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落書き帳

12年4月28日

創立記念日



 

「創立記念日」

 他の学校は、授業があるのに、自分の学校は、お休みの日だ。
なんとなく、うれしい。

 創立記念日は、校区内で、遊ぶのは面白くなかった。
4年生から、親の許可を得れば、校区外に出ることが許されていたので、
私達は、わざと、隣接する校区外の公園で遊んだ。
他校の児童は、登校しているので、陣地争いをする必要はない。
なんとなく、国境を越え、隣の国を戦略した気分になる。

 平日の午前中に遊ぶのは、夢のようだった。

しかし、大人たちの冷たい視線を浴びる。これが、また、快感なのだ。

わざと、スーパーのゲームセンターを、歩いてみたり・・・
(ちょっとした、
不良少年の気分??)

「君たち。学校は!」っと、厳しく叱るおばちゃんもいる。

「ぐふふ。僕らの小学校、今日は、
創立記念日だもんね〜」

まったく、かわいくない、ガキである。。。(-_-;)>


 だが、6年生の時。楽しいはずの創立記念日が、最悪の日になった。

1986年11月29日(晴天) 午前10時頃

ベランダに干していたジーパンが、乾いたので、

「今日は、これ着なさい。」

母がベランダから、ジーパンを私に放り投げた。

私は、それを履いた。まだ、太陽の匂いがする。

すると、太股に、最初、
チクリっと痛みが・・・

「何だろ?」

次の瞬間、

太股に、かなづちで数回、釘を打ちつけられたような、激痛が走った。

「うぎゃ〜〜っ」

何が何だか解らない。慌ててジーパンを脱ぐ。

すると、黄色と黒の昆虫が、
ぽろりと畳に落ちた。

大きな、
アシナガバチである。畳の上で、のたうち回っていた。
その時、やっと状況を把握した。
ジーパンの中に、ハチが入っていたのだ。

「おか〜さん。ハチに刺された〜!」

わたしは、ブリーフ一枚で、畳の上をのたうち回った。
めちゃくちゃ痛い。
ハチの毒エキスの全部が、注入されたと思われる。
 結局、その日は、外で遊ぶことはできなかった。

まあ、刺されたところが太股だったのは幸いだ。
もし、大事なところだったら・・・


現在も、太股には、刺された後が、
痛々し残っている。


さて先日、平日の午前中。パチンコやさんで、
茶髪のヤンママと、その息子と思われる、茶髪の子供2人がいた。
母親はパチンコに夢中。子供は休憩所で遊んでいる。

どうみても、2人とも、小学生の高学年だ。

「君たち、学校は?」

思わず、わたしは、
あの日のおばちゃんみたいに、心配になった。

「創立記念日なのだろうか?・・・」

それとも、今日は、子供が、日頃のお母さんの姿を見るために、

「パチンコ参観日」に、訪れていたのだろうか?


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