アリンの目から見たフランス生活の本当を明かします。みんなの知らないフランスを知りたい人だけ読んでねん。(注:フランスフリークにはお勧めしません)

アリンの言いたい放題エッセイ2

  • ここがヘンだよイタリア人2!



    そうそう、イタリア人の習性についてもお話せねば・・。
    彼らの運転マナーはスゴイ。フランス人が大人しく見える。 義理の従妹の運転でベネチアに行ったのだが、高速道路の分岐点に差し掛かると物凄い行き先表示を見た。 2つに分かれる道にはそれぞれ10箇所以上の行き先が書かれているのだ!計20箇所。そんなの一気に読めるはずがない。 これを作った交通省は何を考えているんだ!と憤慨していた矢先、義理の従妹が高速道路の分岐点で車を止めた。・・・何!?・・これは予想しなかった。 高速道路の真ん中で車を止めるとは・・。そして彼女は行き先を1つ1つチェックし始めた。・・・とその時、後ろから大型トラックが来た!「追突される!!」 ・・・が、トラックの運ちゃんはあまり驚いた様子がなく私たちの乗る車をよけた。・・イタリアではこれが普通なのか!?
    あと道路の長い列に入るとき、日本だったら1台づつ入り、入れてくれたらハザードでお礼をする。なんて丁寧な人たちだ。 イタリアでは、みんなが列に入れまいとどんどん車間距離を詰める!入る方もマナーがないのでぶつからんばかりに突っ込んでいく・・。
    今までフランス人を非常識だと思っていた自分が恥ずかしい。いろいろな面でフランス人を見直すいい機会であった。

    イースターホリデーの真っ最中ということで、何回かイタリア人が集まってのパーティーに参加した。 ・・・フランス人より食事マナーも格式ばらない。政府、航空関係者、教員などそれなりの地位の人だったが、とにかく 喋るためと食べるためにパクパク口が動き、フォークとナイフも”食べるために口に運ぶ道具”であることを知らされた。 とても勢いのあるワイルドな食べ方だと思った。
    唯一フランス人のダーリンはみんなから「シックに食べんなよ〜」と冗談のネタにされていた。 私から見たら、ダーリンは極めて普通なのだが・・。
    あと多くのイタリア人はフランス人をスノッブでタカビーでツマンナイ奴等だと思っているらしい。 (別に憎んでいるわけでなく大した理由もなく”好かん”だけ。) 実際、義理の従妹や友達に「リヨンにいつでも遊びに来てね!」と建前上言ってみたところ 「フランスは好きじゃないので多分2度と行かないだろう」と答えが返ってきた。
    話を聞くところ、言葉の問題と、仏社会に溶け込むことを求めるフランス人の態度と、ファーストインプレッションが 悪く、フレンドリーに対応しないことが問題らしい。
    お隣の国なのにこんなに違いがあるなんて、面白いよね・・。

    最後にイタリア行きの機内での話。
    座席を倒す倒さないの話で、前に座っていたイタリア人とケンカした。乗客の注目の的になり、スッチーのお姉さんを巻き込んでの空の言い争いになってしまった。うふっ♪
    これに関してはオーストラリアの空に次いで2回目なのだが、飛行機のシートについてはケンカになり得るよね??(・・と同意を求めてみたりして。私だけ??)JALの機内はわざわざ”一言声をかけてからシートを倒しましょう”と書いてあるんだよね。さすがジャパニーズ。
    今回はダーリンがキアラ嬢を抱えていたのに、席を倒してきたので、私は人道的に正論を言ったと思うのだけれど。飛行機を降りるときに近くに座っていたイギリス人が目を輝かせて「よくやったね。Good trip!」と言ってきた。 イタリア人に「Fuck you」まで言ってしまった割には、おっ、、私、ヒーロー???(笑)

  • ここがヘンだよイタリア人!



    バカンスでイタリアに行っていました。 ずっと親戚と一緒に居たので、自分自身でイタリアを感じられずにちょっと残念。 ミラノから1時間。森の奥にある大きな家でした。3階建てで計20部屋はあるんじゃないかな? サラブレッドの馬が2頭、50キロあるシェパードやらデカ犬が7匹、亀4匹etc...

    裏山はちょっと迷い込んだら2時間出られず、キアラ嬢にはかわいそうな思いをさせた。 私が発狂ぎみに「こんな山ははじめて見た!」と言ったら、叔母さんは「これは林だ」と言った。 町までは歩いて45分の舗装されていない道路で、今まで見たこともない急勾配。 ただでさえ、苦しい道のりなのにベビーカーで町に行くのはほぼ不可能で、10日間この動物園に軟禁状態であった。
    自由で一人歩きが好きな私にはちとハードな日々で、そのうえ92.5%イタリア人生活 (内5%は仏伊ハーフのダーリン、2.5%はクウォータのキアラ嬢のイタリア度)。

    驚いたことにイタリア人はフランス語が喋れない。年配の人は子供の頃、学校でフランス語を習ったそうだが、 今は英語を習うのだそうだ。イタリア語とフランス語はラテン語から来ているのでとても似てるのに・・勿体ないな。 勉強嫌いの私だが、仏語より伊語の方が好きなので1ヶ月滞在したら、仏語レベルに追いつきそうだ。 英語を喋りたがらないフランス人に対して、イタリア人は下手な英語を駆使して話しかけてくる。
    外来語を無理やりフランス語に訳すフランスに対して、イタリアは日本と同様、英単語をたくさん使う。これも国民性だよね。
    イタリアに行く前に、何となく伊語を勉強していったが、家族との会話はかなり苦しかった。
    英語が話せないイタリア人は手加減なくイタリア語で話しかけてくる。 なんとな〜く、わかっても、こちらから話題を提供できないので話がストップ。何度キアラ嬢をダシに使ったことか・・。

    世界一美しいと言われる、水の都・ベネチアに行った。 お天気も良く、水に浮かぶ100以上の島に心から感動・・しなかった。
    本当に感動しなかった!!ダーリンに「一緒に連れて行って感動しなかった人は初めて見た!」と言われたが、 感動しなかったものは仕方がない。
    義理の従妹のイタリア人に「どうだい?」と誇らしげに聞かれたが、「う〜ん、この露店はなんかバンコク(タイ)のパッポン通りってかんじ」 と正直に答えてしまった!だって似てるんだからしょうがない・・。しかも個人的にシドニーのオペラ横やスイスの方がずっと美しいと思う。
    ベネチアに流れる水は汚く(これでも今はキレイな季節だそうな)、町のそこら中にゴミが散乱、美しいと言われるサン・マルコという寺院も 「デカイな・・」と思った。人々は観光客慣れし、みんな英語が上手い・・と思ったら、イギリス人だった。何故かイギリス人がたくさん働いている。

