2. あいさつ

ブォンジョーるノと、グらーツィエと、
ペるファヴォーれ
は、忘れずに。

日本に帰って来て感じた、イタリアと日本の違いのひとつは、「あいさつの多さ」です。あいさつというか、「ちょっとひと声」かけることが、日本では格段に少ないことに気がつきました。イタリアに行ったら、街で、広場で、お店で、ホテルで、レストランで、気軽にあいさつしてみましょう。

こんにちはBuon giorno(ブォンジョーるノ)こんばんはBuona sera(ブォナセーら)です。
ここでは、あえて"R"の発音をひらがなで、"L"の発音をカタカナで書いていますが、あんまり気にしなくて結構です。
「ブォン/ブォナ」とは「Good(良い)」の意味で、「ジョーるノ」は「日」、「セーら」は「夕方」の意味です。
「ブォンジョーるノ」は「Good Day」ですから、「おはよう」の意味もあり、朝から晩まで使えます。
それでは、一日の内で何時頃からが「セーら」なのかというのは、地方や季節によってイタリア人の間でも意見が分かれるところですが、そこは『ローマに入ればローマ人の行動にならえ』のことわざ通り、周りの人が言うのを聞いて、合わせましょう。
略して、「セーら」とだけ言う人もいます。
「Serata(セらータ)」=「ちょっとした宵の間」の意味で、ブォナセらータと言う場合もあります。

友達/親しい人に会った時、分かれる時には、Ciao(チャオ)です。
ただし、目上の人や偉い(と自分で思っている)人に対していきなり「チャオ」は、失礼になる場合があるので気をつけましょう。しかし、初対面でも、同年代や子供など、気軽に話せそうな人には「チャオ」の方がいい場合もあります。
また、スペイン語やポルトガル語では、「チャオ」は分かれる時のみで、会った時には使わないので注意しましょう。
「バイバイ!」みたいな感じで、「Ciao ciao チャオチャオ!」って言ったりもします。

ちょっとハイソ風なお姉様とかが使うあいさつに、Salve(サルヴェ)っていうのもあります。「ごきげんよう」みたいなニュアンスです。

初対面の人を紹介された時は、Piacere(ピアチェーれ)はじめまして」と言います。
これを言われたらお返しに、Piacere mio(ピアチェーれミーオ)こちらこそはじめまして」と言います。

さよならは、Addio(アッディーオ)ですが、この言葉はもう当分会えなくなる、もしくは絶対会わないという場合にしか使いません。
ですから、気軽に友達に「アッディーオ」なんて言うと、「私にはもう会いたくないの?」なんて誤解されてしまうので注意しましょう。
またお会いしましょう」という意味で、Arrivederci(アヴェデーるチ)はよく使われます。これは友だち語でも尊敬語でも使えます。また尊敬語のみで、ArrivederLa(アヴェデーるラ)とも言います。
友達には「See you (またね)」という意味で、Ci vediamo(チヴェディアーモ)とも言います。
明日会う場合は、これらに続けてもしくは単独で、A domani(アドマーニ)明日ね」と言います。

おやすみなさいは、Buona notte(ブォナノッテ)です。
「ノッテ」は「夜」の意味ですが、「ブォナノッテ」は「こんばんは」ではなく、寝る人へのあいさつ「おやすみなさい」です。

ありがとうは、Grazie(グらーツィエ)です。
日本では、お店やコンビニやスーパーで買物して「ありがとう」と言う人はめったに見かけませんが、イタリアでは大体の人はどんなお店だろうが「グらーツィエ」と言います。イタリアでは、お店で買物して黙って出て行くなんて、かなり失礼なことです。たとえ買わなくても、お店に入ってお店の人を見たら、「ブォンジョーるノ」くらい言いましょう。
「ありがとう」に「very much」を付けたいときは、Grazie mille(グらーツィエミッレ)と言います。「ミッレ」とは「千」の意味で、「たくさん」という感じです。
また、「とても感謝します」と言いたい場合は、La ringrazio molto(ラリングラーツィオモルト)とか言います。敬語を使わず友達に「ほんとありがとね」と言う場合は"La"を"Ti"に換えて、Ti ringrazio tanto(ティリングラーツィオタント)とか言います。ちなみに、相手が複数の場合は、"La/Ti"の代わりに"Vi"(ヴィ)を使います。
こちらこそありがとう」は、友達にはGrazie a te(グらーツィエアテ)敬語ではGrazie a Lei(グらーツィエアレイ)と言います。単に、A te!(アテ!)と省略する場合もあります。

