連載当時の『りぼん』付録のトランプより↓
 

りぼんマスコットコミックス版 全6巻
1983年〜1985年

集英社文庫コミック版 全3巻
1999年

『銀曜日のおとぎばなし』
萩岩睦美
りぼん1983年1月号−1984年12月号

ストーリー

 ロンドンで暮らす心やさしい青年スコットは森で小人族の王女ポーと出会い親友となる。
しかし小人族は今まさに絶滅の時を迎えようとしていた。危機を救うには伝説の「にじの玉」を見つけるか、
人間を生け贄として捧げなくてはならない。そんな折、毛皮商であるスコットの父親が獲物を追って小人の森に入り込み、行方不明になってしまう。

自己中心的思い入れ。

 この作品は「りぼん」1983年新年号から連載が始まっている訳ですが、私が知ったのは遅く、11月号からでした。クラスで前の席に座ってた女の子が持ってたペーパーバッグのイラストがあんまりかわいいので気になっていたところ、今月号のりぼんの付録だと知り、放課後パンクした自転車を漕ぎながら買いに行った思い出があります。
連載ではすでに第一部が終了しており、第二部に向けて構想中とのことで、連載休止されている時期でした。しかし一週間後にはコミック第一巻が発売されるという情報を知り、発売当日、近所の本屋を周るも入手できず、結局自転車で30分先の書店で購入。自分でコミックを買ったのはドラえもん以来(笑)の経験でした。
以降、後ろ指を差されながらも「りぼん」を定期購読。ファンレターは出すわ、イラストを投稿するわ、(しかも本誌に掲載されました(^^;)う〜ん、青春?してたなぁ。

 本作品が連載されていた当時の「りぼん」3大連載は「ときめきトゥナイト」と「月の夜 星の朝」と本編とされていましたが、他の2つの行き当たりばったりの展開に比べ、「銀曜日」はストーリーが良く練られており、そのために連載が早く終了してしまった感が否めません。しかしその分完成度はダントツです。ポーの父親の死とスコットとの関係、女王はなぜポーに冷たい態度をとるのか。「にじの玉」の隠し場所は? など、推理小説的興味もさることながら、なんといってもポーのかわいさが絶品です。(当時ポーが好きだというと、ロリコンと言われました。おいらどちらかっていうと年上好みなんだけどね)

ところで、3大連載のうち他の2編はアニメ化や実写映画化されたりしているのに、「銀曜日」が映像化されんのはおかしい、と思っていたところ、1984年3月より「とんがり帽子のメモル」の放送が始まりました。予告を見て、ひょっとして「銀曜日」が原作では・・・と期待しましたが、無関係な作品みたいです。しかし、某巨大掲示板サイトでの書き込みを読むと、東映が作者にアニメ化を申し込んだところ、イメージが変わるという理由で断られ、(話が暗すぎたからという説も)代替オリジナル作品として制作されたということらしい。まあ、トイレの落書きとも評される某掲示板のことなので、真実は判りませんが。。。どなたか事情をご存知のかたいらっしゃいましたらお知らせください。

その他の萩岩作品

小麦畑の三等星 全3巻
パールガーデン 全2巻
うさぎ月夜に星のふね 全3巻
アラビアン花ちゃん 全2巻
水玉模様のシンデレラ 全3巻

「水玉模様」は最近女性向雑誌「Chorus」に連載された大人向け作品。
個人的なお奨めは「小麦畑の三等星」。「銀曜日」以降、メルヘンタッチの連載が続きますが、「銀曜日」の前に連載されたこの作品は学園サイキックもので、主人公碧穂の能力は少女SFマンガ最強かもしれません。
碧穂がクライブの片目の色の違いからあることを指摘する部分では、推理小説ファンもニヤリとさせられます。

付録(その1)  付録(その2)  ポスター  イメージレコードについて