    これから行く人にダメージを与えないために、ちょっと言い訳しよう。
    私はベネチアに期待し過ぎていた。世界一美しいと言われる水の都・・、今は懐かしいドラクエにもベネチアを真似た都が出てくるのだが、 私は小学校の頃からその都に夢を描き続けて来た。「いつか本物の水の都へ行ってみたい」と。
    現実はゲームじゃなかった・・・。
    でもゲームの世界のほうが美しいなんて、悲しいよね。よしっ!こう訂正しよう・・。”水の都としては世界一美しい”!(”水の都”って世界でここだけだったりして・・(自爆))

  • フランス人的平等の精神♪



    あぁ、きたよ。まただ。久し振りだ。

    フランス人の売り子のねーちゃんがボッタクろうとしやがった。
    きっと観光客だと思ったんだろう。バカにしてる。

    それは、パール・デューのSNCFの駅の売店で起こった。
    ダーリンのママにお土産を買って行こうとVOISINのお菓子を2つ買った。
    金髪の売り子のねーちゃんが舐めた目で私を見たので嫌な予感がしたんだ。

    銀行から直接引き落とされるクレジットカードで払ったのだが、電車の時間が
    迫っていたのでレジをしっかりチェックしていなかった。
    店を出てすぐにレシートをチェックすると5ユーロ(¥650)ほど高く計算されてる!

    私は店に戻り「間違えてますよ。5ユーロ多すぎて払った!」と主張。
    ねーちゃんは「そんなことあるわけない。インポシッブル。」と言った。な・何!?
    高くとって置いて。しかもしらばっくれるつもりか!?「あなた計算できないの?」と
    なんだか私に問題があるような言い様!私は土産を見せつけ、
    「これが5.5ユーロ、これが9ユーロで18ユーロ以上払うのはおかしい!」と激怒。
    彼女の目つきはかなり冷たかった。クレジットカードをきってしまった手前、非を認めるとあとで責任者にバレる・・とでも考えていたのだろう。

    ダーリンが現れると「あ、そうね」と言って無愛想に差額を私に渡した。
    彼女は謝りもしないので、ダーリンが「これ、よくあることなの?」と聞いた。

    ねーちゃんは「ええ、たまに前のお客の会計と混ざることがあるの。失礼。」と言った。

    ・・・・・・・・そんなわけねーだろ!!!

    私はカフェで働いてたときレジとクレジットカードの機械を使ってたが、混ざることは有り得ない。
    混ざったら銀行とのトラブルでエライことだ!

    彼女は絶対こうやって1日に何回もお小遣い稼ぎをしているのだ。観光客は絶好のカモだ。
    私は怒りの頂点。ダーリンは「フランス人としてああいう人がいると言うのはとても恥ずかしい」と言った。

    ・・・何が問題かって、フランスが好き、もしくはリヨンに来てみたかった善良な観光客(アジア人、特に日本人)
    を卑下し、彼女に全く反省の様子が伺えないことだ。彼女はきっとまたヤル。みんな気をつけてね。


    最近、私の生活は幸せすぎて書くことがなかった。うちのキアラ嬢は超かわいいし、ダーリンは腸優しい。、
    流しの排水溝に薬をまいたら蝶流れがよくなり、給水機の修理をしてもらって以来、鳥調子がいい。
    神様が私の幸せを妬んだのだろうか?
    ・・それともあんまりHPを更新しないので、私にネタをくれたのか?

    ありがとう、神様。

  • フランスと子供のはなし


    子供と一緒に生活していると、自分も子供に戻ったようにフワフワして、
    外界と直接的にコンタクトしないシャボン玉の中に居るような生活になる。
    気の合う人としか付き合わないし、ママ友達も常に子供と接しているからか、みんなとっても優しくて温厚だ。

    最近、少し仕事を始めて、外界が如何に厳しいかを思い知らされる。
    そうだ・・。世の中はいい人ばかりじゃなかった。
    話し方を知らない人や常識のない奴もたくさんいる。
    ここ1〜2年、そんな事実を忘れていた。
    私が日本に居たときは、仕事上でもドロドロ見下し合いの戦があったのだ。

    フランス人は子供連れに親切だ。
    少子化だから?・・いやいや・・。
    先週の土日は、”JOURNEES DU PATRIMOINE”という催しがあって、
    役所見学可能だったり、リヨンの美術館や博物館も無料になった。
    私は、キアラ嬢を連れて美術館巡りに行ったのだが、
    電車内、美術館内ではもちろん優先待遇され、
    ケーブルカーの運転手が、下へ行くエレベーターは壊れているから・・と、
    キアラ嬢を乗せたベビーカーを1人で運んでくれた。
    子供付きじゃないと外に出たくないくらい、みんな親切だ。
    日曜日は、10人以上の人から話しかけられた。
    私、1人で街を歩くときと大違い。一体、何が違うのだろう。

    人々は子供を通して私を見る・・。
    視線は子供を見てから、私に来る。
    子供がかわいいから話しかけてくるのだろうが、子供がいることによって、私と相手とのコミュニケーションが別段、簡単になる。
    私と相手との間に子供を”かわいい”と思う共通項ができるから、コミュニケーションの壁が取れるのだろうか。

    あと、悪ガキや浮浪者も子供を連れているとチョッカイをかけてこない。
    これも私が快適に街を歩ける大きな理由の1つと言えよう。
    若いアジア人の女の子が一人で歩いていると、悪ガキの格好の標的となるが、さすがに子供を含めてからかうことはない。
    フランスの悪ガキと言えど、そこのところは、人道的な礼儀としてしっかり教育されているようだ。

    しかし、驚くべきことに、子供付きでもナンパされることがある。
    1回は、私をキアラのベビーシッターだと勘違いした人。
    あとは、ベビーカーを押すママを落とそうとする勇気あるヤツラである。
    彼らの言い分は、フランス的である。
    子供がいるとわかってナンパしてくるのに、
    「ボーイフレンドはいるの?」そして左手の指輪をみて
    「結婚してるのか・・」と言って去っていく。
    フランス子供の40%は私生児で、シングルマザーがあまりに一般的なので、
    男女のお付き合いに子供の有無はあまり重要ではない、ということだろうか。

    ・・ということで、親切心のおこぼれ(?)を頂戴するために、
    私は肌身離さず、キアラ嬢を携帯する・・。



    • ここがヘンだよエジプト人!−最終章


      エジプト完結編ということで、観光モノに少し触れてみよう。
      ピラミッドは驚くべきことに、町の中にある。
      旅も終わりがけに、パパが来るまでピラミッドに 連れて行ってくれた。
      所要時間20分!
      ・・・近くにはハードロックカフェもある(!)
      私の想像では、バスに揺られながら2時間かかる、
      砂漠の真ん中だと思っていた。
      しかもピラミッドは予想以上に小さく、3つ固まってあった。
      スフィンクスもそのすぐ側にあり、車で1時間もかけずに周りきってしまった。
      スフィンクスは痛みが激しく、そのうち凹凸がなくなって
      ただの岩になりそうだ。
      エジプト政府はもっとお金をかけて、この世界遺産を守ればいいのに・・
      と思ったが、そのお金がないのだ・・。

