Last update : 1999/11/09
湯波ゆば

「ゆば」とは簡単に言うと大豆から作った豆乳を煮詰めて表面にできた膜を引き上げたものです。有名な京都のゆばは湯葉ゆばと書き、日光の場合には湯波ゆばと書きます。

以前、湯波ゆばを買いに行って「京都の湯葉ゆばと日光の湯波ゆばってどうちがうの?」と質問したところ「引き上げの時に膜を一枚で引き上げるのが京都。二つ折りが日光。それと京都は湯葉ゆばで日光は湯波ゆば」と実に明快に答えていただきました。

じゃ、食べたときどう違うのかというと、この引き上げ方が結果的に「厚み」として差が出ます。厚みに「差」がでると当然食感に差が出ます。

ちょっともったいぶってしまいましたが、日光の湯波ゆばは「厚めで歯ごたえ十分」、京都の湯葉ゆばは「薄めで柔らかな歯ごたえ」ということになります。

日光や京都で湯波ゆばが食べられるようになったのは、寺の精進料理しょうじんりょうりとして肉や魚に代るタンパク源としてだといわれます。

一般的には「生湯波なまゆば」「干し湯波ほしゆば」「揚げ湯波あげゆば」とあるようですが、お土産として日本酒好きのお父さんの絶対なる支持をうけるのは生湯波なまゆばでしょう。個人的には、わさび醤油でいただくというシンプルないただき方にも好感がもてます。

豆乳が苦手な方には生湯波なまゆばのお刺身はキビシイかもしれません。京都では生湯葉なまゆばは食しておりませんが、いずれ食べ比べてみたいとおもいます。京都での干し湯葉ほしゆばのお吸い物は大変おいしゅうございました。毎回夏か秋の京都でしたので今度は厳寒の京都で湯豆腐をたんのうしたいと思っております。思い切り余談ではありますが、川の上の竹で作られた台の上での冷奴はことのほか風情を感じられるものでございました。日光も水のおいしい地域と知られております。このようなお食事がいただければさらに楽しいことでしょうね。

お土産としては干し湯波ほしゆばがポピュラーですが、干し湯波ほしゆばはスーパーでも購入できます。日持ちはしないものの生湯波なまゆばをお勧めしたいところです。なお日光地区の地酒というと清開せいかいです。

でも日光に住んでいるからといって毎日のように湯波ゆばを食べているわけではありません。念のため。(笑)