Raed in the Japanese Language:
log: March and April 2004 (2)

ウェブログ『Raed in the Middle』日本語化ファイルのログ、
2004年3〜4月(2)

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Raed Jarrar|ライード・ジャラール
■原文(英語)
Raed in the Middle

 
■日本語化・現行のもの
Raed in the Japanese Language

Raed in the Middleが開始されて半月ほど経過してから日本語化を始めたので、特に4月分が、blogspot.comにある日本語化のサイトでは日付が前後して見づらくなっています。これを少しでも見やすくしたいので、ここに改めて、3〜4月分を整理しておきます。全部で2ページになります。日付の古いものが上、新しいものが下です。5月以降はあまり錯綜しないと思うので、このような形でHTMLファイルを作るかどうかはわかりません。


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3月〜4月12日までの記事へ(page 1)


2004年4月13日(火)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, April 13, 2004
 
今週の、危険なうわさ
 
実は、今日GC(統治評議会)の「説明」があって、このうわさについて否定し、まったく事実無根であると言うのを聞くまでは、このことは話題にしたくなかったのですが。
 
アングラ情報によると、パシュメルガ(Pashmerga:クルド人民兵組織)が先週のファルージャでの戦闘に参加したというのです。(「新イラク軍」の兵士たちは命令通りにファルージャで戦うことを拒否しています。)
 
スンニ派とシーア派の戦争が起きる可能性が低くなったことは、アラブ人とクルド人の戦争が起きる可能性を高めています。
 
今週の問題
 
ムクタダ・アル=サドルが、始末されるか逮捕されるかすべき「アウトロー(無法者)」であるならば、どうしてCPAがアル=サドルと交渉しているんでしょうか?
「えー、あのー、アル=サドルさん、あなたを殺していいでしょうか?」ということになってるんでしょうか。
 
今週のレトリックの問題
 
ブレマーがナジャフで治安維持権限をイラクの警察に移譲することに決意する場合、ナジャフではイラク人警察は100パーセントアル=サドルの支配下にあるということに、ブレマーは気付かないんでしょうか? それともそれはただ単にアル=マハディ軍の黒装束を変更するだけ?
 
ついでに……今週の忠告
 
テレビのチャンネルを変えなさい。
:*)
 
Posted by: Raed Jarrar / 4:04 AM
*translated by: nofrills 3 May 2004


2004年4月14日(水)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Wednesday, April 14, 2004
 
うその枢軸
 
カエルのキミット【訳注:米軍のキミット司令官のこと】が、アル=ファルージャで起きている攻撃について、アルジャジーラの特派員からの質問に答えていた。アメリカのAPCが燃えていて米兵が何人かファルージャの街路を歩いている画像が背景に映されていて、2機のF16が町を爆撃し、戦闘機や爆発の騒音がだれの耳にも聞こえた……海兵隊のスポークスマンが、ファルージャでの衝突で米兵1名が死亡、7名が負傷したと発表していた……そしてキミットは言った。「マジで冗談じゃない。ファルージャでは何も異状なしだ。あんたらが視聴者に向かって言ってることはぜんぶウソっぱちだ。」
 
ああああああああ……。。
キミットの忠告を僕が聞くのはこれが初めてにして唯一。僕はテレビのチャンネルを変えた。
 
Posted by: Raed Jarrar / 2:58 AM
*translated by: nofrills 3 May 2004


2004年4月15日(木)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Thursday, April 15, 2004
 
本日の問題
 
ケリーさんは僕のウェブログを読んでるのだろうか?
:*)
 
つまり……イラクでのブッシュの制作を批判するのに、おんなじことを考えてる。ケリー氏はイラクでの平和を勝ち取るためには軍事力だけではだめだと信じている。「私たちにはちゃんと機能する政治的戦略が必要だ」ってね。
 
Habeebi! そうだ!その通り……
 
イラクについてのケリー氏の批評と提案をいくつか引用します。
 
イラクで成功するためには、そしてあらゆる戦争でも同じことですが、私たちの武力の行使は、政権転覆よりも、政治的目的に直結していなければなりません。今日までのところ、イラクではそういう状態にはなっていない。そろそろそうなっていてしかるべき時であるのに。
 
その通り! この言い分はまったくもって正しい……イラクでの武力行使は戦争中にはよく図られていた。あっという間にイラク政府を破壊した。しかしその後は……あああ……。
 
この1年、ブッシュ政権はイラクの民主化に向けていくつかのプランを進めました。それらのプランのいずれもが、うまく機能しないと判明し、放棄されました
 
僕はこれらの変更をすべて経験した。最初にガーナーの当局【訳注:最初はCPAのトップはガーナー氏でした】が始めたとき、イラク人やNGOと会合に次ぐ会合を開き、そしてはっきりした目的は何もなかった。それから一夜にして政権は「次の方、どうぞ」のボタンを押し、ORHAの名前をCPAに変えて、ブレマーがやってきてチャラビの権限を減らし、FIF(チャラビの民兵組織。これについては改めて書きます)の影響力を減らした。それから、統治評議会の人形劇が始まって、それから選挙(選抜)されたイラク人閣僚……あと……権限移譲(権限なんてどこにあるんだとか、国を管理することになるイラク政権はどこにいるんだといったことはだれも言えない)。
 
イラク人に国家運営の権限を返還することについてブッシュ政権はすでに日付は決めていますが(6月30日)、信認を得た立法府を持つに十分な承認を得るためにいかにすべきかについてはイラク人との間の合意がありません。ホワイトハウスが戦争を遂行したその方法のために、米国はイラクの政権移譲についてありとあらゆる点に関してコストとリスクを負うこととなった。私たちは人命を失い、時間を失い、勢いも信用も失ったのです。
 
僕のような人間の場合、まだ信用がすっかりなくなったわけではないと言わせてください。現在の出来事はブッシュの信用や彼の政権、彼の外交政策の信用をめちゃくちゃにしていると信じようと、僕は努めているのです。「アメリカの」信用が失われたとは、まだ、思っていません。
 
ますます多くのイラク人が米国に対する批判を強め、ブッシュ政権がしたこと、していないことについての不満をあらわにしています。
米国ではなく国連が主導権を握って、イラク人指導層と協力し、選挙を行い、行政サーヴィスを復興し、経済を再建し、イラク人たちの希望と楽観を再生しなければならないのです。

 
その通り………国連の傘の下での国際社会が、イラクの危機を解決するための最初の一歩です。
 
最後に、私たちは米国市民に対して率直であらねばならない。米国民は、イラクでの我が国の目的についてますます混乱しています。ことに、なぜ米国だけと言ってよいような状況で行ったのかについて。大統領は明確で信用できる目標をかかげて国を回らねばなりません。解決すべき問題は多く、コストもかかります。しかしアメリカ国民の支持を失ってしまえば、ツケはとんでもなく高くつくんです。
 
*拍手*
 
ありがとう。
 
Posted by: Raed Jarrar / 1:31 AM
*translated by: nofrills 3 May 2004


2004年4月15日(木)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Thursday, April 15, 2004
 
この戦争中に米軍によって用いられた劣化ウランの放射能で、米軍兵士の40%以上が被曝している。
 
実は……僕も色々な地点を自分でガイガー・カウンターを持って計測したんです。その結果わかったのは、放射能レベルは通常の2000%から13000%でした。住宅街のど真ん中で、何百台ものイラク軍の戦車が劣化ウラン弾で破壊されていました……要するに、サダムは犯罪者です、市民の家々の間にこれらの戦車を配置したんですから。しかしブッシュも犯罪者です。これらの戦車を破壊するために、放射能兵器を使ったんですから。
 
