけた。
日韓W杯 パラグアイ、決勝T進出 同胞の活躍に大喜び◇沸いた!サポータ
やったぞ、パラグアイ!――。松本市で事前キャンプを行ったパラグアイ代表チームは、12日夜の対スロベニア戦を3対1で逆転勝利した。1次リーグB組で南アフリカを総得点で1点上回り、決勝トーナメント進出が決定。松本市などのサポーターは「奇跡の逆転勝利」に沸いた。15日の同トーナメント1回戦では、強豪ドイツに挑む。辰野町伊那富の人材派遣会社の寮で応援した在日パラグアイ人の従業員と家族たちは、1次リーグ突破が決まった瞬間、大騒ぎになった。仲間と抱き合い、「パラグアイ、パラグアイ!」と連呼。中継のテレビにキスする人もいた。辰野中3年でサッカー部員の奈良ロビソン君(14)は「うれしい。ぜひ、決勝戦まで勝ち進んで日本と対戦してほしい」と大喜び。初戦の南ア戦に続き韓国で観戦した有賀正・松本市長は13日、「選手たちの闘争心がすさまじかった。最後まで試合を捨てない執念の勝利だ。市民の気持ちが通じた」と興奮冷めやらぬ様子で語った。

奇跡!パラグアイ逆転進出 (スポニチ)
【パラグアイ3―1スロベニア】B組でも壮絶なドラマ。パラグアイが大逆転で決勝トーナメントの切符を手にした。B組のスロベニアVSパラグアイ戦は、パラグアイが前半22分に退場者を出す苦しい展開だったが、10人で後半3点。総得点で南アフリカを上回って、2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。奇跡が起きた。前半は0―1。前半22分のパレデスの退場で10人となり、勝利が最低条件の決勝トーナメント進出へ絶体絶命のピンチ。その窮地をメンタルの強さではね返した。後半だけで3ゴール。勝ち点、得失点差で南アフリカに並び、総得点でついに上回った。「長い試合だった、パラグアイの人たちもハラハラしただろう。1人少なくなったが、一丸となってプレーできた。チームを誇りに思う。パラグアイの全国民にささげたい」主将のチラベルが絶叫した劇的な勝利は、捨て身の総攻撃から生まれた。後半、FWのクエバスとカンポスを投入した。まず後半20分にはそのクエバスが同点弾、8分後にはカンポスが勝ち越しゴール。そして後半39分、再びクエバスが“決勝ゴール”を決めた。「苦しんだけど一生懸命戦った。いい結果を出してくれた」。選手交代がずばり当たったマルディーニ監督は手放しで喜んだ。パラグアイの先住民族はグアラニ。スペインの支配に対して、徹底的に抵抗してきた歴史がある。「決勝トーナメントに進出できることを信じていた」。チラベルの言葉通りに、簡単にはあきらめない“グアラニ魂”が選手たちにも宿っていた。「自分たちはもっと上にいける。ドイツは厳しい相手になるが、プライドを持って戦う」。試合終了後、選手、スタッフ全員と抱き合ったチラベルは、興奮気味に話した。大逆転の決勝トーナメント進出は、パラグアイに自信を取り戻させた。前回大会では王者フランスを苦しめた“くせ者”。大国ドイツにも不気味な存在となったはずだ。≪サンタクルス「ドイツに勝つ」≫攻撃の中心となった20歳のFWサンタクルスも胸を張った。「(ハーフタイムに)僕らは勝てると話し合った。10人になったが自信はあった」。ゴールこそ決められなかったが、1メートル89の長身を生かしたポストプレーでチームの勝利に貢献。チラベルのフィードをヘディングで何度も味方に供給し、攻撃の起点となった。「ドイツ戦?勝つ自信はある」。ドイツのバイエルン・ミュンヘンでプレーするサンタクルスだけに、強気な言葉にも真実味があった。≪抽選で順位決定を行う予定だった≫ゲーム進行途中に得失点差、総得点で並ぶケースはなかったが、仮に南アフリカが同じ1点差負けでも3―4の敗戦なら総得点でも並んでいた。この場合は2日に行われた直接対決でも2―2の引き分けなので、当該間の対戦成績では順位決定はできず、試合終了1時間後にボランティアによる抽選で順位決定を行う予定だった。

