小木町の城址

*参考資料  『新潟県中世城館等分布調査報告書』 『日本城郭体系』 『佐渡古城址』  

小木港役屋(小木町小木城山) 

 小木港の西側に海に突きだして聳える写真の台地はいかにも城を造るのにふさわしい地取りをしている。ここは城山(しろやま)と呼ばれているところであり、現在城山公園が置かれている。

 ところで、佐渡では戦国期までの城址を示す地名はシロヤマではなくジョウヤマである。シロヤマと呼ばれているものは慶長年間に置かれた相川奉行所くらいなものである。ということは、この城山というのも近世に施設が伊置かれたところであろうと考えられる。

 考えてみると現在の小木港は、慶長19年に置かれたもので、中世の城があるはずもない。この城山にあったのは、慶長年間に大久保長安が置いた陣屋であった。

 公園内には現在も、門の跡などが残り、瓦片が多く出土する。

 『佐渡故実略記』によると、大久保石見(長安)が、小木の城山に陣屋を置くに当たって、羽茂城から古材を持ってきたとある。その後、原土佐を置いて、小木・西三川方面を支配させたという。
























 

小木城(小木町上野城ノ内)

 中世の小木城が置かれたのは、元小木の地であったという。

 上で紹介している小木港役屋と内ノ澗と呼ばれる小さな内海を挟んで西側にも岬がある。ここが中世の小木港があったところで、もともとの小木城はここにあったとのことである。

 城址には土塁や空堀などが残り、青磁の破片などが多く採集できるという。

 中世、この地域は羽茂本間氏の勢力下にあったので、ここにも羽茂城に属した村殿がいたであろうと思われる。



















小比叡城(小木町小比叡字城山)

 蓮華峰寺の西側の比高50mほどの山上にある。尾根上には細い郭がつある。その下に現在水田・畑地となっている広い郭がある。羽茂と真野を結ぶ街道沿いにあり、この道を制する役目を持っていたであろう。江戸時代、蓮華峰寺で大掛かりな一揆が起こったことがあるが、その時、この城山が戦場になったという。羽茂本間氏の属城であった。

 写真は蓮華峰寺にある骨堂で、重要文化財に指定されている。蓮華峰寺にはこの他にも立派な建物や風情のある建物がたくさんあって散策していても楽しい。

 なぜか徳川家の廟もあって、山門には葵の御紋が付いたりしている。徳川家とも何かの関係があったのであろうか。







































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