このところ不運続きであったが、このDouble Rainbowが変えてくれるのか?




どくとるマンボウ航空記 ・(1)







 

「夏休みですか〜。 いいですね〜。何処に行くんですか?」
と、彼女は目を輝かせて言った。
「秋だからね。芸術の都、●×へ行ってくるのさ。」
俺は、ボソッとつぶやいた。
「ええっ〜○×!いいなぁ〜!でも、似合わない〜」
これが、ほぼ90%、俺的にも予想された問答である。
そして、必ず彼女はこういうのだ。
「お土産、楽しみにしてます〜」
決して、
「貴方と一緒に夕陽を見たい」
とか、
「二人で芸術を堪能したい」
とかは皆無である。


それにしても、芸術、○×がこれ程、似合わないとされるのも癪ではある。
こちとら、学生時代は美術はいつも5だったんでいっ!!
テレビだって、芸術番組はよ〜く見ているのだ。
「なんでも鑑定団」


さてさて、今年も、遅い夏休みが決まり、愈々、9月26日に日本脱出とあいなったのであった。
昨年はドタバタでニューカレドニアへ。下準備が余り出来なかったが、それでもなんとかなった。
今年は3ヶ月前より予定し、雑誌、ネットで十分量の情報をかき集め、準備万端。

ところが、これまた予想通り、沖縄は台風シーズン。

2週前に台風14号が発生、非常に遅い上、台湾上陸後、直角にコース変更、沖縄界隈へじわじわと近づいたのであった。

奇しくも、俺が夏休みに突入する1週前に夏休みであった同僚がいたのだが、本来なら 彼が沖縄脱出前には台風は過ぎ去っているはずであった。
ところが、台風が遅くて、次第に彼が脱出する日に最接近に。
「まぁ、貴殿の分も私が楽しんできますよ。」
と冷やかしたものだったが、彼は無事に沖縄を脱出、鈍行台風はその後を追いかけて熱低へ。
その1週後に出発という、微妙な・・・。
 
俺は、台風14号の予報圏を見ながらも、ひとつ注目していたものがあった。
それは、台風の下、フィリピン東沖に、ず〜っと、低気圧があった事である。
台風14号が消え去ると共に、それまで停滞していた低気圧は熱低へ。
そして、予想していた台風15号になってフィリピン北を八重山方向へ着実に向かってきていた。
台風14号は日本上空にあった高気圧に阻まれて足が遅かったわけだが、今回は違う。
まさに俺が離沖しようとしていた25〜26日に沖縄最接近が疑われ始めたのであった。
やはり、俺は「嵐を呼ぶ男」なのか?

ココ最近はついてなく、過去千本以上潜っていて初のオニダルマオコゼに刺され、かつ、2本連続でオコゼに刺されてしまったのである。
1回目こそ、かすめただけだったので、それ程、後を引かなかったが(それでも疼痛は酷いもんだったが)、2回目は思い切り刺さったので、右前腕全体が腫大。一時は肩まで痛くなった程。
しかも、ようやく疼痛が薄らいできたところを、蜂らしき虫がたかったのをふり払った際に刺されてしまったのである。オコゼにさされた場所にニアミス〜。
まさに「傷に塩を塗る」以上の不幸を背負った我が前腕は2週近く経過したにもかかわらず、赤く腫れて熱を持ち、普段はて〜げ〜な俺ですら、今回は大丈夫かいな?と不安になったくらいであった。 
(現在はほぼ完治しているが、うっすらと腫れた部分に色素沈着〜)

と、いうように悪運続いていたのである。このパターンでいけば、沖縄脱出出来ず?