パラグアイ奇跡的進出 (デイリー)
 <B組>パラグアイ3−1スロベニア:パラグアイ、奇跡の1次リーグ突破―。B組のパラグアイが3―1でスロベニアに逆転勝ちし、総得点で南アフリカを上回り、決勝トーナメント進出を決めた。スペインは3―2で南アフリカを破り、3連勝。“無敵艦隊”復活となる同組1位で1次リーグ突破を果たした。奇跡が起きた。勝負にかける執念が、わずか「1点」の幸運を呼び込んだ。終了のホイッスルが鳴る。ピッチ上の10人は、まだ自分たちが置かれた状況が理解できていない。突然、ベンチから“朗報”が届いた。決勝トーナメント進出―。パラグアイの選手たちは、喜びを爆発させた。「このチームを誇りに思うよ。小さな国だが、本当にいい選手ばかりだ!」。守護神・GKチラベルの声が、あまりの興奮でかすれていた。3試合を終え、南アフリカと「勝ち点4」「得失点差0」で並んだ。総得点は「6」。1点だけ、相手を上回った。勝たなければ1次リーグ敗退が決まる瀬戸際の戦い。前半22分にMFパレデスが2枚目のイエローカードで退場。10人の数的劣勢に立たされ、同44分に先制を許した。そこから驚異的な逆襲だ。後半20分にクエバスが同点ゴール。28分にカンポスが2点目を決めた。そして39分。FWクエバスが左足でミドルシュートをたたき込んだ。決勝トーナメントへの扉をこじ開ける3点目だった。チラベルは、南アフリカを3―2で下したスペインを称えた。「スペインに感謝しているよ。いつか恩返ししたいね」。マルディーニ監督は「希望を持って懸命に戦い、結果を出してくれた」と言った。2大会連続の決勝トーナメント。1回戦の相手はドイツだ。初のベスト8進出へ、驚異的な粘りが最大の武器となる。

パラグアイ、奇跡の大逆転で決勝Tへ・<W杯B組:スロベニア1−3パラグアイ>(日刊スポーツ)
パラグアイが奇跡の大逆転で2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。初出場スロベニア相手に前半22分に退場者を出し、同ロスタイムには先制までされる。この絶体絶命の状況から途中出場のネルソン・クエバス(22)の2ゴールなどで3−1と快勝。試合前まで2位南アフリカに対し勝ち点差3、得失点差3と圧倒的に不利だった。だが南アフリカが2−3でスペインに敗れたため、勝ち点、得失点差で並び、総得点で「1」上回り、2位で1次リーグ突破を決めた。奇跡は最後の最後にやってきた。あまりにも劇的な結末に涙する選手が抱き合って離れない。「勝った。勝ったぞ!」。GKチラベルがガッツポーズを繰り返す。試合前、南アフリカとの勝ち点は3差あった。最終のスロベニア戦。自力では決められない絶望的な状況でも、あきらめなかった。同時刻開始の首位スペイン−2位南アフリカ戦の結果をにらみながらの試合となった。試合終了6分前までは、1次リーグ敗退の運命。ところが終盤のゴールラッシュで試合中最大で4まで開いた得失点差も追いついた。そして、わずか1点の総得点(パラグアイ6、南アフリカ5)の差でひっくり返し、2位に滑り込んだのだ。ヒーローは0−1で迎えた後半16分から登場のFWクエバスだった。同点でも、1点差勝ちでも届かない場面でも、アルゼンチンの名門リバープレートで活躍する22歳は冷静だった。20分に右サイドから切り込み、左足で同点ゴール。パラグアイに完全に流れを引き寄せた。28分にはカンポスのゴールで2点目。後半39分、再びクエバスが華麗なステップでゴール正面に現れ値千金のゴールをネットに突き刺した。自分たちが1−3で完敗した旧宗主国スペインの「アシスト」もあった。しかし16世紀にそのスペインの侵略に抵抗し続けた先住民のグアラニ族の勝利への執着心がパラグアイに栄光をもたらした。その象徴がチラベル。後半35分には相手ゴール前のFKを蹴って、弾丸シュートでGKを脅かし、全員を鼓舞し続けた。「ハラハラしたけど楽しんでもらえたよね。スペインにも感謝するけど、このチームを誇りに思う」と胸を張った。攻撃的な選手交代がずばりと決まったマルディーニ監督も興奮を隠せなかった。「サッカーは苦しみだが、その難局を乗り越えた時、喜びが訪れる」と声を震わせた。決勝トーナメントは初戦で、強豪ドイツと激突する。「厳しい試合になる。でもあきらめない」とマルディーニ監督。W杯史上最大級の逆転劇の主役となったパラグアイにもう怖い相手などいない。◆スロベニア勝ち点取れず W杯で初の勝ち点獲得は、ならなかった。前半ロスタイム、FWアチモビッチのゴールで先制したが、後半まさかの逆転を許した。アチモビッチは「我々もチャンスは多かったが、相手DFが強かった」と悔しさをかみしめた。

