
| アフリカン・ルネッサンス |
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南アの新聞に掲載されたムベキ大統領の写真です |
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ムベキ副大統領(現大統領)は、その世界戦略に基づいて「アフリカン・ルネッサンス」というビジョンを提唱、1997年12月のANC大会において確認された。当初は、アフリカ人であることを誇りに思うムベキ副大統領の精神論が中心であったが、「現実可能な夢」と位置づけ、南アとして具体的に何が出来るか各省庁に検討させている。 1998.05.01 |
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1.「アフリカン・ルネッサンス」における基本的な要素 |
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経済復興 :グローバリゼーションを自国の状況に合わせて戦略的に咀嚼する。市場経済に基づく経済復興。豊かな天然資源や農業潜在性を現実のものにする。 |
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自助努力意識の高揚 :経済復興の中心は自助努力。国民が一丸となって、国造り責任、オーナーシップを自覚する必要がある。盲目的な援助依存から要脱却。 |
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民主主義の確立 :国民中心の国造りのために民主主義が不可欠。西欧民主主義の輸入ではなく、部族等アフリカ特有の問題に配慮したアフリカ型民主主義の追求。 |
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政治的安定の確保 :経済復興の最低必要条件。アフリカ自身の力による紛争の解決。その意味で米のACRIには保留。南アはコンゴー(民)紛争で貴重な貢献。 |
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ガバナンスと汚職の追放 :旧ザイールのような汚職を許容する政治を改革し、国民にアカウンタブルな統治システムを確立。 |
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アフリカ地域機構の強化 :200にのぼる経済協力機構があるが、OAUやSADCをはじめいずれも非効率で重複が多い。改革の必要性を認識。 |
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伝染病への取り組み :経済復興を阻む大きな障害。エイズ、マラリア等の感染症をはじめ効果的取り組みが必要。 |
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国民中心の経済政策 :構造調整政策によりアフリカの政治・経済が不安定化した経験から世銀やIMFの言いなりにならない。「援助による従属」に反対。 |
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優秀な人材の活用 :世界中に分散している「アフリカの頭脳」を有効に活用したい。 |
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2.政策文書:「アフリカン・ルネッサンス - 現実可能な夢」の概要 |
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(1) |
冷戦の終結により、東西二極構造は、北米・欧州・東アジアによる経済的な三極支配構造により代替された。しかし、ここでもアフリカは取り残されようとしている。新生南アの進む道は、死滅したイデオロギーに囚われることなく、経済的グローバーリゼーションを貧欲に適応・咀嚼し、世界経済の競争に追いついて行くこと。他方、同時に、依然として格差拡大の一途にある南北関係において、「公正で人間味のある世界秩序の形成」のために貢献することも重要な課題。そのためには、世界の発展途上国と協力しつつ、南北の掛け橋としての役割を追求する。(南アは98年8月末に非同盟首脳会議をホストする他、南アは96年5月以来、UNCTADの議長国であり、97年8月より南部アフリカ開発共同体(SADC)の議長国をもつとめている) |
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(2) |
「公正で人間味のある世界秩序の形成」に貢献するための中心的な活動目標として「アフリカン・ルネッサンス」を提唱。21世紀をアフリカ再生の世紀にしなければならない。単なる理想論ではなく、現実可能なビジョン。1960年代のアフリカ独立の波、1980年代後半のアフリカ民主化の波に続いて、アフリカ経済復興の「第三の波」が必ず訪れる。但し、この波の真の「アフリカン・ルネッサンス」に結び付けるためには、21世紀を目前にした今から、意識をもって準備を進める必要がある。「アフリカン・ルネッサンス」の目標においては、経済復興、民主主義の確立、自助努力意識の高揚、政治的安定の確保、国民中心の経済政策が中心となる。 |
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(3) |
方法論としては、「20世紀の奇跡」とも言われるアジアの経済的成功の経験に学ばない手はない。アジアにおける経済的オーナーシップを自覚する労組と雇用者のより生産的な関係、都市の中産階級を原動力とする経済発展(既にアフリカにおいて無数のマイクロ企業が台頭しつつあるのは望ましい兆候)、数学教育・技術訓練の振興、教育における家族の役割の見直し、200もある大小のアフリカ地域経済機構の整理・統合、アフリカの天然資源の効果的な活用、開発のブレーキとなる伝染病への対策等が鍵となる。プロテスタンティズムや「儒教の教え」に代わるアフリカ特有の精勤の美徳を資本主義的発展の原動力として高揚していくことが重要。 |
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(4) |
アフリカ再生のためには、全ての機会を活用しなくてはならず、失敗すればアフリカは更に孤立するだけである。個々のアフリカ諸国は自国の復興に専念し、いつの日か世界レベルに到達する夢を追及すべく、アフリカ全体が一致団結しなければならない。アフリカが「死の大陸」と「再生不能な大陸」の間を止めどもなくさまよいあるかないよう、我々の世代がアフリカン・ルネッサンスに向け道を切り拓かなばならない。 |
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