2013年12月 日経新聞


マンデラ氏追悼式に首脳級 不屈の闘士に別れ



マンデラ氏追悼式に首脳級 不屈の闘士に別れ

 南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策への反対を貫いたネルソン・マンデラ元大統領の追悼式が10日、最大都市ヨハネスブルクで開かれた。式典にはオバマ米大統領、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長ら約100カ国・機関の首脳級が出席。アパルトヘイト撤廃と国民融和に身をささげたマンデラ氏に別れを告げた。

 雨のなか、会場となったサッカー競技場には数万人の国民が集まり、追悼式はアフリカでは最大級の式典となった。このほか、別の場所に設置された巨大スクリーンの前でも多くの国民が式典を見守った。


マンデラ氏追悼式、各国首脳らの発言

 オバマ米大統領「彼に影響を受けた世界中の人々は、哀悼の意を表し、英雄の生涯を祝福する時だ。歴史上巨人だった。国家を正義に導き、世界中の何十億の人々を揺り動かした」

 潘基文(バン・キムン)国連事務総長「許容することの偉大な力を示し、真の平和で人々を結びつけた。身をもって教えてくれる偉大な教師だった。自由、平等、民主主義、そして正義のために多大の犠牲を払った」

 ルセフ・ブラジル大統領「彼の闘いは国境を越えて、社会的正義のために闘う若者や女性を鼓舞した」

 ズマ・南ア大統領「彼は救世主のように見られることを望まなかった」


米・キューバ両首脳、異例の握手話題に

 AP通信によると、断交して半世紀以上となる両国首脳の握手は、2000年の国連総会で当時のクリントン大統領とフィデル・カストロ国家評議会議長が交わしただけで極めて異例だ。

 ローズ大統領副補佐官は記者団に、握手は予定にない行動だったと述べ、内容のある会話もなかったと説明した。

 ただオバマ氏は11月、情勢の変化に応じて対キューバ政策の「見直しを続ける必要がある」と語るなど、関係改善に前向きな姿勢も示している。

 ロイター通信は、両首脳の出会いをもたらしたのは「敵」との融和を説き続けたマンデラ氏だったと指摘。「われわれが望む変化が起き始めている」と期待するキューバ市民の声を伝えた。

 これに対し共和党のマケイン上院議員は、ナチスのヒトラーと握手して融和外交を批判されたチェンバレン元英首相にオバマ氏をなぞらえ「非人道的な独裁体制を続ける宣伝材料をキューバに与えた」と非難した。

 握手の後、演壇に立ったオバマ氏も「自由を求めるマンデラ氏の闘いに連帯を表明しながら、自国民の反対意見を容認しない者もいる」とキューバにくぎを刺しており、関係改善に懐疑的な見方も根強い。

(日経新聞 2013年12月)

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