      カイロ美術館のツタンカーメンもそこらの発掘品に混ざっていたので驚いた。
      エジプトは発掘品や遺跡が多すぎて、政府は管理し切れないのだ。
      ミイラを見るには入場料40パウンドが必要だった。
      ちなみにエジプト人は1パウンドだ。
      外国人は40倍払わなければならない・・が、
      まぁ、¥700程度のものである。

      「王家の紋章(エジプト史少女マンガ)」 で夢見ていたナイル河は大きな河だった・・。
      ローヌ河(リヨンにある河の1つ)の5倍くらいはありそうだ。
      観光産業が進んでいて、観光船やレストランが
      ウジャウジャしていて、ロマンどころではない。

      そうそう、あと食事について話そう。 エジプトにあって日本でも有名なもの・・
      それはモロヘイヤ!
      モロヘイヤはそのままアラビア語(エジプト語)である。
      一般的にはスープにして、ご飯を入れて食べる。
      味はお茶漬けそのものである。

      エジプトの味付けは日本のそれと非常に良く似ている。 甘辛かったり、何となく醤油っぽい味がしたり。
      お菓子なども和菓子みたいなものも多い。

      物価は1パウンドが¥18くらい。
      コーラはレストランで3パウンド(約¥60)。 マックのセットは7パウンド(約¥140) 当然ながら輸入物は日本円と同じくらい高く、 エジプト産は格段に安い。

      物凄い暑さを覚悟していたのだが、
      なんと、至るところにクーラー完備である。
      リヨンの方がよっぽど過ごしにくい。

      ただ1つとても悩まされたことがあった。
      なんてことはない小さなアリさん・・。
      こいつがメチャクチャ厄介だ。
      甘いものも辛いものも何でも食べる。 しかも刺されると激しく痛い。
      そこら辺にパンツを放っておいたら、次の日、穴が開いていた!
      私も学ぶ・・。
      次の日は、タンスの中のハンガーにかけておいた。
      すると、他の洋服から伝ってたくさんのアリが、 また私のパンツに群がっていた。
      私のパンツは2枚も喰われてしまった・・。
      私も学んだ。
      履いたパンツはそこら辺に放って置かず、すぐに洗濯機に入れること・・。



      • ここがヘンだよエジプト人!−其の参


        私はエジプトに1ヶ月滞在した・・のだが、
        残念なことに本当のエジプトを殆ど見ていない。
        閉鎖されたフランス人社会のど真ん中に居た。
        10日間居た”アガミ”というリゾート地には、 家族の別荘があって、街の人誰もがフランス語と英語を喋る。
        初めに出された軽食はたくさんのチーズとパン・・。
        手に取るもの全てがフランスのブランドである。

        歩いて3分のところにメンバーズ・ビーチがあって、
        そこのみ女性が水着で海水浴ができる。
        (つまり公衆ビーチは服着用規制)

        日本人が非常に珍しいらしく、
        私の周りには10人くらいの子供たちの輪が出来ていた。
        ・・とは言っても、金持ちの子供ばかりなので、
        全員がアメリカンスクール、フレンチ・スクールの生徒だった。

        私が普通の町の写真を撮ろうとすると、
        タレ助の弟が「ピラミッドやカイロ美術館を撮ったほうがいい」
        と言ってなかなか写真を撮る機会を与えられなかった。
        エジプトの99%は貧困地域なのである。
        それを家族はできるだけ私たちに見せまいとした。
        私はただ一般のエジプト人の生活をカメラに収めたかったのだが・・。

        昼間は元・イギリス人のみ入場が許されたメンバーズ・スポーツクラブに行った。
        現在でも完全家族制で、新会員になるには1000万円が必要だそうだ。
        私たちはプールで泳ぐために水着を持参したのだが、
        何と私は入水が許可されなかった。
        つまり結婚はしたものの、後から家族入りした、しかも女性であるため、
        メンバーとは見なされなかったのである。
        泣く泣く私は、キアラを連れてクラブ内にあるレストランで時間を潰した。

        夜は生バンドクラブへ・・。
        従妹のお勧めだったのでワクワク楽しみにしていた。
        そこはジェット・セット(上流階級の若者)外国人が溜まる、ただのパブだった。
        アルコールの値段は日本の居酒屋と同じくらい。
        (・・ということはエジプトでは法外な値段だ。)
        カウンターやソファーがあって人がひしめき合っていた。
        ここはエジプトじゃない・・。
        日本ともとれるし、イギリスともフランスともとれるただのパブだった。
        ジェット・セットなんてどーでもええ!
        外の汚いカフェで水タバコをふかすオヤジの隣に居た方が よっぽどエジプトに来た意味がある。
        上流階級層ってのは非常に西洋化している。
        全く面白みがない。

        しかし、よくよくタレ助の家族観察をしてみると、

        ・パパは簡単なアラビア語しか話せない。
        ・従妹はエジプトに生まれているのに、フランス語しか話せない。
        ・義ママもハーフフレンチだし。
        ・従兄弟はアメリカで生まれ育って英語が母国語。

        この家族はエジプトで外国人として生きているのだ。
        エジプト人と混ざることは殆どない。
        顔もヨーロッパ人、フランス訛りのアラビア語、
        外人に間違えられてぼったくられることも日常茶飯事だそうだ。
        みんながコンプレックスを持っていて、いつもどこかで”違い”を感じている。
        そしてエジプト人も彼らをエジプト人と認めない・・。

        彼らには本当の自分の国がないのかもしれない。 とってもインターナショナルだけれど・・何だかかわいそうだな。



        • ここがヘンだよエジプト人!−其の弐
          パパは有名映画監督(日本のレンタルビデオ屋にもある)、
          義ママは弁護士(エジプト弁護士会会長)、妹も弁護士、 叔母さんは数学者、
          叔父さんはアメリカでトップ50のファイナンス会社経営、
          従兄弟たちはアメリカの医学博士、国際ジャーナリスト、
          親戚にロイター・アラブ支局のトップ(アメリカ人)、
          イタリアンホスピタル院長・・その他・・と、尋常でない。
          全員が完璧な英語、フランス語+数ヶ国語を話す。
          私だって、まともに大学に行って、日本では仕事に困らないくらいの経歴とスキルがあるが、
          こいつらと比べたら虫ケラ同然である・・。

          会話もすごい・・。
          歴史、数学、化学、法学・・、家族で熱く討論するのだ。
          私も討論好きではあるが、ヨーロッパ、文明系の歴史の知識に欠けることと、
          フランス語のボキャブラリー不足でとても着いていけなかった。
          (っちゅーか、仏語ネイティブでしかもマニアックな歴史の話なんて無理だよ・・)

