アエロフロートのことなど
8月6日〜9日

君らはそれでもアエロフロートか!?
はそれでもシェレメティエヴォ空港か!?
ロシの英語〜「写真は何も語らない」???
君らはれでもロシアのトランジットホテルか!?

言わせてらうぞ、「こんな日本人には海外に出てほしくない」
ステージマ危機一髪?

待てど暮らせ来ぬベルを
やんなきゃ良かた改装?オトペニ空港

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君らはそれでもアエロフロートか!?

    今回で三回目になるアエロフロート、しかし前二回とは全くサービスが違っていた。
ほぼ定刻通りに出発し、20分の遅れにも「遅れまして申し訳有りません」とアナウンスが流れる。 イリューシンからエアバスA300に機種変更となった機内では2チャンネルだけとはいえ音楽も聴けるし、映画も見られる。 クルー達も叱り付ける感じから「無表情」に若干柔らかくなり、呼び付けにもすぐに参上してくれるようになっていた。
勿論西側の航空会社とは比較にならないし、アエロ風に改修されたトイレは相変わらずうるさいが これは相殺するに充分な価格メリットがある。

    われわれ喫煙者にとっては今の御時勢になってもなお喫煙席を設けてくれているのは非常に助かるし、機内でのスリッパサーヴィスも健在だ。 今回は靴ベラまで付いていた。
もともと食事は問題ないし、コーヒーも以前と比べると大幅にコーヒーっぽい味になっていた。 A300ゆえの安全性、それから万一の場合の支払い能力や よく聞く荷物の紛失を考えるとお勧めする勇気はないが、利用する価値は出て来たと言っても良いのではないだろうか。 但し日本とモスクワ間に限った事ではあるが。

君らはそれでもシェレメティエヴォ空港か!?

    空港内シェレメティエヴォに着いて一番驚いたのはトランジットホテル到着までの時間短縮であった。
5〜6時間の待ちは当たり前だったのが今回は「たったの」二時間。 今回は特に日本人向けにアレンジされた日本人職員がブリッジを出た所からホテルまでの面倒を見てくれたので とても安心出来た。
この人、トミタさんは夏限定でモスクワ空港に派遣されていて、いつまでも居るわけではないそうだ。 なお、彼がお世話をしてくれるのは航空会社に関係なく日本から到着する全ての便だが、あくまでも「日本から」に限定されているようで日本に向かう便は自分で行なわなければならない。
パスポートチェックは一人当たり3分ほどかかっていたのが今回は30秒程度で、これは大きな時間短縮の助けとなった。 しかしその後に出て来たのが・・・

ロシアの英語〜「写真は何も語らない」???

    トランジットビザが出たらホテルに向かうバス待ちになる。
そこでパスポートとヴィザの照合を受ける窓口にはロシアンおばさんが居て、通る人全員に何かを語りかけていた。 近くで聞いてみたのだが「ヨル・フォト・ナヴァー・テル」としか聞こえない。 誰もが「?」という顔をしていたが結局あやふやなまま その後に出て来る「そこで待ってなさい」に促されて首をかしげながら次の小間に向かっている。
僕の番が近付いて来た。 アタマの中で考えてみた。「Your photos never tell」とでも言ってるのか? そら写真がベラベラしゃべり出したら気持ち悪いぜ」 ふとキリル文字で展開してみたらどうなるのかと考えて・・・ すると・・・見えて来た!
ёрфотонаватэл、(Yor foto navatel)
いや、「フォ」じゃなくて「ホ」と聞こえるぞ。では
ёрхотонаватэл。(Yor hoto navatel)
ん?「ヨ」ではなく「ユ」で、しかもアクセントのないоがアに聞こえるロシア語を考慮すると
юр хотол, новотэл・・・そうか!これは「Your hotel, Novotel」と言ってるんだ。

君らはそれでもロシアのトランジットホテルか!?

