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落書き帳

11年12月27日
ミニFM



 長崎まで、海上特殊無線の勉強に、行って来ました。
無線工学の講義中の事・・・・

 中学・高校時代に聴いていた、ある不思議な、FM放送局のことを思い出しました。
 ある日、中学校から家に帰って、FMラジオのチューニングを回していると、心当たりのない周波数で、音楽が聞こえてきました。新聞のラジオ欄で確認しても、その周波数は存在しません。
 「新しくできる放送局の、テスト放送かなあ?」
 その周波数は、電波が出ている時もあれば、出ていない時もありました。
 数日後、それがどうやら、個人で放送している「ミニFM」と呼ばれる物である事がわかりました。放送局は、同じ町内らしく、しかも、放送しているのは、高校生なのでした。
 毎週土曜の夜には、キチンとした番組もあり、地元のネタが多く、大手のFM局よりも面白く、好んで聴いていました。便りを出せば、自分の手紙が電波に乗って、ラジオに届きます。放送内容は、本当に健全なものでした。
 そのうちに、リスナーが莫大に増えていきました。放送局に寄せられる便りは、週に100通近くにもなったようです。
 しかし、私が高校1年のある日。突然、そのミニFM局は、予告なく、途絶えました。リスナーの私も、いつかは、この日が訪れるだろうと、内心、思っていたのです。

 「電波法違反」でした。
 不思議な夢のような放送局は、消えました。

 私は、閉鎖後、一度だけ、そのミニFMの放送局長さんと、電話で話をしました。
「捜査令状を見せつけられ、突然、大勢の捜査員が家に入ってきたんや。」
「送信機材は、全部、没収された
わ。」
「高校生が、あまりにも、強い権力を持ちすぎたかもなあ・・」
彼の言葉は、いまでも、覚えています。

 現在、彼は、26か27歳のはずです。
そういえば、将来は、DJか、ミキサーさんになりたいと、語っていました。今、何をしているのだろうか?・・・・


「電波の無指向性・無変調とは・・・」
なにやら、講義の先生が、電波について、解説しています。それは、かつて、あの、放送局長さんが、電波を通じて、わたしに教えてくれたものでした。



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