しかし、今回だけはいつもの俺と違って、台風は台湾上陸後、西へ西へと離れてくれたのであった。


「どくとるマンボウ航海記」という本がある。
これは、かなり昔に船医として世界中を廻る紀行文であるのだが、現在の移動は空が主流。
前々回のメキシコはラパスへの旅行は   「世界の片隅で哀をさけぶ!」
前回のニューカレドニアは           「黄泉に一番近い島」
と、原題にあやかった題名を続けているので、今回も・・・・・
「どくとるマンボウ航空記」
・・・・う〜む、なんか何処かで造られたパチモン飛行機のようだ。これではデアゴスティーニさえ掲載してくれそうもない。


9月24日、夕方、何事もなく仕事を終え、荷をまとめた。
一応、まとめてきたのではあるが、それでも抜けは多く、
「おおっと、あれが、これが・・・」
の連続である。

結局、車が少なくなってから・・・等と考えていたのが馬鹿らしくなるくらい遅く、名護から浦添に向かうのであった。

 
9月25日(木)沖縄 曇り時々晴れ 

朝5時に目覚めて、珈琲とともにパンをかじる。
最寄のモノレール駅はここから最短で3km弱の首里は儀保。
沖縄のバス停の時刻表ほどあてにならないものはないのだが、それでも事前にデジカメで撮影したものを印刷し、今回に備えていたのだった。
・・・が。
始発が7:05
でもって、那覇→羽田 ANA120便 8:05 
モノレールは35〜40分かかるから、バスに乗っていると間に合わないぢゃん。

6時30分、重い荷物をえっちらおっちらと担ぎつつ、デカイ荷物は、お久しぶりのキャリアに載せて歩くのであった。
最短距離はかなりのアップダウンが2回あるので、少し遠回りになるが、1回だけのアップダウンがあるルートで。

キャリアには普通、ゴムひもで固定するのだが、前回で切れてしまったままであり、路面が悪い場所だと、すぐに荷崩れを起こしてしまう。

一番の難関の登りをぜいぜいしながら克服、あとは下るのみだ。
ところが、歩道が狭い上、沖縄名物の歩道駐車が平然と行われており、ラッシュ手前の車の多い車道を、冷や冷やしながらテコテコ移動。
「プップ〜」
と車の警笛がひっきりなし。
しかし、ここは沖縄、危ないから警告しているのではなく、通りすがりのタクシーからのラブコールである。誰が乗るか!!

3km以上の距離を何とか踏破、7時10分にモノレール駅に到着。
どうやらバスに乗るより早かったか?

しかしだ。
ようは接続のタイミング。
いつもの俺なら、恐らくは、切符を買ってホームへ上がったら、モノレールが出てしまう・・・
コレだったら、バスに乗っていても同じぢゃん・・・
ってパターン。

しかし、今回は、ホームに上がって数分でモノレールが到着、スムーズな接続であった。
なんなんだ?もしかして今回はついている?


ラッシュアワーで学生達が学校へ、サラリーマンらしき人々が会社へ揺られている中、バカンスへ向かう俺って、ちょいブル?(ブルジョアならハイヤーを使うと思うが)

空港へ到着。7時40分。
意外にチェックイン、ギリギリである。やっぱ、歩いて正解。

いつものように時間があれば、展望台から飛び立つ飛行機を眺めつつ、ビールで一杯なのだが、 今回は時間がない。でもまぁ、前々回のような、汗だるまでカウンターに飛び込んだ上、飛行機に乗られないよりはいいか。

8:05 ANA120便 那覇をtake off.

まだ夏の沖縄を機は一旦南下、ぐるりと廻って本島東を北上して行った。
残念ながら、浦添界隈は雲が覆って見えなかったが、それでも朝日に照らされて、さんご礁に覆われた本島が美しい。
名護を過ぎても機はそのまま東海岸を北上、ちょいと遠いが辺戸岬が見え始めた。
東海岸は結構白波立っていたが、辺戸岬周囲はそれほどでもない。
現在、H氏が来沖中。
今回も俺同様に台風受難か?と思われたが、今回も無事に台風の合間を見事ゲット。
やっぱ、今回の台風の影響がなかったのは、「晴れ男」のH氏のおかげか?
今頃は、潜る準備でもしているのだろうか?
いや、結構、スロースターターだから、まだ宿であろうか?
いずれにしても、辺戸岬界隈へ向けて手を合わせたのであった。


     