          タレ助は無責任にも「何で会話に入ってこないの?」
          と質問する・・。
          (っざけんな〜!んなもん、興味ね〜っ!どーでもいいし、学びたいとも思わねーから、放っといてくれよ!)
          と思った・・。
          「アリンは歴史に弱いからもっと本を読まなきゃダメだね」
          ”ザクッ!(←心の痛み)”
          「日本の教科書では、エジプト文明なんて殆ど教えてもらってないもん!」と必死に抵抗。
          まぁ、事実だし、日本政府のせいにするっきゃないっしょ。
          そーいや、小学校の頃「王家の紋章」っちゅー、歴史マンガを読んだ。
          文明についても描いていたけど、ラブストーリーの部分しか覚えてねーよ。

          タレ助に”家族間ではどんな話をするのか”聞いてみた。

          「例えばぁ、昨夜は・・”ソーシャリズムを経てキャピタリズムが蔓延る世の中。
          次に来るのはイスラミズムか?それとも新主義か。
          ・・とするとどんな新主義が可能であるか・・”」

          ・・だそうです。
          これは世界の歴史的背景を知らなければ答えられないし、
          日本語でも難しいのに、フランス語じゃ無理です。(泣)

          もう何を話したらいいんだか、わけがわかんなくなり、フランス語を話すのもウザくなってきた。
          できるだけ、人と逢うのを避け、英語に切り替えるようになってしまった。

          部屋に篭って1人まったりしていると、1本の電話が・・。

          (ゲッ!変人で有名な数学者の叔母さんからだ!!)

          アリン:「ええ・・、タレ助はいませんよ。後で電話させるように言いますから・・」

          叔母さん:「いやいや、今日はアリンさんにお話があって電話したので、いいわよ。」

          アリン:(ゲゲッ!)

          ー叔母さんは世話好きのとってもいい人なのだが・・。

          叔母さん:「今日は貴方の将来についてお話したいと思います。」

          アリン:「はぁ・・。」(これは大学の講義か!?)

          叔母さん:「貴方、まず仕事を見つけた方がいいわよ。」

          アリン:「はい、最近始めたところですが・・」

          叔母さん:「そうなの!(考える。)・・でもインターナショナルスクールの教員とかは?そこで日本語教えるとか・・」

          アリン:(大きなお世話やな〜・・)「はぁ、そういう手もありますね。」

          叔母さん:「あ、でも教員やるにはある程度の条件を満たしてないといけないわね。」

          アリン:「学位ありますし、教員免許も経験もありますが・・」

          叔母さん:「あら、そうなの!!(態度が変わる)」

          アリン:「でも給料低いし、毎日がんばっても割りに合わないのでヤル気ないです。
          いろいろ心配して頂いて有難うございます。」

          叔母さんはその後、大学でもらっている給料が低いので、
          私を真似たビジネスを始めたいと言い出しているらしい・・。

          私たち日本人は小さな頃から”謙遜”という言葉を教えられてきた。
          聞かれもしないのにベラベラ自分の学歴・キャリアを喋るなんて、 はしたないし、そんな人を私は軽蔑する。
          しかし、文化の違いか、エジプトの上流階級の方々は、堂々と悪気なく自慢話をする。
          もしかして、彼らは私から何か話し出すのを待っていたのかも知れない。
          私は人付き合いは得意な方だが、今回ばかりは彼らが何を望んでいたのか全く予想が付かなかった。
          それとも階級社会が定着している国ではこう言った自己主張が必要なのであろうか・・。(つづく・・・)



          • ここがヘンだよエジプト人!−其の壱


            やっぱりこのタイトルでしょう・・。
            エジプトってやっぱスゴイ国だったよ!
            カイロの空港に着いたらまず、両替屋でビザを購入。
            まずは何で両替屋でビザを買うのかわからん・・。
            しかも値段が決まってなくて、
            「う〜ん(考える店のオヤジ)・・3人で45ユーロ!(外人価格)」ってかんじ。
            カイロ空港から街へ向かう車では、いきなり驚かされた!
            あの・・、4車線らしき高速道路に・・車線ないですよ・・!
            横断歩道も存在しないですよ!!

            カイロには、タレ助(ダーリン)の家族住んでいて、 そこに約1ヶ月お世話になった。
            タレ助のばーちゃんは、フランスはトゥール出身で在エジ60年のスーパーばーちゃん。
            85歳になっても夏の半年間、アレキサンドリアのリゾート地で独り暮らしをする自立心旺盛なヒト。
            はっきりと「フランスよりもエジプトの方が快適に暮らせる」と断言する。
            初めはその意味がわからなかったが、しばらく滞在するうちに言いたいことが解かってきた。
            エジプトの人ってば、無条件に無利益に親切だ。
            すごく熱っいハートを持つ人たちだ。
            例えるならば20年位前の青春ドラマに出てくる山下真二を10倍くらい熱っくさせた感じだ。
            (わかるかな。。ってアタシ一体いくつだよ・・)

            ・キアラ嬢の車酔いからもらいゲロしたとき、
            私はとある食材屋の目の前にお好み焼き(モロヘイヤ入り)を作った。
            完全に営業妨害しているのにも関わらず、店のオヤジは心配して水をくれたり。
            その上「手を洗え」とバケツ一杯も持ってきてくれたり。

            ・私とタレ助とキアラ嬢がが道路を横断できず立ち往生していると、そこいらのオヤジが手を引いて一緒に道路を渡ってくれたり。

            ・タレ助のばーちゃんも言っていたな。
            「道路を横断できず困っているときに、エジプトに人たちはおんぶして一緒に渡ってくれる」と・・。
            先進国では、あり得ないよね・・。経済優先の資本主義の私達には無理だね。
            すげ〜、美しいよ。
            これはほんの一部の話で、彼らは私たちのエジプト滞在に毎日ドラマを作ってくれた・・。(つづく・・)



            • パリ


              私にとってのパリ・・
              それは、ラーメン、納豆の買出し、韓国レストラン、ケンタッキー・フライドチキン、スター・バックスである。
              結局3ヶ月に1回くらいはパリに行く。
              エッフェル塔や凱旋門はもう見たし、だいたいの観光はした。
              古い建物に興味のない私は、むしろ嫌々観光に付き合った。
              パリは私にとってのリトル・日本である。
              パリに行って日本を懐かしむ・・。

