


| 風音 目取真俊 |
1997年「水滴」で第117回芥川賞を受賞した目取真俊(めどるま しゅん)の短編。2004年7月公開の映画「風音」の公開に先駆けて発売された新刊である。表紙のイメージは作品のそれとはかけ離れており、筆者の意図を的確に表現しているとは言い難いが、ともすると重くなりがちなテーマなので、このような装丁の方がとっつきやすいかもしれない。同作品は、朝日文庫の「水滴」にも収録されており、私としてはオススメである。。 沖縄のある島、海に近い岩の上にに『泣き御頭(なきうんかみ)』と呼ばれる頭蓋骨が置かれている。ある日、子どもたちがテラピアを入れた瓶を泣き御頭の側に置いたことにより、風が吹くと決まって聞こえていた音が途絶えてしまう。泣き御頭の亡骸を葬った老人とその孫である少年、そしてこのしまへやってきたよそ者の番組制作者、3人の思いを通して遠い戦世の記憶がよみがえっていく。 (2004.09.5) |
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| The Complete Peanuts, 1950 to 1952 Charles M. Schulz |
全世界で最も広く読まれ、子どもから大人までに愛されているコミックス「PEANUTS
」。今回、ファンタグラフィックス社が、今後12年をかけて、その全作品を時代順に復刻することとなった。ひとくちに時代順にといっても、50年に渡って描き続けられた作品である以上、すべてがオリジナルではないにせよ、原稿を揃えるのは並大抵の労力ではないだろう。これは、ファンタグラフィックス社の壮大な挑戦といっても過言ではない。今後は、半年に1冊のペースで刊行されていく予定。全24巻ということになるのかな? 第1巻「The Complete Peanuts, 1950 to 1952」 では「PEANUTS」が初めて登場した1950年から2年間の作品が収録されている。主人公がチャーリーブラウンであることにかわりはないが、どちらかというとシャーミーの方が目立つような気がする。ルーシーやライナスにいたっては、まだ赤ちゃんである。そして、なんといっても驚きなのは、スヌーピーがただの犬だということだ!その愛らしさはいうまでもないが、誰もが知っている彼の姿はそこにはない。本を読んだり、笑ったり、様々な想像をしたりすることは決してないのである。(2004.06.20) |
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