絶体絶命パラグアイに奇跡が起きた!(夕刊フジ)
退場者を出してピッチには10人。スロベニアに先制まで許し、絶体絶命の危機に追い込まれたパラグアイが、守護神チラベルの猛烈な鼓舞を受け逆転、奇跡的な決勝トーナメント進出を果たした。決勝トーナメントに進むために是が非でも勝ち点3が欲しいパラグアイは、開始早々から前線のサンタクルスにロングボールを合わせ、積極的にゴールを狙った。だが、気合は空回りし、前半22分にパレデスが退場。1人少ないことなどお構いなしに攻め込んだが、前半ロスタイムには先制ゴールを許した。それでも最後まであきらめず、「どうしても勝ちたい」というチラベルがFKを狙い、ほかの9人も足を止めることなくボールを追った。後半21分、途中出場のクエバスが決定的な仕事をやってのける。右サイドからドリブルで切れ込み、左足で右隅に決めた。勝ち越した後の残り6分には、得意の左足のミドルシュートで、一度は閉ざされかけた決勝Tへの扉をこじ開けた。試合終了とともに全員がピッチになだれ込んで抱き合った。勝ち点、得失点差ともに並んだ南アフリカを、総得点で1点上回るまさしく奇跡的な勝利だった。チラベルは、「パラグアイの選手であることを、とても誇りに思う。パラグアイは小さな国だが、チームはとても素晴らしい」と誇らしげに胸を張った。



(写真:カンポスの2点目・ナシオン紙)

やってくれましたね。スペインの手助けもありましたけど、10人になって先制されたのを跳ね返したのはほんとにすごい!感動しました。今日のヒーローはクエバス。今まであんまり印象になかった選手なんですが(すみません)、びっくりしました。南アフリカに勝っていたら、もっと楽だったかもしれないけど、この勝ち方は次に繋がりますね。ドイツは高さと強さのあるチームです。パラグアイは苦手かもしれませんが、この勢いでがんばってほしいです。ロケはドイツと当たりたいと言ってましたね。同僚達の前でもうちょっとがんばってください。

自分は長野県松本市の者ですが本当に心からおめでとうと言いたいです。ご存知のようにパラグアイチームはキャンプ地を松本で行いましたが、チラベルの献身的且つ友好的な心温まる訪問 そして礼儀正しい紳士的な態度。多分、多忙なスケジュールで練習もあったはずなのに、 いやな顔一つもせずに子供たちと接してくれました。 学校での給食を一緒に食べたり予定にはないサッカー教室を急きょしてくれたり本当に心から感謝しています。 キャンプを行った各選手もまた同様です。松本市は パラグアイチームを招いたことを本当に良かったと市民全員が思っています。だから昨日の試合は神が与えてくれたご褒美ではないかと思います。次の試合も応援します。 本当におめでとう。 