イラクの人たちが放射能を帯びた戦車から部品を取り外していました。それらを溶かせば家を建てるときの鉄骨として使えるからです。バグダッド南門の近くの広大な場所で働いている何十人ものイラク人と会いました。その場所には米軍が数百台のイラク軍の破壊された戦車を集積してありました……。そこにいたイラク人たちはウランの意味も知らなかったし、放射能の意味も知らなかった……他には仕事がなかったのです。彼らはCPAの公式の書類を持っていました。イラクの兵器の部品を取り外して移動させることを承認するものとして。 ナシリヤやバスラ、アマラ、クットといった場所では、破壊されたイラク軍の戦車は移動されていませんでした。僕は何十人ものボランティアと協力して、これらの都市での小規模な啓蒙キャンペーンを始めました。そのせいで戦車の中で遊ぶ子どもたちの数は減ったんじゃないかと思います。
 
破壊された戦車の周りにはたくさんの穴が空いていました。ということは、何百という弾丸が現在イラクの地表水を汚染しているということです。(弾丸は地下75センチのところまでは簡単に到達します。イラクの地表水はだいたいその深さにあります。)つまり……僕は今では劣化ウラン弾で破壊された戦車は簡単に見分けられます。気をつけて探すと、貫通した穴があるはずです。弾丸はそこから入っています。劣化ウラン弾(これは非常に硬く強いものです)は、イラクの戦車に命中すると、8〜10cmの金属を突き抜けます。それはまるで、ドライバーを使ってペプシの缶を叩くようなものです……弾丸にとっては何でもないことです。そして、弾丸が貫通する間に2種類の金属(鋼鉄と劣化ウラン)との間に非常に強い摩擦が発生し、そのために劣化ウランが巨大な火のように燃えるのです。その火は戦車内部のすべてを(戦車の弾薬も含めて)焼き尽くし、戦車内部で大爆発を起こします。だから通常、戦車のタレットは戦車本体から数メートル吹き飛ばされて逆さまになって転がっています。
 
これは、ブッシュ政権は大量破壊兵器を見つけたってことになるんではないでしょうか。
 
大量破壊兵器、大量破壊兵器、大量破壊兵器、大量破壊兵器、自由、民主主義、大量破壊兵器。
 
Posted by: Raed Jarrar / 1:43 AM
*translated by: nofrills 4 May 2004


2004年4月15日(木)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Thursday, April 15, 2004
 
ウワァ〜〜オ
大統領は大忙しだったね。うん、2日間で2回の記者会見!
うわーっ、すげー!!!
 
頼む! お願いします……ウェブログを更新する時間を私たちにください……
 
というわけで  :*)
行け行けライード……行け行けぇ
 
アメリカ人の友人、ボブがおもしろいコメントをしています。「あのうすのろ、9.11以降で犯した最大の過ちは何かっていう質問に答えようとして、まるで1つも過ちを思いつかないってな調子だった。んじゃこれはどうだ?『まだ大統領職にあること』は?????」
 
僕もテレビのチャンネルを変えないように努力したんだよ、ボブ……。
:*)
 
「多分今日はきっと何か言うだろう……そーかな……」ということを僕は考えてました。で、どういうことになったいかっていうと……本当に何か言った!
 
というわけで、あのうすのろが「これは一般に支持されている蜂起ではない」と自分に言い聞かせようとしていた台詞を引用します。
 
連合軍は、アル=サドルという名前の過激な聖職者によって煽動されている暴動や攻撃にさらされています。アル=サドルは支持者の一部を集めて非合法な民兵組織とし、ハマスやヒズボラといったテロリスト・グループを公然と支持しています。
 
Habeebi! だれかこれを言ってくれないかなぁと思ってたんだよね……
ありがとう!
 
ちょっくらごめんなさいよ……ライードの秘密の論を明らかにする前に、青いフラックジャケットを着なきゃ。
Digdomdug tik tik psh sh sh sh dm dm puk.
:*) OK、準備完了……。
 
イラクとパレスチナ:1枚のコインの裏と表
 
3月にアハマド・ヤシン師がミサイルで暗殺されたとき、僕はとても悲しかった……。
 
僕は悲しい。この憎しみも怒りも、すべてアメリカの立場のせい、イスラエルの無責任な行動のせいで、これはいずれにしても「ビン=ラディン」のような現象になる…… (過去ログ:the 24th of March)
 
ヤシンだけの問題ではない。あのような何も考えてない行動は何も解決しないし、暴力の扉をもっとたくさん開くだけだ、ということにはだれもが気付いている。ブッシュ政権が拒否権を行使して「平和の人」【訳注:シャロンのことです。和平交渉の立役者ということで】をバックアップすることを決意したとき……あれは地域一帯を爆発させる火花でした。
 
もっと大きな戦車を持ち、もっと早い戦闘機を持ち、最強の大量破壊兵器を持った米国政権が、自分たちが始めようとしている本当の戦争に気付くときが来るのだろうか?  (過去ログ:the 27th of March)
 
ブッシュはまだわかっていないのだろう。
 
サドルがアラブ人の蜂起に参加し、ハマスの指揮下に入ることを嬉しく思う、自分の民兵たちはパレスチナの民兵たちの別部隊だ、と述べたとき、ブッシュとブレマーはサドルに気付いた。
 
で、「賢い」反応が、サドルの新聞(アル=ハウザ)閉鎖だった。
*その次はどうなった?
数万数十万というサドル支持者がそれに抗議のデモをした……。
*その次はどうなった?
米軍はデモをしていた「悪い連中」を何人か殺した。
*ブッシュとブレマーは閉鎖された新聞について決定を変更したの?
いいや。
*なぜ? 彼らは自由と民主主義をもたらすために来たのではないの?
そうだね、彼らが言うには、アル=ハウザ新聞は激情を煽っていたんだと。
 
っていうか!! それって犯罪ですか?
 
ブレマーさん、聞いてください……僕の激情を毎日煽っているかわいい女の子がいるんですよ!
あの子も逮捕されるんでしょーか?
 
すみません……本題に戻ります……
*で、その次はどうなったの? あちこちで衝突がいくつか始まった……。
*その次は?
うーんとね、次はね……ブレマーがサドルの助手を逮捕することにした。
*なるほど、それで?
衝突はどんどん拡大するようになった……どんどんとね。
*それから?
事態はすっかり手におえない状態になった。
*ブッシュとブレマーはどうしたの?
アル=サドルのために新しい犯罪を発明した……イラクの一法廷が出した。
*イラクの司法大臣はそれを裏書したの?
いいや、大臣はしていないと言ってる……。
*で?
衝突はますます戦争っぽくなってきた。
*うわー!
ナジャフやカルバラのように、CPAが町を統制できなくなってきた。
*で、2人のBはサドルを殺したの? 逮捕したの?
いやー、それがそうじゃなくて……サドルと交渉を始めた。
*で?
彼らは自分たちの軍隊を引き上げることに同意したんだ……
*へー!
で、サドルの民兵組織を政党にすることに同意した。
*何だってぇ? ぎゃはは! じょーだんだよね?
いや、冗談ではなく……っていうか……実際笑えるけどさ、でもこれがほんとにあった話。
*ということは、そもそも何で始めたわけ?
んんん……それは僕にはわからない。
*っていうか……じゃあ状況をまとめて何て呼ぶ?
ハハハ……ハハハハ……ハハハハハハ……。BUSHITですね。【訳注
*お気の毒さま。
 
というわけで、大敗北と大失敗のあとで、ブッシュは本日、方針転換を決意したんです……ブッシュは、「ネオ=バルフォア宣言を発表し、僕の祖父の家をシャロンへプレゼントしてしまいました。ってか頼むって! 国連決議? ロードマップ? だれかいます? もしもし?
 
っていうか……一体何なのこれ? 自分が所有してるわけでもないものを寄付するなんて芸当がどうやったらできるわけ? じゃ僕がブッシュの家をうちの父にプレゼントしますって宣言できるってわけ?
 
