
海外個人旅行特別講座150〜163
2002年11月27日〜2003年3月12日
コズミックダンス150号 11月27日号
臆することなく食べ歩くために“メニュー解読法”の予習を
言葉の壁や格式の高そうな店構えに気後れして、異国でレストランに入るのが苦手という人が少なくないようだ。日本ではイタリアンやフレンチ・レストランに通い慣れていて語学も堪能な友人の中にも、欧米ではファストフードやセルフサービス、中華、寿司バーなどで済ませてしまっているという者が多い。実は、私自身もヨーロッパに住み始めるまで、ファストフードやセルフが安いという錯覚もあって一人旅でレストランで食事をするということは希だった。
しかし、住んでみてセルフが地元の人が通う“食堂”よりも割高ではるかに不味いということに気づいてからは臆せず地元客で賑わう店に飛び込むようになった。最初の頃、安くて美味しい店を見つけるのに使った手は、昼飯時にGucciやFerragamoといったブティックの前に立ち、昼休みに出てくる売り子たちの後をつけて、彼女らの小遣いでも賄えて、しかも飽きの来ない味の店に導いてもらうというストーカー紛いの手だった。とくに、イタリアでは都心にありながら看板も出していないような美味しい食堂をいっぱい教えてもらったものだ。残念ながら、ヨーロッパのほとんどの店では一斉に昼休みを取るという習慣がなくなってしまったので、この手は使いにくくなった。
そこで近頃は、ミシュランのレッド・ガイドやそのウェブ版のViaMichelinを使って、星なし・1本フォークあるいは“手頃な値段でおいしい料理”マークの付いたコストパフォーマンスのよいレストランを専ら食べ歩いている。ミシュランはこのクラスでも厳しくチェックしているので、期待はずれは少ない。レッド・ガイドのMain Cities of Europe2002年版には4ページに渡って日本語の「ご紹介」という利用方法ガイダンスが付いている。日本人にも愛読者が多い証拠だろう。 ミシュランに掲載されるような老舗レストランの中には、日本人を敬遠する店も多いのではと思う向きもあるようだが、そのような心配をする人には「JCBカードマークの付いた店なら少なくとも貴方のサイフは歓迎されている」と答えることにしている。
レッド・ガイドには、イギリスの「食事もできる伝統的なパブ」やスペインの「タパス・バー」など居酒屋的食堂も出ているので、堅苦しくないところで軽めにすませたいという人にも役立つ。2002年版からは、ユーロ表示になったので各国の値段を比較してみるのも面白い。
臆せず有名レストランを利用するとっておきの手は、レストランとして有名で予約待ちが数ヶ月という店で、ホテルも兼ねているところを狙う手だ。レッド・ガイドのレストラン欄を見ると、高い評価を受けた店の中に「6rm」といった表示が出ていることがある。これは、「お泊めできる部屋が6roomあります」という意味。部屋数が少ないせいもあってホテルとしての評価は3つ星程度のものが多い。しかし、2食付き、3食付きといったアレンジもできるはずだから、予約待ちの食事客を飛び越えて優先受付してもらえる公算が大きく、宿泊客向けの優待コースを用意している店も少なくない。
臆せず飛び込めるようになったもう一つの理由は、場数を踏んでメニューが読みこなせるようになったことも大きいと思う。格式のあるところでは、いきなり食前酒を聞かれたりするが、そんなときもその土地と店のTPOに合ったアペリティフが注文できると、その後のワインや料理の注文もスムーズにうくことが多い。そして、そのアペリティフをゆっくりと味わいながら、メニューに並ぶ料理の数々を眺め、じっくりと選ぶのである。
今まで味わった珍しいアペリティフを2つほど紹介しよう。まずは、チェコの温泉保養地カルロヴィ・ヴァリの「13番目の源泉」と呼ばれる薬草酒ベヘロフカを挙げたい。もともとは薬局で売っていた薬用酒だが度数は38度もある。 次に挙げたいのは、スイスの梨酒ボン・ペーレ・ウィリアムスである。このワイナリーを訪れたことがあるが、梨の実が小さいうちに瓶を被せ、大きく実ったところで瓶ごと収穫して梨酒で満たすという贅沢な作り方をしていた。
アペリティフやワインも含めたレストラン・メニューはGoogle英語版で検索してみるとよい。以前触れたように、英語版には欧州言語5カ国語のホームペー
ジを英語に翻訳して見せる機能もある。最近は日本語のメニューをウェブ上で開いている店もある。
メニューのほか、現地観光パンフレット、ホテル・ブローシャーなど旅行に役立つ情報はPDF型式で閲覧できるものが増えてきている。Google検索エンジンはPDFファイルも検索対象としており、検索結果一覧のタイトルの前に [PDF] と青色のテキストで表示される。「pdf」というキーワードで同型式の文書だけを検索することも可能だ。試しに「pdf restaurant menu」と検索すると9万件近くのヒットがあった。Googleのイメージ検索機能も活用できる。「地名 Restaurant menu」といったイメージ検索を行うと、美しい表紙のメニューが多数出てくるだろう。
何度か取り上げたウェブ・ガイドブックtravelaのレストラン・ページには「話題のレストラン」「名シェフの店」「ワインで選ぶカジュアル・レストラン」など12ものジャンル分けがなされているほか、名称や付近のランドマーク、予算、地図上からも検索できる。さらに、レストランのオリジナル・ホームページがリ
ンクされているので、多くの店のメニューを閲覧することもできる。
世界のレストランのリンク集を目指して立ち上げられたRestaurants.com は、アメリカのレストランが中心だがQuick SearchのMenus Onlineをクリックすればウェブ上で公開している各レストランのメニューを開くことができる。13,000都市の165,000軒のレストランの予約が可能なRestaurant Row もMenuアイコンのあるレストランは値段入りのメニューの閲覧が可能だ。
Paul Bocuse、Guy Savoy、Alain Ducasseなどヨーロッパの代表的なレストランでオリジナル・ホームページ上でメニューなどを公開している店のいくつかは筆者が行った「ヨーロッパ旅の雑学ノート〜食とワインが語る欧州各国史」という講座の受講生向けリンク集にもリンクしてある。各国の料理の歴史やレシピに関するサイトと併せて参照いただきたい。
気の利いた旅行ガイドブックは、メニューの解読方法や対訳などを掲載しているが、もっと詳しくという人は、いくつか出ている海外旅行者向けのメニュー・ガイドブックを入手するとよいだろう。書籍のオンライン販売サイトAmazon.co.jpで検索したところ、5カ国のメニューが分冊となった「海外でメニューがわかる本」(集英社)など3種類ほどが見つかった。
料理メニューとともにワイン・リストも読みこなせるに越したことはないが、私は、信頼できるエコノミーなレストランではハウスワインを飲むことが多い。大樽や瓶からカラフェなどに注いでくるところもあれば、相席の客と大瓶を回し飲むところもある。また、自分の店のラベルを貼ったハウスワインを用意しているところもある。
ワインの予習も怠りなくという方は、アメリカと日本のAbout.comのワイン・ページにある専門家が選び抜いたリンク集を活用したり、目的地名とワインという複合検索をGoogleの英語と日本語のサイトの両方で行ってみるとよいだろう。
最後に、優れたワイン・ヴィンテージ・チャートを掲載している最近愛用のサイトを紹介しておこう。著名なワイン評論家でThe Wine Advocate誌を発行するRobert Parker氏のホームページRobert Parker Onlineがそれだ。有料会員向けのコンテンツやワイン・データベースもあるが、MORE INFORMATION欄など無料で利用できる情報も豊富。とくに、色分けと数値による分かりやすい表示で見やすく世界的に評価の高いVintage Chart(トップページ左下)は旅立つ前にプリントアウトや携帯端末にダウンロードしておくと便利だ。EducationとCommercialに分類したワイン・リンク集も貴重である。
ViaMichelin http://www.viamichelin.com/
Becherovka http://www.janbecher.cz/english/
Bon Pere William http://www.bonpere.com/
Google検索エンジン日本語版 http://www.google.co.jp/
Google検索エンジン英語版 http://www.google.com/
Amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/
Travela http://www.travela.net
Restaurants.com http://www.restaurants.com/
Restaurant Row http://www.restaurantrow.com/index.cfm
食が語る欧州史リンク集 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/shoku.htm
お酒・飲料大事典 http://www.suntory.co.jp/jiten/
Robert Parker Online http://www.erobertparker.com/welcome.asp
All About Japan ワイン http://allabout.co.jp/gourmet/wine/
About.com Wine 【英】 http://wine.about.com/mbody.htm
WineSpectator http://www.winespectator.com/Wine/Home
ボルドーワイン委員会 http://japon.vins-bordeaux.fr/
仏のワインショップNicolaのサイトhttp://www.nicolas.tm.fr/
コズミックダンス151号 12月4日号
美術館やテーマパーク巡りの旅をヴァーチャル体験
「アートを楽しむ旅に出よう」というテーマの記事を書いたのは2000年の3月のことだったが、その頃から比べると、ブロードバンドを活用した美術案内サイトが急増してきている。今回は、テーマパークなども含めた、美術・博物館など旅人の好奇心を満たしてくれる見どころの情報収集術についてふれたい。
まず、久々に検索エンジンの新顔を紹介したい。と言っても、韓国語の翻訳サイトとしてはすでに取り上げている検索エンジンポータル NAVER JAPANの機能追加だ。この11月末からPDF や Word、Excel などの文書ファイルを検索できる「文書検索」機能が追加された。「文書検索」は、キーワードを入力すると指定された文書ファイル形式のみを対象に検索するもの。対象となる文書ファイル形式は、Acrobat PDF、Microsoft Word、Excel、Power Point、一太郎、RTF、AUTOCAD DWG、WORD PERFECTの8種類で、「文書検索」のオプションを開いて指定することにより特定のファイル形式だけを検索対象にすることもできる。
試しに、「ヨーロッパ 美術館」と文書検索してみると、出張報告書や紀行文、公的機関のレポートなど通常の検索では見つからない文書が見つかった。格安航空券、旅行 危機管理、ゴッホ、パリなどと思うがままに検索してみると企業の内部文書と思えるものまで引っ張り出してきていた。
ブロードバンド普及のおかげで、画像や動画を多用したサイトも劇的に増えてきている。世界中のウェブ上ににちらばる画像を検索するGoogleイメージ検索を見ると検索対象画像の数が3億9千万枚となっており、この一年間でほぼ倍増している。そして、このイメージ検索は美術愛好家にとっては便利なことこの上ない。
たとえば、フランスの画家Gustave Moreauのある絵を所蔵する美術館を探したいときなど、画家の名+絵の名称でほとんどが見つかる。また、ヨーロッパの主要美術館に行けば、多数の矢で射られた「聖セバスチャンの殉教」の絵がひとつは架かっているが、「St. Sebastian」とイメージ検索すると数百枚の絵が現れる。
変わり種美術館・博物館を見つけるときにもGoogleのウェブ検索やイメージ検索が大いに活用できる。昔、旅行会社に勤めていたときにヨーロッパの戦車博物館を訪ね歩きたいというお客さんがあり、インターネットの無かった時代で探し出すのに苦労したことを覚えているが、Tank Museumと検索すればウェブ検索で万単位、イメージ検索で1,800件が瞬時に見つかった。Museumという言葉にWine、Bicycle、Bread、Steam Locomotive、Postcard、Stamps、Shoes、Torture、Tourismなどという単語を組み合わせて検索してみたが、それぞれ夥しい数の興味深い博物館が見つかり、原稿執筆中に思わぬ道草をしてしまった。
もうひとつブロードバンドの恩恵をこうむっているのが、ウェブ上でのヴァーチャル美術館鑑賞ツアーである。これも急増中で、主要美術館のほとんどがVirtual TourやOnline Tourといったページを設けている。中には、360度のマノラマから自在にズームできるものや動画で案内するものまである。
これらのヴァーチャル美術館鑑賞ツアーを網羅した美術館リンク集もある。その名も「美術館リンク集」は「世界の美術館ツアー」にリンクされた美術館でヴァーチャルツアーが可能なものに「ツアー」というアイコンを付けている。
アメリカのサイトではVirtual Tours of Museumsが網羅性が高い。まず、画面のVirtual Tours of Museums and Exhibitsをクリックしよう。Virtual Tours of Museumsにはシスティナ礼拝堂からメトロポリタン美術館まで80余りの美術館・博物館のネット上での鑑賞ツアーが体験できる。Virtual Tours of Exhibitsにはスミソニアンや各地の写真博物館、動物園、ナパ・ヴァレーのワイナリー・ツアーなど50ほどのサイトがある。ついでにVirtual Tours of Special InterestやReal-Time Toursなどのページも覗いてみよう。アウトドアやIT関連のヴァーチャルツアーが多数リンクされている。
美術館や博物館のリンクが一番多いと思われる日本のサイトは個人が運営している「日本と世界の博物館、美術館、天文台へのリンク集」だ。内外の7,000以上に及ぶ博物館・美術館・天文台にリンクが張られている。子供の博物館、水族館、動物園、植物園の項目もある。「世界の美術館BEST140」など初心者向けの厳選リンク集も親切だ。旅先で鑑賞したいお目当ての絵が貸し出し中や修復中でないかを美術館のオリジナル・サイトで事前にチェックしたり、開館時間や特別展の確認するのに大いに役立つだろう。左フレームには美術界のニュース、イベントなどの情報も並び、「The Webby Awards」2002年のブロードバンド部門受賞作はGUGGENHEIM.COMなどというトピックがリンク付で紹介されている。
よりオフィシャルなリンク集としては国際博物館会議(ICOM)日本委員会のサイトのリンク集がある。世界110カ国にネットワークを持つ博物館・美術館の国際組織の日本側サイトで、日本博物館協会により運営されている。ICOMの援助によって運営されているバーチャル・ライブラリー・ミュージアム・ページ(VLmp)のサイトと連動しており、世界の博物館・美術館、ヴァーチャル・ミュージアムへのリンクやミュージアム検索機能、展覧会情報などが利用できる。
丹青企業グループが運営するミュージアム情報の総合ポータルサイト「インターネットミュージアム 博物館情報工房」は国内の美術館情報が中心だが、海外の美術関連サイトへのリンクなどもある。トップページには展覧会等のニュースがあり、内外の「博物館レポート」や博物館関連新聞記事のデータベース「ミュージアム・イン・ニュース」など専門家向けだが美術鑑賞旅行を目指す人にも役立つ情報がある。ICOM日本委員会のページやバーチャル・ライブラリー・ミュージアム・ページなどへのリンクもあり、世界の美術館情報への入り口として大いに活用できるだろう。
テーマパークに関してはAMUSEMENT LINK ONE SOURCE というアメリカを中心に全世界に及ぶ1600以上のテーマパークやウォーターパーク、ローラーコースター、カーニヴァルなどをリンクしたサイトが便利だ。
アメリカの旅行ポータルサイトFreeTravelTips.comは、Airlines 、U.S. Airports 、Foreign Airports、Cruise Lines 、State of Transportation.、State of Tourism、Rental Cars 、Hotels 、Embassies、Travel Tools などのリンク項目にTheme Parksが加わっており、Travel Tipsの記事のTheme Park Tipsにもテーマパーク利用のノウハウなどが紹介されている。
最後に、拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」で紹介したルネッサンスの都の路地裏やパリの学生街などをご一緒に散策するツアーのお知らせを。1月10日(金)の夜発で1月17日(金)に帰国するという8日間の旅で、パリもしくはフィレンツェで居残るアレンジも可能というものだ。希望者はウッフィツィ美術館などの事前予約もできる。詳しくは、日通旅行FITセンター(03-3573-8477 fit-akihabara@nittsu.co.jp http://www.skiple.com/akihabara/ )まで、お問い合わせを。
NAVER JAPAN「文書検索」 http://docsearch.naver.co.jp/
Googleイメージ検索 http://www.google.com/imghp?hl=ja
美術館リンク集 http://plaza5.mbn.or.jp/~artlinks/index.html
Virtual Tours of Museums http://www.virtualfreesites.com/museums.html
日本と世界の博物館、美術館、天文台へのリンク集http://www.pp.iij4u.or.jp/~murai/
国際博物館会議(ICOM)日本委員会 http://www.museum.or.jp/icom-japan/
インターネットミュージアム 博物館情報工房 http://www.museum.or.jp/
AMUSEMENT LINK ONE SOURCE http://members.aol.com/parklinks/links.htm
FreeTravelTips.com http://www.freetraveltips.com/Links/
U.S.DisneyThemeParks & Resorts http://www.disney.co.jp/usparks/index_nf.html
Disneyland Paris http://www.disneylandparis.com/
ミッキーネット http://www.mickeynet.com/
萬十屋のテーマパークエクスプローラー http://www.asovini.com/tpx/
イタリアの素晴しき古都フィレンツェへようこそ! http://www.florenceitaly.net/nihongo/index.html
Galleria degli Uffizi http://musa.uffizi.firenze.it/welcomeE.html
コズミックダンス152号 12月11日号
高機能の地図と豊富なリンクを持った旅行デジタル・コンテンツ
Travelaのパリ版ががついに先行無料公開!