(写真:よく守った・副将・ガマラ・オフィシャル)

奇跡の勝利の陰には無念の敗者が居ます。南アフリカの無念を忘れてはならないと思います。ほとんど掴みかけていた幸運の神を最後の最後に取り逃がしてしまった南アフリカ、その失望は大きいものでしょう。パラグアイが負けるか同点であれば無条件で南アフリカ、という状況で後半半ばまで一人少ないパラグアイが0-1負けている状況を耳にしていたと思います。油断では無いでしょうが、心のどこかに魔がさしたのでしょうね。そしてスペインには大いに感謝しなければなりません。前回、あれほどの思いを味あわせ、試合前にはチラが挑発しようと、かなり失礼な発言を繰り返していましたが、2-2で終われば、問題無く予選1位なのに、勝利に執念を見せて結果的にパラグアイを救ってくれた。勝利へのこだわりとプライドがあるすばらしいチームだと思います。

サンスポに以下の記事がありました。南アフリカはパラグアイが奇跡のゴールを挙げていたことを知らなかったのですね。知っていたならば最後の数分は懸命に攻めたはずです。画面を見ていてどうもおかしいと思っていました。

南アフリカ、ま、ま、まさかの逆転1次敗退(サンスポ)
 南アフリカ2−3スペイン(12日、大田、B組)。何も知らずに、意気揚々と引き揚げてきた。スペインとの戦いを終え、ユニホームを交換しあう南ア選手たち。しかし、ロッカーに戻ったとき、認めたくない現実が、目の前に待っていた。 「決勝トーナメント進出を強く信じていたのに…。いや、いい試合だった。起こってしまったことは仕方ない」気落ちするソノ監督の代理で会見に出たモロト・コーチは、虚空を見つめてつぶやいた。引き分け以上で、初の決勝トーナメント進出が決まる試合。負けても同組3位パラグアイの結果次第という状況だった。当然、ベンチに西帰浦でのパラグアイの動きが随時入ってくるように、テレビのある部屋にスタッフが常駐。動きがあると、すぐ連絡が入るようになっていた。前半4分にGKアレンゼが、直前まで降った雨でぬれたボールをファンブルして失点。不運な幕開けも、同31分にFWマッカーシーが右足同点弾。1−2の後半8分にはCKからDFラデベが頭で、またも同点。同13分に3点目を許しても、ベンチにはパラグアイ0−1という結果が流れ、安泰ムードだった。ところが、強敵との善戦に興奮状態になったスタッフが、次々得点する敵の状況を伝達するのを忘れた。悔やんでも悔やみきれない敗戦だ。「サッカーは何が起こるかわからない。フランスもアルゼンチンも負けた。次のW杯では、必ず準決勝、いや決勝までいくよ」と先制点を挙げたマッカーシー。8日のスロベニア戦で歴史的なW杯初勝利を挙げた南アフリカだが、勝利の女神は甘くなかった。


スペイン-南アフリカ戦に関しては当初は南アフリカが勝利すると考えておりましたが、新聞等で2つの情報を見て、スペインが勝利すると予測を変えました。まず南アフリカがスロベニアに勝利した後、ご褒美の意味で一日休日を与え、選手はソウルの街に買い物に行ったという話、そしてスペインが大幅にメンバーを入れ替え控え中心で戦う(8人入れ替えた)という2つです。まず南アフリカに油断あり、と見ました。もう勝ったと思い込んでいる、気持ちが切れてしまう可能性があると思っていました。そしてスペイン、通常ですとレギュラーでは無く、2軍で戦うというのは不利に見えますが、スペインは選手層が非常に厚く、控えもかなりのハイレベル、そして彼らにとって自分を売り込む絶好のチャンスとばかりに頑張ると思ったのです。予想通り若い選手が大活躍しました。南アフリカは非常についていました。パラグアイ戦では終了直前に主審の判断(今でもこれはおかしいと思っていますが)でPKを得て同点、スロベニア戦の直前に相手が内紛を起こし、一番主力の選手が帰国、試合開始早々に監督が退場と勝利の女神は南アフリカの傍に居ました。試合の順番もスペイン戦が最後、チラベルが最初の試合に出場停止になり、チラ抜きのパラグアイと緒戦で戦えるというように恵まれており、全て南アフリカの為にお膳立てされているように見えました。しかしながら女神は女性!、非常に気紛れである事を忘れていたように思います。勝利が決まってから喜ぶべきでしょう。南アフリカの選手で下記の発言をしたのがいますが、全く理解していないようです。