ところで、うちの父は本日本当にひどい事故にあいました。朝、仕事に向かっていたら車の側で大きな爆発があって、車のガラスが砕けてしまい、そのため今うちの父は左の耳が聞こえません……多分母が細かいことをすべて母のウェブログに書くんじゃないかと思います。【訳注:Faizaさんのblog, Thursday, April 15, 2004にありますが一言だけ。左のリンク先で、the accident near Azzam's carという文字列でページ内検索をしてみてください。】
 
というわけで、もっかい本題に戻ります。
 
というわけで、ブッシュは、パレスチナ危機を解決する唯一の方法は、もっと多くの「悪い」連中を殺すことだと、シャロンの政府にイスラエル入植地をキープしておくための青信号を出すことだと、僕のような人々に別の故郷を見つけてねと頼むことだと、考えてるわけですね。
 
おもしれぇ。  :*)
 
今日はイラクのレジスタンスからチラシが配られました。来週はイラク人は家にいるようにって……。
この政策の終着点はどこなのか、見てやりましょう。
 
Posted by: Raed Jarrar / 4:54 AM
*translated by: nofrills 4 May 2004
 
訳注:BUSHIT
ダジャレです。BUSH+ITであると同時にBUSH+SHITだろうし、ひょっとするとBULLSHITかもしれない。SHITだの何だのがわからない場合は適当に辞書でも引いてください。


2004年4月16日(日)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, April 16, 2004
 
you can enjoy reading Raed in the Japanese Language now
Arigatou (thank you) nofrills san
:*)
 
Posted by: Raed Jarrar / 4:08 AM
*翻訳する必要性を認めないので原文のママ (^^) ←コメント by nofrills


2004年4月17日(土)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Saturday, April 17, 2004
 
親愛なる英国人の友人でハウス・メイトのジョー・ワイルディングさんが、何日か前にファルージャに行きました。
そのことについて、彼女のウェブログにものすごく長い投稿があります。長いけれど、とてもおもしろいです。
ラムズフェルドはこれを読むべき。
 
Posted by: Raed Jarrar / 2:10 AM
*translated by nofrills 4 May 2004

※この、ジョー・ワイルディングさんのレポートは、
(1) 益岡賢さんのページで日本語になっています。
(2) (1)のレポートの後でワイルディングさんがファルージャを再訪した際のレポートも、益岡賢さんのページで日本語になっています。
(3) (1)と(2)は書籍化されます。多分6月に出ます。現代企画室さんより。私も翻訳や編集周りでお手伝いしています。
(4) (2)のレポートの後で、ワイルディングさんがバグダッドの難民キャンプを訪れた際のレポートは、ものすごく長いのですが、私のページでひとまとめにして日本語にしてあります。
(5) Raedさんのお母様であるFaizaさんのblogにあった、「お隣に滞在しているファルージャからの人々」のインタビューも、私のページで日本語にしてあります。これも長いです。
(6) 「反戦翻訳団」さんでもファルージャ関連の日本語化がいくつもあります。「亡霊の街、不安定な停戦」「ファルージャは、スナイパーにとっては夢のような場所」「Ali君の救出 合州国狙撃兵が救急車に発砲する土地」など。「Ali君の〜」を書いたリー・ゴードンさんは、ワイルディングさんの文章に出てくる「リー」だと思いますが、この方のオランダのラジオによるインタビューのスクリプトへのリンクなどが私のblogのコメント欄とかに書きこんであります。


2004年4月18日(月)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Sunday, April 18, 2004
 
今日,またひとり,指導者が暗殺された。もうひとりのアハマド・ヤシン師。
ランティシは政治的な人物だった,僕らが彼のことを支持するかしないかにかかわりなく……。
ブッシュとシャロンの政権がまたもや破壊してしまった安全弁,それがランティシ。
 
僕は頭にきた!!! とても頭にきた!!!
僕は世俗的で左派だ! でも頭にきた!!!!
右翼的で宗教心が篤い何百万という人たちがどう思ってるか,想像できます????
 
僕は集中力さえなくしてて,今書いてることが意味の通るものになってるのかもわからない!!
 
現在,アラブ人の憎悪と怒りは,ほんとにとんでもないものになってる。パレスチナ人,イラク人,ヨルダン人,エジプト人,シリア人……ブッシュとブッシュ政権への憎悪は膨れ上がってて……とてつもなくでかくなってる……ほんとにすごくでっかくなってる!!!!!!
ブッシュは,シャロンに彼ら(アラブ)のリーダーを殺すのにゴーサインを出しているとみんなが信じている。今,米軍に対して闘わなければ,イラクが,ファルージャやナジャフやほかの都市が,パレスチナと同じ運命をたどることになると,みんなが信じている……包囲されて,米軍のヘリにひとりまたひとりと暗殺されることになる,ってね!!!
今から闘いを始めた方がいいって,みんなが思っている!!!
誰も彼も,憎しみに満ち溢れている!!!
この僕でさえ!!!
 
今,イラク人の戦士が米軍兵士を殺すとき,その戦士はアハマド・ヤシンとランティシを思い浮かべる。 煮えたぎるコミュニティーってものを想像できますか? 火山のように煮えたぎる社会を?!
 
なぜ?! 僕らがこの戦争を始めたのはなぜか? シャロンとシャロンの過激な政府がますます多くのパレスチナ人を殺して,アメリカは何を手にするのか?
アメリカに対するアラブの憎悪がますます膨らむだけでしょ?!
どうして?! どうしてこんなこと,今すぐ止めないのか???
殺人は政策にはなり得ない!! 絶対にそんなのあり得ない!!
 
闘って殺す……ますます多くの血が流れ,ますます多くの爆発がある。
東と西との間の憎しみは増大する。
 
この期に及んで,ブッシュ政権とアメリカ人(一般)の区別なんて,つけられる? 僕の「反ブッシュ」の考えは,「反米」ではない,でもそれを聞く人がいると思います? アメリカの人たちが,ここで起きていることを理解し,それを止めようとしない限りは,この血で血を洗う暴力の応酬を,一体どうやって止められるっていうんです?
中東の人々がいかに苦しみにあえいでいるのか,それがわかるには,また9−11が必要ですか? また何年もかけて何千というアメリカ人とアラブ人が死ななければ,アメリカもアラブも何が起きているのかわからないんですか?
アメリカの人々が,自分たちの建国した民主的国家で自分たちの役割を果たし,声をはっきり聞かせるべき時はもう来てるんではないですか?
 
アメリカの政府を乗っ取ったネオコンを止める時が来てるんじゃないですか??
 
もういいかげん,そうする時でしょう!!
お願いしますって!
 
僕たちの政府を止めることは,僕たちの……一般の人々の義務,そろそろそれがわかるべき時なんです。
 
絶対的な「善」もなければ,絶対的な「悪」もない,ということに,もう気づいてしかるべきなんです。
僕たち誰もが平和に生きなければならないってことに,僕たちの生命/生活が大事なんだってことに,気づくべき。
ほかの命と比較して安い命などないということに!!!!
 