この夏から再三触れてきた旅行デジタル・コンテンツTravelaのパリ版が12月6日から期間限定で無料公開された。無料公開期間がいつまで続くかは未定ということなので、興味のある方は早めに試してみるとよいだろう。なお、地図はMicrosoftのInternet Explorerに対応している。
まずは、travela.net http://www.travela.netを開き「travela.netとは」にあるabout us、our service、referenceに目を通そう。Travelaの概要と利用条件などが出ている。
次ぎに、トップ画面に戻りMAPボタンをクリックし、「トラベラ専用地図ビューワー」を指示に従ってインストールしよう。これは、最初に一度だけ行えばよい。今のところ、ユーザー登録は必要ないようだ。なお、インストール終了後の画面に「クリックして元の画面に戻ります」とあるが、これをクリックしないでインストール画面を閉じてしまった方が元の画面に戻るにはよいようだ。
インストールが無事終了したら再びトップ画面に戻り「Sampleを見る」をクリックすると37の都市・地域が並ぶ「都市選択画面」になる。
選択画面の下部には日本語解説付きのリンク集「トラベルツール」と「旅の準備と手続き」があり、「医療・安全・危機管理サイト」「イベント・エンターテインメント」「政府&ローカル観光局」「鉄道・交通プランナー」「通貨・両替・ATM・関税」「チップ・風俗習慣」「天気・暦・ライヴカメラ」「度量衡・サイズ・電源・電話」、「パスポートを取得する」「日本から国際電話をかける」「海外旅行保険に入る」など25のジャンル分けがされている。これらのリンクを使いこなせば、パリからニースへの鉄道時刻を調べたり、フランスの服や靴のサイズ表示表を手に入れたり、冬のパリの街角を歩く人の服装をライヴカメラで眺めたり、パリのオペラやバレエ・コンサートのプログラムをチェックしたりといったことが可能だ。旅行の準備や計画作りに大いに役立つことだろう。
「都市選択画面」でパリを選択すると、パリのトップ画面に切り替わり、前述した下部のリンク集に「フランス関連リンク集」も加わる。
トップの上段には、パリの現地時間表示と「地図を見る」のボタンがある。いきなり、これをクリックしてTravelaの高機能デジタル・マップを試してみよう。
地図のウィンドウが開いたら分かりやすいように最大化してみよう。最初開くのは、パリ全図だが右のピンクのスクロールバーで地図のズームイン・アウトが可能。バー上のボタンを一番下まで持ってくると約1/3000の縮尺の詳細地図となり、パリ発祥の地であるシテ島の近辺がズームアップされるだろう。縮尺は、無段階にピントが合うので好みの縮尺を選んで使うとよい。
また、地図上で表示する物件アイコン表示は初期設定では全物件となっているが、使用目的に合わせて地図トップにあるプルダウン・メニューから、観光スポットのみ、観光スポット&ホテル、観光スポット&ホテル&レストラン、観光スポット&ホテル&ショップといった表示切り替えができる。必要であればズームインする前に設定を変えておくとよいだろう。
地図トップには「名称検索」のボックスもあり、たとえば、「ピカソ美術館」と検索すると、同美術館を中央に据える地域図に瞬時に切り替わる。ピカソ美術館に通い詰めたい人は、その周辺に表示されているホテルを選びアイコンをクリックするとホテルの詳細が日本語で現れ、複数の画像やホテルのURL、メールアドレスも表示される。美術館を訪れた後、近くのレストランで食事をという人は同様に近くのレストラン・アイコンをクリックすればよい。
なお、マウスの右ボタンを押しながら移動すると同一縮尺のままスクロールして、全方位に自由に動いていくことができる。時間が余りそうなので隣接地域で他の観光スポットを見物したいという人は、あらかじめ地図からリストアップしておくとよいだろう。
さて、初期画面のパリ全図からズームインして、前号で触れた1月10日発「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」で歩く予定の地域をTravelaの地図上でヴァーチャル散歩してみた。まず、シテ島からパリ左岸に渡り利用予定プチホテルのひとつシュリー・サン・ジェルマンを見つける。見つけにくかったら検索機能を使えば簡単だ。地図上のホテルのアイコンをクリックすると「邸宅を思わせる中世風のサロンは、重厚だがくつろげる雰囲気。昔ながらの石壁にタペストリーを飾った中世風のクラシックな部屋と、柔らかい色調でシンプルな現代風のモダンな部屋との、2タイプの客室がある」といった記述やアクセス、施設、客室設備など通常のガイドブックの数倍の情報量の記述があり、「拡大写真または他の写真を見る」を開くと4点の館内写真が表示された。さらにホテルのオリジナル・ホームページやメールアドレスもリンクされており、ホームページを開くと3つ星のプチホテルながら独自の日本語ページが用意されていた。
パリでの“雑学的散歩”のコースとして考えていた、パンテオン、ムフタール通り、かつて構内のレストランでクスクスを食べたことのあるモスク、セーヌ川近くのアラブ世界研究所などの物件を開いて記事や画像を見ながらさらに散歩を続ける。
途中で、お昼に立ち寄りたい「家庭的な雰囲気のビストロ」もモワソニエというよさそうな店が見つかり、写真で雰囲気も確かめることができた。ランチはEUR23からとあった。ガイドブックに示されている値段は取材から出版まで時間がかかるので1年以上前の値段が掲載されていることも多いが、この記事には情報更新日が 2002年8月1日と明記されていたので安心した。
実は、Travelaの制作現場を直接取材したことがあるが、編集部の一角では6〜7人がインターネットと国際電話を駆使して数カ国語を操りながら、記載物件のレストランやホテルにいちいち連絡して情報の確認と更新の作業を行っていた。時差の関係もあって、ほぼ24時間稼働だそうだ。
食後の散歩道として冬でもロマンチックな佇まいを残すサン・ルイ島と右岸側に橋を渡ったところに広がる個性的なショップが並ぶマレ地区を通り、ルーヴル美術館までヴァーチャル散歩してみた。途中覗いてみたい観光スポットやショップが次々に見つかり、結構時間がかかってしまった。
フランスはインターネット先進国で、当連載でもフランステレコムのShops by Streetと地図サイトISMAP日本語版を取り上げたが、ヴァーチャル散歩した感想はと言うと、まず地図の動きの軽さでは断然Travelaに軍配が上がる。ISMAPは日本語化しているものの、個々の物件が日本語の解説や画像を持っているわけではなく、せいぜいオリジナル・ホームページにリンクがある程度だ。オリジナル・ホームページを持たない物件は住所などが簡単に表示されるだけだ。また、ズームイン、隣接地域への移動も難しく、物件名を入れるとそれを中央に置く地図が現れるといった便利な機能もない。Shops by Streetは画像などを備えているもののショッピング・ストリートのみが対象で、しかも、スクロールには気が遠くなるほどの時間がかかってしまう。
実は、夏に書いた記事でもTravelaの便利さに軍配を上げたが、この公開版はさらにブラッシュアップされており、地図のズームが滑らかになり、地図から物件ウィンドウを開いたときの操作性も格段によくなっていた。
今回は、地図からのTravela利用法で紙数が尽きてしまったが、実は、Travelaには旅行者の流れに沿った情報レイアウトが用意されており、基本情報、アクセス、市内交通、街の歩き方、観光スポット、ホテル、レストラン、ショッピング、ナイトスポット、エンターテイメント、カフェ、スポーツ&アクティビティ、オプショナルツアー、エステといった項目が並んでいる。各項目のトップページを開くと、さらに多様な選択方法が用意されている。たとえば、ホテルには、ホテル名サーチ、全物件表示、特徴・通り名・ランドマークなどを入力するキーワードサーチなどの検索機能のほか、「ハネムーナーにおすすめ」「隠れ家的ホテル」「散策に便利な立地」など13あまりのカテゴリからも選択できるようになっている。また、「エリア」で探すではパリ全図から好みのエリアでホテルを効率よく探すことも可能だ。
基本情報やアクセスにはメトロの風景やATMの使い方を動画で見せる機能もある。
次回は、これらのデジタル・コンテンツを個人旅行にどのように役立てることができるかを、旅行者の動きに沿ってレポートしていくと同時に、Travelaを使って将来どのようなことができるようになるか、その可能性を探ってみたい。
travela.net http://www.travela.net
「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」の案内http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/notice.html
日通旅行FITセンター http://www.skiple.com/akihabara/
シュリー・サン・ジェルマン http://www.hotelsully.com
ルーヴル美術館 http://www.louvre.or.jp/
フランステレコム Shops by Street http://wfc.pagesjaunes.fr/rc.cgi?lang=en
ISMAP日本語版フランス・サイトhttp://www.ismap.com/japon/
MapQuest http://www.mapquest.com/
コズミックダンス153号 12月18日号
高機能の地図と豊富なリンクを持った旅行デジタル・コンテンツ
Travelaのパリ版ががついに先行無料公開! その2
前回は、期間限定で無料公開中のデジタル旅行コンテンツTravelaのパリ版を高機能な地図に焦点を当ててレポートしたが、今回は、個人旅行者の実際の動きに沿って、基本情報、アクセス、市内交通、街の歩き方、観光スポット、ホテル、レストラン、ショッピング、ナイトスポット、エンターテイメントといったコンテンツの活用法をレポートしていきたい。
なお、前回述べたようにMicrosoftのInternet Explorerに対応しているTravelaの高機能デジタル・マップを見るためには、Travelaトップ画面のMAPボタンをクリックし、「トラベラ専用地図ビューワー」を指示に従ってインストールする必要がある。インストールが無事終了したら再びトップ画面に戻り「Sampleを見る」をクリックして出てくる37の「都市選択画面」から、現在無料公開中のパリを選択しよう。
パリのトップ画面に切り替わると、下部に「フランス関連リンク集」が現れる。
そのリンク集の「ローカル&都市ポータルサイト」には、地方観光局や地方で日本人が発信している旅行情報サイト、日本の領事館などのサイトがリンクされており、フランス全図からデスティネーションを選べる旅行情報ポータルFranceKeys.com のようなサイトもリンクされているので、ここからさらに、無数の旅行情報源に到達することができる。「日本語お役立ちサイトリンク」には日本語のフランスに関するホームページやリンク集がある。「現地旅行会社」にはパリやフランス全土へのバスツアーなどを運営する日系旅行会社を中心とするリンクがあり、最新のエクスカーション・ツアー・プログラムを知るのに便利だ。
「現地ホテル、レストラン検索サイト」は、Travelaのカバーするパリとその周辺以外のホテルやレストランを検索するのに役立つ。「国内交通リンク集」には英語版電子時刻表も備えたフランス国鉄のサイトがリンクされていた。「現地メディア」は現地発信の日本語ウェブマガジンがリンクされていたが、その多くは無料のメールマガジンも定期発行しているようだ。
さて、各旅行コンテンツ項目に入ってみよう。まずは、「基本情報」から。各項目には通常のガイドブックより詳しい記述があるが、「パスポートとビザ」の項では在日フランス大使館のホームページがリンクされていたり、「基礎知識」では現地主要メディアや見本市関連サイト、ファッション関連サイトなどにリンクが張られている。さらに、「時差、気候と服装」では服装アドバイスなどもある天気予報サイトや時差・日没時間計算サイトにリンクされ、「お金」では両替換算サイトや現地銀行サイトにリンクを張るなど、随所でウェブ・ガイドブックの強みが発揮されている。
また、「クレジットカードを利用する」ではATMの使い方を動画で見ることもできるようになっていた。
「アクセス」の項は「空路」「鉄道」「長距離バス」に分かれ、たとえば「空路」は、日本からの直行便→パリの空港→入国→ホテルへ向かう前に(空港でしておきたいこと)→空港から市内へのアクセス→出国 と言ったように個人旅行者の流れに即した構成となっている。さらに、「パリの空港」では独自の空港構内図を掲載しているほか、パリ空港公団のサイトへのリンクもあり見比べることができる。
「市内交通」の「メトロ」の項では、動画で地下鉄のヴァーチャル利用体験ができるようになっており、もちろん、パリ市交通公団へのリンクがあるほか、路線図や料金表だけでなく、ルート検索や観光スポットの案内機能などがある。親切なことにTravela側にはこのサイトの利用方法の詳細な日本語解説まである。
