バレンシア

バレンシアというとパエリヤ,そして火祭りくらいしか思い付かない,という人が多いのではないでしょうか.そして,火祭りは1年の特定の時期だけだし,パエリヤはバレンシアでなくても食べられる,ということから,スペイン観光の際にバレンシアをはずしてしまう人も多いと思います.知名度の割には,実際訪れている人はそれほど多くない町のようです.
確かに,マドリッドからバルセロナに移動しようと思ったときに,わざわざ立ち寄るにはちょっと遠いという場所の問題もあるでしょう.でも実はバレンシアは「わざわざ立ち寄る」だけの価値のある,見所のたくさんある,とても魅力的な町の1つです.
次回,皆さんがスペインに旅行されるとき,ぜひバレンシアにも立ち寄りたくなるよう,その魅力を少しだけ紹介します.

  1.はじめに

  2.バレンシアの建築

  3.バレンシアの食べ物

  4.バレンシアの火祭り



1.はじめに 上に戻る

地中海に面し,太陽のさんさんと輝くバレンシアですが,その歴史的は,ローマ帝国の支配を受け,そののちキリスト教徒により奪回されるも,すぐイスラム教徒の手に落ち,そしてアラゴンの征服王ジャウメI世に支配されるという(1238),変化に富んだものでした.この変化に富んだ歴史が,バレンシアに多様な文化を根づかせました.実際,バレンシアにはイスラムの影響を多く見ることができます.アスレホス (azulejos) とよばれるブルー系のタイルが内部にふんだんに使われた建物がよく見られるのもこのためです.
(タイルはもともとイスラムの文化です.アンダルシアにタイル張りのかわいらしい建物が多いのもこのためです.ちなみに「アンダルシア」とは,もともとモロッコにあった町の名前で,彼らが現在のスペインのアンダルシア地方を攻め落としたときに,あまりに自分の故郷に似ていたため,そのまま「新しいアンダルシア」というような名前をつけたのでした.)




2.バレンシアの建築 上に戻る

非常に美しい建物がたくさんあります.(でも建築用語には疎いので,専門的な説明は致しません)

中央市場
(Mercado Central)
1914-1928年:ヨーロッパで最も広く,また最も美しい市場と言われています.広さは8,000m2からなり,モデルニスモ調の建物はとても市場には思えません.魚・肉・チーズ・野菜・スパイス・台所用品など,なんでも揃っています.といっても私が行った日は休みだったので,内側はビデオでしか見たこと無いんですが...
郵便局
(Correos)
1923年:アユンタミエント広場のすぐ側です.特に建物の中央部のデザインが目を引きます.中には,スペイン各地の盾が見られる部屋があるそうです.これも私が行った日は休みでした.
ノルテ駅
(Estacion Norte)
1917年:モデルニスモ調の,タイルの美しい建物です.
国立陶器博物館
(Museo Nacional de Ceramica)
建物の正面入り口は必見です.植物のまとったようなデザインですが,この国でこういうタイプのバロック式は珍しい気がします.フランスっぽいです. 国家指定史的芸術建築の1つです.
聖トマス教会
(Iglesia de Santo Tomas)
1727-1736年:カテドラルとプラザ・ポルタ・デ・ラ・マル (Plaza Porta de la Mar) という広場のちょうど中間くらいの場所にある,プラザ・サン・ビセンテ・フェレール (Plaza San Vicente Ferrer) という小さな広場のそばにあります.正面の一面が大きくとってありますが,繊細な印象で,あまり見ないタイプでした.ピンク塗りのレンガでとても愛らしいです.これも国家指定史的芸術建築.
セラノス塔
(Torres de Serrano)
1391年:町の中心からは北の方にある,大きな,厚みのある門がたくさん重なったような形の(ちょっと説明が苦しい)塔です.牢獄として使われたこともあったそうです.ポルトガル時代のモロッコの建物と雰囲気が似ています(かえってわかりにくい説明ですネ).これも国家指定史的芸術建築です.
カテドラル
(Catedral)
どんなガイドブックにでも載っているので省略しますが,いろいろな建築様式が混在していて面白いです(ドアによってバロックだったりゴシックだったりロマネスクだったり).



3.バレンシアの食べ物 上に戻る

都合でまる1日しか滞在できなかったため,またお祭りの観光に大半の時間を割いたため,あまり遠くの美味しい店にも行かず,いろいろなものも食べられませんでした.次回の課題です.

さて,まずはパエリヤでしょうか.でも私の入った店は,パエリヤはそんなに美味しくなかったです.お米の炊き具合がちょっと柔らかすぎました.柔らかいのが好きな人にはいいかも.私はちょっと芯が残るくらいが好きなので,これなら何回か行っているバルセロナのシエテ・ポルタス (7 Portas) の方が断然美味しいな,と思ったくらいです.海岸や,郊外の湖のほとりにあるエル・パルマールという村では美味しいパエリヤが食べられるそうです.

タパス(おつまみ;日本だと揚げ出し豆腐や焼き鳥,焼きおにぎりなど,居酒屋の小皿みたいなもの)では,ピミエンタ・イェナ (pimienta llena) という,赤ピーマンに炊き込みご飯を詰めたものが美味しかったです.こちらの赤ピーマンって本当に美味しいんですよ,大きくて甘くて.ボリュームもあるので,これ1つと,他に軽目のタパス2〜3でお腹がいっぱいになりました.

飲み物ではオルチャタ (horchata) です.バレンシアのアルボラヤという地域が発祥の,チュファスという豆(タイガーナッツ)から作られる夏の冷たい飲み物で,豆乳みたいなものです.私は甘い飲み物が苦手なので遠慮しましたが,バレンシアのオルチャテリア(オルチャタ屋,喫茶店みたいに中で飲める)では,オルチャテリア・デ・サンタ・カタリナ (Horchateria de Santa Catalina) という店がとても有名だそうです.どこにあるの? と友達に聞いたら,町の人に聞けば誰でも知ってるよ,と言われました.聞かなかったので真偽のほどはわかりませんが.



4.バレンシアの火祭り 上に戻る

これについては,今年(98年)行ってきて,レポートを書きましたので下のリンクからご覧ください.なお,レポート中に写真はありませんので,火祭りの写真を楽しめるサイトをいくつかご紹介します.

火祭りレポート'98今年の火祭りの最終日のレポートです.私の書いたものです.けっこう詳細です.日本語です.
火祭りの写真のページいろいろある中でここがいちばん整理されていて見やすいと思いました.過去数年分の入賞作品も見ることができます.スペイン語.でも写真見るだけなら大丈夫,でしょ?
火祭りのページ炎がいい感じです.まだ作成途中のようですが,けっこう迫力あって期待できそう.「バレンシアーノ」かスペイン語で見ることができます.(笑)
火祭りリンクのページすごいでしょー.こんなに火祭り関連のページを作っている人達がいるんですよ.


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