すでに為されたダメージは修復しがたいけれど,でもやってみなければならない……。政治的構造を破壊し,指導者を殺すなんてことは,事態をますます悪くする。っていうか,僕が止める僕の政府はどこに? イラクでもパレスチナでも,僕は交渉する相手すらいない。みんなブッシュとシャロンに殺された。政治機構もつぶされた。聞こえてくるのは,過激派の騒音だけ。
 
アメリカの人たちはこうじゃないでしょう……あなたがたには民主制度の原則に則った政府があり,あなたがたには何かができる。あなたがたは変えることができる。あなたがたの仕事は,僕の仕事よりは簡単じゃないですか。
 
政府にストップをかけて,もうこれ以上人を殺させないようにすること,シャロン……ブッシュが言うには「平和の人」にゴーサインを出させないようにすることは,アメリカ国民の果たすべき責務です。
もうこれ以上,指導者を暗殺することはやめろ……ヤシンの暗殺のあとにどうなったか,僕たちは見てなかったの?
ブッシュを止めろ!! ブッシュなんかに,アラブの人々とアメリカの人々が互いに憎しみ合うようにさせてはいけない。
 
次世代の過激派を,ブッシュに作らせないでください。
 
僕は言葉が何かを解決できると信じてました。でもブッシュとシャロンが世界を支配しているこの現実に,言葉が何かを解決できるなんて思えなくなってきた。すべてを破壊する爆発が迫っているのを感じてます。僕たちを破壊し,あなたがたを破壊する爆発が。
 
爆発は迫っています。
中東の火山は,ずっと眠ったままではいない。
 
Posted by: Raed Jarrar / 2:36 AM
*translated by nofrills 14 May 2004(※この項だけ,ちょっと遅くなりました。)


2004年4月19日(火)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Monday, April 19, 2004
 
ゴー、エスパーニャ、ゴー
あの人、サパテロさん(新首相)、すげーいいね……
15日間だって! ウヮ〜ォ  :*)
アラビア語流に言うと……「彼はブッシュ政権の棺おけにもう1本、釘を打ち込んだ」ってこと。
 
「連合軍」のすべてがイラクから今すぐに撤退することを、僕は全面的に支持する。「連合軍」諸国はブッシュ政権に偽りの隠れ蓑を与えている。しかし11月にこの政権が政権の座を追われ、真の意味で国際的な/アラブの連合軍が国連の傘の下に作られれば、事態は変わるだろう。
 
今日、イラクのあちこちで衝突が起きて、合計で10名以上の米兵が死んだ。この先数日で、これらの衝突は劇的に拡大するだろう。特にナジャフや南部では。(預言者ムハンマドの命日のあとに。)
 
うその枢軸の名誉会員のひとりであるラムズフェルドが、数日前に、アル=サドルの民兵組織の人数は1000〜1600だと述べていたけれど、その次の日には米軍の2万〜2万4千の兵士は予定通りには帰還しないことになる、さらにはイラクに対し1万5千の増派を行うなんて言って、恥ずかしくなかったのでしょうか。
 
数週間前にアル=サドルの民兵の話をしたときに、サドルのフォロワーの数は500万を超えていると書きました。現在、彼らの人数はもっと増えていることは確実です。あと、僕が「フォロワー」という言葉を使う場合は、サドルのために戦う覚悟を決めている人を指します。
 
ラムズフェルドはどうして「イラク軍のスキャンダル」について何も語らないのでしょうか? 何ゆえにラムズフェルドは、「新イラク軍」の第36部隊所属の数千の兵士たちがファルージャでの戦闘に赴くことを拒否したということを話題にしないのでしょうか? 彼らのうち何百人かが現在逮捕されているということも触れていませんね。
 
あるいはこれは批判されないことが原因なのでしょうか? だれかがラムズフェルドにあなたうそをついていますねと言わなければならない……。
AOL(Axis of Liars:うその枢軸)の辞書には「信用」といった語は載ってないんでしょうね。
 
2人のB(ブッシュとブレマー)がファルージャを攻撃して――それと今日はアル=カイム(al Qaim)の町訳注】も攻撃されましたが――何百人ものイラク人を殺したとき、2Bはイラクの集合記憶を強制的に呼び起こさせているわけです。1920年の英国占領に反対する革命のような全国規模の出来事を。そして、パレスチナ−イスラエル危機の不快な記憶といった、(アラブ)地域での出来事を。
 
これから何週間かのうちに、イラク国民の「大半」を敵に回し、2人のB【訳注:原文ではthe two bees;beeは「蜂」】は孤立無縁だということがわかるでしょう。
 
Posted by: Raed Jarrar / 1:03 AM
*translated by nofrills 5 May 2004

訳注: アル=カイムについて、Raedさんがリンクしていたのはカナダのタブロイド紙のサイトの記事のようですが、この記事のまとめ方が、もう、典型的っていうか「どこそこでこういうことがあり○人が死亡」の羅列で、英語としてはまったく難しくないのに読むと疲れます。地図を見るとアル=カイムはシリアとの国境の近く、っていうかもろ国境でユーフラテス川にも近いです。しかしイラクの地図って見れば見るほどに「英国の3枚舌外交」だなあと思います。


2004年4月20日(火)
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Tuesday, April 20, 2004
 
今日のCBSのWoodward Shares War Secrets(60ミニッツ)はおもしろかったです。でもブッシュとうその枢軸にはおもしろくなかったでしょう。
 
【訳注:ウッドワードWoodwardは米ジャーナリストでニクソン政権時代の汚職報道で著名。この件は日本でもある程度は話題になりました。】
 
つまり……ブッシュとブッシュ政権に対する自発的な「衝撃と畏れ(Shock and Awe:03年3月の攻撃開始時の米軍作戦名)」攻撃がなされているってこと!
かわいそうに。
 
キミットの本日の発言では、スペイン軍の撤退は軍事的状況に一切何らの影響をあたえないとのことで、僕もそうだろうと思います……。
「連合軍」への軍隊としての参加は(米英を除いては)ただ単にシンボリックなものでしかなく、ブッシュの戦争に偽りの政治的な隠れ蓑を与えているだけです。
 
今日、アル=マハディ軍兵士がクファのあたりをハンヴィー【訳注:米軍の軍用車両】で乗りまわしているおもしろい映像がありました。この軍用車両はクファの近辺でいくつかの衝突があった後に残されていたもの。アル=サドルがスペイン軍に対する攻撃はもうこれ以上はない、シーア派は撤退を歓迎すると宣言した後にそんなことがあったわけです。でも来週は事態はおもしろおかしくもないし、歓迎すべきものでもないだろうと僕は思います。
 
イラクで死亡した米兵の合計数が700を超えました。まだこれから何百人もの米国人が殺されるのかと思うと、それに何千人ものイラク人が命を落とすことになるのかと思うと、気が滅入ります。
 
Posted by: Raed Jarrar / 4:48 AM
*translated by nofrills 5 May 2004


2004年4月21日(水)
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Wednesday, April 21, 2004
 
本日の問題
 
モルデハイ・ヴァヌヌが大量破壊兵器のことを話しているのに、どうしてだれも気にとめないんですか?
 
Posted by: Raed Jarrar / 5:20 AM
*translated by nofrills 5 May 2004
 
※「ヴァヌヌ」さんはイスラエルの科学者。「ヴァヌヌ」または「バヌヌ」で検索すれば情報はたくさんあります。


2004年4月22日(木)
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Thursday, April 22, 2004
 
爆発、また爆発、バスラでリヤドでも。
 
スペインが撤兵を決め、ドミニカホンジュラスも撤兵する。ほかにも同じく撤兵することを検討している国もある。
 
にしても……。
このアル・ジャジーラに対する戦争ってのは一体何なんだよ?
邪悪な放送局? 悪いテレビ? チャンネルを変えろ?!
っていうか……わけわかんないんだけど。
ラムズフェルドとかウォルフォウィッツとかがアル・ジャジーラに罵詈雑言を浴びせて時間を無駄遣いしているのはなぜなんだ?
子どもじみてるし、おかしくないか? 地球唯一の超大国の閣僚が、テレビ局について1日中大騒ぎ?
アル・ジャジーラトアル・アラビヤは悪魔のチャンネルだと言おうか(CNNだとかFOXだとかと違って)、ブッシュ政権は民主主義を信じ、世界に自由を広げることを信念としているんじゃないのか?
 
まったく、実に無責任にぶしつけに批判してくれてるけど、それがどこに向かおうとしてるのか、僕には本当にわからない……カブールバグダッドファルージャの支局に爆弾を落とし、今度は邪悪なるジャジーラの本社を爆撃するつもりなのか?
 