「街の歩き方」は、パリ歩きの13のルートを提案しており、各ルートにはそのエリアへの行き方から始まり、メモ(エリアに関するコラム集)、街歩きのルートに即したナヴィゲーションが続く。そして、ナヴィゲーションの中には「凱旋門」「レマルク」「カフェ・フーケ」「ルイ・ヴィトン」などといったところにサイト内リンクが張られ、「観光スポット」や「ショップ」の項にある各物件の記事が開く。そして、そこから写真を開いたり、その物件のオリジナル・ホームページに飛んだり、一気にその物件を中心に据える詳細地図に飛ぶこともできる。
「観光スポット」や「ホテル」「レストラン」「ショッピング」「ナイトスポット」「エンターテイメント」「カフェ」「スポーツ&アクティビティ」「オプショナルツアー」「エステ」などのメイン・コンテンツは、トップページが基本的には「カテゴリーで探す」「エリアで探す」「名称で探す」「全物件一覧」、特徴・通り名・ランドマークなどを入力する「キーワードサーチ」といった共通の構成となっているので、ひとつのジャンルで慣れれば各物件が楽に検索できるだろう。
前回は、ホテルを例にとったので、今回はレストランで簡単に説明しよう。レストランの場合、「カテゴリーで探す」が「スペシャルセレクション」に代わり、
「最新情報!今、話題のレストラン」「超一流の美味、名シェフの店 セレクト17 」
「味で人気のビストロ セレクト14 」「正統派クラシック・フレンチの店」「ランチがお得な高級店」「おすすめエスニック セレクト14 」「有名シェフのセカンド・メゾン」「カップルにおすすめ セレクト12」「一人でも入れるレストラン セレクト10」「予算3000円で大満足できる店 セレクト9 」「安くて、気軽で、おいしい、大衆食堂」「ワインで選ぶカジュアル・レストラン」の12の早引きセレクションができるようになっている。もちろん、店名やキーワードなど他のカテゴリで可能な検索はすべてできる。試しに、キーワードで「寿司」と検索すると7軒が選び出されてきた。
レストランでは、ほかに、「予算で探す」、日本料理・中国料理など「料理の種類で探す」、「店の個性で探す」といった検索が追加されている。とくに、「店の個性で探す」はユニークで、「評判のシェフがいる」「眺望が良い」「朝食ができる」「深夜でも食事ができる」「日曜も営業している」「予約なしでも入れる」など個人旅行者のニーズにマッチした検索が用意されている。
1軒ごとの情報量も実に豊富で、料理の傾向はもちろん、ランチ・ディナー別の予算の目安や予約の要不要、ドレスコードの有無、カップル向け・ビジネスマン向けなどのおすすめ対象表示もある。もちろん、他の物件同様、詳細地図の表示も瞬時にできるし、複数の写真表示、リストアップされたレストランの中からお目当ての1軒だけを印刷するショートカットも用意されている。
最近増えているオリジナル・ホームページを持つレストランはしっかりとリンクが張られており、その多くが現物のア・ラ・カルト・メニューやコース・メニューを表示しているので、事前に予習しておけば、物怖じすることなく食文化の粋を堪能することができるだろう。また、予約受付用のメールアドレスも表示されている。
ざっと説明させていただいただけでもお分かりのように、Travelaには紙のガイドブックでは到底及びもしない高機能がある。ホテルやお目当ての観光スポット近くのレストランを探すといったことも地図から簡単にできるし、検索機能も豊富な上に関連ページへのリンクも随所に張られているので、情報探しに戸惑うことはない。特筆しておきたいのは、長いページでもインデックスそのものが左フレームにスクロールして付いてくるといった、利用者にストレスを感じさせない機能や配慮が随所に見られることだ。
さらに、強調したいのが、フレッシュな現地情報源へのリンクの豊富さだ。パリだけでも700以上の外部サイトへのリンクがあるようだが、おかげで、紙のガイドブックでは得られようもない、オペラやミュージカルの最新公演カレンダーやクリスマス期間のイレギュラーな交通機関運行、美術館の臨時休館、洪水などによるセーヌ川クルーズの運休といったものまで見つけることができる。
ざっと、計算としてみても「Travelaパリ」からたどって行ける旅行情報はA4の紙で数十万ページに達するだろう。実は、Travelaを見ていると、魅力的な外部サイトへの寄り道にいつの間にか時を過ごしてしまう。そこで、ひとつだけサイト運営者にお願いしたいことがある。Travelaのページから外に飛んだときのタイムアウトの時間が現在の約10分では短かすぎることだ。せめて、その倍ほどは欲しい。なぜなら、見終わったらまたTravelaに戻りたい人がほとんどのはずだからだ。もっとも、Travela全体のトップページをもう一度開いてパリを選択すれば済むことなのだが。
travela.net http://www.travela.net
FranceKeys.com http://www.francekeys.com/
コズミックダンス154号 12月25日号
年末・年始に机上旅行を楽しませてくれるブロードバンド・サイト
ここ2回ほど、期間限定で無料公開中のデジタル旅行コンテンツTravelaのパリ版を高機能な地図に焦点を当ててレポートした。今回は、世界地図から入っていって多様なコンテンツが楽しめるブロードバンド時代ならではの高機能サイトを3つほど紹介してみたい。
Travelaがまさにそうだが、地図から目的地や地区を開き、その中の観光やレストランなどのスポット紹介記事を閲覧し、さらに、スポットのオリジナル・ホームページを開いていくということは、とりもなおさず、地図にアイコンという形でブックマークを埋め込んだリンク集でもある。
この地図から街角の風景写真やレストランのメニュー、ショップの陳列棚、劇場の公演プログラム、美術館の展示絵画などを次々に見ていくことができるのであるから、自分が現地で歩きたいように事前にヴァーチャル・ウォークを楽しむことができる。
そして、このようなヴァーチャル・ウォーク可能な地図連動デジタル旅行コンテンツ・サイトは遊び心溢れるものが多いので、実現の遠い旅であってもテレビ・ゲーム感覚で楽しめる。年末・年始に寝正月を決め込む方は、これから紹介するいくつかのサイトで机上旅行に旅立ってみてはいかがだろうか。
まずは、ちょっと厳めしい名の北米航空宇宙防衛局ノーラッドのサイトから。日常は北米大陸をミサイル攻撃から守るため衛星やレーダー探査機で探知活動をしている軍事組織だが、クリスマスにはその“総力”を挙げて、出発準備段階から北極への帰還までトナカイにひかせて飛び回るサンタクロースの追跡プログラムを稼働し、サンタさんの移動映像を大胆にもウェブ上でストリーミング生中継してくれるのだ。それも、日本語のアナウンス付きで。「何年も前から蓄積されている詳細な記録に基づき、高度な技術を身に付けたレーダー・サテライト技士の力を借りて、大体見当がついているサンタさんがクリスマスイヴに訪れる場所を探し始めます」とのこと。
その能力はキリスト様生誕の地近くの平和維持に役立ててもらった方が世のためになるとは思うのだが、12月24日の朝(アメリカ時間)早くから丸一日つき合ってしまった。今年は、日付変更線近くのアリューシャン列島から始まり、オセアニア、富士山、万里の長城、ヒマラヤ、ペルシャ湾、ヨーロッパ、南米、カナダ、アメリカ、ハワイというルートでプレゼントを配って回ったようすが世界地図に描かれ、各地の画像を呼び出すことが出来た。 ペルシャ湾では、遊弋する空母の横をトマフォーク・ミサイルのようにトナカイにひかれる橇がすり抜けていく映像が見られた。今でも、クリスマス当日の中継放送が「Dec. 24, 2002 Highlights」で見られるので、お子さんたちと「世界一周サンタの旅」を追体験してみるのも面白いだろう。中継画像ばかりでなく、クリスマス音楽や「ノーラッドの機密公開」(DECLASSIFIED)といった楽しいオマケもたっぷりある。
クリスマスと言えばソニーが運営するブロードバンド向けのストリーミングオンデマンドサービスWorld Event Villageも、メールマガジンで「ロンドンからクリスマスを祝う街の様子が届きましたので、ご紹介します。サマーセットハウスの中庭でスケートを楽しむ人たち、繁華街コベントガーデンでの大道芸、メリーゴーラウンド、トラファルガー広場でのクリスマスキャロルの合唱・・・」を放映中であることを知らせてきてくれた。
World Event Villageは「世界中からセレクトされる旬の音楽ライブや祭り、街の表情など、魅力溢れる映像をそこに旅しているかのように体感できる」サイトを目指し、無料の実証実験を行っている。来春からは正式オープンとともに有料化するとのことなので今のうちに体験しておくとよい。
こちらも登録後に開くトップ画面に世界地図が現れる。ヨーロッパをクリックすると、12本の番組が現れ、「ロマのブラスバンド、パリの地下鉄12線にて」「モントルージャズフェスティバル2002、ブラジルナイト」クロアチアの「パガニーニ バンド@エスノ・アンビエント・フェスティバル」など魅力的なライブがストリーミングとは思えない滑らかな映像と音楽で視聴できる。しかも、それぞれが30分前後のプログラムとなっているので欲求不満になりがちな“サンプル体験”とは全く異なる満足感がある。
フランスの「三線、スティールギター、コラの競演」の解説、「沖縄、NY、マリとそれぞれ拠点が異なる3人の名人がパリのクラブでセッション。沖縄民謡や童歌にのせて、絶妙のアンサンブルを展開」に惹かれて、30分まるまる聴き込んでしまった。
このような、世界を巡るブロードバンド・サイトにはぜひTravelaのようなデジタル旅行コンテンツを連動させてもらいたいものだ。ライブを巡る旅行計画にも役立つのはもちろんだが、「ロマのブラスバンド、パリの地下鉄12線にて」などの番組を見た後すぐに、Travelaのパリ地下鉄のビデオ映像を見ることがきれば、「街の表情など、魅力溢れる映像をそこに旅しているかのように体感できる」ことは間違いない。
上記二つのサイトのおかげで、今週のメールマガジンの配信が遅れてしまったが。両サイトを見た方からはきっとお許しがいただけることだろう。
同じ、ソニーなどが出資して設立されたブロードバンド・コンテンツ配信サービス会社AII(エー・アイ・アイ)のサイトも急速に進化してきた。
以前紹介したようにAIIは、「暮らし・旅」のページに、ソニードライブとスカイゲートが「世界遺産」や「街の表情」、「世界の風景」の豊富なブロードバンド画像を揃えたTele+Scopeを提供している。その、Tele+Scopeも回る地球儀をマウスでストップさせてデスティネーションを選ぶという最近旅行サイトで流行の仕組みを導入している。
このほかにも、著名人の旅にまつわるエピソード等を紹介するJAL TVやJALキャビンアテンダントがそれぞれ得意な話題や旅の情報、話題を動画映像と音声で紹介するe-crewなどのブロードバンド・コンテンツを提供している。
JAL TVでは、2002年12月9日に行われたばかりのJALホノルルマラソンのスタート時の映像(一部はパノラマの画像)を放映している。これは、JALとNTT、NTTコミュニケーションズによる共同実験だそうだ。
AIIの目玉は12月24日にオープンしたGlobe Eyeだ。気象衛星「ひまわり」など日、米、欧の衛星が観測した6時間毎の赤外線撮影気象データを地球全体の雲画像に変換し、3D地球の映像とともにサイト上で提供している。マウスを左右上下に移動させることで360°どの角度からでも、地球上空約3.6万mの各衛星から見た地球と雲の映像をみることができるそうだ。また、ズームイン、ズームアウトの操作も可能で、好きな角度、距離から地球を眺めつつ最新の気象情報をチェックできる。日本列島をクリックすると、気象協会が毎日更新するストリーミングの天気予報番組に加え、「ひまわり」の雲や「アメダス」の降水量の静止画像、全国の天気予報(6時間更新)を入手することも可能。北米大陸をクリックすると、ニューヨーク、ロサンゼルスなど北米主要10都市の翌日の天気予報、最高/最低気温などの情報提供が受けられる。今後は、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、南米各国の天気情報も充実させていく予定とか。
また、この3Dマルチアングル映像をポータルとして、クリックした国の為替、交通、宿泊情報などを旅行者向けに提供するなど、将来的には気象情報以外にも利用拡大していくことを検討中という。これまた、Travelaなどの旅行コンテンツと連動させれば、面白いワンストップサイトができあがることだろう。
Travela http://www.travela.net
北米航空宇宙防衛局ノーラッドサンタ追跡プログラム(日本語) http://www.noradsanta.org/japanese/home/index.html
サンタ追跡プログラム クリスマス当日の画面
http://www.noradsanta.org/japanese/radar/earliertonight0330.html
World Event Village http://www.worldeventvillage.com/ja/index.html
AII http://www.aii.co.jp/
Globe Eye→http://www.aii.co.jp/go/globe.html
コズミックダンス155号 1月8日号
2003年 ITは海外個人旅行をどのように変えていくか?