どういたしましては、Prego(プれーゴ)です。直訳は「どうぞ」です。
「なんでもありませんよ」というニュアンスの場合は、Di niente(ディニエンテ)と言います。
Figurati(フィグーらティ)(ふつう語)/Si figuri(スィフィグーり)(敬語)とも言います。直訳は「想像してみてよ(なんでもないよ)」という感じです。

すいませんは、Scusi(スクーズィ)です。
レストランでウェイター/ウェイトレスを呼ぶ時、お店で店員さんを呼ぶ時、広場で知らない人に声をかける時、電車で誰かの前を横切る時、「スクーズィ」と声をかけて下さい。まれにレストランで、「Cameriere(ウェイター)!」とか声をかける人がいますが、それは金持ちか地元の有力者かタカビー君ですので、真似するのはやめましょう。
友達に言う場合は、Scusa(スクーザ)、複数の人に言う場合は、Scusate(スクザーテ)です。

また、誰かに何かをお願いする時は必ず文の最後か最初にPer favore(ペるファヴォーれ)お願いします(=please)」をつけましょう。

ごめんなさいは、Mi scusi(ミスクーズィ)(敬語)/Scusami(スクーザミ)(ふつう語)ですが、この言葉はドラマの中の、恋人に謝る男か、マンマ(母親)に怒られた子供からくらいしか滅多に聞きません。(直訳は、「私を許して下さい」)
大人が謝る時(というより、言い訳する時)はたいてい、Mi dispiace(ミディスピアーチェ)=「残念です」と言います。
自分に責任があることを認めて表す遺憾の意がMi scusi、他人に責任があると思う時に表す遺憾の意がMi dispiaceです。

いただきますは、Buon appetito(ブォンアッペティート)と言います。
「アッペティート」は「食欲」の意味で、「良いお食事を」という感じです。
相手に先に言われたらAltrettanto(アルトれッターント)あなたもね」と言いましょう。

乾杯のあいさつは色々ありますが、グラスを鳴らす音からCin cin(チンチン)と言ったり、「健康のために」Alla salute(アッラサルーテ)と言ったりします。

おめでとう」は、Auguri(アウグーり)と言います。
良いクリスマスを」はBuon Natale(ブォンナターレ)、「良い誕生日を」はBuon compleanno(ブォンコンプレアンノ)、「良い復活祭を」はBuona Pasqua(ブォナパスクァ)、等々です。
その他、「良い旅行を」はBuon viaggio(ブォンヴィアッジォ)と言います。

よくやったね」の様に賛辞を送る時には、Complimenti(コンプリメンティ)と言います。
また、1人の男性であればBravo(ブらーヴォ)、1人の女性であればBrava(ブらーヴァ)、複数の男性もしくは男女混合であればBravi(ブらーヴィ)、複数の女性ばかりであればBrave(ブらーヴェ)と声をかけます。

イタリアの観光地では大体英語は通じますが、イタリア人もイタリア語であいさつされるとうれしがります。どんどん覚えて声をかけましょう。
もしイタリア語のあいさつを覚えていなくても、英語でもいいし、日本語でもいいから(日本語の方が逆に喜ぶかも)、気軽に声をかけましょう。
一番悪いのは、日本国内では当り前になってしまったけど、人に会っても何もあいさつしないことです。


←前号へ      次号へ→


menu

home
home