ドラフト指名選手 2002年度版

 

讀賣

木佐貫、久保とタイプの違う大学球界のエースを自由枠でおさえ、野手も長田、山本、矢野と大物感溢れる選手の指名。高井は残ってなかったもののまさに文句無しの指名。キャッチャー2人は余計な気もするが、都立高校生が話題になったのでそれもまた良し。
あえて文句を言うなら、山本か・・・。高卒の外野手、打つだけ、荒い・・とトレンドにある意味逆行している。が、逆に言えば昔の打つだけの荒武者ともいえる。が、それでも垣内を上回る素材とは思えない。まぁ答えは時間が出してくれるでしょう。木佐貫、久保の二人は故障が心配ですが、層が厚いのでいい時だけ投げてれば巨人投手陣は回るでしょうな。
 

ヤクルト 

石井がいなくなったと思ったら、高井を引き当てる。館山、泉は故障はあるものの力量はドラフト1位クラス。ブラジルの豪腕・片山も指名し、下位ではプロ入り最後のチャンスに執念を燃やしていた木製に対応したスラッガー久保田を獲得。ある意味、讀賣よりも「楽しみのある」ドラフトとなった。
その中でも楽しみなのが片山。あの力感はちょっと無い。打たれても打たれても向かって行く姿勢は津田を思い出させる。高井はメジャー込み契約みたいだが、そういうのが段々増えて行くのでしょうな。
 

中日

ドラフト戦略的には自由枠を埋められず、森岡を繰り上げ指名。ダイエーのブラフに屈し、溝口を諦め植を繰り上げ。貴重な選手枠をコネ枠でひとつ潰さなければならないなど、戦略としては失敗した。が、森岡、櫻井、瀬間仲と楽しみな野手を指名できたのはプラス。特に瀬間仲は外国人枠ながら、それでも惜しくないほどのパワーの持ち主。待望久しいスラッガーの入団である。森岡は身体能力はイマイチながら、勝負強さが光る職人タイプ。左の基といえよう。ただ、長嶺、小林、植の左投手はちょっと中途半端かな。いずれも直球で勝負できる威力が無いのが寂しい。左に拘らなければもっと力のある投手を指名できたと思うのだが(まぁこれは今年の阪神、去年の近鉄、2年前の日ハムと共通の現象ですな)
 

広島 

選手枠の関係で4人の指名に終わるも、即戦力ストッパーとして働きそうな永川が獲れたのでよかったか。とにかく今年は(も)独自路線で、他球団と重ならない選手をチョイスするのはいまいち寂しくもあり。吉田の二順目はないよなぁ・・・。鞘師はカッコいいっすね。身体能力抜群のところといい、その身体能力を走塁に生かさないところといい、鉄砲肩といい、新庄とダブりますな。松本はオーナー直訴などと言われてますが、私、結構いい選手だと思いました。ショートコンバートが成功してレギュラー獲ったら絶対盗塁王になりますよ! レバタラが多いのがアレですけど。
 

横浜 

多田野を失ったことよりも、長谷川、稲川と優秀な両スカウトを失ったことのほうが痛い。東海、立教から大きく後退した。一方長い間絶縁状態だった東都とは雪解けムードで、日大から2選手を獲得、専大江草とも交渉とこれは来年以降プラス要素。さらに三菱ふそうに貸しを作るなど来年の森獲得に向けて余念が無い。
さて、今年の指名選手からみると、土居、村田と野武士的選手を自由枠で獲得。特に村田と同期古木とのサードのポジション争いは見物である。個人的には内野守備の送球が危なっかしく、本人も恐らくストレスに感じてるであろう古木は外野に行ったほうがいいと思う。村田は根性の選手。近い将来チームリーダーになるだろう。
下位では堤内、吉村、飯田と指名したが、身体に力は感じるもののそれを生かしきれないというか、自分のスタイルを持っていない選手なので、それぞれプロでどのような選手を目指すのか考えて頑張って欲しいものですな。
 
 

阪神

自由枠 杉山直久  22才 投手  右右 龍谷大学
自由枠 江草仁貴  22才 投手  左左 専修大学
四巡目 久保田智之 21才 投手 右両 常磐大学
五巡目 中村泰広  24才 投手  左左 日本IBM野洲
六巡目 三東洋   24才 投手  左左 ヤマハ
七巡目 林威助   23才 外野手 左左 近畿大学
八巡目 田村領平  18才 投手  左左 市立和歌山商
九巡目 新井智   20才 投手  左左 ローソン
十巡目 伊代野貴照 22才 投手 右右 ローソン
十一巡 萱島大介  22才 内野手 右左 ローソン
十二巡 松下圭太  18才 外野手 左左 三瓶

という具合になりました。大量11人の指名です。正直9人目以降の猶予期間は3年がいいとこだと思いますが、頑張って欲しいもんです。
ではひとりひとりについて・・・。

杉山 ・・・生で見たことはないのですが、動画を見ると肘のしなりは凄いですね。藤川の肘のしなりもかなりのものですが、それ以上かもしれません。一応最速150舛箸いΔ海箸砲覆辰討泙垢、球速・タイプとも藤川と同レベルなのでないかな・・・と見ました。秋の成績を見てもそんなに三振をいっぱいとるではないかな。高めを使えないピッチャーというか・・・。リリーフで短いイニング全力投球させたほうが面白い存在かもしれません。