毎年、元旦は主要新聞6紙ほどを近くの駅のキオスクで買い求め、おとそ気分で読み合わせるのがなによりの楽しみだった。各紙ともに力を入れて“時代を読み”、ITなどの未来技術の夢を描いてくれるので、なにごとも「前向きにずっこけよう」という自分の気質にもよく合うからだ。それに、大手2大広告代理店が年末や年始に発表する「トレンド予測」「今年のキーワード」の類はひとつの例外もなく毎年大ハズレとなるので初笑いにはもってこいのネタだ。
“楽しみだった”と書いたのは、ここ2〜3年、ジャーナリストや広告代理店が自信喪失したのか、詳細な分析に基づく未来予測やIT応用のイノヴェーション、トレンド予測に関する記事がほとんど見られなくなり、新聞をわざわざ買い集めても失望させられることが多くなったからだ。
今年、目立ったのは、日経新聞の いつでもどこでも様々な情報が入手できる「ユビキタス(情報社会)」特集で、「今度の旅行はどこのホテルに泊まったらいいかエージェント(電子代理人)に調べてもらおうよ」といった記事や産経新聞の「日本の針路を読む」で「花開くIT 快適オンライン生活」ぐらいのものだ。
日経新聞は、1月4日付夕刊でも「旅客店舗がIT接客」との記事を載せ、大手旅行会社が情報技術を活用したDVDによる動画活用の商品説明システムやパソコンによる情報検索システムを紹介している。残念ながらこの種の記事は広告出稿者でもある旅行会社の顔を立てて、毎年同じような内容を“違った名前で出ています”と繰り返し紹介するものが多い。今年も記事を見た限りでは「消費者が見たい情報よりも、買わせたい情報」となっているようで“IT接客”の理想実現の道のりはほど遠いようだ。
しかし、一方では、ITによる海外旅行の変化は確実に進んできている。既存旅行商品の販売に連綿とし、インターネットを商品の一販路に過ぎないと考えているような旧態依然の旅行会社だけが「木を見て森を見ない」状態で消費者から徐々に見放されていっているだけという気がしてならない。
たとえば、当連載でも紹介した、専らインターネットで航空券を販売するライアン・エアーやイージー・ジェットなど欧米の格安航空会社の台頭は確実に日本へも影響を及ぼしてくるはずだ。あらためて、アイルランドに本拠を置きロンドンやフランクフルト、ブリュッセルなど6都市をゲート・ウェーとするライアン・エアーのホームページを開いてみると限定販売ながらフランクフルト→バルセロナ間など“10ユーロ(約1,250円)均一セール”が並んでいる。
ライアン・エアーやイージー・ジェットは3〜5年で保有飛行機数が欧州最大手クラスの航空会社を超えるだろうと言われている。また、すでに大陸間の航路にも乗り出しているので、アジアの空に飛んでくるのも時間の問題だろう。
日本でも、スカイマークなど新興航空会社が近距離国際線のチャーター便を飛ばし始めたが、大陸間フライトに進出し定期運行化するのもそう遠くないだろう。
また、日本の既存航空会社も格安航空会社の隆盛を手をこまねいて見ていることなく、系列航空会社やチャーター専門会社を使い対応策を打って来るに違いない。
それ以上早く、消費者が恩恵を受けるのはスカイマークなどの親会社でもあるHISを始めいくつかの旅行会社が始めたヨーロッパのチャーター専門航空会社を利用したピーク時の割安パッケージツアーだ。欧米では夏のヴァカンス時期やクリスマス・復活祭休暇でフル回転するチャーター会社が数多く存在するが、日本のゴールデン・ウィークなどは逆に機材が遊んでいることもある。これを日本発着で活用して、席の取りにくい時期に座席を確保し、料金的にも割安という一石二鳥を狙う動きが今年はさらに強まるだろう。ただし、成田空港は発着枠に限りがあるので関西空港や名古屋空港などからの出発から増えていくことだろう。
旅先でのモバイル機器の利用もますます便利になるだろう。私自身は、当初のザウルス利用から現在のSony CLIE活用へと、携帯情報端末の利用にとどまっている。しかし、画像が鮮明になりブラウザの動きも格段に進化した両者の最新版を買おうか、それとも読者の皆さんからその便利さを盛んに教えてくださるモバイル・パソコンにしようかとついこの間まで迷っていた。
実は、昨年の光ファイバ導入に伴ってプロヴァイダが変わって旅先でウェブ転送した自分宛のメールを読む機能の利用が出来なくなり、いよいよ最新の携帯情報端末を購入しなければと思った。だが、デジタル旅行コンテンツTravelaを使ってみるとやはり本格的なモバイルパソコンを購入しなければと思い至った。
と言うのも、今週末からの「パリ・フィレンツェ雑学の旅」を控えて、Travelaのコンテンツを堪能してみると、やはり海外でインターネットに実際に接続しTravelaからリンクされている外部サイトに縦横に飛びながら、保存すべき画面は余裕のあるハードディスクに保存したくなったからだ。また、Travelaは個人旅行者に便利な旅程表作成機能も開発中ということなので、そのような機能を持ち運ぶにはやはりパソコンレベルでなければと考えるようになった。
Travelaの携帯情報端末版の試作品も見せてもらったが、外部サイトに飛んでそのページのコンテンツをフルに活用するとなるとモバイル・パソコンが欲しくなってしまうのは目に見えている。
パソコン雑誌などを見てみると、今年の夏モデルからはインテルの省電力・高速・小型化が進んだBaniasというプラットホームを組み込んだモデルが出るようだ。技術革新は、待てばいいというものではないが、ここは夏まで我慢しよう。
その代わり、Yahoo!メールの、他のプロヴァイダー・アカウント宛のメールをウェブ上に転送してで見ることができる「外部メール」機能を使って旅行中のメールを見ることにした。「外部メール」は発信元を指定して受信拒否の設定もできるので、メールマガジンなど旅行中に読まないものは転送できないようにしておいて必要容量を確保しておくこともできる。
さて、モバイルに関しては、フィレンツェ在住の日本人編集者池田匡克氏が日伊協会のメールマガジン「イー・ジョルナーレ」(購読無料)に「スーペル・モバイラーへの道」という連載を書いておられる。イタリアや近隣諸国へ旅して悪戦苦闘しながらもモバイル技術に磨きをかけていく様子がユーモアたっぷりに描かれているのでモバイラーの方にはぜひ一読をおすすめする。バックナンバーも閲覧可能だ。なお、池田氏はディープなイタリア情報を現地から発信するサイトRotonda Club Italianaも主宰しておられる。
これまで、欧米の旅行サイトやガイドブックは地図を余り重視していなかった。しかし、ここにきてにわかに利用者のニーズに応え地図を重視し始めたようだ。マイクロソフトはインターネットを通じての地図・位置情報サービスの「MapPoint .NET 」の新版を公開した。これはExpediaなどの旅行関連サイトも利用しており、カバー範囲もヨーロッパの主要国にまで広がった。MapPoint .NET Customers を見るとアメリカの旅行サイトでの利用状況が分かるが、ホテルなど一部の販売商品が図示できる程度で、Travelaのように多様な物件を図示し、隣接地区への動きがスムーズで、しかも、クリッカブル、地図上での名称検索も可能というものは見当たらなかった。
人工衛星による測位システムGPSを利用し、携帯情報端末(PDA)で自分の位置を確かめながら、デジタル旅行コンテンツを見ることのできるシステムもCLIEを利用したソニーマーケティングのパーソナルトラベルナビを始め数社で試作が行われている。今年中には何社かが一般公開(or販売)するようだ。
ただし、どこも地図は出来上がるものの、地図上に埋め込む情報の整備に苦労しているようで、都市の数がなかなか揃わないようだ。GPS機能の分野でもGPSを意識して作られたというTravelaの地図とコンテンツに大いに期待したい。
さて、前述のように今週末からの「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」で留守にさせてもらうため、次回は休載させていただく。1月22日より最新旅行報告を数回に渡って連載させていただく予定。乞うご期待!
ついでにお知らせさせていただくと、主に旅行業界に働く人向けの講座を雇用・能力開発機構生涯職業能力開発促進センターAbility Garden(東京錦糸町)で開講させていただいている。この1月30、31日の2日間集中講座でも「旅行業界におけるインターネット最前線」を行う予定だ(受講者追加募集中!)。
講座で取り上げるホームページも筆者のホームページの「旅行業界におけるインターネット最前線」に250ほどリンクが張ってある。個人旅行計画に役立つオンライン旅行会社等のホームページを集めてあるので、旅行業界の方に限らずご活用いただきたい。
Travela http://tvl.travela.net/
Ryanair.com http://www.ryanair.com/
easyJet http://www.easyjet.com/en/book/index.asp
Yahoo!メール http://mail.yahoo.co.jp/
日伊協会メールマガジン http://www.aigtokyo.or.jp/bk04.htm
Rotonda Club Italiana http://hometown.aol.com/Ikedamasa/Index.html
MapPoint .NET http://www.microsoft.com/mappoint/net/
Expedia http://www.expedia.com/
MapPoint .NET Customers http://www.microsoft.com/mappoint/net/customers/
パーソナルトラベルナビ http://www.sony-personaltravelnavi.jp/
Ability Garden http://www.ab-garden.ehdo.go.jp/
インターネット最前線リンク集http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/saizen.html
コズミックダンス156号 1月22日号
2003年1月 パリ・フィレンツェ旅行レポート その1
昨年の1月に引き続いて、拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」をご愛読いただいている方々や各種旅行関連講座を受講していただいている方々を中心にお誘いして1月10日から17日までの「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」に出かけてきた。個人旅行的グループ旅行ではあるが、個人旅行者の方にも役立つ体験をしてきたので4回に渡って紹介させていただきたい。
その前に、当連載でも韓国語翻訳やPDF、ワード・ファイルの検索機能を何回か取り上げた「Naver Japan」が、またまた新機能を公開したくれたので報告しておこう。「Yahoo!掲示板」や「excite掲示板」、「BIGLOBE掲示板」、「2ちゃんねる」など15の掲示板掲示板を串刺しにして横断検索ができる「BBSサーチ」を運用開始したのだ。
TVなどで話題になったデザイナーズ・ホテルや評判のレストラン、目新しい旅行先などが話題に上っている掲示板を探したり、ホテルや旅行会社の評判を見つけたりするのに活用できそうだ。試しに「パリ プチホテル」と検索したら3件がヒットした。
ついでに、「Naver Japan」でGoogleのGroupsのようにニューズ・グループの検索機能も開発してもらえないだろうか。
さて、旅行の出発便はエールフランス航空のパリ直行夜行便を利用。22:10に成田を出発したフライトは、翌早朝04:30にパリCDG空港に着いた(時差8時間)。所要約14時間20分だ。通常の欧州便より所要時間が長いのは、成田の利用時間制限にかからないように出発し、翌朝のパリの空港から市内への交通機関や接続便の始発と時間が空きすぎないように時間調整しているからだろう。そう言えば、機内のデジタルマップ表示も通常は時速900km台が多いのに、800km台が多く感じられた。コースも北よりの迂回コースをとっているようだ。
欧州夜行便が残っているのは、このエールフランス便だけとなったが、ギリギリまで仕事をして成田に駆けつけたい人や欧州の他の都市に早い時間帯に乗り継ぎたい人には人気だ。
日本語機内誌の“ボン・ヴォヤージュ”を見ると日本就航50周年記念特集となっていた。1952年の11月26日の1番機乗り入れの際は所要約51時間でベイルート、カラチ、サイゴン経由だったそうだ。
そう言えば、筆者の1974年2月の初国際線フライトもこのエールフランス南回り便で、所要約30時間だった。当時のメモには機内のイヤホン使用料として13フランを徴収されたことと、食事が5回出たことが書き残されていた。
機内誌の“グルメお取り寄せ便”のペ−ジを見ると拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」で絶賛したキャンティのワインCorbaiaを産み出すワイナリーCastello di Bossiのワイン通販の案内が出ていた。Corbaiaこそなかったがキャンティ・クラッシコ(DOCGクラス)が載っていた。価格は2,400円。送料、税込みでも1本2,625円だ。迷わず8本を注文。エールフランスでキャンティ・ワインとは妙だが、これもアリタリアも参加するアライアンス“スカイチーム”の縁か?
忘れないうちに書き加えておくと、パリの空港での両替は手数料が高く不利であることで有名なので、出発当日、ユーロのレートがよいことで定評のある都内の三井住友銀行でユーロの現金を入手しておいた。レートは1ユーロ(E)が129.45円だった。その夜、成田の開いている銀行で調べてみると銀行間でばらつきがあり131.37〜131.45円の間だった。
パリ空港からは出迎えのバスで左岸のカルチェ・ラタンにあるプチホテル“シュリー・サン・ジェルマン”に向かい、05:30にホテル到着。この日のパリの朝の気温は零下8度であった。早朝に暖かい部屋で身体を休めることができるようにホテルはアーリー・チェックインができるようにあらかじめ手配してあった。
ホテルからは、パンテオンや中世(旧クリュニー)美術館、ノートルダム寺院のあるシテ島、サンルイ島にも歩いていける距離。最寄り地下鉄駅のMaubert Mutualite(徒歩2分−10号線)周辺は、アジア料理のレストランや食材店が多いことでも知られている。また、鴨料理で有名なトゥール・ダルジャンなどフランス料理のレストランやエコノミーなビストロも数多く軒を並べている。
このホテルは日本語のホームページも持っており、個人旅行者がウェブを通じて直接予約を入れることもできる。なかなかよくできているサイトなので、トップページをたどってみると、“プチホテル・ド・パリ”というパリの7つの地区に点在する20軒のプチホテルを集めた日本語プチホテル・ポータルサイトに行き着いた。各ホテルの日本語ホームページでアクセスや最寄りの観光スポット、部屋のタイプ、料金などを確認して、メールもしくはオンラインで予約ができる。オンラインでは空室状況の事前確認も可能だ。各ホテルのホームページはそのホテルの個性を生かしたデザインとなっており、統一フォーマットで没個性的なものになっていない点もフランスらしく好感が持てる。
もっとも、この“シュリー・サン・ジェルマン”もデジタル旅行コンテンツTravelaに紹介されており、その日本語ホームページもリンクされているので、予約までのアクションが簡単に起こせる。Travelaを使えば、地図から好みの地域にある個人旅行者向けのホテルを選べるので、“団体向けホテルの個人へのバラ売り”が中心となっている日本の旅行会社のホテル・ラインアップとはひと味違うホテル選びが可能となっている。
“プチホテル・ド・パリ”をよく見るとこのサイトは、パリに棲み愛する人々が、パリの神髄を味わえるよう異邦人を案内してくれるウェブマガジン的サイト“パリスムーズ”が運営しているようだ。実は、このような現地日本語サイトもデジタル旅行コンテンツTravelaにリンクされており、現地発の最新トレンドを効率よく閲覧するのにも大変役立つ。
ホテルでひと休みして朝食を終えた09:00から、朝市が立ち、夜は、かつてフランスの植民地であったベトナムや北アフリカ、レバノンなどの料理が味わえるレストラン街としての顔を見せ、ライブハウスなども開店するムフタール通りへの散策を呼びかけたところ全員が参加。まず、ホテルから徒歩4分ほどのところにあるCardinal Lemoireの地下鉄駅に行き、地下鉄のチケットの買い方と目的地までの乗り方を説明。チケットには1回券(1.3ユーロ)Billetと10枚1組のカルネCarnet(9.6ユーロ)がある。地下鉄のほか高速郊外鉄道やバス、国電も乗り放題でワイン博物館などの入場料も割引や無料になるParis Visite Passというフリーパスもあり、1日有効が8.35ユーロ、2日間が13.7ユーロ。