              今回はフランスに来てまもなく知り合った友達の協力もあって、
              また新しいリトル・ジャパンを見つけることができた。
              まずは、ブック・オフ!
              日本から送ってもらうと送料が高くかかる単行本も、最安値で2ユーロ!(¥260)
              私は喜びのあまり、理性を失った。
              このあとパリを周ることも考えず、カバンいっぱいに本を買ってしまった。
              面白いのはレジの店員さん。
              フランス人ですごく上手な敬語を使う。そして丁寧な応対。
              ここは(当然だが)日本人中心なのだ。
              フランス人が日本のマナーに合わせて仕事をする。
              お客としてほんの少し店内に居ただけだが、なんだか
              とても満足してしまった。
              普段は私が、フランスに合わせて生活しているのだから、 たまにはこんな光景を見るのもいい。

              そして、パリ・プラージュ(セーヌ河横の仮設ビーチ)で
              ビールを飲んだ後、13区の中華街へ。
              ベトナムレストランでラーメンを食べ、日本のキリンビールを買う。

              夜は日本人よりも日本語を操るモロッコ人やフランス人と
              タジン(モロッコ料理)パーティー。
              夢のような2泊3日だった。
              3日間、殆どフランス語を喋らず、リヨンではこの日本感覚は味わえない。




              • マンション


                私はうちのマンションが大好きだ。
                ・・そりゃよかったって??
                いやいや、詳しく言うと”うちのマンションの管理体制が大好きだ”だった。

                フランスでは年に何十回もエレベーター墜落事故が起きる。
                要はメンテナンスをしないので、古くてワイヤーが切れたり、故障を放置しているのだ。
                日本ではまず考えられない。
                私はフランスの某市では、建物は古いが中はかなりモダンなマンションに住んでいた。
                (何を隠そう、私は歴史的であろうが何だろうが古い建物が嫌いなのだ。)
                そこの見かけメチャメチャ新しいエレベーターでさえ、時々止まった。
                私も中に閉じ込められた被害者である。
                すぐに非常用ベルを鳴らしたが、誰も出ない。
                誰も来ない、気付かない・・。非常用ベルは飾りなのか・・。
                確かにエレベーターに非常用ベルがないとかっこが付かないのかも知れない。
                あのベルは飾りだった。
                5分経っても住人の誰も気付いてくれなかったので、
                ダーリンに携帯から電話をして助けてもらった。

                ダーリン:「あのエレベーターはガラス窓付きだからまだいいよ。
                ぼくなんて、窓無しで閉じ込められて真っ暗なまま1時間過ごしたことあるんだから・・」

                おいおい、これってよくあることなのか!
                私の義母のマンションもスゴイ。
                上に上がるときエレベーターが横に揺れるのだ。
                しかも何故か4階以上に止まれない。
                (そこからはいつも歩き。)

                フランス人はそれを苦にもせず、引越し作業でガンガン重いものを載せるからびっくりだ。

                今住んでいるマンションは、日本人である私がびっくりするほどのカチカチ管理。
                ゲートがちょっとでも壊れると、次の日には直っている。
                エレベーターの非常ベルはもちろん通じる。
                しかも専門の非常センターのお姉ちゃんが出る。
                (1階ボタンと間違えて押したら、サイレンが鳴ってお姉ちゃんが応答!)
                週末明けも、ゴミを溜めることもない。
                フロアの電球が切れたらすぐに取り替えるし、
                ゴミ置き場のドアノブが壊れてもいないのに変わる。
                ガスと電気のチェックはこの半年に2回ずつ来た。
                (通常多くて半年に1回もしくは年1回。)
                それに加え、今回、アパートのウェブサイトまで作ったらしい。
                サイトアドレスは、住所そのまんま。
                どうやら住民掲示板まであるようだ。

                ここまでするマンションはフランスではなかなか珍しい。

                それも・・・

                私たちが払っている高〜い管理費のおかげなのだ。

                今月は車庫の自動扉が壊れたので・・来月の管理費精算が恐ろしい・・。



                • ボジョレー2


                  Villefranche sur saoneの街を周るつもりが、帰りの電車のダイヤ確認のために、そのまま駅へ行くことになった。
                  ぼったくられかかった中国人の女の子も駅へ向かって歩いていた。
                  電車のスケジュール表を見ると、16時半とあった。
                  切符を買って30分時間があったので、私は一人で街を見学に行った。
                  街並みは美しく思ったよりも見るところがある。
                  (実は全然期待していなかった。)
                  普通電車で19分で着くところを、5時間かけて街まで来た。
                  ここでとんぼ帰りなんて、私には考えられない。
                  次回、また戻ってきたときのために、バスのダイヤや観光局を確認。

                  ダーリンとキアラ嬢の待つ、駅に戻ると電車の時間が迫っていた。
                  やっと自分たちのペースに戻ってきた。
                  今日は厄日!振り回されすぎだ!
                  しかし・・・、電車を待つのは私たち3人だけ。。
                  5分経っても電車が来ない。10分経っても電車は来なかった。
                  そして駅員がやってきた。
                  「本日ここの全線ストップで〜す♪」
                  耳を疑った・・。
                  「つまり〜、こっち方向もあっち方向も電車は通ってないんで〜す♪」
                  「もう、たくさんじゃ〜〜〜〜!!」
                  駅員はベビーカーを改札まで運ぶのを手伝ってくれた。(←結構いい人)
                  私は怒りで体中から炎のオーラを出していた。
                  駅員:「よかったら水ありますよ〜♪」
                  ・・・なんて気がつく人だ・・(呆)。

                  そして、また代行バスを待つ。
                  そこには、なんと来るとき会ったゲイ青年がいるではないか!

                  ゲイ青年:「このダイヤのせいで、会社に散々怒られましたよ!これからリヨンの事務所に戻らなきゃならない。会議は17時半なのに。」
                  (みんな、可哀想なのね・・。私たちは観光だからまだいい方・・。)
                  エタ・ヒニン(江戸時代の階級社会の1番下と下から2番目)の心理である。

                  バスからは、たくさんの素晴らしい景色を見ることができた。
                  ブドウ畑やかわいい町や動物。
                  スーパーで買ったジュースとサンドイッチを食べながら、私たちは観光気分を存分に味わった。

                  バスの運転手は代行の運転なんて初めてで、各駅の場所すら良く分かっていなかった。
                  大型バスで何度も駐車に失敗。
                  後部に座っている移民の悪ガキ共に「お〜い、もう駐車すんな〜!」と野次られる始末。
                  それもそれで、何だか微笑ましく思えた。
                  しかも彼らはなかなかユーモアのセンスがあり、いろんなギャグを繰り出していた。
                  ソーヌ河を横にカヌーやキャンプ、釣りをする人を見た。
                  (また新しいリヨンを見つけたかな?)
                  ・・とそこに・・
                  「クッソ〜〜〜〜!(怒)ふざけんなぁ。バカヤロー!!」
                  とゲイ青年の叫び声。
                  何と、先ほどのユーモアいっぱいの悪ガキどもが、青年の携帯と財布を盗んでいったらしい。
                  こりゃブラックユーモアどころじゃないな。
                  クレジットカード、現金、身分証明カード、免許証すべてが財布の中。
                  連絡するにも携帯を盗まれている。
                  電話番号もわからない。
                  本当に半泣きだった。
                  確かにあの悪ガキ途中の何もない田舎で下車して行った。
                  そういうわけだったのか・・。
                  気の毒で仕方がない。
                  バスを降りてからも「くっそ〜〜〜・・」と泣き声が聞こえた。
                  あの可哀想な青年はこの日のことを一生忘れないだろう。
                  電車の不通、会社から激怒され、全ての身の回りのものを盗まれ、会議には遅れ・・。

