カダケス

カダケスはカタルーニャ北部,フランスに近い,コスタブラバ沿岸の,避暑地として人気の,小さな美しい村です.

  1.はじめに

  2.バルセロナからの道中

  3.ダリとガラの卵の家

  4.お菓子

  5.その他



1.はじめに 上に戻る

virgen 日本のガイドブックでは,カダケスというと「ダリとガラの住んでいた『卵の家』のある場所」として説明されていますが,こちらでは,なんといっても夏の避暑地として有名です.ロルカもダリを訪ねて来たとき,ここの海で遊んでいます.

夏の避暑地としてはシッチェスが名高いですが,シッチェスはバルセロナから近いため,どんどん人が押し寄せたことから,ワンランク上を求める人たちがカダケスで夏を過ごすみたいです.といっても,やっぱり夏はカダケスも混むんですけれど.でも,冬は観光客が少なくなり,鄙びた感じで落ち着きます.逗子や葉山も同じですけれど.

そして,海という天然の財産があるため,フィゲラスほどダリ色は強くありません.別に「卵の家」がなくてもじゅうぶん観光地に成りうるといった感じです.でも,カダケスに着いてバスを降りると,いきなり両手をあげた自由の女神に遭遇しますが.(笑)

カダケスのバス停すぐのインフォメーションの屋根の上で万歳している女神



2.バルセロナからの道中 上に戻る

カダケスには鉄道が通っていませんので, フィゲラス またはバルセロナからバスで行くことになります.フィゲラスのページでも書きましたが,バルセロナから両方一度の旅程で行くならば,まずはバルセロナからカダケスにバスで直行するのがおすすめです.その後フィゲラスにバスで移動すれば,そこからは鉄道でバルセロナに帰るもフランスへ抜けるも自由ですし,何しろフィゲラスの方が夕食に困らないですから.カダケスもピザ屋さんは多いのですが.

バルセロナ→カダケスのバスは,9:45に出発し,カダケスには12時過ぎ,お昼前に着きました.片道 2025ptsでした.他,夕方19:30出発21:50着という便があり,1日2便です.
また,カダケス→フィゲラスは1日3本で,いちばん遅い便が夕方で,平日は17:00,土日祝は17:25と記載されていましたが,実際は少し違った気もするので,カダケス到着時にバスの切符売り場(とても小さい)で確認しておきましょう.運賃は 460ptsで,途中で1度バスの乗り継ぎがありました.でも切符はカダケスで買うだけで大丈夫です.

さて,バルセロナからの道中ですが,最初のうちは寝ていたのですが(笑),もうカダケスまであと30分くらいかな,という Roses という,カダケスと同じ小さな半島の付け根に位置する村あたりから,とても眠っていられなくなります.このあたり,崖っぷちの急カーブ連続の,しかもかなり細い一本道だったのですが,いきなり「ブーッ,ブーッ,ブーッ,(繰返し)」と,すっごいクラクションです.びっくりして目を覚ますと,自分の乗っているバスが鳴らしています.でも対向車は無し.そう,カーブの向こうが見えないので,クラクションを鳴らすことで,向こうにいるかもしれない対向車に,こちらの存在を知らせているのでした.とにかく道路が細く,2台すれ違って走ることなどできないので,対向車は,バスのクラクションを聞いたらその時点で寄せられるところに車を寄せ,バスが通り過ぎるのを待っていなければならないのです.そして,このクラクション合図が,この後ずっとカダケスまで続き,もう眠ってなんてられなくなります.

そしてついに,対向車が寄せて停まっていたにも関わらず,車体がかすってしまいました.そのくらい道が細く,そのわりに運転がけっこう「イケイケ」だったのですね.でもここで運転手さん,あわてもせず,慣れたように書類を持ち出し,バスを降りてかすった自家用車の持ち主と話しにいき,スペインにしては珍しく,あまり時間も取らずに戻って来て,運転再開.さすがに完全に目も覚めて,またやらないかなぁ,と道中こちらがハラハラしながらも,事故はその1度きりで,さほど遅れずにカダケスに到着したのでした.友達の車でも,ドライブ中こんなに真剣にバックミラーやサイドミラーを凝視したことなんてなかったです.そのくらい,その後の道中は,こちらが緊張してしまいました.(苦笑)

スペインではたいがい,突発的な事象が起きると,その対処にとてつもなく時間がかかりますから,この路線でこの程度の接触事故は,実は日常茶飯事なのでは,と思ってしまったのでした.