B・マッカーシー「パラグアイは決勝トーナメントに値しない」(朝日)
6月13日、1次リーグB組、南アフリカのFWベネディクト・マッカーシーは12日、パラグアイの決勝トーナメント進出は妥当ではないと発言した。ワールドカップ(W杯)1次リーグB組、南アフリカのFWベネディクト・マッカーシーは12日、パラグアイの決勝トーナメント進出は妥当ではないと発言した。 パラグアイはB組最終戦でスロベニアを3―1で破り、勝ち点と得失点差で並んだ南アフリカを総得点差で上回ってベスト16入りを決めた。南アフリカは、同時進行で行われた試合でスペインに2―3で敗れた。南アフリカは、パラグアイのネルソン・クエバスが後半39分に放った3点目のゴールで、ほぼ手中にしていた決勝トーナメント行きの切符をさらわれた。マッカーシーは「まったくがっかりだ。パラグアイがこの結果に値するとは思わない。ぼくたちには運がなかった」と語った。さらに「今日の試合を見れば、スペインと共に決勝トーナメントに進むべきチームはわれわれだと分かるはず。今回のW杯は思いもよらないことばかり起こり、強いチームに残酷だ。われわれも、負けるはずではなかった」と悔しさを爆発させた。


この試合に開始の際、恒例の国歌斉唱で最初にスロベニア国歌の時の紹介で「南アフリカの国歌」と紹介し、その次にパラグアイ国歌は別の曲が流れて、間違いに気が付きパラグアイの国歌が流れるが途中で終わってしまった。ここでパラグアイ-スロベニア戦が行われる事はずっと前から決定しているのにこの不手際、韓国というのは???という疑問があちらこちらで湧き上がっていました。日本ではこのようなミスはまず無いでしょう。

ABC紙の採点:主なコメント(一部省略)
チラベル「5」:立ち上がりは不安定で、足の間をすり抜けて相手に1点を与えてしまった。決定的になる重要な時間帯にはよく凌いだ。FKは2本、1本はバーに当たり、もう1本はキーパーに弾かれてコーナーになった。
カセレス:「7」:一回彼のミスにより相手に決定的なチャンスを与えた。後はよくマークしていた。
アジャラ:「7」:堅守スロベニアに対して壁になっていた。
ガマラ:「8」:相手の勢いに対してよく働いていた。しかし粘りには欠け、十分に相手を外すまでには至らなかった。
カニサ:「7」、アルセ:「6」
パレーデス:「3」:不必要なファールで退場となり、目立った活躍も無かった。
アルバレンガ:「7」:MFとしてよく働いたが、相手に体力的に負けていた。
アクーニャ:「5」:ここまで目立った働きをしていない。
カルドーソ:「6」:闘志は出し、アグレッシブではあった。
サンタクルス:「8」常に相手DFより巧妙にプレーしていた。何回か決定的なチャンスがあったが相棒のカルドーソの理解の無さでゴールに至らなかった。
カンポス:「8」:アルバレンガに代わって入り、2点目を決めた。
クエバス:「10」:彼が入りチームに光が射し、2点を挙げてチームのトーナメント進出に導いた。

今までABC紙で「10」を見た記憶がありません。非常に良くても「9」ですから、今回のクエバスが如何にすばらしい働きであったか分かります。パレーデスの「3」は当然として、チラの「5」、アクーニャ「5」は低い評価になっています。勝ちゲームの時には「7」が普通、「8」が良い、「9」は非常に良い、「10」最高点、「6」は悪い、「5」はかなり悪い、「3」は問題外。

