八重山日記 ’99春

日本最先端 与那国島は 僕の八重山病 発病地でもあります。
5年ぶりに訪れましたが、思い入れが強すぎて 久々のはずなのに
懐かしいという気持ちは無く、なんて言うか いつもここにいたような...
そんな気がしました。
そして遠く離れてしまった今でも、近くに感じています。

比川浜では 再びキャンプ生活となりました(6日間)。
天気の悪さにもかかわらず、とても気持ちよく過ごせたのも
同じ時間の流れにいた 人達のおかげと思わずにはいれません。
やはり 旅の良さは 出会いできまりますね。

島では いつも 浜から海を眺めてました。
海と風の音。 贅沢な時間。
何もしてないのに 時は無情にも過ぎていきました。

ちょっとは動かないと いけないかなと思い 、
一度だけ島を一周しました。
その際 はじめて宇良部岳 山頂まで登ったのですが、
海底遺跡ポイントである新川鼻あたりから、東崎・祖内を はさんで
遠く空港まで見渡すことができて、とても気持ちいいの所でした。
八重山には少ない見晴らしのよい所として、お勧めポイントです。
(久部良岳の方は、イマイチでした。)

ある夜のこと ”いつもの場所”で座ってると、どこからともなく
風に乗って三線が 聞こえてきました。
かすかな音色を 頼りに浜を歩いていくと、小学校近くに座り
海に向かって弾いている方がいらしゃいました。
暗がりだと地元の人と間違えそうな 函館出身の彼は
暫く島で生活すると言い、そして いろんな事を話してくれました。

ユキさんちのカレー屋さんを訪れる機会もありました。
前回 なぜか行くことがなかったので、楽しみにしてました。
ユキさん自身の印象は、時間がゆっくり流れている島の中でも
彼女の周りは 更に時間が止まってるような感じをうけました。
さて 肝心のカレーの味ですが、とても美味しいので
驚いてしまいました。
好みで 液状のとうがらしを入れるのが気にいりました。
( 入れすぎて苦労した人も 必ずいるはず! )
良いのは店の雰囲気だけじゃないんですね。
屋久島・栗生の”いなちゃんのカレー”よりも絶対いいです!
GW中だったので、毎日 昼過ぎには売り切れていたようです。

夜になって 浜で焚火をすると、決まって雨が降り出しました。
浜にうちあげられた 黒くて丸いプラスチックのウキ(丁度 椅子サイズ)で
周りを囲んでいたので、遠目には 雨乞いの儀式のように見えました。
あれが いけなかったのでしょう。
気づいたのは、島を出る日でした。

フェリーで旅立つキャンパー達を 久部良港で見送った日の午後
僕も島を離れました。
今度は見送られる番。
絶対 見送られる方がいいです。
見送った後というのは、なんだか妙に悲しくなるものです。
雨の中、フェンスに よじ登って見送ってくれた 彼等は
翌日の集中豪雨を どう耐えたのだろう。


石垣に戻り、苫小牧出身の友達の家に泊めてもらいました。
奴との出会いは 4年前の北海道。
そんなにしか たってないのかと お互いに感心しました。
それぞれに その間いろいろありましたからね。
ずっと八重山に住みたいと思ってる僕が 仕事を続け、
オーストラリアに住んだりしてた奴が 八重山で生活してるなんてね。
人生って 不思議だなと改めて思いました。

石垣の空港から離島桟橋間の雰囲気は、来る度に変っています。
振り返れば、もう6度目...。
そんなに来てるのかと驚いてしまいました。
あの頃の 感動が少しずつ無くなってきているがわかります。
けど、ここの良さに変りはないのは確実です。
なんてったって、石垣のおじぃ曰く、

” 世界一 よいところ ”
なんですから。


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