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送電線の彼方には・・
空に描かれたコース・ライン

「鉄塔」の秘密


碍子(がいし)にダスキン?

 クリーム・シチューのCM
   母親「授業中。ボーと、してちゃダメよ。
       だって、小さい頃、パパがそうだったみたいだから」
   先生「山本くん」
山本くん 「はっ、はい・・・」


 このCMを見る度に、「ああ、俺も、そうだった・・」と、共感してしまう。
私も、窓側の席に座ると、外ばかり見ていた。

そんな、ある日の事・・・。
私は、とんでもない光景を、目撃してしまったのである。

小学校の脇にあった、巨大な送電線鉄塔に、2人の作業員が登り、
ダスキンのモップのような物で、碍子(がいし)の拭き掃除をしていたのだ。


「スパイダー・マンだ!あんなに高いところで、恐くないのかなあ・・・僕は、一生できないや」
私は思った。高所恐怖症の私は、見ているだけで、震えてきそうだった。

休み時間になると、クラスのみんなが、窓際に集まった。
「すげー!!タカスギ(当時の建設会社CM)みたいや」と、みんなで声をあげた。
作業員は、私達、児童の心配をよそに、黙々と碍子を磨いていた。

 昨年、あるHPの掲示板で、この件について質問すると。
「碍子に、ほこりがたまると、絶縁が保てなくなる(表面を伝って、電気が漏れる)から」
「また、絶縁を保つように、碍子の表面に、特殊な薬品を塗ることもある」そうです。
「送電線鉄塔は、建ててしまえば、それで、おしまい。」
ではなく、このような大掃除。その他のメンテナンスも必要なんですね。
もちろん、メンテナンス時、作業する送電線には、
電気は流れていないそうですよ(あたりまえか・・・)。

ところで、
「僕は、一生できないや・・」
こう思っていた、高所恐怖症の私が、
まさか、その10年後。

航海訓練所の実習生として
帆船「日本丸」に乗船し・・・
高所のマストに
登る運命になるとは・・・

「人生は、よくわからない・・」

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