Travelaからプリントアウトしてきた「街の歩き方」を参考にしながら、なかほどには古代ローマの遺跡、リュテス闘技場跡があるモンジュ通りを通って、ムフタール通りへと入っていった。
ムフタール通りやカルチェラタン、サン・ミッシェルなどは1982〜84年にかけてたびたび取材し、店の商品やレストランの料理の値段なども書き記した詳細なイラストマップを作ったことがある。今回も、そのマップを持参したのだが町並みや店が意外に変わっていないことに驚かされた。
ムフタール通りを南端まで歩くと、朝市が開かれており、チーズやフォアグラ、生牡蠣などパリに来たことを実感させてくれる商品が溢れていた。
通りの延長上にあるrue Bazeilles 通りの4番地にパリだけでも300店舗以上を展開するワインショップNICOLASの看板を見つけたので早速覗いてみる。ちょうどバーゲンセール中で、寝酒用にマルゴー地区の赤ワインDomaine Fortunat de Bessan 1999を13.6Eで購入。スコットランドを旅したときにこれがスコッチのシングルモルトかと目から鱗が落ちる思いがした、私にとっての幻の美酒Famous Grouse も棚に並んでいた。
到着の朝から酒の話で恐縮だが、フィレンツェに着いてからのCastello di Bossiのワインの想像もしなかった展開など、ワインが絡んだ旅のレポートを今後4回に渡って続けさせていただく予定だ。
Naver Japan BBSサーチ http://bbssearch.naver.co.jp/
Google http://www.google.com/
Castello di Bossi http://www.castellodibossi.it
ボンド商会 http://www.bondco.co.jp/
Hotel Sully Saint Germain http://www.hotel-paris-sully.com/Japanese/Main.htm
プチホテル・ド・パリ http://www.petit-hotel-de-paris.com/
パリスムーズ http://www.parissmooz.com/
Travela http://www.travela.net
NICOLAS http://www.nicolas.tm.fr/
The Famous Grouse http://www.famousgrouse.com/
コズミックダンス157号 1月29日号
2003年1月 パリ・フィレンツェ旅行レポート その2
前回に引き続いて、この1月10日からの「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」のレポートを続けさせていただくが、その前にホテルに関するサイトをいくつか紹介しておきたい。
前回紹介したパリの20軒のプチホテルを集めた日本語ポータル“プチホテル・ド・パリ”の母胎となるフランス語ポータルがあるに違いないと睨んで、Googleの「検索オプション」の「関連ページ」や「リンクページ」を探し出す「特殊サーチ」を使ったところ関連サイトとして、Hotel in ParisやDiscount-paris-hotels.net、さらに世界的なホテル・ポータルで日本のホテルサイトなどとも提携しているHotels.comが浮かび上がってきた。このGoogleの特殊機能は、見つけ出したパリのプチホテル・サイトから同種のプチホテルのホームページを探し出したり、格安航空券販売業者のライバル会社を探し出すといったときにも役に立つ。
Hotels.comはExpediaなどのアメリカの主要旅行販売サイトも導入している“LOWEST RATES GUARANTEE”を補償する手法で売上げを伸ばしている。もっとも、「他店で1円でも安かったら同額にお引きします」という日本でもおなじみの手法は、事前支払いにのみ対応するなどの制約があるため、市場の最安値を形成しつつあるホテルもしくは専門代売業者のLastminutes(間際)販売や特定会員向けの非公開価格販売には太刀打ちできないようだ。
なお、Travelaの「パリ」のトップページにある「フランス関連リンク」にも3つの現地ホテル・ポータルがリンクされており、現地のディスカウント・ホテル価格の相場を把握するのに便利だ。
ホテルに関するサイトでは、アイルランドの企業が運営する世界中のホステルの検索・予約サイトHostelworld.com もよくできている。ホステルとは主に若者向けの宿泊所の意味だが、最近は、ユースホステルに代表される大部屋(ドミトリー)型式のものばかりでなく、個室を持つ宿もこの範疇に含まれることが多い。こそのサイトでは世界中の個室を含めた格安の部屋が空室状況とともに検索・予約できるばかりでなく、各地の観光や交通、イベント、エコノミー・レストランなどの情報も提供している。
ついでに、ヨーロッパのイベント情報を見つけるのに便利なサイトも見つけたので紹介しておこう。Visit Europe.comという29カ国の在米欧州観光局が結集しているサイトがそれだ。各国の基礎情報や見どころ、本国のホームページなどが見つかるほか、旅行計画手配に有益な国別のリンク集となっているので、旅行者には大変便利だ。中でも利用価値が高いのはCALENDAR OF EVENTS(Events 2003)のページだ。カーニヴァルなど移動祝祭日のスケジュールもいち早く分かる。
国別のリンク集と言えば、lonelyplanet 社のリンク集 subWWWay もデスティネーション別、ジャンル別に網羅性が高く、更新頻度の高いリンク集へと進化していた。とくに各国の旅行ポータル・サイトを探すときに役立つ。
ホテル関連サイトとしてはGEEKTELSというサイトも紹介しておきたい。客室からブロードバンド接続(一部はISDN)ができる世界中の2,589軒のホテルをリンクしたサイトで、国別にホテルリストアップされており、回線スピードや接続料金等も記載されている。各ホテルのオリジナル・ホームページへのリンクもあるので最新情報や料金をチェックするのにも便利だ。
さて、パリ到着初日である1月11日(土)は、朝の散歩を終えてから自由解散とし、美術館等の見学に向かう人を地下鉄駅まで送ってホテルへ戻った。午前9時段階でも零下3〜4度ぐらいだったようだが、余り寒いとは感じなかった。それには理由がある。添乗員の友人などからその効果のほどを聞いていた、「くつ用ホッカイロ」(白元)を使って足下を温かくしておいたからだ。これは、成田空港のドラッグストアで1足分(5時間持続)100円で売っていた。
希望者に呼びかけて昼食は、ホテル裏手の学生相手の居酒屋食堂LES PIPOS (2 rue de L' école Polytechnique)へ。オリエンタル風子羊の串焼きという“本日おすすめ”E12を取る。チョリソや温野菜、クスクスも添えてあり、なかなかの美味。シラーズ種の喉越しのよい“本日おすすめ赤ワイン”1/2リットルE12にも満足。
帰国後に気づいたがこの店はホームページも開いており、少々読みづらい手書きのワイン・リストや“専属バンド”も画像で楽しむことができた。
14:00より、サン・ジェルマン地区からレンヌ通りへかけての街歩きに向かう。翌日が日曜なのでショッピングも兼ねての散策だ。クリュニー美術館からセーヌ川へ出てブキニスタ(露天の古本屋)を冷やかし、サン・タンデール・デザール通りに入りに有名なパサージュ(アーケード)を覗き、青空市が脇道で開かれているビュシィ通りを抜けて旧サン・ジェルマン市場の建物に向かった。ここは、半分が生鮮食品市場として残るが、表側はテナント・ビルとして多くのブティックが入っている。建物の中のNicholas Barでの試飲組と分かれ、高級ブティック街サン・ペール通りをウィンドウ・ショッピングして、左岸最古のデパートBon Marcheに入る。折しも大バーゲンの最中で1時間弱の買い物タイムを取り、その後、試飲組と無事合流し、地下鉄でホテルへ戻る。
夕食は、パンテオン近くの世紀末的雰囲気の残るビストロPerraudin(157 rue St-Jacques)と考え、散歩がてら18:00過ぎにホテルを出たが、うかつにも開店が19:30というパリのビストロの常識を忘れていて、早く着きすぎてしまった。皆さんの意見を聞いて、サン・ミッシェル広場方面のレストラン街de la Harpe通りに下って、35番地の1902年開店のレストランLa Petite Hostellerieに入る。E13.6のコース・メニューでメインにサーモン・グリルのライス添えを選び、8人でSancerreの白とSt. Emillionの赤など3本を空ける。ワイン代は3本でE60.6。料理はヴォリュームの多い洋食屋さんといった印象で、おおむね評判はよくなかった。
翌日の日曜日の午前は、オルセー美術館やルーヴル、ワイン博物館へと自由行動。14:00にホテルに再集合して、裏街歩きへ。今回は、サン・ルイ島から、連なる古い建物の中庭でアンティークの露天市などが開かれているヴィラージュ・サン・ポールを抜け、マレ地区を散策し、宮殿とパッサージュに囲まれたパリ最古の広場であるヴォージュ広場に出た。その後、広場から西に走るフラン・ブルジョワ通りを歩く。この通りは、Travelaによれば日曜日は“原宿の竹下通り状態”とある。狭い道の両脇は日曜でも営業する店が軒を並べ、歩くのも困難なほど。
この通りを、ポンピドウセンターまで歩き、いったん解散。希望者を誘って、メトロを乗り換え、モンマルトルの丘へ向かい、サクレクール寺院で修道女たちの美しい賛美歌を聴いた後、パリの夕暮れを眺める。メトロの回数券が使えるケーブルカーに乗って丘の麓へ降り、地下鉄に乗ってホテルへ帰還。
夕食は、日曜でも開いている店が多いホテル近くのムフタール通りでレストランを探すことにした。参加者の勘に頼った多数決でビストロ風のLA BROUETTEに入る。この店には、E 12,05、15,10、21,20 の3種類のコースメニューが用意されていた。私はサーモンのサラダと子羊の串焼き、デザートと続くE 15,10のコースを選ぶ。勘定を済ませるとボールペンをおみやげにくれた。よく見ると誇らしげにURLが印されていた。この店のメニューも帰国後にホームページで振り返ることができた。味については、前夜よりはましとの評価にとどまった。
パリは週末と8月に継いで有名レストランが長期の休みを取る1月であることが重なって、Travelaに出ているような一流店での食事がかなわなかった。明日からのフィレンツェ滞在に大いに期待したい。
プチホテル・ド・パリ http://www.petit-hotel-de-paris.com/
Hotel in Paris http://www.hotel-in-paris.com/
Discount-paris-hotels.net http://www.discount-paris-hotels.net/
Hotels.com http://www.hotels.com/
旅の窓口 http://www.mytrip.net/
Travela http://tvl.travela.net/
Hostelworld.com http://www.hostelworld.com/index.php#
Visit Europe.com http://www.visiteurope.com/
subWWWay http://www.lonelyplanet.com/subwwway/index.cfm
GEEKTELS http://www.geektools.com/geektels/
LES PIPOS http://www.lespipos.com/
ルーヴル美術館日本語ホームページ http://www.louvre.or.jp/
Le Bon Marche http://www.lebonmarche.fr/
LA BROUETTE http://www.labrouette.fr
コズミック158号 2月5日号
2003年1月 パリ・フィレンツェ旅行レポート その3
引き続いて、この1月10日からの「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」のレポートを続けさせていただくが、その前にいつものように海外旅行に関するサイトを紹介しておきたい。
交通機関の乗換案内で知られるジョルダンが、世界の主要都市において事業展開する情報プロバイダーwCities.comより提供されるタウン情報を日本語で公開する「乗換案内 タウン情報」というサイトを運営しているのを発見。地域別都市一覧から都市を開くと、トップバーに「エアリア案内」「歴史的背景」「宿泊情報」「レストラン&バー」「エンターテイメント」「おすすめツアー」などのガイダンスが並び、その下に紹介物件の詳細情報やサイトへのリンクも張られているホテル、ショッピング、レストラン、レクリエーション&フィットネス、コンサート、フェスティバル、美術館などのリストへの導入ボタンが並ぶ。
情報プロバイダーwCities.com(英語)のページを開くと、A selection of cities world wide、Special interest (curry houses of the world)、Spain only、A full list of available cities といった項目が並び、A selection of cities〜を開くと世界の33都市のタウン情報が
公開されている。どういうわけか項目名はドイツ語だ!各項目が開くまでには恐ろしく時間がかかるが、内容は豊富だ。
curry houses of the worldは日本の主要都市まで網羅。こういう趣味性の探求は個人的に高く評価したい。Spain onlyはスペインのみだが、15都市を網羅している。A full list〜は取り扱い都市のリストアップのみでコンテンツはないようだ。
双方とも、ショップやレストランへのリンクが張られているのでそのようなリンク集を活用したい人には便利だろう。もっとも、網羅性の高さと各物件の記事の豊富さではTravelaに遠く及ばない。
「雑学の旅8日間」に出かけている間の格安航空券関係メールマガジンをチェックしていたら、この冬の欧州往復最低価格と思われる激安情報が3誌から流れていたことに気づいた。「欧州系航空会社で行くヨーロッパ 2月2日(日)発限定 二人以上参加」と条件は厳しいがウィーン乗り継ぎで欧州38都市へ足を伸ばすこともできた。価格は会社によってばらつきがあったが42,000円前後だ。
マイレージを稼ぐために利用した熟年層が多かったという話だ。イラク情勢によってはさらに安いものが出回る可能性も充分ある。世界情勢が不安定な時期こそ異文化を知って平和の架け橋になりたいという人は、格安情報とともにOTOAなどのウェブマガジンで旅先の安全情報をチェックしておくことをすすめたい。
さて、1月13日(月)の昼にエールフランス便でパリからフィレンツェへ移動。所要約2時間。軽めの昼食を機内でとりながらアルプスの雪景色とポルトフィーノなどイタリアン・リヴィエラのリゾート地を眼下に眺めることができた。
16:30頃に中央市場近くの3つ星プチホテルBasileaにチェックイン。このホテルは街の中心にある3つ星のPendini、アルノ川沿いの眺めのいい4つ星ホテルRitzと共にアボラッフィオ一家が経営している。「イタリアの素晴しき古都フィレンツェへようこそ!」という観光局顔負けの日本語旅行情報ホームページも開いており、「本当のフィレンツェに出会うために」「おすすめトラットリア情報」など個人旅行者のかゆいところに手が届くような情報サービスも行っている。なお、2001年1月の「フィレンツェ旅の雑学ノート6日間の旅」ではRitzに滞在した。そのときの模様は末尾にリンクしてある「体験記」を参照願いたい。
Basileaの宿泊客はEメールの発信受信が無料で、インターネットの使用も無料。
出発前に自分の使っているプロヴァイダーからインターネット上で面倒な設定なく見られるYahoo!Mail にメールマガジン以外は転送されるようにしていたので、早速、自分宛のメールボックスを開けてみる。返事が必要な数通に英語でメール。後で気づいたのだが、日本語で返事を書くこともできるようになっていた。