パレーデスは退場で次の試合に出る事は出来ませんが、南米予選の時には活躍し、特にホームでの対チリ戦、ロスタイム終了寸前での決勝ゴールを決めた功績は大きいものがあります。



明日はスロベニア戦 (2002年06月11日)

今日はフランスの敗退が大きく報じられていましたが、もう一つの試合、ウルグアイ-セネガル戦は壮絶な試合で、本当に後僅かでウルグアイが制する所で惜しかった。感動する試合でした。ウルグアイの人たちは悔しくて仕方が無いと思います。ウルグアイは良いチームでした。A組は本当に大変でしたね。またE組ではドイツ-カメルーンの闘いがありました。イエローカード16枚というのすさまじい限りです。



(絵:スペインを応援・ABC紙:パラグアイは二つの競技場で試合をする)

今日のABC紙の紙面はカニサ選手が丁度祈っている感じの写真を掲載し「祈り」「奇跡を待つ」というタイトルでした。前の試合に負けて以来天気は毎日雨で肌寒い日が続いており、コパの華やいだ雰囲気というのは全く感じられないアスンシオンです。明日の試合に関しても明るい見通しを言う人は多くは無いのですが、それでもやはり心の底では期待しているように見えます。「奇跡」は起きるのか、明日の試合に注目です。30歳を過ぎた選手が多い今度の代表、パラグアイ代表として参加出来る最後の大会になる選手も多いと思います。持てる力を全て発揮して欲しいものです。



(写真:元気なチラベル・ナシオン紙)

明日の試合は選手に大きな変更は無い見込みです。主なカニサが膝を痛めたようですが、試合に出るようです。E組でドイツが一位になりほっとしています。もしカメルーンと引き分けで2位になるとドイツよりもアイルランドの方が勝ち目があると、スペイン-南アフリカ戦でスペインがわざと負けるのではないかと心配していました。ドイツが一位になったので、スペインは一位は確保したいと大きくは手を抜かない事でしょう。パラグアイに奇跡が起き、トーナメントに出た時には勿論「ドイツ」が相手となります。



(写真:練習風景・ナシオン紙)

最後のW杯にかける パラグアイのチラベル(共同通信)
世界屈指のゴールキーパー、パラグアイのホセルイス・チラベル選手(36)が12日、FIFAワールドカップTM1次リーグ突破を目指しスロベニアと戦う。負ければ年齢的にも最後のW杯。得意のフリーキックやスーパーセーブに期待が集まる。身長194センチ、体重89キロの、闘志と筋肉の塊。ニックネームは「猛犬」。南米予選のブラジル戦でロベルト・カルロス選手に「インディオ、勝ったぞ」と言われてつばを吐きかけ、1試合出場停止に。パラグアイ先住民の誇りを傷付けられたためだ。 子供時代は貧しくて靴を買えず、はだしだった。貧困の解消や社会正義に関心が高く、祖国に食料を送ったり、子供の病院に医療機器を贈る。日本でもファンクラブを作り、会費の一部を寄付に回すつもりだ。国民の人気は極めて高い。あるアンケートでは85%が信頼できる有名人としてチラベルを挙げ、将来の大統領とも言われる。子供が大好きで、長野県松本市の事前キャンプでは練習の合間をぬって小、中学校、少年刑務所などを訪れた。刑務官の1人は「みんながこんなに明るく笑っているのを見たのは初めて」と話す、心優しきヒーローだ。
▽スロベニア−パラグアイ (西帰浦)
パラグアイが勝てば、決勝トーナメント進出の可能性がある。得失点差をばん回するためには、大量点が必要だ。パラグアイはMFの動きが鍵。前の試合で不調だったGKチラベルも、得点を狙って積極的にFKをけるだろう。不安定な守備陣が気掛かりだ。2敗のスロベニアは1次リーグ敗退が決定。南アフリカ戦で監督が退場となるなど、チーム状態はどん底だ。最後の試合にモチベーションを高められるか。

この記事のようにチーム状態が悪く、敗退が決まってモチベーションが無いスロベニア相手に負けるようであればさっさと荷物をまとめて帰った方が良いというのが大方の意見でした。例え南アフリカが引き分け以上で進出を決めたとしても1つは勝って欲しいものです。



一次リーグ・最終戦に向けて(2002年06月10日)

今日も釜山で練習を行い、明日いよいよ試合が行われる済州島に飛行機で移動する予定になっています。パラグアイ-スロベニア戦、世界的にはメジャーでは無い両国の対戦、果たして観衆が集まるのでしょうか?