ウォルフォウィッツのような人物は、もうちょっと自尊心を持って、イラクでの自分の統治の失敗の理由をほかに考えてみるってことができないんだろうか?
彼が何て言ってたと思う?「1晩ではすべてを変えることはできない」だってさ。
マジっすか!!! ひょっとしたらお気づきになってないのかもしれませんが……あの、もう1経ってます。1晩じゃなくて。
で、放送局を攻撃してること(爆弾で、あるいは言葉で)は、ブッシュ政権が破産状態の負け犬であることを示す証拠がまたひとつ浮上、ってことでしかない。
 
この1年にわたって、米国のイラク統治で成功した例を1つでも挙げられる人は誰もいない。
つまり……僕もさんざん頭を悩ませて何か見つけようとしたんですが……
 
公共サービス? 電気や水道、電信、病院、学校……
実際にあったことといえば、ベクテルがいくつかの学校を「再生」させてることだけです。これについてはちょっと話をさせてください。
 
ベクテルは学校1軒ごとに75000ドルを請求し、イラクの下請け建築業者と契約をして、イラクの下請け建築業者はイラクの孫受け建築業者におろし、孫受け業者が学校の壁を塗り替え、トイレを修復し、割れた窓ガラスを取り替えて電球を入れてますが、そんなの、7500ドル(イラク通貨に換算して500万ディナールほど)で充分です。学校再生は進んでないし、異様に金がかかる。これが、再建計画の信用性を地に落とした、最初の汚職の話。病院や図書館(焼かれても略奪に遭ったりもしてないところ)や大学やガソリン・スタンドの状況がどれほどひどいかは、前に書いたと思います。
 
インフラ? ランドマーク? 政府の建物? 電話局?
破壊された建物や橋は、1年前とまったく同じ状態です。ナジャフやバスラではいくつか完全に取り壊された建物がありますが(放置して都会のスカイラインをもっと陰鬱にさせておくより、取り壊したほうがまし)、バグダッドの建物はまったく手付かずです。見てて悲しいし痛々しい。バグダッドのダウンタウンは戦場みたいになってます。
 
想像できますか? あなたの好きな建物がすべて……あなたがこれまで何度となく見たり利用してきたりした建物が、焼け焦げて部分的に破壊されている状態を想像できますか? ホワイトハウスやキャピトル(国会議事堂)が焼け焦げて破壊されているとして、その側を通るときにどういう気分がしますか? WTCのツインタワーが何ヶ月も焼け焦げて部分的に破壊されたまま立っていたらどんな気分ですか? 
 
バグダッドのスカイラインを見ると、戦争と死を思い出します。爆発と破壊を思い出します。
戦争の後に脱バース化計画ということで、人物の銅像や絵や小さな記念碑やそういったものが破壊されて、バグダッドもイラクのほかの都市も、破壊された小さなイコンばっかりになりました……アル=バケル(元大統領)の銅像があっても別に何とも思いません。僕は彼の銅像を悪の象徴ともバース党のシンボルとも見ません。バケルの銅像はうちのまん前にある目印、それだけ!! 別なのを立てるか、あるいはこれを完全に撤去するかです。ものを、部分的に破壊されたままに晒しておくのは最悪です。
 
社会変化? 民主主義? 脱バース化? ジェンダー問題?
社会全体がより防御的になりガードが固くなってます。戦争後数週間は実に民主的な時間を過ごしました。誰もが自分の思い通りのことをしてもよかったんです……略奪したり、路上で歌ったり、自分の政党を立ち上げたり、動く砂の上に城を建てたり。でも「民主主義」なんてのはすっかり安っぽくなってしまい、今ではジョークのネタにされてます。現在、いかに権力があるかを示したがっているプチ・サダムは十指に余るでしょう。脱バース化は(最も腐敗しきったチャラビが主導して)共同体の再建という希望を打ち砕きました。紛争により多くの理由を与え、バース党員にゆっくりと再興できる隠れ場所を与えています。バース党員は自分たちの経験を、戦後イラクの再建のために使わなければならないのに。【
 
僕のスーパーバイザーだった、バグダッド大学建築学科長のような、イラク人男性で大学教授で頭がよくて建築家で教育があって子どもがいて教師をしている人物を、バース党員だから職を去ってあとは家に引きこもって死ね、と言います。こんなこと、間違ってる。統治評議会(GC)は何週間か前、最初の全国和解会議(Conference of National Reconciliation)を始めたときにこれに気付いたのだけれど、これもまた、GCのほかの決議と同じく、遅かった。
 
ジェンダーに関連する問題はますますひどくなっていて、女の人は外に出る時には必ず髪を覆っている。気軽に市場に買い物に行くこともできない。ひょっとしたらRiverbendなら、バグダッドに生活する女の人として、実生活でどういう問題があるかについて詳しく書いてくれるかもしれない。
 
イラク人は、概して、失望し、信じるものを失いつつある。あるいは失ってしまっている。
 
治安? ビジネス? 平均的収入?
最悪最悪最悪……悪くなる一方。ほとんどの人が家から外に出られない。でも連合軍が押した最悪のボタンは、イラクの個人個人を辱めたことだ。こんな写真こんな写真、何もないところから出てきてるわけじゃない。
 
それにしても……
みなさん批判はたくさんお聞きになっていることでしょう。それは僕もわかってます。
でも、これでもまだ足らないのです。
 
イラクに対する不正な戦争は、何十年も批判され続けるでしょう。
 
でも、いくつか答えを提案する時が来たとも思っています。
明日、いくつかアイディアを出してみます。
イラク・ロードマップがもうすぐできるんじゃないかと思ってるんです。
 
Posted by: Raed Jarrar / 5:27 AM
*translated by nofrills 22 April 2004
 
4月23日の時事通信社さん「旧支配政党の公職追放緩和=イラク主権移譲控え米が融和策」に「6月30日のイラクへの主権移譲を控え、融和策の一環として旧バース党員のうち重職に就いていなかった公務員や専門家を暫定政府に迎え入れ……」とあります。 (↑記事は何日かすると読めなくなります。) ※毎日新聞さんにも記事ありました。讀賣新聞さんにも記事あります


2004年4月23日(金)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, April 23, 2004
 
またもやイラク危機、今度はデンマーク
一方でブレマーは度目の政策転換。しかしブレマーの飼ってるグレイハウンドはまだ吠え続けてる。CPAの政策を転換することはちっとも悪いことではない。政策を転換しないでさらに過ちを重ねるよりは、政策を転換した方がいい。
 
まぁね……1年も経ってないのに主要な政策を公式に転換するのが5度目となると、あんまり上出来とは言えないけれど。
 
今日のナジャフでの金曜礼拝はとても興味深く意味のあるものだった。アル=サドルとSCIRI)のスピーチが劇的に進化していた。アル=サドルは、もしナジャフが攻撃されれば自爆攻撃で戦争を開始すると脅しをかけている。サドルの民兵組織を人間爆弾として利用すれば、サドルは本当にものすごい規模の戦争をすることができるはずだ。SCIRIのスポークスマンのスピーチは、サドルとハキムの関係をはっきりと明言したものだと考えられる。スピーチではサドルとその反米方針が非常に強い調子で批判され、サドルの行動は、経済的にも人的にもシーア派にとっては害をなすものだという。シーア派の人が死ぬし、毎週の巡礼に訪れる人の数を減らす(つまり、市の収入を減らす)ことになる、と。これで、シーア派の2つの大勢力の争いが表面化してくるかもしれない。
 
(あ、シャロンも計画変更らしいですね。)
 
というところで…………
イラクの危機を解決するための僕のセオリーについて。
イラクのロードマップについての、僕の個人的な(そしておそらくはアナーキスト的な)見解を表明するわけで、僕の態度はある種「誘導」になります。まずは細部を検討し、それから全体像へと進みます。数日かかります。
 
イラク・ロードマップ:第1章:コンセプト
 
このイラク・ロードマップのコンセプトは、公式の謝罪の上に成り立つものです。というとユートピア的であるしある意味夢見る夢子さん的でもあるかもしれないんですが、CPAの失敗の連続を止めるためには、これが本当に重要なのです。
 