Basileaでひと休みしてから、中央市場近くのアリエントの露天市や裏通りの食材店などを覗いて、高級ブティックが並ぶトルナブオーニ通りとアルノ川まで足を伸ばす。ショッピング・ストリートでは前週から始まったバーゲンセールがたけなわでSALDI!(セール)の張り紙で溢れていた。
夜は、ホテルで予約を取ってもらったレストランBuca Lapi(入り口はVia del Trebbio 1R)へ。ここはトルナブオーニ通りに面したワイン造りで有名なアンティノーリ家の館の地下にあるレストランで、十数年前に来たときは、映画や観光のポスターやブロマイドを壁中に貼った地元客で賑わう肉料理が評判のレストランだった。数年間休業していたが、再開後は星なしながら、いきなりミシュランにも取り上げられるようになった。訪れてみると、以前のようにポスターなどを使ったインテリアながらよりシックな店に変貌し、客層も旅行者の割合が増えているようだ。日本語のメニューもあり、この店の名物でもある仔牛肉料理や猪肉料理、フィレンツェ風ビフテキ(2名分でE50)などが並んでいる。
私は、アンティパストを省略して手打ちの幅広パスタ猪肉ソース(E10)と野菜と茸をパンケーキ風にオーブンで焼いたSformato(E20)をメインに選んだ。最近は、地元の人も前菜かパスタ類のどちらかと野菜料理のメインや温かい前菜をメインにするといった食べ方が増えているようで、飲むワインの量も減っている。
ワインはアンティノリ社のものが中心。価格もリーズナブル。白のPomino 2001年(E18)、赤のTenute 1999年(E35)、Badia 1999年(E40)などを皆でシェアした。1人当たりのお勘定はチップも含めてE55ほどだった。
翌日の朝は、昨日は店仕舞いしていた中央市場の中を見物。1階は肉や魚介類が中心で、食品店や酒屋Baroni、食堂Nerboneなどがあり、2階には野菜や果物、ハーブ、ポルチーニなどの茸類、乾燥トマトなどを売っている店が並ぶ。2階の行きつけの店では最終日に乾燥させたポルチーニ茸、乾燥トマト、パスタ用の辛口ハーブ・セットなどを購入した。乾燥トマトを3日かけて戻す方法を書いた貴重な日本語のレシピをサービスしてくれた。
中央市場からはその裏手の台所用品と種物屋Il Civaiolo(Via Taddea 5r)に回り、ルッコラやバジリコ、パセリなどの種を購入。ひと袋E0.5だった。
ここから、パン屋や惣菜屋、屋台が並ぶ裏道を通って繁華街トルナブオーニ通りへ出る。ここで一旦解散。私は、ヴェッキオ橋のたもとにあるトーマス・クックの両替所に行き同社のユーロ建てトラヴェラーズ・チェックを換金。額面通りで手数料は取られなかった。
12:00に昼食を一緒にという人たちとホテルで集まりBasileaのオーナーであるDavid氏に案内してもらって同氏おすすめの中央市場裏手のトラットリアZa Zaへ向かった。ここは、典型的なフィレンツェのトラットリアで生鮮食品市場の近くの地元客が集まる食堂の常で安くて美味しい。この店は「トラットリアZa Za
伝統的トスカーナ料理の作り方」という楽しいイラスト入りの料理本(E10)も出しており、帰ってから料理を再現したいという人にはおすすめだ。フラッシュを多用したホームページも一見の価値あり。
小エビのスパゲッティと温かい前菜である揚げミートボール(Polpettina)をメインにとる。ワインはDavid氏おすすめのGiocondaの赤のNovello(新酒)を注文。飲みっぷりが気に入られたのか2本目はサービスだった。1人、E20ほど。
14:00より、現地ガイドさんにも加わってもらい。拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」のドゥオーモ地区とヴェッキオ地区をほぼ本のイラストマップに沿ったコースで散策。この地区に興味のある方は、「フィレンツェ旅の雑学ノート」のリンク集の2つの地区に関するホームページを参照いただきたい。リンク切れが多い点はご容赦のほどを。
乗換案内 タウン情報http://www.jorudan.co.jp/towninfo/
wCities.com http://www.wcities.com/city_info/index.html
Travela http://tvl.travela.net/
Virtually There https://www.virtuallythere.com/
OTOA http://www.otoa.com/home/index.php
Basilea http://www.florenceitaly.net/basilea/index.html
イタリアの素晴しき古都フィレンツェへようこそ! http://www.florenceitaly.net/nihongo/index.html
2001年1月「フィレンツェ旅の雑学ノート」6日間の旅 体験記
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/flrtour.html
Yahoo!Mail http://mail.yahoo.co.jp/
Antinori http://www.antinori.it/
Florence for foodies http://www.divinacucina.com/code/novella.html
Baroni(準備中) http://www.baronialimentari.it
Sanlorenzo中央市場 http://www.divinacucina.com/code/sanlorenzo.html
Trattoria Za Za http://www.trattoriazaza.it
「フィレンツェ旅の雑学ノート」リンク集 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/firenzeurl.html
コズミック159号 2月12日号
2003年1月 パリ・フィレンツェ旅行レポート その4(最終回)
1月10日からの「パリ・フィレンツェ雑学の旅8日間」のレポートの最終回を始める前に、いつものように海外旅行に関するサイトを紹介しておきたい。
internet.comの記事で「旅行サイトの利用度は、ヨーロッパがリード」という記事があった。記事内容も面白いが各国の人気サイトへのリンクが張られており、メールマガジンならではという構成が新鮮に感じられた。
ZDNetMagazineのサイトに掲載されているYahoo! Internet Guideの「日本のベストサイトはこれだ!!Web of the Year 」も「旅行と地域情報部門」に20のサイトがランキングされており、同じようにリンクも張られている。
もうひとつ同様にリンクを張った記事でLOS ANGELES TIMESのサイトのMaking your way through the Web of travel sitesも興味深い。新聞の編集者が出張などの際好んで使うアメリカの旅行関連サイトがリストアップしてある。
さて、旅行5日目の1月14日(火)は夕方に世界遺産でもある歴史地区の街歩きを終えヴェッキオ橋の上で解散。
夕食は、希望者を募ってホテルから一本道をまっすぐ東に12分ほど歩いたところにあるトラットリア・アッカディ(VIA BORGO PINTI,56r Tel 055-2478410)へ。この店の日本人オーナー・シェフとは、不思議なご縁がある。4年ほど前、対岸のカルミナ教会の近くでお目当てのレストランが閉まっていて困っていたところ、地元の人が「日本人がシェフをしている美味しいトラットリアが近くにあるよ」と教えてもらい、食べ始めたところ、どうも前菜の出し方と味が行きつけの東京高田馬場にあるローマ料理のタベルナ(Tel 03-3232-1997)と似ていた。シェフに会ってみると案の定見覚えのある同店の系列店で働いていたことのあるシェフだった。そのシェフが、2年ほど前に独立して開いた店がアッカディである。
4年前と違いローマ料理の印象は全くなく、完璧なトスカーナ家庭風料理を出す店となっていた。常連客にも地元の職人さんたちが多かった。
料理はおまかせの盛り合わせで出してもらうことにし、前菜は生ハムと鴨の冷製のコロッケと温野菜添え、プリモはスパゲッティの辛み野菜ソースと水餃子風のラヴィオリ、ポレンタの3点盛りをもらった。メインに向かおうとする段階ですでに満腹状態。メインはパスしてひたすらワインを味わった。なかでも、Vernaccia di San GimignanoのCastello di Poppiano2001年が、Vernaccia独特のひなびた藁の香りのような辛みに、ときおり蜜のような甘みが顔を出す絶妙の白ワインだった(E23)。メニューを見るとパスタ類はE9前後、メインはE8〜16だった。
翌日は、午前中フリー。各自、美術館見学やショッピングへ。私も、バーゲンの街に繰り出し、バリーで靴(E120)、サイフ(E50)、ネクタイ(E40)を買ったり、ホテル近くのブティックの半額セールでマンダリン・ダックの革のデイバック(E110)やショルダーバック(E92)を買ったりとショッピングを楽しんだ。
上記の支払いは、当連載でも再三紹介した5.55%の割引が利くアルキカタMasterCardで支払った。帰国一週間後には早々と明細が送られてきていて、E1が約126.5円。割引分を差し引くと約119.5円でどのような両替法よりも有利だった。もちろん、さらに免税手続き分が戻ってくる(はずだ)。
ちなみに、パリの街頭ATMでJCBカードでキャッシングしたケースでは、手数料込みでE1が約131.1円。日本出発当日の1月10日の三井住友銀行でユーロ現金を入手する際のレートは129.45円。同じ日の成田空港のあさひ銀行では131.45円だった。
14:00からは、昨日に引き続いて、現地ガイドさんも加わった、「街歩き」。拙著「フィレンツェ旅の雑学ノート」のイラストマップにあるヴェッキオ宮周辺からサンタ・クローチェ地区を中心に散策。この地区に興味のある方は、「フィレンツェ旅の雑学ノート」のリンク集にある各ホームページを参照いただきたい。
夜は、昔から行きつけのレストランDino(Via Ghibellina 51r Tel.055-241452)で全員参加の“晩餐会”。クロスティーニや揚げミートボールのポルペッティーネ、生ハムなどの前菜を皆ので味わい、プリモ以降はアラカルトで注文。私は、うどん状のPiciパスタのポルチーニ茸和え(E11)と、フィレンツェ風ビフテキ(二人以上分でE40)、デザートにペッコリーノ・チーズの3種盛り(E6.5)を賞味。
ワインはVernaccia di San GimignanoのVinea Doni 2000年(E24)を2本とバリック樽で熟成したサンジョヴェーゼ種100%のキャンティのEtrusco 1999年(E43)、メルロー55%のPromis 2000(E33)、Brunello di Montalcino Rennina 1996年(E73)を残さず空ける。さすがに、食後酒までは手が届かなかった。
日本への帰国便に夜搭乗することになっている翌日は、12:00までにホテルをチェックアウトし荷物を預けて、各自ショッピングや美術館へ。
私は、中央市場やワイン・ショップAlessi、デリテッセンPegnaへ食材購入に向かう。当レポートの第1回目でも取り上げた「フィレンツェ旅の雑学ノート」(P63)で絶賛したCastello di BossiのCorbaia 1997年を市場の酒屋Baroniで見つけたがE194(約2万5千円)もした。念のために販売価格台帳を見せてもらったが、台帳上でもSassicaiaやSolaiaがE130前後で売られていたのに、これらスーパートスカナの有名ブランドよりも高くなっていたのだ。1998年の取材時にはほとんど無名で現地価格も2,500円前後であったのに、帰国後調べてみると、Wine Spectator誌や評論家のRobert Parker氏がCorbaiaを高く評価するようになり、品薄で価格も急上昇しているようだ。そう言えば、DinoでもワインリストにCastello di Bossiを見つけたが、品切れ。品薄でもう手に入らないと言うことであった。
それにしても、E194とは!もっとも投機の対象となればそういうこともあり得るのだろう。この店の勘違いか、私の見間違いという気も未だ残るので間違いであったらご容赦を。なぜE194という値段を素直に受け入れられないかというと、日本では1996年、1997年もののCorbaiaが未だに5千円前後で買えるからだ。
Castello di BossiのワイナリーについてはGoogleでカタカナ検索などを行ってみるとその関連サイトの多さに驚かされた。たとえば、「健康と温泉FORUM実行委員会」というサイトは日頃から、地図から各地の温泉のデータを開くことが出来る「世界の温泉地データ」や連載の「海外温泉地情報 」、ドイツの温泉地だけでも120カ所がリンクされている「海外温泉保養地リンク集」などを利用していたが。なんとこのサイトに「カステロ ディ ボッシ ロングステイ情報」というページがあり、値段は変わっているかもしれないが「1週間2人で滞在:E672(素泊まり)」などという情報が写真と一緒に掲載されている。ワイナリーを訪問してのテイスティングだけもE8でできるそうだ。
さて、メイン・ディッシュまでたどり着けなかったのが心残りだったので昼は再びアッカディへ。トマト・スープ(E10)、幅広パスタの猪肉ソース(E10)と舌平目のグリル(E12)を味わう。白ワインは前述のVernaccia。赤ワインは、周りでハウスワインが美味しそうに飲まれていたので1/2リットルのカラフェ(E4.5)で2本半を6人でシェア。Vernacciaはあまりに美味しかったので無理を言っておみやげに頒けてもらった。
16:55にホテルを出て空港に向かう。19:35発のパリ行きに搭乗予定だが17:25頃には空降着。しかし、早めの出発が幸いした。予定の便が大幅に遅れていて、それではパリで日本行きに乗り継げなかったのだが、予定の一つ前のエールフランス便に振り替えてもらって、事なきを得たのだ。また、通常、免税手続きはEU圏の最終出発地であるパリで行うことになっているのだが、なぜか、フィレンツェ空港の税関でも手続きをしてもらうことが出来た。パリでと言われれば時間がなくて諦めなければならないと思っていたところだったので助かった。
フィレンツェ空港の免税店でも最後の執念でワイン3本とオリーヴオイル1本を購入。結局、7本のワインを持ち帰ることができた。
internet.com「旅行サイトの利用度は、ヨーロッパがリード」
http://japan.internet.com/ecnews/20030203/12.html
ZDNetMagazine Web of the Year http://www.zdnet.co.jp/internet/guide/0302/sp1/
LOS ANGELES TIMES:Making your way through the Web of travel sites http://www.latimes.com/travel/la-tr-webfaves2feb02001456,0,2934019.story?coll=la%2Dtravel%2Dheadlines
「フィレンツェ旅の雑学ノート」リンク集 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/5894/firenzeurl.html
アッカディを紹介するページ http://illevante.fc2web.com/326/ACCADI_g.htm
Castello di Bossi http://www.castellodibossi.it/
Wine Spectator http://www.winespectator.com/
Robert Parker Online http://www.erobertparker.com/welcome.asp
アリタリアのワイン機内販売の頁
http://www.alitalia.co.jp/page/alitalia.home.delivery.service.wine.selection.htm
MyWineClub(Castello di Bossi紹介の頁)http://www.hapima.com/sh/mywine/2001au32/
カステロ ディ ボッシ ロングステイ情報 http://www.onsen-forum.co.jp/column/longstay/longstay03.html
上記ツアーの現地日系オペレーター http://members.tripod.co.jp/KOTTO/
コズミック160号 2月19日号
デジタル旅行コンテンツが一斉に花開き始める2003年春!?