    空港からノヴォテルまでバスでほんの1〜2分。 ノヴォテルは前回まで随分と世話になった「シェレメティエヴォ2収容所」と道を挟んでの向かいに立っていた。 いつも「いいなぁ」と眺めていたのがこれだったのか。
今回は中国人さん達があの収容所送りとなったようで、心中お察し致します。 今日のノヴォテルには日本人ばかりで、唯一の外国勢はオーストラリア人。

    ホテルの客室 さて そのノヴォテルに着いてびっくり。 ヴィーンのノヴォテルにも泊まった事は有るが、このモスクワ空港前の方がずっといい。
吹き抜けのレストランは どこか南国調の雰囲気が有り、すぐにでも行きたい気持ちを誰しもが持っている。 しかし現実はそんなに甘くない。 と言うのもトランジットの客が持っているのはトランジットビザ、これ以降トランジット用の二階に上げられた我々にはエレベーターや非常口に通じるドアに固く鍵が掛けられ、見張りも付く。
見張りの目の届く所には廊下の様子もモニターされているので、一階に降りて来てこのレストランを使うのは不可能。

    トランジット客には専用の食事場所が有り、そこはホテルのダブルルームと同サイズの空間になっている。
各人にウェルカムドリンク券が渡され、食事や追加の飲み物は別途現金かカードでの支払いとなる。 「部屋に付けておいて下さい」は多分出来ないと思う。
支払いは原則的にルーブルかカード。 ルーブルにはその食事場所で両替出来るが翌日の出発時にフロントで再両替も出来るとは限らないし、そんな時間もないのでこれはお勧めしない。 出来ないはずの外貨払いも可能だが、一品に付き1ドル程度の手数料を取られる。
ちなみにウェルカムドリンクとはオレンジジュースだけで、その食堂の冷蔵庫に入っているビール等のアルコール類は勿論、一切の他の飲み物には変えられない。(オレンジジュースがなくなればOKとなるが)

言わせてもらうぞ、「こんな日本人には海外に出てほしくない」

    ここで一組の日本人カップルを紹介したい。 初めてのアエロ体験のようで相当カリカリ来ていたようだ、空港に居る時点からかなりの横柄さが見えていたのだが それがここでの「ウェルカムドリンクはジュースだけ」で積もり積もったストレスが爆発したらしい。
ビールを渡せという要求にオレンジジュースだけだと突っぱねる女性職員、その彼女に日本語で「てめぇ、貴様日本人をナメてんのか」と凄んでみせていた。 その表情たるやヤクザのユスリそのもの。 女は女で似たような事を横からブチブチネチネチ言っている。
    たかがタダでくれてる飲み物一杯でここまでやるかね? 「ナメられちゃいかん」という気持ちはみんな持ってるよ、でもこんな事でバッカじゃないの?ギーギーギャーギャーみっともないんだよ。
僕ら普通の日本人から見てもこれは単なるイチャモン、狼藉だ。 こうして日本人嫌いを作って、あとは知らん顔の彼ら。 騒いだ割にジュースはしっかり持って行きよった。
あのね、君らこそナメてるからそうやって騒いでるんじゃないの? 普通の航空会社とかのようには行かないのを知っててアエロフロート選んだんじゃないの? 君たちの場合、シェレメティエヴォ2の方で少し勉強した方が後々の為に良かったね。
彼らも翌日はルーマニアへ行く。 ここみたいな「良い」サービスは絶対に望めないので、行く先々で狼藉の数々を繰り広げないでくれと願わずにいられなかった。

ステージママ危機一髪?