                  本当、ご愁傷様です。(ちーん)



                  • ボジョレー1


                    土曜日はボジョレー(ワインの産地)へ。
                    フランスらしいハプニングがたくさんあって、楽しかったというよりは、ネタになった・・。

                    ボジョレーのスタート地点、Villefranche sur saoneは、リヨンのパール・デュー駅からなんと19分で着いてしまうのだ。
                    「19分で着いてしまうなんて、なんだか物足りねぇな・・」と思った。
                    SNCFフランス国鉄発行の「Carte enfant+」を使うと、何と片道2.90ユーロで行ける。しかも12歳以下は無料。
                    フランス万歳!
                    駅の掲示板を見ると”電車20分遅れ”と出ている。
                    しばらくすると、”30分遅れ”その後”40分遅れ”となった。
                    売店で立ち読みしながらヒマを潰したが、ここはフランス。
                    こんなこと日常茶飯事である。

                    ダーリンは「あ、きっとあの電車だ!」とリニアモーターカー張りのカッチョイイ2両電車を指差した。
                    「ええ〜!あんなカッチョイイ電車で行けるんだったら40分遅れも許せるよ〜」と寛大な私。
                    その電車は私たちの前に来て、そして通り過ぎた・・・。
                    その後ろに居たのは、おそらく20年は掃除していなさそうな、飼料を運んでいそうな電車が来た。
                    「ああ、やっぱりね・・」「いやいや、見てよ、アリン。車内はそれ程ヤバくないよ。」とダーリン。
                    それは1等席だった・・。
                    2等席は・・やっぱりヤバかった。
                    ようやく発車したと思ったら、切符切りのおじちゃんが「ちょっとワケあって、ここから先の電車はないよ」と言う。
                    「???」
                    「詳しくは駅で聞いてよ」と、いつもの責任転嫁。

                    田舎の駅で降ろされたのは全部で9人。
                    駅員はもちろん、改札も売店も何もない駅。
                    1ヶ月以上前に終わっている”FETE DE LA MUSIQUE(音楽祭)”の手書きの看板だけがやけに目立つ・・。
                    そのとき、一人の車掌が電車から降りてきた。
                    彼は真剣な眼差しで「代行のバスはすぐに来ますから!!大丈夫です!」と9人全員に確認した。本当に誠実そうな若者だった。

                    それから3時間後・・・、9人は置き去りにされたと気付いた。そのうち2人は大きな荷物を抱えて、歩き出した。
                    周りに店1つない、山の麓にあるここから一体どこへ行くつもりなのか・・。

                    その時、1人の青年(・・といってもゲイだが)が「タクシーを呼ぼう!」と7人に提案した。
                    VILLEFRANCHE SUR SAONEの駅まではどれくらいなのだろうか。
                    まぁ、7人で割ればそれほどの痛手ではないだろう。
                    青年は「僕はVILLEFRANCHE SUR SAONEで働いているんだけど、車で5分程度だよ。」という。
                    ホッっ!(=6人)
                    青年が電話してから10分後、タクシーがやって来た!
                    そのドライバーは「いやぁ、悪いけどSNCFフランス国鉄職員用だよ〜」という。
                    おい、まずSNCFの客をどうにかしろよ!

                    それからしばらくして、私たち用の2台のタクシーがやってきた。
                    1台はタクシーマークも付けていない、ドライバーの妻だった。
                    この時点で法に触れるだろう・・。
                    私たちが乗り込んだときには既に6ユーロの料金がカウントされていた。(ちょっと高くないか?)
                    ドライバーは私たちが乗り込んで20秒も立たないうちに、また車を止め、妻と話しを始めた。
                    そして、また50サンチームがカウントされた。
                    ちょっとインチキ臭いドライバー・・。

                    タクシーは走り出した。美しいブドウ畑が一面に見えた。
                    確かに美しい。ブドウ畑は続く・・。
                    運転は妙に荒く、青年が5分と言った割には、街中に着いたときには23.50ユーロがカウントされていた。
                    ダーリンは、青年と中国人の女の子に「僕らが半分の12ユーロ払うから、残りは2人で割ってくれ」と言った。
                    中国人の女の子は手持ちの現金がなかった為、銀行のATMでお金を下ろしてきた。
                    女の子はドライバーに「いくら払えばいい?」 と尋ねた。
                    「7ユーロでいいよ。」とドライバー。
                    女の子は周りの人間に合計がいくらだったのか確認していた。
                    私は自分の分だけ払ってしまったので、合計金額をよく覚えていなかった。
                    「私たち2人で12ユーロ払ったということは、少なくとも1人6ユーロだよね・・」ドライバーは気まずそうに女の子に1ユーロを返した。
                    ”中国人の女の子だと思って1ユーロをネコババしようとしたのだ!”


                    次回に続く・・・


                     

                  • アヌシー


                    先週末はアヌシーへ行った。
                    知り合いからいい噂ばかり聞いていたので、一度行ってみたいところであった。
                    雰囲気も良し、清潔で湖があり街には花が咲き乱れていた。
                    「いやぁ、日本人向きの街だ。」と相棒も呟く。

                    実は私、在り来たりの観光が大嫌いである。
                    有名な建物でも面白くなければ、見る価値もないし、行くのも時間の無駄だ。
                    ガイドブックを見て面白くなさそうな所は、大抵行ってみても面白くないのだ。
                    古い町並みに感動を覚えない私は、ヨーロッパが退屈に思える。
                    私のような、無知で歴史に無感動な人間はこのような歴史大国に住んでいること自体勿体無い、フランスに対して失礼だ・・とも思う。

                    そんな私の唯一(?)の楽しみがグルメである。
                    雰囲気の良い、伝統料理が食べられる、美味しい食事ができたら、ヨーロッパの退屈も一気に解消!