スロベニア戦での大勝が前提、それもスペインの勝利が大前提と追い込まれたパラグアイ、試合の内容も失望を呼ぶもので、アスンシオンの街では「もうコパは終わり」というムードになっており、飾り、旗などがほとんど見られなくなってしまいました。スペインは勝つ必要が無く、特にパラグアイの為に奮闘する必要など何も無いので、南アフリカ戦ではタラタラと引き分けの試合をするだろうというのが皆の見方です。それにしても南アフリカとスペインはついていました。このB組はパラグアイとスロベニアが自滅したという感じです。しかしながら、つきも実力の内、最後まで諦めずに攻め続けた南アフリカの健闘が光っているように思います。南アフリカは余裕で、日曜日は完全休養日となり、選手はソウルの街に出て買い物を楽しんだようです。勝者と敗者には大きな差がありますね。

新聞テレビなどでは「最後まで希望を捨てずに」というような言葉になっています。裏を返せば「もうほとんど可能性は無い」という事でしょうが、監督が選手に気持ちを切り替えるよう話をしているようです。チラベルに対しては風当たりが強いようです。前回見られたオーラは全く見られる事無く、動きの悪さだけが目立ちました。チラ中心のチームを今更変更する事など出来るはずも無く、アスンシオンでは無力感が漂っています。話題も日本・韓国の思わぬ活躍、フランス・アルゼンチンの不振など他国の事ばかりになっています。

新しいユニフォームはスペイン戦で使用されました。ブロンズ色なのだそうで、現在の流行の色で他では使われていない、パラグアイだけの色なのだそうです。アスンシオンを空から見ますと一面の屋根がこの色で確かにパラグアイの象徴的な色なのかとも思いますが、相手に威圧感を与える色では無いようにも思えますが如何でしょうか?次のスロベニア戦では伝統の白赤、アルビローハが使用されるようです。



(写真:練習の様子・ナシオン紙)



(写真:練習の様子・ABC紙)

経済もめっきり悪い南米、最後のとりえと思われたサッカーも今大会では冴えません。今日までで一次リーグ2試合づつが終了し、そして全64試合の丁度半分が終了しました。これからの後半は負け、即帰国という厳しい戦いが始まります。南米はここまでブラジルが2勝で予選通過を決めた以外は4チームとも3位以下という情けない状況になっています。アルゼンチンは最後のスウェーデンに勝利が条件、引き分け以下では敗退は間違いないと言う状況、ウルグアイは対セネガル戦で2点差以上の勝利が条件、次がパラグアイでスペインが南アフリカに勝ち、パラグアイがスロベニアに大勝するのが条件、一番追い込まれているのがエクアドルで、こちらはクロアチアに大勝利が前提、それもメキシコがイタリアに勝つというのが大前提というほとんど無理な状況です。2連敗しても数字上で可能性が残っているというだけのものです。前フランス大会では5チーム中、コロンビアを除く4チームが決勝トーナメントに進出、ブラジルは決勝まで進出しました。これと比較すると今回は苦戦しているという印象があります。南米だけでは無く、フランス、イタリア、ドイツなど伝統国が結構苦労しており、地域による差が縮まっている事を実感した大会でもあります。最後の一巡でどんなドラマが待っているのか楽しみです。



スロベニア敗退 (2002年06月08日)