    今去って行った狼藉カップルのカゲ口をみんなで叩き合い、全員の意志でロシア人スタッフに謝った。
誰もが彼女に済まないと感じていたのだろう、「何も食べなくていいよ、もう寝るだけだし」と言っていた者までがあれこれと注文し、どのテーブルの上も一杯になった。 以外に食べ物は美味かった。 
手が空いたら即席ロシア語講座「これは何て言うの?あれは?」と話し掛け、そうこうしていると 歳の離れたカップル、いや、親子が入って来た。
よく喋る母親とは対照的にはにかみ屋でついぞ一言も声を出さなかった息子は明日ワルシャワに向かう。 何とこの息子さんは将来有望な天才ピアニストで国内のコンクールでも優勝経験が多く、中村紘子さんの弟子でもある。 今回は中村さんの紹介でワルシャワのピアニストの所で留学なのだそうだ。 直筆のファックスも見せてもらった。
もうステージママ丸出し、こんな子供を持ったら自慢したくてしたくて仕方がないという感じ。 終わりを知らない母親の話に先ほどまでのみんなの不快感も和らいで行った。

    実はこの二人、成田のチェックインでは僕の少し前に並んでいたものの永住権を持つ在日朝鮮人の母親(息子は日本国籍)が今の書類では旅行後の再入国に問題が有るという事でひと悶着していた。 普通は一旦帰宅して書類の不備を整えてから出直し(色々な申請とかが必要なので数日かかるらしい)、さもないと二度と日本に入って来れなくなるというのだが、事情が事情なので成田の方で普段は絶対にやらない特別な取り計らいで必要書類に記入し、日本政府からは事後承認という決着になったらしい。 良かったね。
    食堂を引き払い部屋へ戻っていると、さっきクソミソに言われていた職員が洗い終わった食器を持って正面から歩いて来た。 あんな出来事が有ろうとなかろうと言うのだが、ここで「スパスィーヴァ」(ありがと)と声を掛けたら意外なほど穏やかな笑顔で「パジャールゥィスタ」(どういたしまして)と返って来た。 その後に何か言ってたのは「おやすみ」なんだろう。
彼女にはみんなの気持ちが通じていたようだ。

待てど暮らせど来ぬベルを

    見て!透明なお湯が!部屋の様子は目を疑わんばかりに清潔で、シャワーヘッドが荒っぽい水流を起こす以外は日本の「きちんとした」ホテル(例を挙げるなら全日空とかJRのグランヴィア)とほぼ同等。 テレビもきちんと映るし、早朝でも透明な熱い湯が好き放題に出てくる。 お向かいのシェレメティエヴォでテレビがないどころか、トイレは流れないわ 赤いぬるま湯がちょろちょろ出てくるだけの風呂だわ、で嫌気が差していたのがまるで幻みたいだ。  これでは初めて行く人が参考までにと我がサイトを見たら大嘘つきになってしまうではないか。 このノヴォテルは通常料金だと250ドルほどかかるらしい。 日本の価値観で言うと明らかに高いが、トランジットの場合は日本円で一万円だった。 シェレメティエヴォが八千円だったのを考えると もはや「安い」とまで言いたくなる。

    夜は上の階でガキが走り回っていたようで少し寝付くのが遅くなった。
前日の案内ではこういう事になっていた。 「9時の便に乗る皆さんはここを出て空港に向かうのが7時になります。 6時にモーニングコールが入って、6時30分前後に朝食の御案内が入ります。」
しかし6時45分を過ぎても電話は鳴らない。 「ロシアやなぁ」と思いながらトランジット案内係に電話を入れようとした瞬間、ようやくベルがなった。 「7時から朝食です。遅れないようにエレベーター前の扉まで来て下さい。」