                    アヌシー到着後、まずは観光局へ。
                    お勧めポイントを聞いた後、市街巡り、そしてクルーズ・・。
                    それが終わったら湖沿いのビーチでの〜んびり・・。
                    ・・・・・・私はめちゃめちゃ退屈であった・・・。
                    クルーズはともかく、ウィンドーショッピングと湖のビーチならリヨンでだってできる!
                    しかもアヌシーに着いて食べたのは、サンドイッチとケバブ・・。
                    「なんでじゃ〜〜〜〜!」
                    私はついに、ダーリンにキレた。
                    楽しい旅も台無しだが、ここで引き下がるわけにはいかなかった。
                    すると私たちの観光感の決定的な違いがわかった。
                    ・私は、ちょっといい雰囲気のレストランや洒落たカフェに執着がある。
                    ・彼はシックなレストランが大嫌い・・。
                    気がつくと私は友達や弟としか高級レストランに行ったことがなかった。
                    彼にとって星付きなんて、とんでもない。
                    味が美味しい、美味しくないのはさる事ながら、スノッブな雰囲気が大大嫌いなのだ。
                    そして私は大大好き・・ではないが、たまにはそんな雰囲気を味わいたい。

                    そこで私は、2人の意見を尊重する2つのグッドアイデアを思いついた。(ダーリンも同意)
                    その名も「お惣菜計画」!
                    シックな料理を家で食べられる便利なお惣菜屋が、フランスにはたくさんある!
                    実は、下手なレストランより美味かったりする・・。
                    続いて「1人旅計画」!7月末に一人旅をすることにした。
                    思いっきりグルメな旅にしなくては♪

                     

                  • リヨン


                    リヨンの河岸で9日間に亘って開催していた「QUAI DES GUINGUETTES」も今日でお終い。
                    要はバーやパブが河岸に数キロに渡って立ち並び、砂を引き詰めて何となくビーチをイメージしたストリートなのだが・・もう終わり。
                    残念だ・・。夏中やってればいいのに。
                    久しぶりに胸が熱くなるイベントであった。
                    ビーチバレーやチャイナカフェ、夜にはいくつかのディスコやクラブが登場・・。
                    忘れていた何かを思い出した感じであった。
                    リヨンもなかなか乙なことをやる。子供だけでなく、夜は大人も楽しめて遊び心満点。だからリヨンは好きだ。

                    結局リヨンはリッチな街なのだろう。
                    地下鉄やトラムやバスの殆どは身体障害者ように設備がある。
                    ストライキでバスが突然ストップするとすぐに代行のバス(無料)が出る。
                    日本では当然だがフランスの他の街と比べたら驚くべき迅速な対応である。
                    地下鉄代は高いけど、高いお金を払う価値のある交通機関だ。
                    喜んで街の活性化と安全のために協力したい。(べた褒め・・)

                    たまに他の街を訪問すると、フランスらしい不便さにイライラする。
                    汚い、障害者・ベビーカー用の施設が整っていない、 時間に正確でない、迅速でない、働かない、何もない・・。
                    フランスの某市へ行くと街の汚さと、路上駐車と、公共のゴミ箱が歩道の真ん中にあることに腹立たしい以上に”危険”を感じる。
                    人々は、車がすごいスピードで走る道路を歩くより仕方がないのである。
                    市も住人も他人のことなどお構いなしなのがみえみえ。
                    これでよくみんな我慢していられるものだ。

                    リヨンが何故、ここまで素晴らしい街を維持できるのか・・。
                    それは、詰まるところ、近くにあるたくさんの化学工場と原子力発電所とクレディ・リヨネ(老舗の銀行)のせいだ。
                    クレディ・リヨネは借金だらけでヒーヒー言っているが、まぁ、このご時世ですからねぇ。
                    彼らはリヨンを含めたローヌ・アルプ県にそれはそれは多額の税金を払っている。リヨンもリッチだが、ローヌ・アルプ県もかなりリッチなのだ。

                    リヨン郊外の化学工場は見た目にそれは恐ろしい・・。
                    いや、見た目だけでなく、何か起こったらメチャメチャ恐ろしい。
                    こんな化学工場や原発施設が大都市のすぐ側にあるなんて普通じゃない。
                    たまに街中が異臭で息苦しいことがある。
                    風向きによっては、スモッグで空気が灰色だったり、数十年前には工場近くのある町が汚染された土で育った野菜を食べて、たくさんの人が死亡した事件もあった。
                    しかもその畑は、その企業が”地域住民に安らぎのスペースを”・・ということで、無料で支給されたそうだ。
                    いやはや、己の健康を考えると、リヨンも一長一短・・というか、一長三短くらいかな・・。

                    それでも私はこの街が好きである。
                    他のフランスの街で悲観的に来ないバスを待ってイライラして暮らすよりも、住み心地の良い美しくリッチな街で暮らしたい。
                    日本人がたくさん住むパリを除いて、フランスでトップレベルに住み心地のいい街だと思う。
                    経済力、実行力のある素晴らしいこのリヨンは原発施設や工場がある限り、発展し続けるであろう!

                     

                  • 偶然の再会


                    先日、家族で日帰りグルノーブルに行ってきた。
                    初グルノーブルだったが、思ったより小さい街で、街はすぐに1周できてしまった。
                    街の中心の噴水の前で、結婚間近の婿さんが噴水ダイビングショーをしていた。
                    フランスで結婚する新郎(たまに新婦) は友達に恥ずかしい格好や面白いことをさせられることが、行事になっている。

                    その日の気温は12度。新郎がなかなか飛び込もうとしないので
                    「ツマンネーなぁ。もう、行こうか〜。」と話していると、ダーリンが驚いた顔。
                    「アレ?あそこにいるのファビアンじゃない??」
                    なんと、3年前、ダーリンと同じ日本の留学生レジデンスで暮らしていた男の子ではないか!
                    ダーリンは顔と臭いの記憶力はいいが、名前の覚えは悪い。
                    ・・彼はルイックだった。
                    フランス人仲間のひとりで一緒にラーメンを食べたり、いろいろ遊びに行ったもんだ。
                    私は、彼がグルノーブル出身であるのも知らなかったし、とても驚いた。
                    話を聞くと、今はパリに住んでいて、グルノーブルに来たのも偶然だそうだ。
                    日本での留学生仲間のファビアン(こっちは本物)もグルノーブルでスタージュをしているそうだ。
                    ファビアンにも連絡を取り、久しぶりの・・そして偶然の再会にみんなで、ビールで乾杯!
                    グルノーブル・・行った甲斐があった。

                    海外での偶然の再会は本当にミラクルだ。
                    気付かなければそのまま通り過ぎてしまうのに、その日のその時間にその場所で出逢えるなんて・・。
                    (小田和正風に・・)
                    今回含めて3回ほどそんな偶然があった。
                    シドニーのバスの中で3年ほど一緒に仕事をしたバイト仲間と出逢ったことがある。
                    しかも彼女と同じ、お土産屋さんのバイトをしていた。
                    あれから逢っていないけど、今もシドニーにいるのかしら・・。
                    そしてもう1つは、マルセイユへ行く途中のルフトハンザ航空のドイツ上空機内で。
                    中学の美術の先生で高校時代には、家に遊びに行ったり、一緒にイタリア料理を食べに行った仲のよい先生が、私の座席の後に座っていた。
                    きっとこれ以外にも気が付かなかったけれど、たくさんの人と海外で出逢っているんだろうな。
                    ・・何か運命を感じるよね。
                     