今日の試合、南アフリカが勝利してスロベニアの敗退が決まった。この結果、最後の試合、パラグアイの結果に関わらず、南アフリカが引き分け以上であれば文句なく南アフリカが決勝トーナメントへ、パラグアイが2位になるにはとにかくスロベニアに勝ち、南アフリカに負けた時、それも後はゴール差が問題になるという非常に厳しい状況となっています。そのゴール差も現在「3」あり、スロベニアに1点、2点勝ちでは2位になれない場合がありそうです。3点以上の差を付けてスペインの戦いに期待するという状況になっています。

トーナメント進出が決まっているスペインは南アフリカに対して怪我やイエローカードを取らないようにするのが一番とメンバーを落とし、無理をしない試合運びになると思います。前回のスペインの立場にパラグアイが置かれ、スペインが皮肉にもパラグアイの生殺を握った事になりました。

パラグアイでは頼みのチラの不出来に期待を失い、戸惑い、がっかりしている様子がよく分かります。スペイン戦の前までには街中に多くの国旗が見られましたらが、ぐっと減ってしまいました。学校では敗戦の後、来る生徒も少なく、登校した生徒も皆元気が無く「自習」状態でほとんど授業にならなかったようです。

この試合の結果B組の勝敗表は下記の通りとなります。南アフリカが断然有利となっています。勝点1でまだ可能性があるのが幸せなのでしょう。

勝敗表

順位 チーム 勝ち点 試合 勝数 分数 敗数 得点 失点 得失差
スペイン
南アフリカ
パラグアイ −2
×スロベニア −3




(写真:市内のビルにも応援旗)


チラベルが自伝 夢実現の歩み熱く(読売)
松本の誠意に感謝も:サッカー・ワールドカップ(W杯)のパラグアイ代表主将チラベル(36)が自伝「激突」(ワニブックス)を出版した。W杯までの歩みをはじめ、昨年暮れ訪れた松本市の児童養護施設での交流について「子どもたちの愛情を力に変えれば、自信を持って決戦の地へ行ける」とつづるなど、事前キャンプを張った同市の人々に寄せる思いを熱く伝えている。パラグアイは、きょう十二日、決勝トーナメント進出をかけてスロベニア戦に挑む。自伝では、毎日サッカーに明け暮れ、肝炎にかかり医者に余命一か月と告げられたこともあった少年時代、十五歳でのプロデビュー、家族の生活を助けるために給料の大半を仕送りしていたことなどを、パラグアイの国情やサッカー事情を交えて描いている。松本市については、同市関係者がパラグアイ代表のユニホーム姿で南米予選の応援に駆けつけたことなどに、「私たちに対して誠意と無条件のサポートを示してくれた」と感謝の意を表した。また、昨年十二月に同市の児童養護施設「松本児童園」を訪問した際の感動を、「彼らの小さな目に宿る光、ほほ笑みが、魔法のように私の心に染み渡ってきた。(中略)子どもたちからもらった愛情を力に変えれば、自信を持って決戦の地・韓国へ行ける」とつづっている。自伝の最後に読者へのメッセージがある。「夢は、努力が伴えば必ず実現する。だから、どんな悲惨な状況にいても、信念を捨てず、希望を持ち続けてほしい」。決勝トーナメント進出に向けてチームや自分を鼓舞した言葉とも読める。また、W杯への決意をこうも語っている。「私たちは必ず成功する」 (自伝は四六判二百三十九ページ。千四百二十九円。) パラグアイ代表の対スロベニア戦が行われる韓国・西帰浦に向けて、松本市の松本キャンプ実行委メンバーら十一人が十一日、名古屋空港からの便で出発した。同市役所に集合した一行に対し有賀正市長は、「グループリーグ二試合が終わった段階でパラグアイは三位ですが、まだばん回する可能性はあります。みなさんの応援があれば、必ず勝ちます」とあいさつ。有賀市長もきょう十二日、韓国へ出発、現地で実行委メンバーと合流し、スタンドからパラグアイ代表を応援する。メンバーの竹淵公章市教育長は「たくさんの夢を市民に与えてくれたチラベル選手に恩返しできるよう、精一杯応援してきたい」と話していた。




(写真:チラベルの本)



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