1、2月とデジタル旅行コンテンツTravelaの機能や実際に使ってみての感想を書いてきたが、ここに来て、「海外都市情報」コンテンツをリニューアルさせた旅行関連サイトが目立つようになってきた。
たとえば、日本航空のホームページにもリンクしている「JALワールドシティガイド」は世界数十都市のトラベル・インフォメーションやホテル・リスト、見どころやエンターテイメント・現地ツアーなどを集めたツアー・ガイド、ゴルフなどのスポーツ&レジャー、都市の個性を紹介するトピックス等を持つデジタル・ガイドブックを展開している。各都市のトップにある「シティ・インフォメーション」からはPDF型式の地図を開くことが可能で、「ショップ&レストランリスト・ガイド」からは該当物件の「地図位置」をクリックしてPDFの地図に飛ぶこともできるようにリニューアルされた。
一方、全日空のトップページからたどり着くことができる「海外観光地ガイド」は、先々週号で紹介した交通機関の乗換案内で知られる「ジョルダン」も借用している海外の情報プロバイダー「wCities.com」の情報を全日空の国際線が飛んでいる都市に限定されているが公開を始めている。こちらは、ホテルやレストランなどのオリジナル・ホームページのURLも掲載しているものの、どういうわけかリンクは張られていない。
「海外都市情報」コンテンツのリニューアルが航空会社サイトから始まっているのは興味深い。航空会社サイトは航空券を販売するのが主要目的であるから、無添乗員旅行を支える現地情報やホテルなどの個人旅行者に不可欠な旅行商品情報が必要となるからだろう。
航空会社ばかりでなく、航空会社16社の協同出資で運営されているタビニのような海外旅行販売サイトも、海外のホテル情報などを転用しているようだ。タビニは見切り発車したせいか、各ホテルの詳細情報の多くは日本語の項目名に本文は英語のままで入っているという状態だ。
ところで、海外の企業が集めた都市情報を転用するというのはいかがなものだろうか。自動化が進んできたとはいえ翻訳の手間もかかることだろう。
確かに、アメリカの旅行販売サイトの両雄ExpediaとTravelocityを見てみると、前者はFodor's社、後者は Frommer's Guide で有名なWiley Publishing社のウェブ化したガイドブックの情報提供を受けており、消費者は「現地情報」と見比べながら購入する旅行商品を組み合わせていけるので便利だ。
しかし、日本人が旅行コンテンツに求めるニーズは欧米の旅行者とは明らかに異なっている。ショッピングやグルメに関する情報を重視する国民性や欧米とは異なる設備やテイストのホテル選択基準を持つ点などを考慮してコンテンツ作りを行ってもらいたいものだ。個人的には高く評価したいが、実業之日本社が出したミシュランの「グリーンガイド」や同朋舎出版が翻訳出版した「タビト」や「望遠郷」といった欧米の著名ガイドブックの翻訳版がことごとく失敗していることからも、旅行コンテンツの直輸入が受け入れられる余地が少ないことが分かる。
むしろ最近は、欧米のガイドブックが日本のガイドブックの長所を学び始めて、詳細な地図や個人旅行者の動線に沿った必要情報を画像を添えて紹介するようになってきた。しかし、ことウェブ上の旅行コンテンツに関してはブロードバンド時代に即したヴィジュアル化は欧米でも遅れている。たとえば、Virtually Thereや前述のwCities.comといったウェブ・コンテンツもショップやホテル、レストランの単体情報はカードのように引き出せるものの、そのアクセスや個人旅行者向けの基礎情報など無添乗員の旅を円滑にする記事と地図は見事に欠落している。
欧米の旅行販売サイトを見ると、収益性では航空券を抜き始めた「ホテル販売」をサポートするために、ホテルの位置図や客室などの画像をようやく揃え始めた程度だ。
では、日本のガイドブック制作技術は世界の最先端を行くものでありながら、なぜ、この取材編集技術を生かした、ウェブ上の旅行データベースが今まで構築されれなかったのだろうか。
ガイドブックの編集者などに聞いてみると、意外なことがネックになっているようだ。ひとつは、ガイドブックの制作を取材・編集・出版・販売まで一貫して行う出版社が皆無に近く、下請け会社やフリー・ライターが実際の現地情報や写真を収集しており、出版社が直接所有しているケースは少ないという点だ。
ガイドブックをウェブ化し、デジタル化のメリットを出すには紙情報の数倍のデータを投入し、外部のサイトにリンクを張るなど新たにデジタル向きの編集作業をゼロから行わなければならない。紙のガイドブックとして市販されている本の電子出版データをそのままウェブ化するわけにはいかないのだ。
また、著作権などの権利関係もクリアしなければならない。さらに、紙媒体なら「取材から出版まで1年以上かかるので」などと情報が間違っていてもいいわけがある程度とおるが、ウェブ版ではより頻度の高い情報更新が要求される。
Travelaの編集部を覗くと、ほとんど24時間態勢でメールやインターネット電話を駆使し、数カ国語を操って情報更新を絶え間なく行っていた。
今後は、先行するTravelaに限らず、多くの出版社やIT関連企業が態勢を整えて、優れた「デジタル旅行コンテンツ」を世に問うてくることだろう。既に紹介したブロードバンド・ポータルAIIにある地球儀上で衛星からの天気予報情報等を提供するGlobe Eyeのように、地球儀上の特定の地点をクリックすることにより各国の「為替、交通、宿泊情報」などを旅行者向けに提供することを検討中という。
先月、公開中のTravela「パリ」版を利用してパリを旅し、欧米の旅行コンテンツでさえ実現していない、ズーム自在なクリッカブルマップや外部の有用なホームページへの日本語解説付きリンクがこれからの海外個人旅行を変えていくものと確信した。
とくに、パリの交通公団やオペラ座、現地ツアー主催会社、レストラン・サイトのメニューページ、プチホテルの日本語ホームページ、ワインショップやブティックのサイト、美術館の公式サイトなどへTravelaから自在に飛んでみると、このTravelaが個人旅行者の流れに沿った予約・購入のブッキング・エンジンであることを痛感した。
オンライン販売の行き着く先は、ホテルや航空会社などのサプライヤーから消費者に直結する流通チャンネルのショートカット実現にあると思われる。
なぜなら、オンライン販売によりサプライヤーはより収益性の高い消費者直販や販売チャンスのギリギリまでの追求が可能となる。また、消費者も「インターネット優待価格」やキャンペーン、ラストミニッツ価格で直接ホテルや航空会社にオンライン予約をすることが可能となり、サプライヤーが持つフレッシュで詳細に渡る情報をウェブやメールで知ることができるようになるからだ。
しかし、パリだけでもオペラのチケットや交通パスの販売元などまで含めたら必要とされるサプライヤーは1,000を下らないはずだ。だからこそ、優れたガイドブックの編集技術に基づき、「適材適所」のハイパーリンクが埋め込まれたTravelaのようなウェブ・コンテンツが不可欠になってくるのだ。
今回は、少し理屈っぽくなってしまったが、連載160回目を迎えるに当たり、「海外個人旅行・特別講座」は、Travelaなどの先鋭的な旅行サイトを使いこなすノウハウを中心とする「海外個人旅行・インターネット活用講座」へと方向転換させていただきたい。もっとも、初期の段階から「インターネット活用講座」へと方針変更されていたことは、最初からの読者はとっくにお気づきのことだろう。
次回は、きな臭くなってきた世界情勢に鑑み、「インターネット活用最新危機管理術」について書かせていただく予定だ。
JALワールドシティガイド http://www.jalcityguide.com/world/
ANA 海外観光地ガイド http://svc.ana.co.jp/travel/city-info/index.html
wCities.com http://www.wcities.com/city_info/index.html
乗換案内 タウン情報 http://www.jorudan.co.jp/towninfo/
タビニhttp://www.tabini.com/
Virtually There https://www.virtuallythere.com/
Expedia http://www.expedia.com/
Travelocity http://www.travelocity.com/
Fodor's http://www.fodors.com/
Frommer's Guide http://frommers.com/
Travela http://tvl.travela.net/
Globe Eye http://www.aii.co.jp/contents/globe/globe/globe_2.html
コズミック161号 2月26日号
インターネット活用最新危機管理術 その1 情報収集編
私は、旅の出発が近づいてきたら、当連載でもたびたび取り上げているテキサス大学の地図サイトPerry-Castañeda Library Map Collectionを開くことにしている。 トップページのOnline Maps of Current Interestを見るとIraq Mapsが別格扱いで最上部に置かれ、Afghanistan Maps、Cote d'Ivoire(象牙海岸)、India Maps, Pakistan Maps and Kashmir Maps 、Israel Maps with Gaza and West Bank 、Korea Maps、Philippines Maps と紛争や事件が発生している地域もしくは予想される地域が並んでいる。
2月末現在、Iraq Mapsのページを開くと、爆撃機のパイロットが使う戦術航法図(TPC)やイラクのミサイル発射基地位置図、核関連施設という物騒な地図を始め、イラクの油田と製油施設の分布図など数百枚の地図がリンクされている。
同時多発テロの直後には世界貿易センターや国防総省、ハイジャックされた飛行機の航跡図などにリンクが張られていた。
このサイトはCIAなどの支援を受けており、アメリカ政府の意向を反映した掲載がされているようだ。紛争地の選択基準もあくまで「アメリカにとっての」ということを念頭に置いて見る必要があるだろう。
ここには狂牛病や口蹄疫の発生地域マップや大地震、大規模山火事、タンカー事故などの災害発生時の被災地図も掲示される。
Current Interestの下には、時差や日照時間、2地点間の距離計算機能などを持つ地図を集めたElectronic Cartographic Reference Resourcesや地域別地図、都市別地図、歴史地図、ワイン・マップ、など平時の旅行に役立つ地図も多数網羅している。
テロに関する警告や疫病被害に関しては米国国務省領事部のホームページも、米国国籍保有者に対する情報発信だが要注目だ。
現地の生情報や市民の声などを知るには、現地の新聞を読んでみるのが一番ではないだろうか。最近は、主要新聞の多くがウェブ版を無料公開しており、登録者に対して無料でメールマガジンを毎日届けてくれる新聞社も少なくない。
現地の新聞を探すには、いくつかある世界の新聞のリンク集を見るとよい。
newspapers.com はインターネットで読める世界中の新聞や通信社サイトのリンク集で、EntertainmentやBusiness、Industryなどのジャンル別や国別・都市別・新聞名別など検索方法も多様。Abyz News Links は新聞社のほかラジオ局やテレビ局もリンクしており、トップページ右上のHOTSPOTSにはイラクなど紛争等で世界の注目を浴びている地域へのショートカットも設けられている。
米国Yahoo!の News and Media 欄にも、Internet Broadcasts やJournalism 、Magazines 、Newspapers 、Radio 、Television などに分類して多数のニュースソースにリンクが張られている。Web Directories には上記のAbyzなどのリンク集が並んでいる。
各国のYahoo!にも同様のリンク集があるのでトップページ下段のLocal Yahoo!sから飛んでみるとよいだろう。
私は、New York TimesとウィーンのKurier紙のメールマガジンをとっているが、日本の新聞では見られないような、視点や思考が見られて面白い。両紙とも自分の興味のある分野のニュースをカスタマイズして配信してもらうことが可能で、
Travelを登録しておくと日本では知られていないようなリゾート地や穴場、お得情報などが届く。実は、私はこちらの方に嵌ってしまっている。
先週のKurierにはドイツ駐留米軍がオーストリア経由でイラク方面へ移動する際の予想通過ルートが地図入りで出ていた。紛争地と平和と思われる自分の旅行目的地が思わぬ関わりを持っていることが分かるのもある意味で怖い。
ドイツやフランス、スペイン、イタリア、ポルトガル語の新聞であっても英語版のGoogle の翻訳機能を使えば英語で読むことができる。日本語版Googleから英語版へ移るにはトップページのGoogle in Englishを押すとよい。Preferences のSearch Language設定が推奨のSearch for pages written in any languageになっていることも確認しておいた方がよいだろう。
新聞の正式名称などから検索結果一覧を出すと、英語ページを持っていないサイトは検索結果の右肩にある[Translate this page]をクリックするとサイトのレイアウトやデザイン、写真はそのままに英語翻訳画面が出てくる。現地語しかないようなローカル観光局や都市ポータル、現地発ツアー、地方交通機関、旅行リンク集、音楽やスポーツなど趣味関連サイトなどの英訳をするのにも大いに役立つ。
Googleは英語ページの日本語翻訳機能を開発中とのことだが、公開が遅れに遅れているようだ。英語ページの翻訳が必要な場合はGoogle検索エンジンを組み込んでいるエキサイトのウェブ翻訳機能を使うとよい。検索したURLを翻訳のボックスに入れるだけで日本語翻訳画面が見られる。また、エキサイトには和文英訳機能もあるので自社のホームページの英語バージョンを簡単に試作することもできる。
新聞については、以前にも取り上げたが、Cyber NewseumというサイトのToday's Front Pagesというページで、その日の世界27カ国の199誌の新聞第1面のJPEG画像を、Page Listのトップバーの5大陸別分類から選んで行って閲覧することもできる。PDF画面のズームイン機能で詳細を読むこともできるし、プリントアウトも可能だ。
新聞社のオリジナル・サイトへのリンクもあるので、さらに詳細を知りたい、あるいは第1面以外の記事も読みたいという人はここから飛ぶこともできる。
朝日新聞と読売新聞の日本語版も含まれており、PDF画面は日本語対応していないパソコンでもインターネットさえ繋がっていれば読めるわけだから海外旅行中にインターネット・カフェなどで読みたいときには便利だろう。
ラジオやテレビの放送局、ウェブ放送局などを1,600局以上網羅した「世界のインターネット放送ガイド」も便利だ。24時間ライブ、録音、オンデマンド等、各種のスタイルでストリーミング放送されているものの中から、番組の更新頻度の著しく低いもの、コンテンツの乏しいもの、個人の趣味的なもので永続性に疑問がもたれるもの、有料配信のもの等を除いてリンクしてある。右フレームからテレビとラジオ局を国・地域や放送ジャンル別で選べる。ブロードバンド局も選択可能だ。
一昨年の同時多発テロでも発生したように、インターネットではニュース・サイトにアクセスが殺到し不通状態に陥るといった恐れもある。また、当時ニューヨークの一部で発生したようにテロの直接の影響でプロヴァイダーの機能が停止してしまうといった事態も起こりうる。
そのようなときに役立つのが、手のひらサイズの短波ラジオだ。最近は、インターネットと補完し合うラジオ局も増えてきた。とくに、われわれ日本人には、衛星を利用し世界8カ所から22カ国語で短波放送を行っているNHKの「ラジオ日本」が万一の際に心強い情報源となる。
「ラジオ日本」のサイトがNHKの海外TV放送サイトと統合されてできた「NHKワールド」では、NHKがラジオとテレビ、インターネット・ストリーミングによって行っている海外発信を案内している。国際短波放送「NHKワールド・ラジオ日本」の周波数・番組表や「NHKワールドテレビ」の番組表、NHKなどの日本語番組の放送を行っている海外テレビ放送局へのリンクもある。地域別の海外安全情報やニュースが音声のストリーミング放送で聴けるほか、アジア向けの英語によるストリーミング動画放送もある。
最後に、海外で短波ラジオを聴くのに役立つ秀逸なホームページATLANTA DX ONLINEを紹介しておこう。アトランタ滞在の日本人ビジネスマンが運営するヴォランティア・サイトだ。とくに海外日本語放送最新スケジュール一覧表や日本BCL連盟の情報やその機関誌の記事の一部がサイト上で読めるのは短波受信初心者には心強い。リンク集も充実している。
Perry-Castañeda Library Map Collection http://www.lib.utexas.edu/maps/
米国国務省領事部 http://www.travel.state.gov/
Googleの英語版http://www.google.com/
エキサイトのウェブ翻訳機能http://www.excite.co.jp/world/url/
newspapers.com http://www.newspapers.com/
Abyz News Links http://www.abyznewslinks.com/
NEWSPAPERS refdesk.com http://www.refdesk.com/paper.html