                  • ゲロネタにつき、苦手な方はご注意下さい・・


                    昨日、日曜日は家族で家での〜んびり。
                    すると、キアラ嬢がお昼寝から起き出した。
                    居間に飛び込み、喜んでダーリンに飛び付こうとする彼女・・。
                    ダーリンは大好きなキムチを朝食に1瓶食べ終えようとしていたそのとき・・「ぎえぇええええ〜!!」というすごい雄叫び。
                    パスタを茹でていた私は、急いで居間に駆け込む。
                    すると、物凄い異臭とウンチが散乱していた。
                    なんと、下痢状のキアラ嬢のうんちが5mほど、オムツから漏れてナメクジが貼った跡のようになっているではないか!
                    大量過ぎたそのウンチはオムツの許容量を超え氾濫してしまったのだ。これは決してパンパース社の非ではなく、キアラ嬢のスラリとしたカモシカの様な足がオムツにフィットしないのだ・・。

                    私は火にかけたままのパスタを放って、オムツ換えの重要作業に取り掛かった。
                    強烈な臭いに一瞬物怖じしたが、このまま放置すれば、家中がウンチまみれになってしまう。
                    途中呼吸困難に陥った。
                    「・・酸素が欲しい(無臭の)・・」
                    親の愛とは強いものだ。
                    愛娘を救出するためなら、数分息をしないことも可能なのだ!
                    それを他所にダーリンは、床に滴るウンチ回収作業にあたっていた。
                    すると「オエッ・・オエッ!」と彼から声が漏れた。
                    (この人、自分が臭くて大変な作業をしているとアピールしたいのか?あたしゃ、もっと厳しい現場にいるのに・・弱者め!)と心の中で呟く私。
                    言葉を失い、突然眼を見開き立ち上がったダーリンはトイレに駆け込んだ!「オエ〜〜〜〜〜!!!」
                    ・・・・・・ってホントに吐いちゃったよ・・。
                    朝食に食べた1個¥500のキムチを・・。ギャグみたい・・。

                    ダーリンはしばらく、ベッドで休息、私は回収と全ての作業を終え、ふやけたパスタにミートソースをかける。
                    ダーリンは鼻が利くことが自慢。仕事の化学の研究には大きく役立っているらしい。
                    しかも香水・新製品開発部門だ・・。日々の生活には比較的良く効き過ぎる鼻は必要ない。一長一短か。

                    5分後、「お腹空いた〜」とダーリンが起きてきた。私の朝食としてパスタを作ったわけだが・・ウム、仕方がない。分けて食べた。
                    吐いてすぐよく食べれるもんだよ・・。
                    彼はおねだりするキアラ嬢にも分け与え・・(う〜ん、私の分だったんだけどな・・。)
                    勢い良く食べ過ぎたキアラ嬢はこの後、ミートパスタを戻してしまうのだった。
                    そしてダーリンは・・・(想像にお任せします・・)

                    何て大変な一日だ・・。
                     

                  • オースティン・パワーズ


                    友達のサイトにお邪魔したとき、オースティンパワーズを絶賛していたので、伝染病のように私もハートにも再び火がついてしまった。

                    アレは傑作だ!ギャグのリズムといい、考えられた面白さといい・・。
                    あのロンドンの色と痛快なダンスとミュージック。まるでミュージカルを見ているよう!

                    しかし、フランス人にこの映画の良さはわからない。
                    冒頭から彼らは低レベルのレッテルを貼るだろう。
                    実際、「オースティン・パワーズ3・ゴールド・メンバー」は公開されてから3週間程度で打ち切ってしまった。
                    さぞかし人気がなかったと思われる。
                    フランス語でパワーズを観てみたが、はっきり言って面白くない。
                    フランス語では英語での言葉遊びと一致しないのだ。
                    パワーズの面白さの多くは言葉遊びにあるのに、一番いいところで無難なギャグに訳されてしまう。
                    これは非常に残念なことだ。

                    パワーズには日本人や日本の文化が頻繁に出てくる。マイク・マイヤーズは大の親日家だそうだ。
                    3で日本人の女の子が描かれたとき、とても本物に近いことに驚いた。
                    (西洋の映画では日本と中国が混ざって描かれることが多い。私は監督のレベルの低さを疑うほど、コレにこだわるのだが・・)
                    現在の日本を的確に表現できるというのは、親日家だからこそだろう。

                    フランスのテレビ番組は非常に面白くない。
                    たまに面白いものがあったと思ったら、アメリカ番組のパクリだ。
                    お笑いのセンスも非常に古い・・。
                    今日、日本の番組もどんどん面白くなくなっていると言われるが、全体のレベルと質は非常に高い。これはたくさんの民放チャンネルが視聴率獲得のため、常に競争しているせいだろうか。

                    アニメだけでなく子供番組、お笑い、世界遺産を扱う番組まで、これらを日本だけに留めておくのは勿体無い気がする。
                    世界遺産の番組などはTBSが全収録をユネスコに送っているそうだ。
                    世界的にも世界遺産だけを扱う、ロング番組は他にないとのこと。 CMはともかく、日本の番組は世界に誇れると思うのだが・・。
                     




                  • キアラ嬢がお熱でダウン。
                    40度の初発熱にはちょっとビビッタ。
                    県庁で2時間半待たされ、40分かかる小児科へ行って、帰りにサボテンを買うのに付き合わせてしまって、無理をさせたせいかも知れない・・。

                    私が急いでキアラ嬢に、長袖を着せると、ダーリンが愕然!「何やってんのー!」と一言。
                    フランスでは何と熱が出たら服を脱がせるそうだ。
                    体内の熱を外に逃がそうという意味があるらしい。信じられん・・。
                    どんなに説明されても信じられなかった。
                    フランス人というのはタコの足が何本か、蜘蛛は昆虫かどうかも知らない豆知識のない人々なのだ。
                    さすがにおでこに梅干を塗ると熱が下がるとは思えんが、発熱したときには、服をたくさん着せるのは確かだ。

                    大慌てで、休日病院に駆け込むと、熱によって中耳炎になりかけているとも診断された。
                    ああ・・あの噂の中耳炎にとうとうなってしまったか・・。

                    診察料はさすがに高かった。フランスでは必要な医療費も薬代もほぼ無料なのに。
                    もうひとつの民間保険を持ってしても全部はカバーされないらしい。
                    フランス人を休日働かせると高くつくのだ。
                    ・・・なんて、たわいもないことを考えていると、”子供が熱を出したら”という冊子を見つけた。中を見るとなんと”熱を出したら服を脱がせる”と書いてあるではないか!

                    日本で言われていることと、全く逆なのだが一体どちらが正しいのだろう・・。