とにかく、いったん立ち止まって、過去に犯した過ちを認めて、それからリスタートする。
 
現状、失敗やら政策転換が相次いでいますが、このパターンでは、本当の意味での解決はまったく望めません。米国政府は、昨年は散々な大失敗だったと認めるべき、今の政策がそのまま続けられても何も実りはないと認めるべきです。堂々と、この失敗を認めることが、みんながやり直す地点となるのだと。謝罪では、イラクの大量破壊兵器のあれこれについて誇張していたことを認め、またこの戦争を正当化したほかの理由についても誇張を認めなければなりません。ブッシュ政権はアメリカ国民イラク国民に対して謝罪し、この正当ではない戦争で命を落としたり怪我をしたりした人々に保障をしなければならない。この偽物の同盟の一部として子供たちを送り出した世界各国の人々に対しても罪を認めなければならない。彼らは故国に帰されなければならないし、米国政府が責任を負うべきで、自分たちが引き起こしたこの混乱をおさめるのは米国政府のすべきことなのです。
 
昨年がほんとにひどい大失敗だったと認めることは確かに困難でしょう。戦争は正当なものではなかったと認めることも。しかし、ブッシュが再選されなければ、次の政府にとっては、ブッシュ政権にとってよりはやりやすいことでしょう。
 
イラク・ロードマップ:第2章:イラク政府
 
かつてのイラク政府の構造や制度を全部破壊してしまうという、この過激で極端な方法は、間違ったやり方でした。僕のような人間は1年前にチャラビの考えには反対し、ブレマーのような人間は今日になってようやく、これらの戦略も方法論もほとんどすべて有効ではないということに気付いたのです。
 
イラクの省庁の建物を物理的に破壊したこと、イラクの省庁の職員の構造やヒエラルキーを壊したことは、最大の間違いに数えられます。米国政府はサダムとイラク市民の区別をつけるという政策で進むべきだった。省庁の職員は民間人です。イラク社会をコントロールするためには省庁は最上の解決策でした。うまく機能していたし、宗教色もない。この国家を運営することの経験もたうし、それに戦後の状況をどう扱うかについては豊かな経験がある。再建キャンペーンでのキー・プレイヤーになっていたことでしょう。これらの省庁は立て直されなければなりません。
 
脱バース化という考えばそれ自体がものすごい誤りです、そんなことをしたらバース党員が影に隠れて再興することになってしまう。それに、新しいイラク社会にとって重要な人々や専門家をたくさん排除してしまうことになった。脱バース化は、かつてバース党がバース党員ではない人々にしたこととまったく同じです。モラルという意味でも大きな間違いです。僕のNGOのボランティア・スタッフたちが同僚を批判して、あの人は「バース党員」だから辞めさせてほしいなどと言ってきたときには、僕はこう言っていました――僕たちはバース党よりもよくあらねばならない、彼らが僕たちの生活をどのくらいめちゃくちゃにしたのかを感じさせなければならないけれど、彼らをコミュニティに参加させなければならない、彼らは同胞であり親戚なのだから。1年前、僕がこう言ったら、CPAの人は僕のことを「バース党員」呼ばわりしたんですよ。(笑) :*)
 
イラク軍の解体というお粗末な決定も、変更することができるでしょう。35万人の軍人が職を奪われて故郷に戻され食うあてもない。となれば、軍人たちは民兵組織に入って当然。あるいは「新イラク」に対して戦うかもしれない。……っていうか……マジお願いしますって! 彼らは職業軍人なんです! 戦うことが仕事! 元軍人が絶望して空腹を抱えてそれでいいなんてどうしてできるんですか。イラク国軍は再建されなければなりません。イラク国民は軍のことを尊敬しています。軍は都市の内部の治安の問題に責任を持てるし、国境線の警備もできます。宗教色抜きで作られた、よく訓練された軍隊です。軍人は月に250ドルくらいの給料が出れば、民兵組織には加わらない。米軍の完全撤退の前の第一段階としても、イラク軍を再建すべきです。そうすれば米軍の撤退にも活路が開けるだろうし、イラク人と毎日接触する機会も減らせるでしょう。
 
米軍基地を置いておくというアイディアは、ノン・ストップの戦争を始めるようなものです。「新イラク軍」と呼ばれている「もの」は、チャラビの民兵の拡大版とほとんど変わりはありません。誰も敬意を払わないし、だいたい何も有益なことはできない。マジッド(僕の弟)が、しばらく前に、チャラビの民兵についておもしろい記事を書いています。
 
イラクの市民社会も再起動されなければなりません。イラク人に、自分たちの国家を再建するのに参加しているのだという気持ちを持たせるために、そしてアメリカの魔法の杖の理論を変えるために。イラクの極小のコミュニティは(隣近所一帯のように)自分自身の権限を持たなければならないし、新しい社会を再建することにおいて、発言権を持たなければならない。省庁は「政府」であり、信用されうる存在で、6月30日に予定されているお笑い番組以上の権限を移譲されうるものです。権限移譲とは言っても誰にも権限を移譲せず、CPAの名前を「大使館」に変更してスタッフ3000人(今は1700人にすると言ってるけれど)を抱えているということは、そして大統領宮殿をその拠点にするということは、起こりうる中で最悪のことです……そう、最悪。
 
ではでは、投稿上限の1000語になってしまったのでこの辺で。 :*)
明日に続く
 
Posted by: Raed Jarrar / 11:36 PM, Friday, April 23, 2004
*translated by nofrills 27 April 2004


2004年4月26日(月)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Monday, April 26, 2004
 
我らの偉大なる統治評議会(GC)の新しいすばらしい業績のこと、みんな知ってるよね。
僕たちの青白い新しい旗!!【訳注
うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜お
それとそれと……この新しい旗はおもしろいコラージュになってるんだよ。ムスリムの印【新月】と、クルド人の印と、それと2本の川。あと僕の笑顔も。 :*)
 
GCはただいま絶好調(CPAと協力して)、次のイラク政府(例の6月30日のアレね)を構築する新提案を続々発表中。国連がはっきりした提案をする前にってね。ブッシュ政権は国連が何を言おうがあんまり嬉しくないようですね、今日は彼らの子犬ちゃんの綱を外しちゃったくらいです。
 
というわけで……
Syasa (政治)のお話に戻りましょう。
 
ファルージャとナジャフの状況は依然としてまったくよくなっていませんが、本当の危機は僕はナジャフだと思っています。ファルージャは比較すれば小さな紛争です。
 
アル=サドルとSCIRIの間の深い不和は、ある意味歴史的なものです。サドル側、ハキム側、どちらも前の世代は、仲がよかったとはとても言えない。モハメド・サディク・アル=サドル(90年代終わりに暗殺されたサドルで、ムクタダの父親)は当時のSCIRIの全般的方針を批判していたし、アラトラ・アル=ハキム(昨年暗殺されたハキムで、今のGC評議員のアル=ハキムの兄)がアル=サドル(父)を殺すのに一役買ったとかそういう噂が水面下ではあった。今回の戦争後に米国政府がバドル民兵組織(SCIRIの民兵組織)がイランから戻ってくることを承認したとき、シーア派地域で小さな紛争が始まった。それがマハディ軍(アル=サドルの民兵組織)の設立の理由のひとつなんだろう。そのころ、イラクにあった民兵組織はバドルとFIF(チャラビの民兵組織)だけで、両方とも米軍の承認を受け、米軍にバックアップされていた。
 
アル=サドルとSCIRIの2つが、現在イラク南部を支配するメインのシーア派勢力だ。しかしアル=サドル派とその民兵組織の方がずっと人気がある。サドルの本当の本拠地はアマラ(バスラの北)なんだけど、アマラではSCIRIが活動している証拠を1つでも見つけられる人はいない。周りと一切つながりのない小さなオフィスがあって、お祈りのためのモスクはあるけれど、通常僕たちがSCIRIの拠点のことを言えば、それはナジャフのことを指す。ナジャフはシーア派の聖地だ。イマーム・アリが埋葬されている場所だ。(カルバラは2番目の聖地で、アフ=フセインとアル=アバスが埋葬されている。)アル=サドルはアル=クファを本拠地として押さえたが、クファはナジャフに隣接した小さな町だ。クファの最大のモスクは、サドルのお父さんが殺害される前に金曜礼拝を行っていたところで、やはり重要なイスラームのシンボルだ。僕がここで言おうとしているのは、アル=サドルは、SCIRIの中心地であっても活動していてしかも力があるということだ。
 
