南アフリカの古いニュース

Sanibonani (こんにちは)
頑張れ南ア警察

 私はよほど人相が悪いらしく、空港での搭乗前に他の乗客とは別に身体検査されることもしばしば。先日は運転中、3人の警察官に停車を命じられ車内を徹底的に調べられた。終了後に理由を尋ねると、一人が申し訳なさそうに言った。「強盗した車を運転していると思ったので」
 警察が「犯罪者捜し」に神経質になるのは、私の人相のせいだけではない。南アの治安が世界最悪水準の状態にあるからだ。02年の人口10万人当たりの犯罪発生率をみると、殺人は日本の約47倍、米国の9倍。レイプに至っては日本の62倍。
 私の家のお手伝いさんの息子は昨夏、何者かに射殺された。支局のアルバイトの若者の自宅は2カ月前、2度の空き巣未遂に遭い、そして今月8日夜、私の助手を務める男性宅が武装強盗団に襲撃された。けが人が出なかったのが幸いだが、家にあった現金全部を持っていかれた。私自身の被害は今のところ、徐行運転中に何者かに運転席のガラスをたたき割られただけで済んでいる。
 親しい人がこうも次々被害に遭ってはたまらない。市民にできる自衛策など限られている。警察の腐敗のうわさしばしば耳にするが、最後は警察だけが頼りだ。さんざん「犯人扱い」されはしたが、「すみません」とわびる3人の警察官に私は力を込めて言った。「頑張れ南ア警察」

2004.12.18 毎日新聞(白戸氏)

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