    ブクレシュティとワルシャワに向かう十余名が通されたのはあこがれの吹き抜けレストランではなく 小ギレイな朝食部屋(?)。 食事時間は10分程度で食卓に有るのは黒と白のパンにバター、オレンジジュースとコーヒーや紅茶だけ。 その時間だとこの分量でも十分だ。 どうせ機内食も出るんだし、しつこいようだがお向かいとはエライ違い。
円卓に座り、コーヒーや紅茶を注ぎ合ってこれからの楽しい旅の予定を自慢し合うが、ステージママだけは相変わらず息子自慢だった。 違うテーブルに座った 狼藉カップルの周囲だけは誰も口を開こうとはしなかった。
バスが来るまでの間ステージママは僕ともう一人に住所を聞いて来た。 書き込みながら「初めて買ったショパンはポリーニでした。でもルービンシュタインやホロヴィッツの方がずっと好きです」と話すと「そうよ、その通り。あんなポリーニなんてコンピューターみたいなのダメ」。  ステージママはホロヴィッツの信奉者のようだった。 
昨夜の悪夢を体験した中国人たちを乗せたバスがホテル前に着いて、一番後ろに座ると狼藉カップルの女が横に座り、煙草に火をつけた。

やんなきゃ良かった改装?オトペニ空港

ほぼ定刻通りにモスクワを発ったツポレフ154、ああ、アエロに帰って来たんだと思う。
A310でも狭いと感じていたシート間の間隔だが、ツポレフの前では顔色なし。体の大きいロシア人には拷問同等だろう。 前の人が背もたれに深く座ったらバタンと倒れてくるテーブルは左に傾いていて、出された飲み物も手で支えておかないとこぼれてしまいそうだ。僕の後ろもバタバタと倒れていたみたいで、何度も背中に硬いものを押し付けられる感覚がした。
ウクライナの肥沃な、しかし汚染された大地を見下ろしながら約3時間。ようやくヘラストラウ公園上空を横切ってオトペニ空港に「帰って」来た。

オトペニ空港改装なったオトペニ空港、前はちょっこめぇ感じだったが今度は少し拡張されたようだった。らせんの階段を上って入国申請用紙に記入しながら両替の列を待つ。 以前は最もレートが良かった入国前両替だが、今回は後になって考えるとメチャ悪いレートだった(市中US$1=16,000レイ、ここでは14,300レイ)。 
入国は15人づつ位の列が7列ほど出来ている。 僕の並んだ列は何故か進行が遅く、問題なくスイスイ通って行く日本人はどんどん「お先に〜、楽しい旅行を」と出て行く。 何人か中近東と思しき連中は別室へ連れて行かれ、僕の前のバングラデシュ人は同じ質問を何度もされ、結局最後尾に近くなった。(とは言っても所用15分ほど。絶対2時間もかかんないってば、「××の歩き方」さん) 
僕には無言で10秒でビザが下りた。職員達も早く休みたいのか荷物はコンベアから降ろされ僕を待っていた。 成田は気が利いたサービスをしていて、スーツケースには物流会社でおなじみのPPバンドで封印がしてあった。これなら「やれるもんならやってみぃ」と言ってくれているようなもので、心強い。
税関は「あ〜・・・ゆぅ・・・business trip? No?」だけでチェックなし、外貨申請もなかった。 
そこから出口まで案外長く、有るのはトイレだけ。全く意味のない通路が続いている。ブルガリアのソフィアと違い そんなに古い建物でもなかったのに、何で改装したんだろう。 意味ないよ。カネの無駄遣い。
出口を出たら180cmとルーマニア人としては大柄なアレクサンドル(以降本人の意向でアレックスと呼ぶ)、そして父親のミロンが出迎えに来てくれていた。「アレーックス、ミローン」と駆け寄り握手、その瞬間ラーメンを悪臭に変えたような匂いが鼻をついた。 
以降月曜日まで、この匂いと付き合う事になる。

君らはそれでもアエロフロートか!?
はそれでもシェレメティエヴォ空港か!?
ロシの英語〜「写真は何も語らない」???
君らはれでもロシアのトランジットホテルか!?

言わせてらうぞ、「こんな日本人には海外に出てほしくない」
ステージマ危機一髪?

待てど暮らせ来ぬベルを
やんなきゃ良かた改装?オトペニ空港


ブラショフ
ルムニク・ヴルチャ
ブクレシュティ

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