この前の金曜礼拝のスピーチ(これは最重要の政治的な指標だ)では、アル=サドルのやり方が初めて公式の場で批判された。SCIRIのスポークスマンが間接的に、新たにシーア派とシーア派の紛争が始まったことを宣言したのだ。SCIRIの立場からは、僕が思うに、反占領運動は何でも批判することにしたんだろう。というのは、SCIRIはGCのメイン・プレイヤーなんだから。
 
1年前に僕が言っていたことがある。今でもそれを繰り返している……イラクでの「本当の」戦争はまだ始まっていない、って。米国政府はアル=サドルのような人物がどんなことをしうるかをしっかり見極めていないと思うし、シーア派同士の争いが始まれば爆発の規模が大きくなるだけだということもわかってないように思う。
 
ではでは、僕のロードマップの話に戻りましょう。
:*)
 
イラク・ロードマップ:第3章:全国復興キャンペーン
 
イラクのインフラにとっては、今回の戦争よりも1991年の戦争の方がずっと破壊的だった。発電所は破壊され、橋や幹線道路などの重要な設備も破壊された。が、全国復興キャンペーンは大成功で、全国がほどなく(数ヶ月で)復興した。経済制裁など、経済的には厳しい状態になったにもかかわらず。あの復興キャンペーンのおかげでイラクの政府はいろいろと経験をつんで、再建作業の中で最適な方法を考えることでイラクのエンジニアや技術者たちの能力は向上した。
 
イラクにはもう外国企業が来る必要はない。外国企業でなければ戦後復興ができないということはない。米国企業はできる限り早急にイラクから撤退すべきだ。そしてイラク人が、自分たちの省庁や行政に基づいて、自国再建の権利を取り戻すべきだ。そうすれば失業している何十万何百万のイラク人の雇用が確保されるし(失業者は反占領戦士になっているだろう)、復興にかかる費用は今かかっている費用の25%にまで減るだろう。イラクの労働市場は外国に比べてとても安いし、イラクの復興の方法は地元で手に入る材料に基づいているのだから。
 
全国復興キャンペーン(1年前に始まっていて当然だった)には、単に物理的に建物を建てるとかサービスを復興させるといったこと以外にもいろいろと含めなければならない――イラクのコミュニティ、市民社会自身を再建するところまで。これは、極小のプロジェクトをとおして近隣を再建することに地域コミュニティを参加させることで始まる。僕はかつて、南部で仕事をするイラク人の草の根組織のディレクターをしていた。3ヶ月の間に150のプロジェクトを手掛けたが、それには地元のコミュニティーが欠かせなかった。人々は互いを率先して助け合い、近隣で仕事をした。
 
公共サービスを復旧させること(例えば電気【←デッドリンクになっちゃってますが】とか……戦争が終結してから2、3週間で復旧されるはずだったのに)は、人々が安定した生活を送れるようにするために、本当に重要なものだ。それに、公共サービスがあれば、国をコントロールしている権威があるんだということが実感できる。
 
Posted by: Raed Jarrar / 5:23 PM
*translated by nofrills 30 April 2004br>  
訳注:イラク新国旗 Raedさんの記事に出てくる「新国旗」ってのはBBCのこの記事にある旗のことなんですが、こいつが「あまりにイスラエルの旗に似ている」と非難が相次いだ結果、2日後には「変更:新国旗」となりました。んが……⇒これです(BBC記事)。Spot the difference!って感じ。っていうかバランスが変だと私は思うんですが。


2004年4月26日(月)
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Monday, April 26, 2004
 
本日の、アヤシイうわさ
 
大量破壊兵器査察官を伴った米軍兵士が、薬品店に押し入ろうとしたときに、爆発があった。
 
大量破壊兵器査察官だって?!
自由、民主主義、自由、民主主義、大量破壊兵器、ワァ〜〜〜〜〜〜〜〜ォ
 
Posted by: Raed Jarrar / 11:52 PM
*translated by nofrills 30 April 2004


2004年4月27日(火)
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Tuesday, April 27, 2004
 
神様!
パウエルが15分もかけてアル=ジャジーラを批判した
で、アル=ジャジーラはほんの数分かけて、それをおちょくった。 :*)
パウエルはこれとは別に15分かけて、イラク「政府」(?)への権限移譲について、新説を高論卓説……。
ってことはですね……こういう理解でよろしいんでしょーか……つまり、CPAは次のイラク政府にすべての権限を移譲するつもりはない、と! 米国政府は「いくつかの」権限を保有したままでいるつもりである、と。
さて、ここで僕は笑うべきでしょうか、それとも泣くべき?
っていうかさ……パウエルはジョークかましてる? 酔っ払ってる? ぶっ飛んでる?
 
あああああああ……
:*)
 
ま、そういうことなんスけど……
もうひとつ、ジョークいっときます?
 
シリアとヨルダンでの爆発、これも今週のジョークに入ってますね。僕は「クラブ陰謀論」のメンバーではないんですけど、公式発表を真に受ける人はあんまりいなかったでしょうね。僕はこれは単なる政治的かけひきだと思います。ヨルダン政府が僕たちに見せたのは、敗け犬たちのどうしようもないインタビュー。ヨルダン国営テレビは、「邪悪な」奴らがアメリカ大使館と情報局を化学兵器で攻撃したかったんだと言い聞かせようとしてます。8万人が死んだかもしれないとも言ってます。アンマンのアメリカ大使館をご存知ない方のために付け加えますが、あれは……何て言うか……ご近所……壁とフェンスと戦車とたくさんの兵士と警官に取り囲まれてまして。あれを攻撃するのは軍隊じゃなければ無理です。負け犬どもは車を盗む計画も満足にできなさそうでしたが。唯一おもしろかったのは、テロリストの「リーダー」がとんでもない秘密を語ったことですね……彼の出身は……シリア
 
あひゃひゃひゃ。そーゆーことっすか。
 
ヨルダン政府は、予想外なことに、2週間前に爆破された車を2台発見していて、それらは輸入車で、これもまた……シリアから来た!
キタ―――――――――!
 
でもこの話にはだれも興味を示さなかったらしく、今回のお話では化学兵器などなどが加わってます。
 
ヨルダンとシリアの関係はあまりよくありません。現在の国王と大統領の父親の時代からそうです。例の爆発の話は、ブッシュ政権を喜ばせようとする安っぽいお膳立てにすぎないように僕は思います。これがあれば、ブッシュ政権は、シリア政権がいかに「悪い」か、いかに「邪悪」であるかを世界に信じさせる理由ができる、ってわけで……
 
お願いだ! お願いだから、奴らを爆撃してください、奴らはテロリズムと大量破壊兵器を世界に広げています。
 
しかしシリアからの返答にはほんの数日もかからなかった……どういう返答かっていうと……ええと……私たちもテロリストから攻撃されてます……だって、マジかよ……私たちもあれらの悪いテロリストに影響を及ぼされています、みなさんと同じくらいに。
あったまいー……と思わない?
 