伊計島&辺戸岬
俺の昔のシュノーケリングテリトリー&現在進行形のダイビングテリトリー


薄曇りの東京に到着。
羽田から京急を乗り換えて、新宿到着。 
 
今回は旅割+格安ホテルでホテルパックより安く上げているので、ホテルは駅から遠い。
しかも、歌舞伎町2丁目というオカマのパラダイスなので、俺の貞操が・・・・
昨夜、このホテルの地図を見てはいたのだが、そのために荷に入れ忘れてしまったのに気がついた。
まあ、頭脳明晰のイケメンにはお茶のこサイサイ、と、歌舞伎町へ。
風営法で呼び込み禁止にもかかわらず、路上での勧誘が結構うざい。
しかも、おかまの街というより、今や、ホストの街と化したのか?やたら、化粧しまくった野郎の面がずらりと並んだ看板がいたるところにあって更にうざい。
しかも、日中から黒服、金髪の野郎が闊歩し、いかにも水商売の着飾った女がエスコートされていた。

歩けども、歩けども、ホテル見つからず。
とうとう、大久保のコリアンエリアを彷徨う。
コレは、絶対に違うと思って、再び歌舞伎町へ。
本屋もなければ、コンビニにも安宿案内の本は置いていない。
店の人に、ホテルを聞いても知らぬ存ぜぬ。

結局、たまたま通りがかった新宿区役所へ。
街地図を確認。やはり、記憶どおりの場所にホテルがあるではないか。

再び、その場所に行くも、あるのは別の名前のホテル。
ここ数ヶ月で名前が変わった?んなアホな。

ひとつ曲がり角、ひとつ間違えて〜、曲がり道ク〜ネクネ〜♪
と、再びコリアンエリアへ。
ありえん、と東側を探索。とうとう、新宿7丁目・・・
絶対違う。
再び区役所に戻るのも悔しいが・・・

一番怪しい界隈で、ちょっとした路地を発見。
そういえば、このコンビニがHPの案内経過で出ていたはず・・・

その細い路地を曲がると・・・あった。
実に1時間近く彷徨ってしまった。
汗だくでcheck in。
15時check in可であり、まだ駄目かと思いきや、部屋に通される。
そのビジネスホテルとも民宿とも言えぬホテルの一室は、窓があっても見えるのはビルの壁という、たいそうな場所。
とりあえず、ひと風呂浴びて、汗を流し、汗だくになったTシャツも一緒に洗った。

本当は、日本を旅立つ前に築地でおいしい魚を喰らってしまおう、等と、ネット検索し、何件かリストアップしていたのだったが、とてもそんな気が起きない。
これも、何かの縁だし、彷徨ったコリアンエリアで、韓国料理でも。
と、痛くなってきた足を引きずり、湿ったTシャツを着て大久保へ向かった。

・・・ら、あった。
「築地○×」という、チェーン系の寿司があるぢゃん。

そもそも、築地なんて、日本各地から魚をはじめとした食材が運ばれて来るには来るが、別に築地で採れたて新鮮ってわけでもないだろう。
ここの本店もネット上では人気あったし・・・

まだランチタイムぎりぎりだったので、お勧めの「まんぷくセット」(寿司+刺身丼)を頼み、景気つけに大枚叩いて「大トロ寿司」を注文。
1個だけだったが、旨い〜。スーパーの見切り半額のトロと比較にならんわ・・・。

満足してホテルでくつろいでいると、睡魔に襲われて転寝。
気づくと夜が差し迫っていた。
まだまだ眠かったが、それでも重い腰を上げて街へ繰り出す。

ヨタヨタと歩いて大型電気店へ。
そこで、2GのSDカード 1100円を2個購入。激安!すぐに読めなくなってしまうのでは?と不安であったが、まぁ、予備だから。デジカメはフィルムよりかさばらなくていいよね。

でもって、単3アルカリ電池も12個セット680円で購入。
持っているデジカメは海外で充電出来ないので、電池併用の機種にしてある。これも意外に現地で無くなって困るもの。

そして、歯磨き おでかけセット。
これってつい最近、もらったばかりだったのだが、忘れて来てしまった。

そのまま、テコテコと西新宿へ。
残るはラーメンでしょ〜。
とゆ〜事で、例の行列が出来るラーメン屋・・・
ではなく、行列は出来ないけど近場でおいしいと評価されていたラーメン屋へ。
普通〜。

帰りにマーボ豆腐の持ち帰り。
ホテルでビールと一緒に喰らったのであった。









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