Yahoo! News and Media http://dir.yahoo.com/News_and_Media/
Cyber Newseum http://www.newseum.org/cybernewseum/index.htm
世界のインターネット放送ガイド http://www.webcastpilot.com/japan/
NHKワールド http://www.nhk.or.jp/nhkworld/index-j.html
ATLANTA DX ONLINE http://jack-ohmori.com/
コズミック162号 3月5日号
インターネット活用最新危機管理術 その2 海外旅行環境把握編
海外旅行環境把握編と言うと大げさだが、今回は、戦乱や大規模テロ、大災害が起きたときに、航空機の運行状況や現地情勢、外務省の渡航情報などがどのような状況にあるのか知るために役立つサイトを取り上げていきたい。
日本の外務省が発する観光旅行延期勧告(渡航情報)や海外危険情報、及び伝染病や風土病、検疫などの世界の医療情報は外務省サイトの「渡航関連情報」ページから見ることができる。現在、「渡航関連情報」トップの左上の「海外安全ホームページ」の項を開くと世界地図、国・地域名、エリア名の3通りから「国・地域情報」を開くことができる。また、「海外赴任者のための安全対策小読本 」「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロQ&A」といった小冊子をPDF型式でプリントアウトすることもできるようになった。
渡航情報(危険情報)のページを見ると「十分注意して下さい」、「渡航の是非を検討して下さい」、「渡航の延期をおすすめします」、「退避を勧告します」 の4段階に分けた危険情報が表示されており、各国別の詳細情報を開くこともできる。3月5日現在、イラクの項を開くと問い合わせ先の在イラク日本国大使館の項は「イラク人職員が日常的に勤務し、在ヨルダン日本国大使館イラク担当館員が定期的に出張して勤務しています」と表示されていた。
「海外安全ホームページ」トップの下段には、「過去の情報検索」、「世界の医療情報」、「月別海外安全情報発出状況」、「渡航情報・更新履歴」、「安全対策基礎データとは」、「海外旅行のご注意」などの項目が並んでいる。
下段には、外務省領事移住部邦人保護課の「海外安全相談センター」コーナーもあり、外務省が発する渡航情報(危険情報、スポット情報)を同センターを通じて海外安全テレフォンサービス 、海外安全情報FAXサービスなどの手段で提供している。また、「海外安全相談センターよりのお知らせ」には「非日本語環境パソコンからの渡航情報の(日本語)閲覧」方法も紹介されている。
最下段にある「リンク集」を開くと、海外邦人安全協会、厚生労働省検疫所、
海外進出企業向け「海外安全ホームページ」、 海外邦人医療基金、英国外務省、米国国務省、国際旅行医学協会、世界保健機構、在外公館、米疾病管理センターなどへのリンクが張られている。
中東情勢の緊迫に伴いその役割が注視されている国連の国連On Line (国連広報センター)のホームページも注目したい。国連の組織や役割を分かりやすく解説するとともに、各国連機関へのリンク集も設けてある。国際的ニュースを掲載する「毎日の動き」や「国連ツアー案内」、「テロ」、「現在展開中の平和維持活動」など海外旅行に関わる情報も多い。また、国連の最近の動きを動画で解説する「国連ブリーフィング」やウェブ上での国連本部バーチャル・ツアーも用意されている。メールマガジンも発行している。
よりリアルな現地の安全情報や事故例は、日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)が運営するOTOAドット・コムのサイトで知ることができる。日本の旅行会社の手配を実際に行っている加盟現地手配会社の海外811の拠点から集まる情報だけに現地の旅行者を取り巻く環境がよく分かる。
昨年8月の中欧の大洪水、10月のバリ島爆弾テロなど大災害や事件が起きるたびに旅行者に役立つ現状報告や対策に役立つ情報源などを紹介してくれている。また、「米国テロ関連」といったコーナーもある。
トップページには「新着海外情報」の一覧があり、観光情報、現地便り、トラブル事例、渡航先速報をアイコンで区別し、各情報項目を開くと詳細情報と情報提供会社名が現れる。左フレームには外務省海外安全ホームページや厚生労働省検疫所情報、国土交通省ホームページなど安全管理に役立つリンクがあり、大事故などがあるとここに臨時の関連情報リンクが設けられることもある。
トップバーにある「トラベルサポート」の項からは現地の安全情報や基本情報を国・都市別で開いていくことができる。「旅の情報館」には、ブロードバンド対応の海外ビデオのストリーミング配信や「お役立ち豆知識」、「トラブル対処」コーナーがある。
航空関係のページもいくつか紹介しておこう。国土交通省 航空関係のホームページは、米国の同時多発テロ事件を受けての航空保安対策の強化に関する案内や航空安全に関する統計やレポート、各航空会社のサービスと運賃等の情報公開、日本の各空港の概要とリンクなどが並ぶ。
ATCSCC米国航空交通管制システム指令センターのサイトは、トップページの地域名や地図から全米の主要空港のリアルタイムな発着・遅延状況を知ることができる。下部のVisit the FAAをクリックすると上部機関である米国連邦航空局のページに飛び、軍事演習など空の安全に関する航空情報も閲覧できる。
FlightArrivals.comは、成田、関空なども含めた世界の数百の空港を発着する民間航空機(貨物機を含む)の出発、到着、遅延状況などをフライト番号、空港名、あるいは空港名と航空会社の組み合わせでリアルタイムに検索できる便利なサイト。アメリカの71の空港に関してはStatus(天候、遅延状況、テロ等による閉鎖など)も分かる。出発/到着に関しては30分前から90分後までの2時間を表示。なお、北米以外の空港の表示は必ずしも正確ではないようだ。
Flight Explorer は、北米と太平洋、大西洋の一部をカバーするフライト・トラッカー。個別のフライトナンバーを入力すればフライトのデジタル情報や飛行データが表示される。機内で表示されるデジタル・マップが各自のパソコン画面で見られるわけで、緊急時に知り合いの搭乗しているフライトがどこに位置するのかを知るときなどに大変役立つ。
FlightViewも同様の機能を持っているサイトだ。いずれも、航空会社名を選んでから現在飛行中の便のJL010、JL006といったFlight numberを入力するとよい。
「地球を壊す」ような異常事態は起こるとは思えないし、あってはならないがが、地球環境に影響を与えるような大災害は、米国赤十字とCNN等が共同運営する世界の自然災害の発生状況をオンラインで世界地図上に示すサイトEarth Watchを見るとよい。トップの世界地図上の嵐や火山噴火、地震、干ばつ、飢饉、洪水、雪崩、森林火災などのアイコンをクリックすると詳細が分かり、人為的災害や環境汚染などに病む地球の悲鳴が聞こえてくるようだ。左フレームには災害関連のホームページへのLINKSや災害関連記事の膨大なバックナンバーを集めたALL STORIESのページがある。
現在、世界地図上には韓国の地下鉄火災事故やアメリカのロード・アイランドでのナイトクラブ火災などが表示されている。
日本語の災害・疾病関連サイトも急速に充実してきている。地図を活用したものとしては、阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、アジア地域における多国間防災協力を推進していくことの必要性から生まれたアジア防災センターのホームページがある。洪水や地震、山崩れなどの発生状況を地図上で示しTopicsをクリックすると詳細情報が開く。このほかにも、民間の危機管理情報総合サイト レスキューナウ・ドット・ネットが「ワールド災害Now」のページで災害や疫病の情報を発信している。
外務省「渡航関連情報」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/index.html
外務省「海外安全ホームページ」 http://www.pubanzen.mofa.go.jp/
国連 On Line (国連広報センター)http://www.unic.or.jp/
OTOAドットコム http://www.otoa.com/
国土交通省 航空関係のホームページ http://www.mlit.go.jp/koku/koku.html
ATCSCC http://www.fly.faa.gov/
FlightArrivals.com http://www.flightarrivals.com/
Flight Explorer http://www.flightexplorer.com/FastTrack.asp
EarthWatch http://www.disasterrelief.org/EarthWatch/
アジア防災センターhttp://www.adrc.or.jp/top_j.asp
レスキューナウ・ドット・ネット http://www.rescuenow.net/
コズミック163号 3月12日号
インターネット活用最新危機管理術 その3 情報源編
イラクを中心とする中近東情勢の緊迫に伴い多くのメディアやポータル、リンク集がイラク関連の情報ページを作り始めている。今回は、イラク関連を中心に、世界情勢と旅行環境を見極めるために役立つ情報源やリンク集を取り上げたい。
4,500に上るメディアからニュースを集め完全自動化したシステムでウェブ・マガジン的なレイアウトに組み直す米GoogleのNews機能(ベータ版)は、世界の最新ニュースをチェックするのに大変便利な機能だ。ほぼ15分ごとに4,500のメディア・サイトをチェックし直し、News画面には何分前のサーチで見つけ出された記事かも表示され、ニュース・ソースに画像があればそれも添えられている。もちろん、News画面の記事からメディアのオリジナル・サイトに飛び詳細記事や画像を開くこともできる。
Googleには画像を検索するImageサーチ機能がある。世界中のウェブ上にある4億2,500万枚の画像が検索対象となっており、News画面の事件名や地名、人名などをキーワードにImageサーチすれば夥しい数の現場写真や地図などが検索されて出てくる。現場の状況を把握するのに役立つだろう。
同じように、EarthCamやWebcamSearch.com などのライブ中継カメラ検索機能を持ったサイトも現地状況の把握に役立つ。
アメリカのCNNやABCNEWS、オンライン・ニュース局MSNBC.comなどのサイトはニュースの閲覧に役立つばかりでなく、Travel欄を開けば、旅行者の危機管理に役立つ情報を集中的に見ることもできる。
たとえば、CNNのTravel欄には「U.S. airlines to loosen rules if war comes」と有事の際、複数の航空会社がキャンセル料金等の条件を緩和するという記事を載せていた。また、ABCNEWS のTravel欄には「Terror Threat Could Close Tourist Sites」と題する、新たなテロなどが発生すればいくつかの観光スポットが閉鎖されるだろうという観測を掲載していた。
一方オンライン・ニュース局のMSNBC.com は「CONFLICT with IRAQ」というページを新たに設け、イラク問題に関する記事を並べている。
CONFLICT専門のサイトもある。米国太平洋軍司令部の英語ホームページがそれだ。演習や移動などの軍関係情報のほか、ReutersやAssociated Pressなどの通信社から配信されるテロや軍事情勢に関するニュースもトップページに並ぶ。
日本の海外旅行関連ニュースについては、一般メディアについては省略するが、旅行業界などが運営する充実したサイトがいくつかあるので紹介しておこう。
よりリアルな現地の安全情報や事故例は、前号でも取り上げた日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)が加盟現地手配会社の海外811の拠点から集まる情報を掲載するOTOAドット・コムのサイトを見るとよい。
旅行業界誌トラベルジャーナルが一般向けに運営する旅行情報サイト「旅天国」も要注目だ。情報網を駆使した毎日更新の「たびてんニュース」や「現地ホットレポート」が要注目。無料のメールマガジン「旅通信」は米同時多発テロ発生時も関連情報を号外で速報した。
このほかにも、旅行業者向けのウェブ・マガジン「トラベルビジョン」や政府観光局のニュースを中心にエコツーリズムなどの情報も発信するオンライン・マガジン「旅コム」なども要注目だ。
社団法人日本旅行業協会(JATA)のホームページにはニュースはないが、「安心・安全の旅」、「旅と健康」、「航空会社の安全対策情報」などの記事がある。また、「消費者相談コーナー」には、 キャンセル料などについて分かりやすく解説した「ご存知ですか 旅にもルールが」があり、「旅行業まるわかり」には「旅行業法・標準旅行業約款」の全文もある。
官公庁のサイトも見てみよう。厚生労働省は「国内の緊急テロ対策関係」ホームページというページを設けて、「生物兵器テロの可能性が高い感染症について」「国内でのテロ事件発生に備えたテロ対策の再点検等について」など同省関係の記事があるほか、トップページ下部には「米国における同時多発テロ事件関係」リンク集があり、首相官邸や国土交通省、外務省、防衛庁、警察庁、消防庁、文部科学省、国立感染症研究所などのテロ関連ページへのリンクが張ってある。
省庁のサイトでは外務省の「テロ対策関連」というページにも「取り組み」や「談話」などの記事のほかリンク集もある。
世界195カ国・地域の1000を超える旅行計画に役立つサイトを集めたリンク集WORLDNAVI.NET は「イラク攻撃問題に関するサイト」というページを設け、
「アメリカの主張」「イラクの主張」「国連の対応」「日本の立場」「ニュース・情報源」などに分類している。
中東地域の政治経済の動きを世界のエネルギー情勢と合わせて分析し、日本経済の発展に尽くす目的で1974年に設立された財団法人中東経済研究所のホームページもイラク情勢に関する情報収集に役立つだろう。
「イラク原油に関わる基礎情報」「米兵受け入れ決議案を否決したトルコ国会と米国のイラク攻撃問題」などのレポートが掲載されており、収録総数2200件以上に及ぶ膨大なリンク集や「米国における同時多発テロ事件お役立ちリンク集」も貴重だ。なお、一部は会員限定の情報となっている。
ついでに、中東関係の情報源を紹介しておこう。サウジ・アラビアの新聞社が運営する英語ホームページArab.netはトップページには主要メディアが発信するニュースを集めたMideast newsが並んでいるほか、トップバーの国旗から各国データに入っていける。また、左フレームのMagic Carpetからは各国別の充実したリンク集を開くことができる。
アジア、中東を中心とする情報ポータル東方観光局は国別のデータや地図、画像、中東だけでも560に及ぶリンク集を持ち、情報の宝庫と言える。
異文化理解をテーマに@niftyワールドフォーラムの中近東・アフリカのページも情報収集に役立つだろう。
Google News http://news.google.com/
Google Image http://www.google.com/preferences?hl=en
EarthCam http://www.earthcam.com/
WebcamSearch.com http://www.webcamsearch.com/
CNN.com http://www.cnn.com/
ABCNEWS http://abcnews.go.com/
BBC WORLD http://www.bbcworldwide.com/
MSNBC.com http://www.msnbc.com/
MSNBC.com CONFLICT with IRAQ http://www.msnbc.com/news/attack_front.asp
米国太平洋軍司令部【英】 http://www.pacom.mil/
Euro News http://www.euronews.net/
OTOAドットコム http://www.otoa.com/
旅天国 http://www.tabiten.ne.jp/
トラベルビジョン http://www.travel-vision-jp.com
旅コム http://www.tabicom.com/index.html
社団法人 日本旅行業協会 http://www.jata-net.or.jp/
厚生労働省「国内の緊急テロ対策関係」ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/j-terr.html
外務省 テロ対策関連 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/terro0109/
WORLDNAVI イラク攻撃問題に関するサイト
http://www.worldnavi.net/topics/iraq_links.html
中東経済研究所 http://www.jime.or.jp/
中東経済研究所 米国における同時多発テロ事件お役立ちリンク集 http://www.jime.or.jp/html/usterror/links.htm
Arab.net 【英】http://www.arab.net/
東方観光局http://www.eastedge.com/
arabiago.com(あらびあご どっとこむ)http://www.arabiago.com/index.htm
@niftyワールドフォーラムhttp://forum.nifty.com/fworld/index.htm
このページは
です
無料ホームページをどうぞ