シリアの爆発は、空き家になっている建物の正面で起きた。ずっと前はそこは国連事務所だった。国連だとか大使館(どの国のでも)を攻撃したいと思えば、朝飯前だったんじゃないのかなあ……
 
Posted by: Raed Jarrar / 10:55 PM
*translated by nofrills 01 May 2004

2004年4月28日(水)
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Wednesday, April 28, 2004
 
今日は4月28日。サダムの誕生日。
 
僕の半友達(僕は彼のことは半分だけ好きだ)のジェフリーは、僕の知っている数少ないアンチ・イラク、アンチ・アラブの人のひとりだ。彼がメールで、バグダッド陥落の日にサダムが何をしていたかを書いてきた。僕がううむと思ってしまうのは、サダムのことを好きか嫌いかには関係なく、サダムはイラクのシンボルだったということだ。4月9日にサダムは自分で自分の人生を終わらせるべきだった、マジでそう思うよ。何十年か前にヒトラーがそうしたでしょ。
 
笑える。でも惨めだね。
:*)
 
勇敢なるサラディンよ! アラブの戦士よ! ウンマ・イスラーミア【訳注】の偉大なるリーダーよ!
(ねぇ、彼がイラクの国旗に「神は偉大なり」って書いたのを見た? きっとすごく信仰心に篤い人なんだね!)
身を潜め、後部座席のへりから覗き、視界に入るはカラス【←米軍の階級の俗語】の脚、其は突如ぬうと伸びる。
勇敢なるサラディン! アラブの戦士よ!
偽装蛸壺。【←狙撃兵が潜むために作るものだそうです】
勇敢なるサラディン! アラブの戦士よ!
偽装蛸壺。1発も放たれず。
勇敢なるサラディン! ギルガメッシュのエピックは復活せり!
パンツ、腐りかけの食い物にキャンディ・バーが、蛸壺の隣の粗末な小屋の周りに散乱せり。

 
サダムは自殺すべきだった。
ほんと、自害すべきだったんだ……。
 
Posted by: Raed Jarrar / 10:28 PM
*translated by nofrills 01 May 2004


2004年4月30日(金)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, April 30, 2004
 
4月、イラクで死亡する米兵の1日あたりの平均がだいたい5人になりました。
 
Posted by: Raed Jarrar / 9:59 PM
 
 
2004年4月30日(金)
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, April 30, 2004
 
ファルージャで何が起きているのか?
 
というわけで……
ブッシュとブッシュ政権にとっては大敗北、政治的にも軍事的にも大敗北。
ってことでおめでとう!
祝・イラクの軍事的勝利。
:*)
おかしいし、予想だにしてなかった、でしょ?
原始的な武器しか持ってないイラク人戦士たち数百人が、こんな軍事的大勝利をおさめるなんて、どうやったら考えられた?
エイブラムズ(M1戦車)やアパッチヘリが、イラク人の小人数の集団と何週間か戦ったあとに、敗走するなんて、どうやったら想像できた?
そのイラク人たちは、自分たちの国家/民族/国民【←nationalです】のプライドと威厳と名誉を護るために死ぬ覚悟をしていた。
 
何週間も爆撃し殺戮し、アメリカ軍は今日、ファルージャから撤退した。そして地元の人々に、望み通りのものを与え、「バース党」で「サダム信奉者」で「前政権」のリーダーを与えた。ジャシム・モハメド・サレー(Jassim Mohammed Saleh)少将だ。
 
町はイラク人による新しい軍(a new Iraqi force)の統制下に置かれる。その軍を指揮するのが、サダム・フセイン時代の将官のひとり、っていうわけだ。それが彼らの軍事的リーダー。 :*)
 
神様!
僕は頭がおかしくなりかけてきました。米国の「外交政策」、もうどんだけアホかバカかと。ブッシュ政権、もうどんだけ脳みそカラッポかと。僕は決して暴力や軍事的解決を弁護してない……でしょ?
んでは、今、誰がイラクのレジスタンスを弁護し支持してるのかっていうと……ブッシュたん!【←原語:Small Shrub、shurub = bush】
 
僕は、ファルージャでこんなことが起きるのを見るとは思ってもいなかったし、軍事的レジスタンスがファルージャで奏効するとも思ってなかった。けれどブッシュは、彼の政権がイラク人の声を聞くための、新しい、そして唯一の方法を、宣言したんだ……
それは……爆発なんだ!
 
米軍の駐留に対する方法として、イラクの軍事的レジスタンスを本当にサポートしている人間は、ブッシュだけだ。そして、(町にできたブッシュ巨大墓地に埋葬された何百人というイラク人を殺したあとでの)ファルージャでの軍事的・政治的敗北は、何十万というイラク人に、彼らの問題を解決する答えを与えたんだ!
戦え……アメリカの兵士をもっと殺せ、そうすれば翌日には奴らは撤退する。
 
なんと賢明な!
なんと頭のよい!
僕に何が言える……他人に地獄に行けなんて言うな。自分でそいつを地獄に送ることができるなら別だけど。
 
あなたは、イラク人がファルージャで戦っている理由を知りたいですか?
彼らが「サダム支持者」だと本気で思ってる人なんか、いるんでしょうか?
 
その理由を説明しましょう……
しばらくお付き合いください。次にお見せするのは、アブ・グライブ刑務所で撮影されたドキュメンタリーです。【←リンク先、ramファイルです。ヴィデオ・プレイヤーが起動します。】アブ・グライブには千人単位でイラク人捕えられ、拷問され、米軍の女性兵士から性的な辱めを受けているのです。
これらの写真を見てください、お願いします。
 
イラク革命が始まるには、これらの写真で十分です。
 
ああ、なんて賢いブッシュ!
彼の聡明なことといったら!
 
GOブッシュ
GO GO GO
 
イラクの囚人たちのために、もっと自由を輸出して
 
ロードマップ?
どーでもいいって
ナジャフを攻撃せよ
レッツ・ロックンロールだぜ
 
新しい戦争を開始して、僕たちにブッシュのアメリカをもっと送ればいい……
もっともっと民主主義
もっともっとウィスキー
もっともっとセクシー!!

 
万歳(HEIL)! オペレーション:やっといて逃げる(Hit and Run)だ。
ウァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜オ
 
Posted by: Raed Jarrar / 2:51 PM
*translated by nofrills 30 April 2004


04年5月分はこちらです。

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※以下はジョー・ワイルディングさんのレポートのページと同一内容です。
 
■関連情報&リンク■
「益岡賢のページ」
4月初めにワイルディングさんと行動を共にした米国人ジャーナリスト、ラウール・マハジャンさんとダール・ジャマイルさんの文章の日本語訳など、ファルージャに関するレポートがたくさん日本語で読めます。
 
「反戦翻訳団−Antiwar Translation Brigade−」
ラウール・マハジャンさんとダール・ジャマイルさんの記事、英ガーディアン記事などを日本語で紹介しておられるサイトさんです。
 
TUP 速報
Translators United for Peaceさんによる英語メディア記事などの日本語化たくさん。
 
Raed in the Japanese Language
上の文章の前半の最後に出てくるRaedさんのblogの日本語化。ワイルディングさんのこの文章は特に理由もなくダブルポストしてあります。(HTMLファイルができるまでの間つなぎっていうか。)
 
Baghdad Burning バグダード・バーニング
イラクからのblogの日本語化。筆者は20代女性。(しかしみんな英語が上手だなあと変なところで感心してる私。私、Riverbendの年齢のときはもっともっと拙い英語しか書けなかったと思います。それか、逆に論文っぽくなるかのどっちか。)
 
バルタザ−ルどこへゆく
4月8日の「あるイラク人の母親から、ファルージャで殺された米国人の母親達への手紙」をはじめ、バスラ、ファルージャについての記事。
 
特設コーナー「外電の目」(「中東経済を解剖する」内)
齊藤力二朗さん抄訳。アラビア語のニュースを日本語に抄訳して紹介。
 
□フォトジャーナリストの方々:森住卓さん志葉玲さん、それぞれのリンク集もご参照のほどを。

■お知らせ■
3人の西洋人(ワイルディングさん、マハジャンさん、ジャマイルさん)がファルージャで、そしてバグダッドで目撃したこと、人々から聞いたことを綴った文章を中心に、1冊の本を制作しています。6月発売予定。版元は現代企画室さん。私は翻訳でお手伝いしています。詳細が固まったら改めてお知らせします。

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日本語訳&ページ制作:いけだよしこ@nofrills
翻訳日:2004年4〜5月
ウェブページのアップロード日:2004年5月初め
 
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