3.ダリとガラの卵の家 上に戻る

風になびくオリーブ カダケスから,卵の家のある Port Lligat 村までは,歩いて行けます.

海岸沿いから,Cami antic a Port Lligat という小路を入って登っていくのですが,この坂道が途中から瓦礫だらけになるので,丈夫な靴を履いていって下さい.ヒールだとヒール部分が傷だらけになって泣きを見ます.経験者.(涙)

でも,坂道を登りきって,右折し,舗装されたなだらかな坂を下っていくときは,野生のオリーブの木が斜面にいっぱいで,私の行った9月末はオリーブの黒い実がたわわに風に吹かれていて,その向こうには卵の家と海が見え,とても気持ちのいい景色が楽しめました.

卵の家の見学は,3月15日から11月1日までで,冬は閉館です.開館時間は10:30−18:00で月曜休館,ただし夏季6月15日から9月15日は毎日営業で,21時まで延長オープンでした.昼休みは無く,1日中見学可です.

見学はすべてガイドの引率に従い,自由に見て回れるわけではありません.でも私の行ったときは毎10分ごとに見学ツアーがスタートしていたので,それほど待つ必要はありませんでした.
もちろん10分ですべて見られるわけではないので,しょっちゅう係員同士が無線で連絡を取り合っていましたが.

ちなみに説明は,私の入ったグループが外人ばかりだったため,英語で行われました.私はスペイン語の方がよかったんですが.

オリーブの向こうに見える卵の家と海

家の中の各部屋はかなり狭いのですが,どの部屋もそれぞれ味のある作りで,ダリらしい個性的なインテリアではあるものの,想像していたより落ち着いていました.よくダリの絵に出てくる大きな白鳥の剥製などはありましたが.さすがに毎日の生活がシュールだとくつろげないのでしょうね.
でも,プールのある庭は,いちばんダリの遊び心が出ていました.例の唇型のショッキングピンクのソファがあったり,ミシュラン君が立っていたり.

部屋の内部の写真撮影もOKだったのですが,なんとなく目に焼き付けておきたかったので,ここでは写真は取りませんでした.



4.お菓子 上に戻る

左はカダケス銘菓の tap というビスコチョ(スポンジケーキ)菓子です.中にクリームなどが入っているわけでもなく,ただのビスコチョで,表面は砂糖がまぶされています.カバのコルク栓に形が似ているので,この名がついたそうです.私にはマッシュルームの形に見えるのですが.

普段からどこのお菓子屋さん,パン屋さんにもあるわけではなさそうで,私は海岸側のインフォメーションからまあまあ近くの,La Mallorquina という小さなお菓子屋で見つけて購入しました.

見たままというか,スポンジだなぁという,素朴な味です.さらにいえば,表面の砂糖がかなりきいてて甘いです.紅茶でも無いとツライです.でも,まあ銘菓だし,バラ売りもしているし,来たら1つくらい食べてみてもいいかも.

tapの箱 tapの箱を開ける tapの中身
確かに箱の写真はコルク栓っぽい びっしり詰まってる姿はキノコっぽい 箱から出してもやっぱりキノコっぽい



5.その他 上に戻る

フィゲラスほどダリ色が強くないとはいえ,美術館系はやはりダリ系になります.
卵の家以外に私が入って,けっこう面白かったところは,Centre d'Art PERROT-MOORE という美術館でした.ダリとピカソの美術館で,小さいながら ピカソのゲルニカの42枚のデッサンや,ダリ−ディズニーのアニメコレクションなど,400以上のオリジナル作品で,見ごたえがありました.
昼休みは閉まってしまうのですが,出口で「また午後に続きで見たいですか?」と聞かれたときに,ハイと言えば,入場券にスタンプを押してくれて,再入場できるようになります.
卵の家は昼休み無しにやっているので,この美術館に来るならば,まず昼休み前に来て,昼休みの時間は卵の家に行き,見終わっていなければ,また昼休み後にこちらに戻ってくるというのがキレイなパターンでしょう.

 Centre d'Art PERROT-MOORE CADAQUES:
 住所 Vigilant,1 開館 10:30-13:30, 16:00-20:00,日曜午後休み



[ぷらぷら散策]トップへ戻る



メールはこちら トップへ戻る
感想,励まし,待ってます.
リンクはご自由にどんどんお願いします.
Created by Chika Nakanishi

このページの著作権は Chika Nakanishi が所有しております.リンクは自由にしていただいて結構ですが,情報の一部もしくは全部を引用,転載されたい場合には,あらかじめ私宛てにメールでご相談下さい.(by Chika Nakanishi)