江草 ・・・僕が見た限りでは大体135ー139くらいでした。しかしミットを叩く音はどのピッチャーより重々しかった。右バッターのインコースに食い込んでくるスライダーみたいな球で三振を取っていましたが、どうやらフォークらしいですね。結構フォークを多投するタイプと見ました。タイプ的には左の郭李!と言いたいところですが、秋にはまとまりすぎの面もあり、山本和行の線かもしれませんな。

久保田 ・・・トルネードっていうか、顔が傾いたピッチングマシーン。コントロールもそこそこだし、スライダーもキレますが、フォーム的にも性格的な面からしてもアバウトなピッチングというか、自己本位のピッチングしかしないだろうなぁという印象です。そういう意味ではいいキャッチャーに巡り合ったらとんでもなく化けるタイプとも言えるのですが。フォームは直しようがないでしょう。同じ速球派の山口コーチに期待しますか。西本がシュート教えたら間違えなく潰れるでしょうな。あのフォームでシュート投げたら肘が折れる。その前に腹を何とかしろと言いたいですが。

中村 ・・・社会人になってから見てないんですが、成長したんスかね。ストレートの回転が汚いのでコントロールがつきにくいピッチャーだなぁとずっと思ってました。左バッターにシュート投げ込めるコントロールと度胸が身についていればいいのですが。

三東 ・・・正直6巡目で獲れると思ってなかったので、今年に入っての不振が阪神にとってはラッキーでした。不振が来年も続いたらアンラッキーですが。このピッチャーはよく突っ込むのが悪癖と言われますが、僕はいいと思うんですよね。ある程度は。突っ込まないように投げると投手にとって一番大切な躍動感を失うことになります。体重が後ろ残りになりリリースも早くなる。(井川の2年目にノムさんが指摘してた突っ立ち投げです) その辺りのバランスをヤマハの監督は「技術より精神」と言ってますが、なるほどなぁと思いました。うまくはまれば常時140礎翦廚離好肇譟璽箸鯆磴瓩暴犬瓩蕕譴ピッチャーになると思います。細いけどあの重心の低さは彼の下半身の強さを物語っています。

 ・・・生では見たことないです。膝蓋腱損傷があるのがどうも・・・。その割に一本足打法なのは、足に不安がなくなったのか、それとも逆か。一本足と言っても体重移動はそれほど極端でもないですね。率も残せると思いますが、外野手として守備に特徴がないので、パンチ力をどれだけ示せるか。まぁ金本も入団したときはガリガリの好打者タイプだったので努力次第でしょう。台湾出身だけあって、ハングリー精神は買えます。

田村 ・・・8巡目では明らかにお得ですと言いたいですが、見たことないのでコメントしようがないです。ガタイはいいっすね。データ見ても高井みたいにバネで投げるのでなく、恵まれた強い地肩に任せて押しまくるタイプのようです。井川同様1年目は陸上部で故障しない体作りに励んでもらいたいです。

新井 ・・・小野和義、品田、神田らを育てた投手作りの名伯楽・稲垣監督(故人)の最後の作品がこの新井です。現時点での平均球速は140舛貌呂ないと思いますが、彼の良さはコースにばんばんクロスファイアーを決められるところ。けれんみの無いピッチングを一軍でも見せて欲しい。そしてオフには墓前にいい報告ができるといいですね。

萱島 ・・・足は入団テストで実際に計測しただけにマジ速そうですね。守備・打撃は後回しにして、福地レベルの代走に育てましょう。(教えられるのがヘッドコーチと赤星しかいませんが)

伊代野 ・・・力のあるサイドスローらしいです。喜田と同期らしいです。同じローソンのサイドなら吉川(ヤクルト入団)の高校時代のキレを買いたいのですが。まぁ児玉よりかはましでしょう。

松下 ・・・松山商業阿部から二安打。あの寺原からセンターオーバーを放ったハードヒッター。最近の阪神はパンチのある外野手を指名してるので楽しみですな。左では喜田、林、松下。右では桜井、藤原。この五人のうち二人くらいは出てきて欲しいものです。
 

  総評 
 
「あまりにも方針通りで面白みがない」「中継ぎばかり獲ってどうする」「高校生が少なすぎる」などとあまり評価の高くない今回のドラフトでありますが、今年はまぁしょうがないかな・・というのが僕の感想ですね。確かに通算100勝は固そうな高井にチャレンジして欲しかったですが、高井を口説き落とせるスカウトがいなかったというのが実情なわけで。
木佐貫、加藤にフラれたのは、スタートが遅れたことが大きいでしょう。讀賣ならスタートが遅れても巻き返せるでしょうが、阪神にはそこまでの力は残念ながら無い。高井だって高1から追いかけてれば・・ね。追いかけ方さえ知らないのが我が阪神スカウトでしたが、最近は佐野さん、菊池さんと誠意が伝わる人格者が出て来たので、伊藤菊、岡田英を迎えて来年は懸案のショートとキャッチャーにいい人材を確保してもらいたいです。


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